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買
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か
ふりがな文庫
“
買
(
か
)” の例文
お
花
(
はな
)
が、
東京
(
とうきょう
)
へ
奉公
(
ほうこう
)
にくるときに、
姉
(
ねえ
)
さんはなにを
妹
(
いもうと
)
に
買
(
か
)
ってやろうかと
考
(
かんが
)
えました。
二人
(
ふたり
)
は
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れてしまわなければなりません。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雪
(
ゆき
)
の
中
(
なか
)
を
此
(
こ
)
の
紅鯛
(
べにだひ
)
綺麗
(
きれい
)
なり。
此
(
こ
)
のお
買初
(
かひぞ
)
めの、
雪
(
ゆき
)
の
眞夜中
(
まよなか
)
、うつくしき
灯
(
ひ
)
に、
新版
(
しんぱん
)
の
繪草紙
(
ゑざうし
)
を
母
(
はゝ
)
に
買
(
か
)
つてもらひし
嬉
(
うれ
)
しさ、
忘
(
わす
)
れ
難
(
がた
)
し。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
近所
(
きんじょ
)
で
布
(
ぬの
)
一
反
(
たん
)
の
代
(
か
)
わりに、
手綱
(
たづな
)
とくつわを
買
(
か
)
って
馬
(
うま
)
につけますと、さっそくそれに
乗
(
の
)
って、またずんずん
歩
(
ある
)
いて行きました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
二
億圓
(
おくゑん
)
の
正貨
(
せいくわ
)
を
買
(
か
)
ひ
得
(
え
)
たことは、
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
の
日本
(
にほん
)
に
取
(
と
)
つては
出來過
(
できす
)
ぎであると
云
(
い
)
ふ
批評
(
ひひやう
)
があるが、それは
正
(
まさ
)
しく
左樣
(
さやう
)
であらうと
思
(
おも
)
ふ。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
彼
(
かれ
)
は
憎惡
(
ぞうを
)
と
嫉妬
(
しつと
)
とを
村落
(
むら
)
の
誰
(
たれ
)
からも
買
(
か
)
はなかつた。
憎惡
(
ぞうを
)
も
嫉妬
(
しつと
)
もない
其處
(
そこ
)
に
故意
(
わざ
)
と
惡評
(
あくひやう
)
を
生
(
う
)
み
出
(
だ
)
す
程
(
ほど
)
百姓
(
ひやくしやう
)
は
邪心
(
じやしん
)
を
有
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
エヘヽヽ
此辺
(
このへん
)
では
如何
(
いかゞ
)
さまで。書生「ヤー
是
(
これ
)
は
好
(
よ
)
いのー
幾許
(
いくら
)
ぢや、うむ
夫
(
それ
)
は安いの、
買
(
か
)
うて
置
(
お
)
かう。
銭入
(
ぜにいれ
)
から
代
(
だい
)
を
払
(
はら
)
つて
立帰
(
たちかへ
)
りました。 ...
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これらの
品
(
しな
)
は
日本人
(
につぽんじん
)
が
美術
(
びじゆつ
)
の
價値
(
かち
)
を
知
(
し
)
らない
時代
(
じだい
)
に
海外
(
かいがい
)
へ
賣
(
う
)
つてしまつたものであつて、
今
(
いま
)
では
日本
(
につぽん
)
に
買
(
か
)
ひ
戻
(
もど
)
すことも
出來
(
でき
)
ないのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「
厭
(
いや
)
だよ。
御父
(
おと
)
つちやんべい。
大
(
おほ
)
きい
御馬
(
おむま
)
買
(
か
)
つて
呉
(
く
)
れなくつちや、
彼方
(
あつち
)
へ
行
(
い
)
かないよ」と
答
(
こた
)
へた。
聲
(
こゑ
)
は
小
(
ちひ
)
さい
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
の
聲
(
こゑ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに、
月末
(
つきずゑ
)
だつてもう
近
(
ちか
)
いんだし、
何
(
なに
)
もそんなあつてもなくつてもいい
壁掛
(
かべかけ
)
なんかを
今
(
いま
)
お
買
(
か
)
ひになることないぢやありませんか
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
道子
(
みちこ
)
は
一晩
(
ひとばん
)
稼
(
かせ
)
げば
最低
(
さいてい
)
千
(
せん
)
五六
百円
(
ぴやくゑん
)
になる
身体
(
からだ
)
。
墓石
(
ぼせき
)
の
代金
(
だいきん
)
くらい
更
(
さら
)
に
驚
(
おどろ
)
くところではない。
冬
(
ふゆ
)
の
外套
(
ぐわいたう
)
を
買
(
か
)
ふよりも
訳
(
わけ
)
はない
話
(
はなし
)
だと
思
(
おも
)
つた。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
祖母
(
おばあ
)
さんが
朴
(
ほほ
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
で
包
(
つゝ
)
んで
下
(
くだ
)
さる
※
(
あつ
)
い
握飯
(
おむすび
)
の
香
(
にほひ
)
でも
嗅
(
か
)
いだ
方
(
はう
)
が、お
錢
(
あし
)
を
出
(
だ
)
して
買
(
か
)
つたお
菓子
(
くわし
)
より
餘程
(
よほど
)
おいしく
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
店
(
みせ
)
の
主人
(
しゅじん
)
がすすめたオランダ
語
(
ご
)
と
英語
(
えいご
)
との
会話
(
かいわ
)
の
本
(
ほん
)
など、二、三さつを
買
(
か
)
うと、
諭吉
(
ゆきち
)
は、おもい
足
(
あし
)
をひきずって、
江戸
(
えど
)
へかえってきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
書画
(
しょが
)
骨董
(
こっとう
)
を
買
(
か
)
うことが
熱心
(
ねっしん
)
で、
滝田
(
たきた
)
さん
自身
(
じしん
)
話
(
はな
)
されたことですが、
何
(
なに
)
も
買
(
か
)
う
気
(
き
)
がなくて
日本橋
(
にほんばし
)
の
中通
(
なかどお
)
りをぶらついていた
時
(
とき
)
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
端
(
は
)
ては
半燒酎
(
なほし
)
を
村
(
むら
)
の
子
(
こ
)
に
頼
(
たの
)
んで
買
(
か
)
ひに
遣
(
や
)
つて、それを
飮
(
の
)
みながら
大氣焔
(
だいきえん
)
を
吐
(
は
)
く。
留守居
(
るすゐ
)
の
女中
(
ぢよちう
)
は
烟
(
けむ
)
に
卷
(
まか
)
れながら、
茶
(
ちや
)
を
入
(
い
)
れて
出
(
だ
)
す。
菓子
(
くわし
)
を
出
(
だ
)
す。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
この前の戦争で
狡
(
ずる
)
い奴らに先を越されて損をしたが、今度はチャンと要領を覚えたから、今度戦争になってみろ、
買
(
か
)
い
溜
(
だ
)
め、売り惜しみ、
闇屋
(
やみや
)
武者ぶるい論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
お
前
(
まへ
)
さん
其
(
その
)
お
酒
(
さけ
)
が
買
(
か
)
へるほどなら
嫌
(
い
)
やとお
言
(
い
)
ひなさるを
無理
(
むり
)
に
仕事
(
しごと
)
に
出
(
で
)
て
下
(
くだ
)
されとは
頼
(
たの
)
みませぬ、
私
(
わたし
)
が
内職
(
ないしよく
)
とて
朝
(
あさ
)
から
夜
(
よ
)
にかけて十五
錢
(
せん
)
が
關
(
せき
)
の
山
(
やま
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
でげすから、あっしは
浅草
(
おくやま
)
を
出
(
で
)
る
時
(
とき
)
に、そう
申
(
もう
)
したじゃござんせんか。
松
(
まつ
)
の
位
(
くらい
)
の
太夫
(
たゆう
)
でも、
花魁
(
おいらん
)
ならば
売
(
う
)
り
物
(
もの
)
買
(
か
)
い
物
(
もの
)
。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「こんなにならないうちに、なぜもっと安くして売ってしまわないんだろうなあ……安くさえすれば、もっとどしどし
買
(
か
)
い
手
(
て
)
があるだろうに……。」
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
僕
(
ぼく
)
は
今日
(
けふ
)
まで
女
(
をんな
)
を
喜
(
よろこ
)
ばすべく
半襟
(
はんえり
)
を
買
(
か
)
はなかつたが、
若
(
も
)
し
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
此等
(
これら
)
の
品
(
しな
)
を
與
(
やつ
)
たら
如何
(
どんな
)
に
喜
(
よろ
)
こぶだらうと
思
(
おも
)
ふと、
僕
(
ぼく
)
もうれしくつて
堪
(
たま
)
らなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
刈谷音吉
(
かりやおときち
)
は、
最近
(
さいきん
)
のことだが、だいぶたくさんに
金塊
(
きんかい
)
を
買
(
か
)
いこんでいたそうですよ。
古
(
ふる
)
い
小判
(
こばん
)
などもあるそうで、これは
地金屋
(
ぢがねや
)
からの
聞込
(
ききこ
)
みですが」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
我れ
三文字屋
(
さんもんじや
)
金平
(
きんぴら
)
夙
(
つと
)
に
救世
(
ぐせい
)
の
大本願
(
だいほんぐわん
)
を
起
(
おこ
)
し、
終
(
つひ
)
に
一切
(
いつさい
)
の
善男
(
ぜんなん
)
善女
(
ぜんによ
)
をして
悉
(
ことごと
)
く
文学者
(
ぶんがくしや
)
たらしめんと
欲
(
ほつ
)
し、百で
買
(
か
)
ツた
馬
(
むま
)
の如くのたり/\として
工風
(
くふう
)
を
凝
(
こら
)
し
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
或
(
ある
)
ひは
足下
(
おぬし
)
の
目
(
め
)
の
色
(
いろ
)
が
榛色
(
はしばみいろ
)
ぢゃによって、そこで
相手
(
あひて
)
が
榛
(
はしばみ
)
の
實
(
み
)
を
噛割
(
かみわ
)
ったと
言
(
い
)
ふだけの
事
(
こと
)
で、
鬪爭
(
けんくわ
)
を
買
(
か
)
ひかねぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
蛾次郎、それをかき
集
(
あつ
)
めては、毎日、卜斎の家を
留守
(
るす
)
にして、
野天
(
のてん
)
の
芝居
(
しばい
)
をみたり
買
(
か
)
い
食
(
ぐ
)
いに日を
暮
(
く
)
らしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
斯
(
か
)
うも
云
(
い
)
へるさ』と
云
(
い
)
つて三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
が
附加
(
つけくわ
)
へました、『「
私
(
わたし
)
が
買
(
か
)
ふところの
物
(
もの
)
を
好
(
この
)
む」と
云
(
い
)
つても、「
私
(
わたし
)
が
好
(
この
)
むところの
物
(
もの
)
を
買
(
か
)
ふ」と
云
(
い
)
つても
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
だ!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
山田にては
土葬
(
どそう
)
するもの少く、多くは荼毘するゆえ、今も
死人
(
しにん
)
あれば此竈を
使
(
つか
)
うなり。村はずれの薬師堂の前にて、いわなの大なるを
買
(
か
)
いて
宿
(
やど
)
の婢に
笑
(
わら
)
わる。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
彼は古めかしい寺町通りを、ぶら/\
歩
(
ある
)
いてゐた。この前も甥と連れ立つてそこを歩いてゐたとき、帰るまでに
買
(
か
)
はうと
思
(
おも
)
つて
見
(
み
)
てあるいたものが、二三品あつた。
閾
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
家の人たちは
何度
(
なんど
)
も、
雑貨屋
(
ざっかや
)
や
小間物屋
(
こまものや
)
などの小さな店を
買
(
か
)
ってやって、そこにおちつくようにすすめたことがあった。しかし
彼
(
かれ
)
は
腰
(
こし
)
をすえることが出来なかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼
(
かれ
)
は
前
(
まへ
)
のやうに八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
きて、
茶
(
ちや
)
の
後
(
のち
)
は
直
(
すぐ
)
に
書物
(
しよもつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
讀
(
よ
)
んでゐたが、
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
は
新
(
あたら
)
しい
書物
(
しよもつ
)
も
買
(
か
)
へぬので、
古本計
(
ふるほんばか
)
り
讀
(
よ
)
んでゐる
爲
(
せゐ
)
か、
以前程
(
いぜんほど
)
には
興味
(
きようみ
)
を
感
(
かん
)
ぜぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
第三番
(
だいさんばん
)
の
阿倍
(
あべ
)
の
右大臣
(
うだいじん
)
は
財産家
(
ざいさんか
)
でしたから、あまり
惡
(
わる
)
ごすくは
巧
(
たく
)
まず、ちょうど、その
年
(
とし
)
に
日本
(
につぽん
)
に
來
(
き
)
た
唐船
(
とうせん
)
に
誂
(
あつら
)
へて
火鼠
(
ひねずみ
)
の
皮衣
(
かはごろも
)
といふ
物
(
もの
)
を
買
(
か
)
つて
來
(
く
)
るように
頼
(
たの
)
みました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
大和武尊
(
やまとたけるのみこと
)
さまのような、あんな
御立派
(
ごりっぱ
)
なお
方
(
かた
)
が、
何故
(
なぜ
)
なれば
海神
(
かいじん
)
の
怒
(
いか
)
りを
買
(
か
)
われたか?——これは
恐
(
おそ
)
らくどなたも
御不審
(
ごふしん
)
の
点
(
てん
)
かと
存
(
ぞん
)
じまするが、
実
(
じつ
)
は
私
(
わたくし
)
もこれにつきて
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
表を『えびのひきたち(生きのよい)お
買
(
か
)
いんか』『青物おかいんか』と売物屋の呼声が通る。
坊つちやん「遺蹟めぐり」
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんは、
昨日
(
きのう
)
まではよく
源
(
げん
)
さんと、それをやったものでした。
二人
(
ふたり
)
で
競争
(
きょうそう
)
をやって、
受
(
う
)
けそこなった
数
(
かず
)
のすくないものが、
相手
(
あいて
)
に
別
(
べつ
)
の
菓子
(
かし
)
を
買
(
か
)
わせたりしたものでした。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「当人は、今にセメントが
値上
(
ねあが
)
りするから、
買
(
か
)
いしめておくのだ、といっているそうです」
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
叔母さんも、これからは
買
(
か
)
い
溜
(
だめ
)
などは、およしなさい。疑って失敗する事ほど醜い生きかたは、ありません。私たちは、信じているのです。一寸の虫にも五分の赤心がありました。
新郎
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
子分の顔を立てるためには自分に不利益なる
喧嘩
(
けんか
)
を
買
(
か
)
ったこともあろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
先方
(
せんぱう
)
では
大
(
おほい
)
に
恐縮
(
きようしゆく
)
して、いろ/\
相談
(
さうだん
)
の
末
(
すゑ
)
、
或
(
あ
)
る
名高
(
なだか
)
い
針醫
(
はりい
)
が
亡
(
なくな
)
つて、
其
(
そ
)
の
藥箱
(
くすりばこ
)
の
不用
(
ふよう
)
になつてゐたのを
買
(
か
)
ひ
取
(
と
)
り、それを
療法
(
れうはふ
)
の
禮
(
れい
)
として
贈
(
おく
)
つて
來
(
き
)
たのが、この
藥箱
(
くすりばこ
)
で、
見事
(
みごと
)
な
彫刻
(
てうこく
)
がしてあつて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
破落々々
(
ばら/\
)
と投付ける故くずや長八大に驚き江戸と云所は恐ろしく子供等までも
人氣
(
にんき
)
の
惡
(
わる
)
い所なりと思ひ
早々
(
そこ/\
)
に田町の
方
(
かた
)
へ
逃出
(
にげいだ
)
し此日もくづをば
買
(
か
)
ひ
得
(
え
)
ずして
歸
(
かへり
)
けるが長八は
親分
(
おやぶん
)
の長兵衞へ
行
(
ゆき
)
右の咄を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
とつた鼠は
交番
(
かうばん
)
にもつていつて
買
(
か
)
つてもらふだらうな
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
秋風や捨てば
買
(
か
)
はうの
越後縞
(
えちごじま
)
几董
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
油
(
あぶら
)
買
(
か
)
つて
進
(
しん
)
じよ。(肥前)
お月さまいくつ
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「うん、
牛蒡
(
ごぼう
)
買
(
か
)
いにか。」
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
葉
(
は
)
つぱのお
金
(
かね
)
であげ
買
(
か
)
うた
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
たくさん桃
買
(
か
)
つて
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
恁
(
か
)
うして
買
(
か
)
つて
參
(
まゐ
)
ります
品物
(
しなもの
)
が
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らないと、
甚
(
ひど
)
いんですぜ、そりや、
踏
(
ふ
)
んだり、
蹴
(
け
)
つたり、ポカ/\でさ。
我又不善擇人參可否
(
われまたにんじんのかひをえらぶことをよくせず
)
。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「さあ、こいを
買
(
か
)
っていってください。もう
大
(
おお
)
きいのが一ぴきになりました。うんとまけておきますから、
買
(
か
)
っていってください。」
千代紙の春
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「さういふ
短
(
みじか
)
いのは
端布片
(
はしぎれ
)
で
買
(
か
)
ふに
限
(
かぎ
)
るのさ、
幾
(
いく
)
らにもつかないもんだよ、
私
(
わたし
)
が
近頃
(
ちかごろ
)
出
(
で
)
る
序
(
ついで
)
もあるから
買
(
か
)
つて
來
(
き
)
て
遣
(
や
)
つても
善
(
い
)
いよ」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
金時計
(
きんどけい
)
だの
金鎖
(
きんぐさり
)
が
幾
(
いく
)
つも
並
(
なら
)
べてあるが、
是
(
これ
)
もたゞ
美
(
うつく
)
しい
色
(
いろ
)
や
恰好
(
かつかう
)
として、
彼
(
かれ
)
の
眸
(
ひとみ
)
に
映
(
うつ
)
る
丈
(
だけ
)
で、
買
(
か
)
ひたい
了簡
(
れうけん
)
を
誘致
(
いうち
)
するには
至
(
いた
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まア、
空
(
そら
)
とぼけるなんて
卑怯
(
ひけふ
)
だわ。そ、そんな
贅澤
(
ぜいたく
)
な
壁掛
(
かべかけ
)
なんかを
氣
(
き
)
まぐれにお
買
(
か
)
ひになる
餘裕
(
よゆう
)
があるんならつて
言
(
い
)
ふのよ」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
左様
(
さやう
)
でげすな、
四品
(
よしな
)
で七
円
(
ゑん
)
位
(
ぐらゐ
)
では
如何
(
いかゞ
)
でげせう。士「ヤ、
怪
(
け
)
しからぬことを
云
(
い
)
ふ、
釜
(
かま
)
ばかりでもお
前
(
まへ
)
十五
両
(
りやう
)
で
買
(
か
)
うたのだぜ。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何
(
なん
)
だ。これはいつか
死
(
し
)
んだおかあさんにわたしの
買
(
か
)
ってやった
鏡
(
かがみ
)
じゃないか。どうしてこんなものをながめているのだ。」
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
買
常用漢字
小2
部首:⾙
12画
“買”を含む語句
女郎買
売買
買出
買物
人買
買取
買求
買調
傾城買
仲買人
商買
仲買
繭買
買冠
紙屑買
買占
屑買
故買
買被
買人
...