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時間
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じかん
ふりがな文庫
“
時間
(
じかん
)” の例文
しかるに、
不思議
(
ふしぎ
)
なことには、
村
(
むら
)
に二つ
時計
(
とけい
)
がありましたが、どうしたことか、二つの
時計
(
とけい
)
は
約
(
やく
)
三十
分
(
ぷん
)
ばかり
時間
(
じかん
)
が
違
(
ちが
)
っていました。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なあに、できないことがあるものか。
波
(
なみ
)
の力でできるのに、
人間
(
にんげん
)
にできないってことがあるものか。ようするに、
時間
(
じかん
)
の
問題
(
もんだい
)
さ。」
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
森山
(
もりやま
)
は、
諭吉
(
ゆきち
)
のねっしんなたのみをきいてはくれましたが、
幕府
(
ばくふ
)
の
仕事
(
しごと
)
がいそがしくて、おしえてくれる
時間
(
じかん
)
がなかなかありません。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
『
時間
(
じかん
)
がなかつたんだもの』と
云
(
い
)
つてグリフォンは、『でも、
私
(
わたし
)
は
古典學
(
こてんがく
)
の
先生
(
せんせい
)
の
所
(
ところ
)
へ
行
(
ゆ
)
きました。
先生
(
せんせい
)
は
年老
(
としと
)
つた
蟹
(
かに
)
でした、
全
(
まつた
)
く』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
僕
(
ぼく
)
、この
遊
(
あそ
)
びを
覺
(
おぼ
)
えてから
足掛
(
あしか
)
け五
年
(
ねん
)
になるが、
食事
(
しよくじ
)
の
時間
(
じかん
)
だけは
別
(
べつ
)
として
戰
(
たゝか
)
ひつづけたレコオドは
約
(
やく
)
三十
時間
(
じかん
)
といふのが
最長
(
さいちやう
)
だ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
日
(
ひ
)
一杯
(
いつぱい
)
……
無事
(
ぶじ
)
に
直江津
(
なほえつ
)
へ
上陸
(
じやうりく
)
したが、
時間
(
じかん
)
によつて
汽車
(
きしや
)
は
長野
(
ながの
)
で
留
(
と
)
まつた。
扇屋
(
あふぎや
)
だつたか、
藤屋
(
ふぢや
)
だつたか、
土地
(
とち
)
も
星
(
ほし
)
も
暗
(
くら
)
かつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
甘酒
(
あまざけ
)
は
時間
(
じかん
)
が
短
(
みじか
)
いのと
麹
(
かうぢ
)
が
少
(
すくな
)
いのとで
熱
(
あつ
)
い
湯
(
ゆ
)
で
造
(
つく
)
り
込
(
こ
)
むのが
例
(
れい
)
である。それだから
忽
(
たちま
)
ちに
甘
(
あま
)
く
成
(
な
)
るけれども
亦
(
また
)
忽
(
たちま
)
ちに
酸味
(
さんみ
)
を
帶
(
お
)
びて
來
(
く
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ゆっくりした田舎の
時間
(
じかん
)
空間
(
くうかん
)
の中に住み
慣
(
な
)
れては、東京好しといえど、
久恋
(
きゅうれん
)
の
住家
(
すみか
)
では無い。だから皆帰りには欣々として帰って来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
大人
(
おとな
)
たちは、あまり
時間
(
じかん
)
がないし、もうみんなじゅうぶん
別
(
わか
)
れを
惜
(
お
)
しんだのだから、
鐘供養
(
かねくよう
)
はしなくてもいいだろう、といった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
安之助
(
やすのすけ
)
は
忙
(
いそ
)
がしいとかで、一
時間
(
じかん
)
足
(
た
)
らず
話
(
はな
)
して
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つたが、
小六
(
ころく
)
の
所置
(
しよち
)
に
就
(
つい
)
ては、
兩人
(
りやうにん
)
の
間
(
あひだ
)
に
具體的
(
ぐたいてき
)
の
案
(
あん
)
は
別
(
べつ
)
に
出
(
で
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
狹衣子
(
さごろもし
)
が
手傳
(
てつだ
)
ひに
來
(
き
)
ては、つい、
社
(
しや
)
に
出
(
で
)
る
時間
(
じかん
)
を
忘
(
わす
)
れた
事
(
こと
)
や、
佛骨子
(
ぶつこつし
)
が
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
で
午睡
(
ひるね
)
をした
事
(
こと
)
や、これ
等
(
ら
)
は
奇談
(
きだん
)
の
主
(
おも
)
なるもの。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『きっと
返却
(
かえ
)
します、きっと。』などと
誓
(
ちか
)
いながら、また
帽
(
ぼう
)
を
取
(
と
)
るなり
出
(
で
)
て
行
(
い
)
った。が、
大約
(
おおよそ
)
二
時間
(
じかん
)
を
経
(
た
)
ってから
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
た。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
案内役の夫人についで、やがて融は食堂へおりて行つたが、
時間
(
じかん
)
がちよつと早かつたので、ホールで待つことにして、隅の方の椅子にかけた。
折鞄
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
わが
輩
(
はい
)
はこれについて一
言
(
げん
)
辯
(
べん
)
じて
置
(
お
)
きたい。
年紀
(
ねんき
)
は
時間
(
じかん
)
を
測
(
はか
)
る
基準
(
きじゆん
)
の
問題
(
もんだい
)
である。これは
國號
(
こくがう
)
、
姓名
(
せいめい
)
などの
固有名
(
こゆうめい
)
の
問題
(
もんだい
)
とは
全然
(
ぜん/″\
)
意味
(
いみ
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
召て其方
密
(
ひそ
)
かに彼が旅宿の
邊
(
へん
)
へ參り密々明日の出立の
時間
(
じかん
)
を聞合せ參るべしと申付らる近習は
頓
(
やが
)
て上本陣の邊りへ立越
便宜
(
びんぎ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
艇
(
てい
)
は
些
(
いさゝか
)
も
空氣
(
くうき
)
の
缺乏
(
けつぼう
)
を
感
(
かん
)
ずる
事
(
こと
)
なく、十
時間
(
じかん
)
でも二十
時間
(
じかん
)
でも、
必要
(
ひつよう
)
に
應
(
おう
)
じて
海底
(
かいてい
)
の
潜行
(
せんかう
)
を
繼續
(
けいぞく
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
けれども、
先生
(
せんせい
)
のように
親切
(
しんせつ
)
に
教
(
をし
)
へて
下
(
くだ
)
さる
人
(
ひと
)
はなく、
休
(
やす
)
みの
時間
(
じかん
)
にお
友達
(
ともだち
)
と
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
ぶことが
出來
(
でき
)
ないから、
時
(
とき
)
には
退屈
(
たいくつ
)
することもありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
私たちはその
後姿
(
うしろすがた
)
をみおくって、大
笑
(
わら
)
いをしながら、
後
(
おく
)
らした
時間
(
じかん
)
をとりかえすために、汽車を
全速力
(
ぜんそくりょく
)
で走らせました。
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
自分
(
じぶん
)
と
觀測所
(
かんそくじよ
)
との
間隔
(
かんかく
)
が
一二里以内
(
いちにりいない
)
であるならば、
兩方
(
りようほう
)
の
時刻
(
じこく
)
竝
(
ならび
)
に
時間
(
じかん
)
共
(
とも
)
に
大體
(
だいたい
)
同
(
おな
)
じ
値
(
あたひ
)
に
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るべきはずである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
水上
(
すゐじやう
)
バスへ
御乗
(
おの
)
りのお
客
(
きやく
)
さまはお
急
(
いそ
)
ぎ
下
(
くだ
)
さいませ。
水上
(
すゐじやう
)
バスは
言問
(
こととひ
)
から
柳橋
(
やなぎばし
)
、
両国橋
(
りやうごくばし
)
、
浜町河岸
(
はまちやうがし
)
を一
周
(
しう
)
して
時間
(
じかん
)
は一
時間
(
じかん
)
、
料金
(
れうきん
)
は
御
(
ご
)
一
人
(
にん
)
五十
円
(
ゑん
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
あまりの
間拔
(
まぬ
)
けさに自分で自分にきまりわるく、すぐ
引返
(
ひつかへ
)
さうかと思つたけれど、どうせもう
後
(
おく
)
れたのだから、いつそ
文法
(
ぶんぽふ
)
の
時間
(
じかん
)
をすましてからにしようと
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
其處
(
そこ
)
で
國府津
(
こふづ
)
までの
切符
(
きつぷ
)
を
買
(
か
)
ひ、
品川
(
しながは
)
まで
行
(
ゆ
)
き、
其
(
その
)
プラツトホームで一
時間
(
じかん
)
以上
(
いじやう
)
も
待
(
ま
)
つことゝなつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
カトリーヌおばさんは一
時間
(
じかん
)
おくれてやって来た。わたしたちはまだはげしく泣いていた。いちばん
気丈
(
きじょう
)
なエチエネットすら今度の大波にはすっかり足をさらわれた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
あのへやの
時計
(
とけい
)
ときたら、動くのは、ちゃんとまちがいなく動くし、
時間
(
じかん
)
だって、
元気
(
げんき
)
よく打つんだけど、
針
(
はり
)
だけがいつも六時を指したきりなのよ。どうしたのかしら?
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
けれども、もうだいぶ
時間
(
じかん
)
が
経
(
た
)
っているのに
卵
(
たまご
)
はいっこう
殻
(
から
)
の
破
(
やぶ
)
れる
気配
(
けはい
)
もありませんし、
訪
(
たず
)
ねてくれる
仲間
(
なかま
)
もあまりないので、この
家鴨
(
あひる
)
は、そろそろ
退屈
(
たいくつ
)
しかけて
来
(
き
)
ました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
お
祈
(
いの
)
りに行く
時間
(
じかん
)
が
来
(
き
)
たのだ——これをしなくちゃ
授業
(
じゅぎょう
)
を
始
(
はじ
)
めるわけにゆかないのだから。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
エムリーヌ・カペルさんも、
算術
(
さんじゅつ
)
の
時間
(
じかん
)
がよく
出来
(
でき
)
たので、いいお
点
(
てん
)
をいただきました。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
といって、
娘
(
むすめ
)
のふた
親
(
おや
)
は「よもや」をたのみにして、
半時
(
はんとき
)
、一
時間
(
じかん
)
と
延
(
の
)
ばしていました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それは
時間
(
じかん
)
にすれば
恐
(
おそ
)
らく
漸
(
ようや
)
く一
刻
(
とき
)
位
(
ぐらい
)
の
短
(
みじ
)
かい
統一
(
とういつ
)
であったと
思
(
おも
)
いますが、
心
(
こころ
)
が
引緊
(
ひきしま
)
っている
故
(
せい
)
か、
私
(
わたくし
)
とすれば
前後
(
ぜんご
)
にない
位
(
くらい
)
のすぐれて
深
(
ふか
)
い
統一状態
(
とういつじょうたい
)
に
入
(
はい
)
ったのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ロミオ あゝ/\、
味氣無
(
あぢきな
)
い
時間
(
じかん
)
は
長
(
なが
)
い。……
今
(
いま
)
急
(
いそ
)
いで
去
(
い
)
んだは
予
(
わし
)
の
父
(
ちゝ
)
でござったか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
時計
(
とけい
)
を
見
(
み
)
ると
早
(
は
)
や九
時
(
じ
)
。ゴールデンゲートから
此処迄
(
こゝまで
)
に四
時間
(
じかん
)
かゝつた
勘定
(
かんぢやう
)
になる。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
待
(
ま
)
たせて
置
(
お
)
きても
宜
(
よ
)
かりしを
供待
(
ともまち
)
ちの
雜沓
(
ざつたふ
)
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
時間
(
じかん
)
早
(
はや
)
めに
吩咐
(
いひつけ
)
て
還
(
かへ
)
せしもの
何
(
なん
)
としての
相違
(
さうゐ
)
ぞやよもや
忘
(
わす
)
れて
來
(
こ
)
ぬにはあらじ
家
(
うち
)
にても
其通
(
そのとほ
)
り
何時
(
いつ
)
まで
迎
(
むか
)
ひ
出
(
だ
)
さずには
置
(
お
)
かれまじ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
先生の
居
(
きょ
)
、同じく
戒心
(
かいしん
)
あるにもかかわらず、数十の
生徒
(
せいと
)
を
伴
(
ともな
)
い
跣足
(
せんそく
)
率先
(
そっせん
)
して
池水
(
いけみず
)
を
汲
(
くみ
)
ては門前に運び出し、
泥塗満身
(
でいとまんしん
)
消防
(
しょうぼう
)
に
尽力
(
じんりょく
)
せらるること
一霎
(
いっしょう
)
時間
(
じかん
)
、
依
(
よっ
)
て
辛
(
かろ
)
うじてその
災
(
さい
)
を
免
(
まぬか
)
れたり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
も
周三
(
しうざう
)
は、
畫架
(
ぐわか
)
に
向
(
むか
)
ツて、
何
(
どう
)
やらボンヤリ
考込
(
かんがへこ
)
むでゐた。モデルに
使
(
つか
)
ツてゐる
彼
(
かれ
)
の
所謂
(
いわゆる
)
『
平民
(
へいみん
)
の
娘
(
むすめ
)
』は、
小
(
こ
)
一
時間
(
じかん
)
も
前
(
まへ
)
に
歸
(
かへ
)
ツて
行
(
い
)
ツたといふに、周三は
尚
(
ま
)
だ畫架の前を
動
(
うご
)
かずに考へてゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
玄竹
(
げんちく
)
は
病家廻
(
びやうかまは
)
りの
忙
(
せは
)
しい
時間
(
じかん
)
を
割
(
さ
)
いて、
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れるまで、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
相手
(
あひて
)
をしてゐた。
酒肴
(
しゆかう
)
が
出
(
で
)
て、
酒
(
さけ
)
の
不調法
(
ぶてうほふ
)
な
玄竹
(
げんちく
)
も、
無理
(
むり
)
から
相手
(
あひて
)
をさせられた
盃
(
さかづき
)
の
二
(
ふた
)
つばかりに、ほんのりと
顏
(
かほ
)
を
染
(
そ
)
めてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
しかし、私はたゞ
何
(
なに
)
も
知
(
し
)
らずに
煙草
(
たばこ
)
を吹かせてぼんやりとしてゐただけである。このぼんやりとしたゆるんだ
心理
(
しんり
)
の
続
(
つゞ
)
いてゐる
空虚
(
くうきよ
)
な
時間
(
じかん
)
に、
黙
(
もく
)
々として
私達
(
わたしたち
)
の
運命
(
うんめい
)
を
動
(
うご
)
かせてゐた
何物
(
なにもの
)
かがあつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
花前の働きぶりはほとんど
水車
(
すいしゃ
)
の
回転
(
かいてん
)
とちがわない。
時間
(
じかん
)
の
順序
(
じゅんじょ
)
といい、
仕事
(
しごと
)
の
進行
(
しんこう
)
といい、いかにも
機械的
(
きかいてき
)
である。
余分
(
よぶん
)
なことはすこしもしないかわりに、なすべきことはちょっとのゆるみもない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
おゝ ものすごい! 一
時間
(
じかん
)
七
千
(
せん
)
キロメートルの早さだ‼
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
時間
(
じかん
)
のすむまで
泣
(
な
)
いてゐた
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
そのうちにも、
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
はこくこくとたっていったのです。いつも
帰
(
かえ
)
る
時間
(
じかん
)
より一
時間
(
じかん
)
、二
時間
(
じかん
)
、二
時間半
(
じかんはん
)
と
過
(
す
)
ぎてしまったのです。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
若
(
も
)
し
何事
(
なにごと
)
にせよ、
全
(
まつた
)
く
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
せずして
成
(
な
)
し
了
(
を
)
うせられなかつたなら、
所有
(
あらゆる
)
周圍
(
しうゐ
)
の
誰
(
たれ
)
でもを
死刑
(
しけい
)
に
處
(
しよ
)
する。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
墓原
(
はかはら
)
へ
出
(
で
)
たのは十二
時過
(
じすぎ
)
、それから、あゝして、あゝして、と
此處
(
こゝ
)
まで
來
(
き
)
た
間
(
あひだ
)
のことを
心
(
こゝろ
)
に
繰返
(
くりかへ
)
して、
大分
(
だいぶん
)
の
時間
(
じかん
)
が
經
(
た
)
つたから。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
かれ
)
は
寐
(
ね
)
ながら
過去
(
くわこ
)
二三
時間
(
じかん
)
の
經過
(
けいくわ
)
を
考
(
かんが
)
へて、
其
(
その
)
クライマツクスが
突如
(
とつじよ
)
として
如何
(
いか
)
にも
不意
(
ふい
)
に
起
(
おこ
)
つたのを
不思議
(
ふしぎ
)
に
感
(
かん
)
じた。
且
(
かつ
)
悲
(
かな
)
しく
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
晝
(
ひる
)
は
午睡
(
ひるね
)
が
許
(
ゆる
)
されてあるので
其
(
そ
)
の
時間
(
じかん
)
を
割
(
さ
)
いて
器用
(
きよう
)
な
彼
(
かれ
)
には
内職
(
ないしよく
)
の
小遣取
(
こづかひどり
)
も
少
(
すこ
)
しは
出來
(
でき
)
た。
好
(
す
)
きな
煙草
(
たばこ
)
とコツプ
酒
(
ざけ
)
に
渇
(
かつ
)
することはなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此邊
(
このへん
)
は
熱帶國
(
ねつたいこく
)
の
常
(
つね
)
とて、
年中
(
ねんちう
)
日
(
ひ
)
が
長
(
なが
)
いので、
食後
(
しよくご
)
一
時間
(
じかん
)
ばかりは
大佐
(
たいさ
)
をはじめ
一同
(
いちどう
)
海邊
(
かいへん
)
に
出
(
い
)
でゝ
戸外運動
(
こぐわいうんどう
)
に
耽
(
ふけ
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
患者
(
かんじゃ
)
は
多
(
おお
)
いのに
時間
(
じかん
)
は
少
(
すく
)
ない、で、いつも
極
(
ご
)
く
簡単
(
かんたん
)
な
質問
(
しつもん
)
と、
塗薬
(
ぬりぐすり
)
か、
※麻子油位
(
ひましあぶらぐらい
)
の
薬
(
くすり
)
を
渡
(
わた
)
して
遣
(
や
)
るのに
留
(
とど
)
まっている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
千駄木
(
せんだぎ
)
の
奥
(
おく
)
の
此
(
こ
)
の
私
(
わたし
)
の
家
(
いへ
)
から
番町
(
ばんちやう
)
までゞは、
可也
(
かなり
)
遠
(
とほ
)
いのであるが、
出
(
で
)
てからもう
彼此
(
かれこれ
)
一
時間
(
じかん
)
も
経
(
た
)
つから、
今頃
(
いまごろ
)
は
父
(
ちゝ
)
と
母
(
はゝ
)
とに
右
(
みぎ
)
と
左
(
ひだり
)
から
笑顔
(
ゑがほ
)
を
見
(
み
)
せられて
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
駅
(
えき
)
までいくのに、二
時間
(
じかん
)
もあるかねばならなかったし、その
駅
(
えき
)
から
汽車
(
きしゃ
)
にのって、
日本海
(
にほんかい
)
にでるのに三
時間
(
じかん
)
、また、南にむかって、
太平洋
(
たいへいよう
)
を見ようとすれば
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
多
(
おほ
)
く
人足
(
にんそく
)
を
使用
(
しよう
)
したのを
一人
(
ひとり
)
の
勞作
(
らうさく
)
に
直
(
なを
)
して、一
日
(
にち
)
平均
(
へいきん
)
七
時間
(
じかん
)
と
見
(
み
)
ると、
方
(
まさ
)
に八十
餘日
(
よにち
)
を
費
(
つひや
)
した
計算
(
けいさん
)
である。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
生徒
(
せいと
)
たちも、それにつりこまれて、いつのまにか、
外
(
そと
)
のさわぎも、
大砲
(
たいほう
)
の
音
(
おと
)
も
気
(
き
)
にならず、
講義
(
こうぎ
)
に
耳
(
みみ
)
をかたむけていました。そうして、やがて、
時間
(
じかん
)
となりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
“時間”の解説
時間(じかん、en: time)とは、出来事や変化を認識するための基礎的な概念である。芸術、哲学、自然科学、心理学などで重要なテーマとして扱われることもあり、分野ごとに定義が異なる。
(出典:Wikipedia)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“時間”で始まる語句
時間厳守
時間半
時間外
時間中
時間位
時間割
時間表
時間計
時間軸
時間の鏡