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畑
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はたけ
ふりがな文庫
“
畑
(
はたけ
)” の例文
畑
(
はたけ
)
を
越
(
こ
)
え、
牧場
(
ぼくじょう
)
を
越
(
こ
)
えて
走
(
はし
)
って
行
(
い
)
くうち、あたりは
暴風雨
(
あらし
)
になって
来
(
き
)
て、
子家鴨
(
こあひる
)
の
力
(
ちから
)
では、
凌
(
しの
)
いで
行
(
い
)
けそうもない
様子
(
ようす
)
になりました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いっぽう、平野そのものは、冬のなごりの
裸
(
はだか
)
の
畑
(
はたけ
)
がつづいているばかりなので、灰色の手織の布よりも美しいとは言えませんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
親たちは鉱山から少し
離
(
はな
)
れてはいたけれどもじぶんの
栗
(
くり
)
の
畑
(
はたけ
)
もわずかの山林もくっついているいまのところに小屋をたててやった。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
だんだん、
夜
(
よ
)
がふけると、どことなくしめっぽく、ひえびえとしてきました。
畑
(
はたけ
)
では、つゆをしたって、うまおいが、ないていました。
風七題
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は
遠
(
とほ
)
く
畑
(
はたけ
)
に
出
(
で
)
て
土
(
つち
)
に
潜伏
(
せんぷく
)
して
居
(
ゐ
)
る
其
(
その
)
憎
(
にく
)
むべき
害蟲
(
がいちう
)
を
探
(
さが
)
し
出
(
だ
)
して
其
(
その
)
丈夫
(
ぢやうぶ
)
な
體
(
からだ
)
をひしぎ
潰
(
つぶ
)
して
遣
(
や
)
る
丈
(
だけ
)
の
餘裕
(
よゆう
)
を
身體
(
からだ
)
にも
心
(
こゝろ
)
にも
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
ない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
家族
(
かぞく
)
と
共
(
とも
)
に
能
(
よ
)
く
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
つて
居
(
ゐ
)
たが、
其時
(
そのとき
)
に、
今
(
いま
)
は
故人
(
こじん
)
の
谷活東子
(
たにくわつとうし
)
が、
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
から
土器
(
どき
)
の
破片
(
はへん
)
を
一箇
(
ひとつ
)
拾
(
ひろ
)
ひ
出
(
だ
)
して、
余
(
よ
)
に
示
(
しめ
)
した。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
この
古
(
ふる
)
い
瓦
(
かはら
)
が
古
(
ふる
)
いお
寺
(
てら
)
の
境内
(
けいだい
)
や、
古
(
ふる
)
いお
寺
(
てら
)
のあつた
場所
(
ばしよ
)
で
今
(
いま
)
は
畑
(
はたけ
)
となつてゐるところから、よく
掘
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
されるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
要吉は、その
晩
(
ばん
)
、ひさしぶりにいなかの家のことを
夢
(
ゆめ
)
に見ました。ある山国にいる要吉の家のまわりには、少しばかりの
水蜜桃
(
すいみつとう
)
の
畑
(
はたけ
)
がありました。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
このごろでは
保名
(
やすな
)
はすっかりもとの
侍
(
さむらい
)
の
身分
(
みぶん
)
を
忘
(
わす
)
れて、
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
くから日の
暮
(
く
)
れるまで、
家
(
いえ
)
のうしろの
小
(
ちい
)
さな
畑
(
はたけ
)
へ
出
(
で
)
てはお
百姓
(
ひゃくしょう
)
の
仕事
(
しごと
)
をしていました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
南瓜
(
かぼちや
)
と
甜瓜
(
まくはうり
)
と、おなじ
畑
(
はたけ
)
にそだちました。
種子
(
たね
)
を
蒔
(
ま
)
かれるのも一しよでした。それでゐて
大
(
たい
)
へん
仲
(
なか
)
が
惡
(
わる
)
かつたのです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
掘出
(
ほりいだ
)
し候
處
(
ところ
)
上
(
かみ
)
へも御屆申上げず
密
(
ひそか
)
に自分方へ
仕舞置
(
しまひおき
)
候旨をば訴へに及びたり役人中此由を聞き吟味の上兵助を役所へ
呼寄
(
よびよせ
)
其方事此度
畑
(
はたけ
)
より古金の
瓶
(
かめ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大名小路の大きな
邸
(
やしき
)
が長い年月に段々つぶれて
畑
(
はたけ
)
になつて行くのをも見た。御殿のあつた
城址
(
しろあと
)
には
徒
(
いたづら
)
に草が
長
(
ちやう
)
じた。
朝
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
わたしはその日、マレイの
畑
(
はたけ
)
からうちにもどっても、あの「できごと」のことは、だれにも話しませんでした。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
と、五六
間
(
けん
)
手前
(
てまへ
)
から
叱
(
しか
)
り付けた。
唖者
(
をし
)
の
子等
(
こら
)
は人の
気勢
(
けはひ
)
に
駭
(
おどろ
)
いて、手に手に
紅
(
あか
)
い
死人花
(
しびとばな
)
を持つた
儘
(
まヽ
)
畑
(
はたけ
)
を
横切
(
よこぎ
)
つて、半町も無い
鹿
(
しヽ
)
ヶ
谷
(
たに
)
の盲唖院へ駆けて帰つた
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
嘗
(
かつ
)
て
雨
(
あめ
)
のふる
夜
(
よ
)
、
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
の
家
(
いへ
)
より
辭
(
じ
)
して
我家
(
わがや
)
に
歸
(
かへ
)
ることありしに、
固
(
もと
)
より
親
(
おや
)
いまさず、いろと
提灯
(
ちやうちん
)
は
持
(
も
)
たぬ
身
(
み
)
の、
藪
(
やぶ
)
の
前
(
まへ
)
、
祠
(
ほこら
)
のうしろ、
左右
(
さいう
)
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
を
拾
(
ひろ
)
ひて
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
天子
(
てんし
)
の
御料
(
ごりよう
)
の、
畑
(
はたけ
)
のある
山里
(
やまざと
)
に
蒔
(
ま
)
いた
青菜
(
あをな
)
も、そこの
吉備
(
きび
)
の
國人
(
くにびと
)
と、
二人
(
ふたり
)
で
摘
(
つ
)
んでゐると、
氣
(
き
)
がはれ/″\とすることよ、といふ
意味
(
いみ
)
のことをいはれたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
内の白と
彼
(
かの
)
黒とがトチ狂うて、与右衛門の妹婿武太郎が
畑
(
はたけ
)
の大豆を散々踏み荒したと云うのである。如何して
呉
(
く
)
れるかと云う。仕方が無いから損害を二円払うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
夜
(
よ
)
が夜中、厠に立てば、裏の山には月が澄んで、
畑
(
はたけ
)
の葱さへ一つ一つに
真青
(
まつさを
)
だ。虫ももう鳴かぬが、それだけ凄い。首を竦めて、
咳
(
しはぶ
)
く時の寒さと云へばまた格別だ。
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
『
病氣
(
びやうき
)
に
良
(
よ
)
くない、』『
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
りさうですから』など
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
がとめるのも
聞
(
き
)
かず、
僕
(
ぼく
)
は
竿
(
さを
)
を
持
(
もつ
)
て
出掛
(
でか
)
けた。
人家
(
じんか
)
を
離
(
はな
)
れて四五
丁
(
ちやう
)
も
泝
(
さかのぼ
)
ると
既
(
すで
)
に
路
(
みち
)
もなければ
畑
(
はたけ
)
もない。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
国道
(
こくどう
)
は日に
照
(
て
)
らされて、きいろい
綺麗
(
きれい
)
なリボンのように
牧場
(
まきば
)
や
畑
(
はたけ
)
に
沿
(
そ
)
って先へと
伸
(
の
)
び、町や村を通りぬけ、人の話では、
船
(
ふね
)
の見える海まで
続
(
つづ
)
いているということです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
更に
行
(
ゆ
)
きて
畑
(
はたけ
)
の中に
佇
(
たゝず
)
む。月は
今
(
いま
)
彼方
(
かなた
)
の
大竹薮
(
おほだけやぶ
)
を離れて、
清光
(
せいくわう
)
溶々
(
やう/\
)
として
上天
(
じやうてん
)
下地
(
かち
)
を浸し、身は水中に立つの
思
(
おもひ
)
あり。星の光何ぞ
薄
(
うす
)
き。
氷川
(
ひかわ
)
の森も淡くして
煙
(
けぶり
)
と
見
(
み
)
ふめり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
爺
(
ぢい
)
やは
山
(
やま
)
へも
木
(
き
)
を
伐
(
き
)
りに
行
(
ゆ
)
くし
畑
(
はたけ
)
へも
野菜
(
やさい
)
をつくりに
行
(
い
)
つて、
何
(
なん
)
でもよく
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたから
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
真夏の暑い日ざかりに
畑
(
はたけ
)
の雑草を取つてゐて、それから
発熱
(
ほつねつ
)
してつひに歿した。それは大正十二年七月すゑで、日本の関東に
大
(
おほ
)
地震のおこる約一ヶ月ばかり前のことである。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
ことに
山県蔦之助
(
やまがたつたのすけ
)
は、
弓術
(
きゅうじゅつ
)
は自分の
畑
(
はたけ
)
のものであるし、じしん
得意
(
とくい
)
とする
代々木流
(
よよぎりゅう
)
も、
久
(
ひさ
)
しく、
日輪巻
(
にちりんまき
)
の
弓
(
ゆみ
)
へ
矢
(
や
)
つがえをして、
腕
(
うで
)
のスジを思うさまのばしたことがないから
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
一方
(
いつぽう
)
では
人口
(
じんこう
)
の
増加
(
ぞうか
)
につれてこれまで
食料
(
しよくりよう
)
にしてゐた
草
(
くさ
)
や
木
(
き
)
の
實
(
み
)
もだん/\
足
(
た
)
りなくなり、それを
補
(
おぎな
)
ふために
畑
(
はたけ
)
をこしらへて、
農作
(
のうさく
)
をする
必要
(
ひつよう
)
がおこるし、
同時
(
どうじ
)
にまた
野獸
(
やじゆう
)
も
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
風
(
かぜ
)
はなかつた。
空氣
(
くうき
)
は
水
(
みづ
)
のやうに
重
(
おも
)
く
沈
(
しづ
)
んでゐた。
人家
(
じんか
)
も、
燈灯
(
ともしび
)
も、
畑
(
はたけ
)
も、
森
(
もり
)
も、
川
(
かは
)
も、
丘
(
をか
)
も、そして
歩
(
ある
)
いてゐる
我我
(
われわれ
)
の
體
(
からだ
)
も、
灰
(
はひ
)
を
溶
(
とか
)
したやうな
夜霧
(
よぎり
)
の
海
(
うみ
)
に
包
(
つつ
)
まれてゐるのであつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
友人の心の
畑
(
はたけ
)
が
耕
(
たがや
)
されているや否や、英国の
諺
(
ことわざ
)
に賢人とは正しき時に、正しき言を
放
(
はな
)
つ者なりとあるが、実にそのとおりで、どんな正しい言でも時ならぬ時に放てば
愚人
(
ぐじん
)
の言にも
劣
(
おと
)
る。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「人が殺されましたよ、親分。斯うなりやこちとらの
畑
(
はたけ
)
ぢやありませんか」
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
火星
(
くわせい
)
では一年に
数回
(
すうくわい
)
大
洪水
(
こうずゐ
)
があるのです、そのときに
畑
(
はたけ
)
に水をやるんですよ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
裏
(
うら
)
の
畑
(
はたけ
)
に
担桶
(
たご
)
が
並
(
なら
)
んで
居
(
ゐ
)
ますから、
夫
(
それ
)
へなさいまし。僧
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アワの
畑
(
はたけ
)
には臭いニラが一
本
(
ぽん
)
生
(
は
)
えている。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
畑
(
はたけ
)
ン中に、
田鼠
(
むぐらもち
)
が一匹
都会と田園
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
歪形
(
いびつ
)
な
畑
(
はたけ
)
に盛り上げ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
豆
(
まめ
)
の
畑
(
はたけ
)
にみいさんと
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
粟
(
あは
)
の
畑
(
はたけ
)
で
小さな鶯
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
青
(
あお
)
い
火
(
ひ
)
の
方
(
ほう
)
へ
近
(
ちか
)
づくと、だれか、きゅうりの
実
(
み
)
をうつろにして、
内
(
うち
)
へろうそくをともして
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
てておいたのです。
二人
(
ふたり
)
が
笑
(
わら
)
うと
ある夜の姉と弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ヤッローさん、トーケルン
湖
(
こ
)
の水が
干
(
ほ
)
されて、
畑
(
はたけ
)
になったら、おまえさんたち野ガモは、
来年
(
らいねん
)
は、いったいどうなさるんだね?」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
私たちは今年三
度目
(
どめ
)
、イギリス海岸へ行きました。
瀬川
(
せがわ
)
の
鉄橋
(
てっきょう
)
を渡り
牛蒡
(
ごぼう
)
や
甘藍
(
かんらん
)
が青白い
葉
(
は
)
の
裏
(
うら
)
をひるがえす
畑
(
はたけ
)
の間の細い道を通りました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
畑
(
はたけ
)
の
作主
(
さくぬし
)
が
其
(
その
)
損失
(
そんしつ
)
以外
(
いぐわい
)
にそれを
惜
(
をし
)
む
心
(
こゝろ
)
から
蔭
(
かげ
)
で
勢
(
いきほ
)
ひ
激
(
はげ
)
しく
怒
(
おこ
)
らうともそれは
顧
(
かへり
)
みる
暇
(
いとま
)
を
有
(
も
)
たない。
勘次
(
かんじ
)
の
痩
(
や
)
せた
茄子畑
(
なすばたけ
)
もさうして
襲
(
おそ
)
はれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
おじいさんがいつも
畑
(
はたけ
)
に出て
働
(
はたら
)
いていますと、
裏
(
うら
)
の山から一ぴきの
古
(
ふる
)
だぬきが出てきて、おじいさんがせっかく
丹精
(
たんせい
)
をしてこしらえた
畑
(
はたけ
)
のものを
荒
(
あ
)
らした上に
かちかち山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
媼
(
ばあ
)
さんは、
今日
(
けふ
)
もうれしさうに
畑
(
はたけ
)
を
見廻
(
みまは
)
して
甘味
(
うま
)
さうに
熟
(
じゆく
)
した
大
(
おほ
)
きい
奴
(
やつ
)
を一つ、
庖丁
(
ほうてう
)
でちよん
切
(
ぎ
)
り、さて、さも
大事
(
だいじ
)
さうにそれを
抱
(
かゝ
)
えてかえつて
行
(
ゆ
)
きました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
何
(
なん
)
だね、お
前達
(
まえたち
)
これだけが
全世界
(
ぜんせかい
)
だと
思
(
おも
)
ってるのかい。まあそんな
事
(
こと
)
はあっちのお
庭
(
にわ
)
を
見
(
み
)
てからお
言
(
い
)
いよ。
何
(
なに
)
しろ
牧師
(
ぼくし
)
さんの
畑
(
はたけ
)
の
方
(
ほう
)
まで
続
(
つづ
)
いてるって
事
(
こと
)
だからね。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
十九
日
(
にち
)
、
雨中
(
うちう
)
を、
余
(
よ
)
は
行
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
て、
驚
(
おどろ
)
いた。
今
(
いま
)
までの
貝塚發掘
(
かひづかはつくつ
)
は
臺地
(
だいち
)
東部
(
とうぶ
)
の
坂
(
さか
)
の
上部
(
じやうぶ
)
左側
(
さそく
)
であつたが、
臺地
(
だいち
)
南側
(
なんそく
)
の
下部
(
かぶ
)
、
菱沼鐵五郎
(
ひしぬまてつごらう
)
宅地
(
たくち
)
前
(
まえ
)
の
畑
(
はたけ
)
を、
大發掘
(
だいはつくつ
)
してある。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
かうした
石斧
(
せきふ
)
などを
探
(
さが
)
すのには、
畑
(
はたけ
)
に
轉
(
ころ
)
がつてゐる
石
(
いし
)
を
片端
(
かたはし
)
から
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
るとか、
畑
(
はたけ
)
の
傍
(
そば
)
の
小溝
(
こみぞ
)
の
中
(
なか
)
の
石塊
(
いしころ
)
とか、
畦
(
あぜ
)
に
積
(
つ
)
まれた
捨
(
す
)
て
石
(
いし
)
の
中
(
なか
)
を
熱心
(
ねつしん
)
に
探
(
さが
)
すに
限
(
かぎ
)
ります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
貢さんは
兎
(
うさぎ
)
の
跳
(
と
)
ぶ様に駆け出して桑畑に入つて行つた。
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
にお濱さんは居ない。
沼
(
ぬま
)
の
畔
(
ほとり
)
に出た。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
わたしは、きゃっと
叫
(
さけ
)
ぶと、こわさのあまり夢中になって、ありったけの声でわめきたてながら、あき地で
畑
(
はたけ
)
をたがやしていた
百姓
(
ひゃくしょう
)
のほうへ、いっさんにかけだしました。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
畑
(
はたけ
)
に出て
紅
(
あか
)
い
実付
(
みつき
)
の
野茨
(
のばら
)
一枝
(
ひとえだ
)
を
剪
(
き
)
って廊下の
釣花瓶
(
つりはないけ
)
に
活
(
い
)
け、
蕾付
(
つぼみつき
)
の
白菜
(
はくさい
)
一株
(
ひとかぶ
)
を
採
(
と
)
って、
旅順
(
りょじゅん
)
の記念にもらった
砲弾
(
ほうだん
)
信管
(
しんかん
)
のカラを
内筒
(
ないとう
)
にした竹の
花立
(
はなたて
)
に
插
(
さ
)
し、食堂の六畳に
飾
(
かざ
)
る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
五年目
(
ごねんめ
)
には
田地
(
でんち
)
も
取返
(
とりかへ
)
し、
畑
(
はたけ
)
は
以前
(
いぜん
)
より
殖
(
ふ
)
え、
山懷
(
やまふところ
)
の
荒地
(
あれち
)
は
美事
(
みごと
)
な
桑園
(
さうゑん
)
と
變
(
へん
)
じ、
村内
(
そんない
)
でも
屈指
(
ゆびをり
)
の
有富
(
いうふう
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
と
成
(
な
)
り
終
(
おは
)
せたのです。しかも
彼
(
かれ
)
の
勞働辛苦
(
らうどうしんく
)
は
初
(
はじめ
)
と
少
(
すこし
)
も
變
(
かは
)
らないのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
下はあの通り土の
柔
(
やはら
)
かい
畑
(
はたけ
)
で、重い箱を置けば形位はつきます
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
野づかさの冬の
畑
(
はたけ
)
の青菜の葉あはれと見つつ
俥
(
くるま
)
にていそぐ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“畑”の解説
畑(はたけ、畠、圃、白田、火田、旱田)とは、麦や陸稲などの穀物、または野菜、豆、芋、果樹などを栽培するために耕され、区画された農地をいう。
(出典:Wikipedia)
畑
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“畑”を含む語句
田畑
南瓜畑
桑畑
焼畑
馬鈴薯畑
甘藷畑
畑打
葡萄畑
唐黍畑
上畑
粟畑
段々畑
黍畑
麦畑
葱畑
山畑
雨畑
大根畑
畑宿
小畑
...