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鳥
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とり
ふりがな文庫
“
鳥
(
とり
)” の例文
他
(
ほか
)
の
鳥
(
とり
)
たちは、からすの
勇気
(
ゆうき
)
に
感心
(
かんしん
)
しました。いままで、ばかにされたからすが、いちばんりこうな
鳥
(
とり
)
といわれるようになりました。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いやいや、」と
鳥
(
とり
)
が
言
(
い
)
った。「ただじゃア、二
度
(
ど
)
は、
歌
(
うた
)
いません。それとも、その
石臼
(
いしうす
)
を
下
(
くだ
)
さるなら、もう一
度
(
ど
)
、
歌
(
うた
)
いましょう。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
この
壁柱
(
かべはしら
)
は
星座
(
せいざ
)
に
聳
(
そび
)
え、
白雲
(
はくうん
)
に
跨
(
また
)
がり、
藍水
(
らんすゐ
)
に
浸
(
ひた
)
つて、
露
(
つゆ
)
と
雫
(
しづく
)
を
鏤
(
ちりば
)
め、
下草
(
したくさ
)
の
葎
(
むぐら
)
おのづから、
花
(
はな
)
、
禽
(
きん
)
、
鳥
(
とり
)
、
虫
(
むし
)
を
浮彫
(
うきぼり
)
したる
氈
(
せん
)
を
敷
(
し
)
く。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飛
(
と
)
ぶときはその
翅
(
はね
)
が
實
(
じつ
)
に
美
(
うつく
)
しい
色
(
いろ
)
に
閃
(
ひらめ
)
きます。この
鳥
(
とり
)
は
羽
(
はね
)
も
綺麗
(
きれい
)
ですが、
鳴
(
な
)
き
聲
(
ごゑ
)
も
美
(
うつく
)
しく、「ぶっ、ぽう、そう」と
鳴
(
な
)
きつゞけます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ローズ・ブノワさんは
動物
(
どうぶつ
)
が
好
(
す
)
きで、
動物
(
どうぶつ
)
の方でもローズ・ブノワさんが
好
(
す
)
きです。だからこそ
鳥
(
とり
)
や
獣
(
けもの
)
のいうことがわかるのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
▼ もっと見る
その
晩
(
ばん
)
は
伯父
(
をぢ
)
さんも
友伯父
(
ともをぢ
)
さんも
呼
(
よ
)
ばれて
行
(
ゆ
)
きましたが、『
押飯
(
おうはん
)
』と
言
(
い
)
つて
鳥
(
とり
)
の
肉
(
にく
)
のお
露
(
つゆ
)
で
味
(
あぢ
)
をつけた
御飯
(
ごはん
)
の
御馳走
(
ごちさう
)
がありましたつけ。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
だんだん
山道
(
やまみち
)
を
登
(
のぼ
)
って、
森
(
もり
)
を
抜
(
ぬ
)
け、
谷
(
たに
)
を
越
(
こ
)
えて、とうとう
奥
(
おく
)
の
奥
(
おく
)
の
山奥
(
やまおく
)
まで行きました。山の上はしんとして、
鳥
(
とり
)
のさわぐ
音
(
おと
)
もしません。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
百姓家
(
ひゃくしょうや
)
の
裏庭
(
にわ
)
で、
家鴨
(
あひる
)
の
巣
(
す
)
の
中
(
なか
)
に
生
(
うま
)
れようとも、それが
白鳥
(
はくちょう
)
の
卵
(
たまご
)
から
孵
(
かえ
)
る
以上
(
いじょう
)
、
鳥
(
とり
)
の
生
(
うま
)
れつきには
何
(
なん
)
のかかわりもないのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それから
乾菓子
(
ひぐわし
)
を
食
(
た
)
べました。
大
(
おほ
)
きな
鳥
(
とり
)
は
其味
(
そのあぢ
)
が
解
(
わか
)
らないと
云
(
い
)
つて
訴
(
こぼ
)
す、
小
(
ちひ
)
さな
鳥
(
とり
)
は
哽
(
む
)
せて
背中
(
せなか
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
貰
(
もら
)
う、それは/\
大騷
(
おほさわ
)
ぎでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
その
明
(
あ
)
け
方
(
がた
)
の
空
(
そら
)
の
下
(
した
)
、ひるの
鳥
(
とり
)
でもゆかない
高
(
たか
)
いところをするどい
霜
(
しも
)
のかけらが
風
(
かぜ
)
に
流
(
なが
)
されてサラサラサラサラ
南
(
みなみ
)
のほうへとんでゆきました。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
其他
(
そのた
)
新
(
あら
)
たに
温泉
(
おんせん
)
や
冷泉
(
れいせん
)
が
湧
(
わ
)
き
始
(
はじ
)
めることもあり、
又
(
また
)
炭酸瓦斯
(
たんさんがす
)
や
其他
(
そのた
)
の
瓦斯
(
がす
)
を
土地
(
とち
)
の
裂
(
さ
)
け
目
(
め
)
から
出
(
だ
)
して、
鳥
(
とり
)
の
地獄
(
じごく
)
や
蟲
(
むし
)
の
地獄
(
じごく
)
を
作
(
つく
)
ることもある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
お
爺
(
じい
)
さんはこの
鳥
(
とり
)
の
声
(
こえ
)
がよほどお
好
(
す
)
きと
見
(
み
)
えて、『こればかりは
現界
(
げんかい
)
ではきかれぬ
声
(
こえ
)
じゃ。』と
御自慢
(
ごじまん
)
をして
居
(
お
)
られました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ラランの
悪知慧
(
わるぢえ
)
は
有名
(
いうめい
)
なもので、ほかの
鳥
(
とり
)
がうまく
飛
(
と
)
んでるのを
見
(
み
)
ると、
近寄
(
ちかよ
)
つては
自分
(
じぶん
)
の
尖
(
とが
)
つた
嘴先
(
くちさき
)
でチクリと
刺
(
さ
)
して
墜落
(
ついらく
)
させてしまふのだ。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
然
(
しか
)
るに
天
(
てん
)
へ
上
(
のぼ
)
った
姫
(
ひめ
)
の
眼
(
め
)
は、
大空中
(
おほぞらぢゅう
)
を
殘
(
のこ
)
る
隈
(
くま
)
もなう
照
(
て
)
らさうによって、
鳥
(
とり
)
どもが
晝
(
ひる
)
かと
思
(
おも
)
うて、
嘸
(
さぞ
)
啼立
(
なきた
)
つることであらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
ひとつには当時の上流と目される大名の奥方や、姫君などは、
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
同様に
檻禁
(
かんきん
)
してしまったので、勢い
下々
(
しもじも
)
の女の
気焔
(
きえん
)
が高くなったわけである。
明治美人伝
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
笑ひ娯み、笑ひ怠るものは、泣き号び泣きくるしむ者となるべきが自然の道理である。
鳥
(
とり
)
其
巣
(
す
)
を焚かれたるが如くなつて、大なる凶を得べきである。
震は亨る
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
もう
姫君
(
ひめぎみ
)
は
死
(
し
)
んだのだ、
死
(
し
)
んでしまへば、もうこの
世
(
よ
)
で
花
(
はな
)
も、
鳥
(
とり
)
も、
歌
(
うた
)
も、
再
(
ふたヽ
)
びきくこともみることもできないのだ。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
一層
(
いつそう
)
味
(
あぢ
)
の
輕
(
かろ
)
い
鳥
(
とり
)
の
丸燒
(
まるやき
)
などはなか/\の
御馳走
(
ごちさう
)
で、
今
(
いま
)
の
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
には、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
のホテルで、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
の
珍味
(
ちんみ
)
を
供
(
きよう
)
せられたよりも
百倍
(
ひやくばい
)
も
憘
(
うれ
)
しく
感
(
かん
)
じた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鉄砲は
鳥
(
とり
)
獣
(
けだもの
)
が何も知らないでいるところを、ズドンと一発で
引導
(
いんどう
)
を渡します。理窟も何もない。純然たる暴力です。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
門野
(
かどの
)
さん。僕は
一寸
(
ちよつと
)
職業を
探
(
さが
)
して
来
(
く
)
る」と云ふや否や、
鳥
(
とり
)
打帽を
被
(
かぶ
)
つて、
傘
(
かさ
)
も
指
(
さ
)
さずに
日盛
(
ひざか
)
りの
表
(
おもて
)
へ飛び出した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人とお嬢さんとの膝に掛ける
巾
(
きれ
)
が、
鵠
(
こう
)
の
鳥
(
とり
)
の形に畳んである、その嘴のところに、薄赤の莟を一つづつ挾んだ。
薔薇
(新字旧仮名)
/
グスターフ・ウィード
(著)
宝暦
(
ほうれき
)
二年、二十一歳で長崎に勉強をしに行った時、長々
寄泊
(
きはく
)
して親よりましな親身な世話を受けた
本籠町
(
もとかごまち
)
海産問屋、
長崎屋藤十郎
(
ながさきやとうじゅうろう
)
の妹娘の
鳥
(
とり
)
というのが
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
吉野川
(
よしのがは
)
の
傍
(
そば
)
にある
象山
(
きさやま
)
の
山
(
やま
)
のま、すなはち
空
(
そら
)
に
接
(
せつ
)
してゐるところの
梢
(
こずゑ
)
を
見上
(
みあ
)
げると、そこには、ひどくたくさん
集
(
あつま
)
つて
鳴
(
な
)
いてゐる
鳥
(
とり
)
の
聲
(
こゑ
)
、それが
聞
(
きこ
)
える。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
有名な「
鳥
(
とり
)
の
子
(
こ
)
」は今や海外でも、もてはやされている品。
三椏
(
みつまた
)
を主な材料とします。きめ細かく滑かなため、印刷の用紙として上々のものであります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
里言
(
さとことば
)
にこれを雁の
総立
(
そうだち
)
といふ。雁の
備
(
そなへ
)
ある事
軍陣
(
ぐんぢん
)
の
如
(
ごと
)
し、
余
(
よ
)
の
鳥
(
とり
)
になき事也、他国の雁もしかならん。
田舎人
(
ゐなかうど
)
には
珍
(
めづら
)
しからねど
都会
(
とくわい
)
の人の
話柄
(
はなしぐさ
)
にいへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
埃及
(
えじぷと
)
には
頭
(
あたま
)
が
鳥
(
とり
)
だの
獸
(
けもの
)
だの
色々
(
いろ/\
)
の
化物
(
ばけもの
)
があるが
皆
(
みな
)
此内
(
このうち
)
である。
此
(
この
)
(一)に
屬
(
ぞく
)
するものは
概
(
がい
)
して
神祕的
(
しんぴてき
)
で
尊
(
たうと
)
い。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それでだいぶよくわかつて
來
(
き
)
ましたが、つまり
墓
(
はか
)
の
前
(
まへ
)
とか、
墓
(
はか
)
の
周
(
まは
)
りの
要所々々
(
ようしよ/\
)
と
思
(
おも
)
はれるところに、
人間
(
にんげん
)
や
馬
(
うま
)
や
鳥
(
とり
)
などの
像
(
ぞう
)
を
竝
(
なら
)
べたものに
相違
(
そうい
)
ありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
厚い
鳥
(
とり
)
の
子紙
(
こがみ
)
に、墨色も濃く、難破船を救助したことは奇特の至りだという
褒
(
ほ
)
め
言葉
(
ことば
)
が書いてありました。
少年と海
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
すてんか
明日
(
あす
)
こそはと
窺
(
うかゞ
)
ふ
心
(
こゝろ
)
に
怠
(
おこた
)
りなけれど
人目
(
ひとめ
)
の
關守
(
せきもり
)
何
(
なん
)
として
隙
(
ひま
)
あるべき
此處
(
こゝ
)
に
七年
(
しちねん
)
身
(
み
)
はまだ
籠中
(
ろうちゆう
)
の
鳥
(
とり
)
。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
...
吾
(
わ
)
が
子
(
し
)
に
告
(
つ
)
ぐる
所以
(
ゆゑん
)
は
是
(
かく
)
の
若
(
ごと
)
き
而已
(
のみ
)
』と。
孔子
(
こうし
)
去
(
さ
)
つて
弟子
(
ていし
)
に
謂
(
い
)
つて
曰
(
いは
)
く、『
鳥
(
とり
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
飛
(
と
)
ぶを
知
(
し
)
り、
魚
(
うを
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
游
(
およ
)
ぐを
知
(
し
)
り、
獸
(
けもの
)
は
吾
(
われ
)
其
(
そ
)
の
能
(
よ
)
く
走
(
はし
)
るを
知
(
し
)
る。 ...
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
天地間
(
てんちかん
)
僕
(
ぼく
)
一
人
(
にん
)
、
鳥
(
とり
)
も
鳴
(
な
)
かず。
僕
(
ぼく
)
は
暫
(
しば
)
らく
絶頂
(
ぜつちやう
)
の
石
(
いし
)
に
倚
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。この
時
(
とき
)
、
戀
(
こひ
)
もなければ
失戀
(
しつれん
)
もない、たゞ
悽愴
(
せいさう
)
の
感
(
かん
)
に
堪
(
た
)
えず、
我生
(
わがせい
)
の
孤獨
(
こどく
)
を
泣
(
な
)
かざるを
得
(
え
)
なかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この
邸
(
やしき
)
の
主人
(
あるじ
)
、
安城郷太郎
(
あんじょうごうたろう
)
は、又なきものに寵愛して、本妻の亡き後は、一にもお
鳥
(
とり
)
、二にもお鳥、お鳥でなければ、夜も日も明けぬ有様だったのも無理のないことです。
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
翌日は
吉野路
(
よしのじ
)
を通って、
五条橋本
(
ごじょうはしもと
)
など云う処を
経
(
へ
)
てその
夜
(
よ
)
は
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
と云う山の
辻堂
(
つじどう
)
で一泊し、十日になって
紀州路
(
きしゅうじ
)
から
泉州
(
せんしゅう
)
の
牛滝
(
うしたき
)
と云う処へ越え、それから
葛城山
(
かつらぎざん
)
へ往った。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
鳥
(
とり
)
のライスカレー 秋付録 米料理百種「西洋料理の部」の「第十九
鶏肉
(
けいにく
)
のライスカレー」
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
介抱
(
かいはう
)
せよと言置て尻引からげ
馳行
(
はせゆき
)
けり
然
(
さ
)
なきだに
白晝
(
ひる
)
さへ人通りなき相良の
裏道
(
うらみち
)
殊に夜中なれば人里遠く
麥搗歌
(
むぎつきうた
)
鳥
(
とり
)
の
宵鳴
(
よひなき
)
遙かに聞え前は名に
負
(
おふ
)
大井川
海道
(
かいだう
)
一の早瀬にて
蛇籠
(
じやかご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
飛
(
と
)
ぶ
鳥
(
とり
)
の
明日香
(
あすか
)
の
里
(
さと
)
を
置
(
お
)
きて
去
(
い
)
なば
君
(
きみ
)
が
辺
(
あたり
)
は
見
(
み
)
えずかもあらむ 〔巻一・七八〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
金泥
(
きんでい
)
を
空
(
そら
)
にながして
彩
(
いろど
)
つた
眞夏
(
まなつ
)
のその
壯麗
(
そうれい
)
なる
夕照
(
ゆうせふ
)
に
對
(
たい
)
してこころゆくまで、
銀鈴
(
ぎんれい
)
の
聲
(
こゑ
)
を
振
(
ふ
)
りしぼつて
唄
(
うた
)
ひつづけた
獨唱
(
ソロ
)
の
名手
(
めいしゅ
)
、
天
(
そら
)
飛
(
と
)
ぶ
鳥
(
とり
)
も
翼
(
はね
)
をとどめてその
耳
(
みゝ
)
を
傾
(
かたむ
)
けた、ああ
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
東皐子
(
とうくわうし
)
はそれを
聞
(
き
)
いて、
手紙
(
てがみ
)
で『
思
(
おも
)
ひ
直
(
なほ
)
して
來
(
く
)
る
氣
(
き
)
は
無
(
な
)
いか
鳥
(
とり
)
も
枯木
(
かれき
)
に二
度
(
ど
)
とまる』と
言
(
い
)
つて
寄越
(
よこ
)
す。
幻翁
(
げんおう
)
もすゝめる。
罵
(
のゝし
)
りながらも
實
(
じつ
)
は
行
(
ゆ
)
きたいので、
又
(
また
)
出掛
(
でか
)
ける。
相變
(
あひかは
)
らず
何
(
なに
)
も
無
(
な
)
い。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
冷い石畳の台座の上に、わずかに風雨をしのぐと
云
(
い
)
った有様でそっけなく安置されてある。本尊の薬師如来は、
飛鳥
(
あすか
)
時代の
鳥
(
とり
)
仏師
(
ぶっし
)
作と伝えらるる木造のみ仏であるが、その両眼が真白い。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
うるせえなあ。
籠
(
かご
)
の
鳥
(
とり
)
じゃアあるめえし、こんなに大きくなったおひい様を
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
樫いとどにほふ眞闇となりにけり夜ふけくるひたつ
鳥
(
とり
)
獸
(
けもの
)
のこゑ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
あらまあ
鳥
(
とり
)
のやうに
建物
(
たてもの
)
の
屋根
(
やね
)
の上にとまつてゐるわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
鸛
(
こふ
)
の
鳥
(
とり
)
は首をまはして鳴く。
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
貴方
(
あなた
)
を
鳥
(
とり
)
だと
思
(
おも
)
ひました。
鸚鵡:(フランス)
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
かひがひし、あな
鳰
(
にほ
)
の
鳥
(
とり
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
あな
似
(
に
)
つかしき
雄
(
を
)
の
鳥
(
とり
)
の
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
暗い森から
鳥
(
とり
)
が啼く
秋の小曲
(新字旧仮名)
/
漢那浪笛
(著)
鳥
(
とり
)
のうち……
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
鸛
(
こふ
)
の
鳥
(
とり
)
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
可愛
(
かあい
)
鳥
(
とり
)
おさんだいしよさま
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
“鳥(
鳥類
)”の解説
鳥類(ちょうるい、Aves)あるいは鳥(とり)は、竜弓類に属する脊椎動物の一群である。
(出典:Wikipedia)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
“鳥”を含む語句
鳥渡
飛鳥
啄木鳥
鳥目
鵞鳥
白鳥
鳥打帽
鳥獣
水鳥
夜鳥
鳰鳥
金翅鳥
乙鳥
不死鳥
黒鳥
鳥海山
時鳥
鳥屋
怪鳥
鳥越
...