“夜鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よどり61.5%
やちょう15.4%
やちよう7.7%
やてう7.7%
ナイトバード7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿苑院ろくおんいん金閣寺、いつかその辺りも通ってしまった。だんだん山路が険しくなる。いよいよ木立が繁り増さり、気味の悪い夜鳥よどりの啼声がする。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小障子を開けて空を見ると、星もない真暗闇、大樹のこずえがカサコソと動くのは、夜鳥やちょうか、それとも、川手氏などには馴染のない小動物が住んでいるのか。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
御陵みささぎ夜鳥やちようの叫びではなかつたのだ。それは夢の中でさへ
詩集夏花 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
あれを人工だと疑ひ、それを立証しようとした学説には手落があつて、結局その学説は負けた。けれどもかういふことが云へるだらう。ああいふ夜鳥やてうは早晩高野山上から跡を絶つかも知れない。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
昼の鳥とはまったく違っている夜鳥ナイトバードの怪しい叫び声、めくら滅法界めっぽうかいに飛んでくる大きい甲虫かぶとむしの唸り声、ことにこれらの小さい虫の合奏曲コーラスが突然やんで半分しかきこえない時には