夜鳥やちょう)” の例文
小障子を開けて空を見ると、星もない真暗闇、大樹のこずえがカサコソと動くのは、夜鳥やちょうか、それとも、川手氏などには馴染のない小動物が住んでいるのか。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あれを人工だと疑い、それを立証しようとした学説には手落があって、結局その学説は負けた。けれどもこういうことが云えるだろう。ああいう夜鳥やちょう早晩そうばん高野山上から跡を絶つかも知れない。
仏法僧鳥 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)