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参
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まゐ
ふりがな文庫
“
参
(
まゐ
)” の例文
旧字:
參
誠に
有難
(
ありがた
)
い事で、
私
(
わたくし
)
もホツと
息
(
いき
)
を
吐
(
つ
)
いて、それから二
日
(
か
)
の一
番
(
ばん
)
汽車
(
きしや
)
で
京都
(
きやうと
)
へ
御随行
(
ごずゐかう
)
をいたして
木屋町
(
きやちやう
)
の
吉富楼
(
よしとみろう
)
といふ
家
(
うち
)
へ
参
(
まゐ
)
りました
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小生、
今朝
(
こんてう
)
ふと応接室へ
参
(
まゐ
)
り候所、この影の
薄
(
うす
)
き少女、
籐
(
とう
)
のテエブルの上へのしかかり、熱心に「けふの自習課題」を読み居り候。
伊東から
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
若し、マヰリクラクモと訓むとすると、「ふる雪を腰になづみて
参
(
まゐ
)
り来し
験
(
しるし
)
もあるか年のはじめに」(巻十九・四二三〇)が参考となる歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
初卯
(
はつう
)
の
日
(
ひ
)
、
母様
(
おつかさん
)
が
腰元
(
こしもと
)
を二人
連
(
つ
)
れて、
市
(
まち
)
の
卯辰
(
うたつ
)
の
方
(
はう
)
の
天神様
(
てんじんさま
)
へお
参
(
まゐ
)
ンなすつて、
晩方
(
ばんがた
)
帰
(
かへ
)
つて
居
(
ゐ
)
らつしやつた、ちやうど
川向
(
かはむか
)
ふの、いま
猿
(
さる
)
の
居
(
ゐ
)
る
処
(
ところ
)
で
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『お前なぞは男だから、
成長
(
おほき
)
くなつたら、いくらでもお墓
参
(
まゐり
)
が出来るけれど、
私
(
わたし
)
などは女だから、ねえ
母
(
おつか
)
さん。……でも、一生に一度はお
参
(
まゐ
)
りしたい!』
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
元久二年七月廿八日
途
(
みち
)
より
和哥所
(
わかどころ
)
に
参
(
まゐ
)
る、
家隆朝臣
(
かりうあそん
)
唐櫃二合
(
からひつふたつ
)
を
取寄
(
とりよせ
)
らる、○
破子
(
わりご
)
○
瓜
(
うり
)
○
土器
(
かはらけ
)
○
酒等
(
さけとう
)
あり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此に於て竹葉上に
点々
(
てん/\
)
滴
(
したた
)
れる所の
露
(
つゐ
)
を
甞
(
な
)
め、以て漸く
渇
(
かつ
)
を
慰
(
い
)
す、吉田署長病
再発
(
さいはつ
)
し
歩
(
あゆ
)
むに
堪
(
た
)
へず、
遂
(
つゐ
)
に他の三名と共に
帰途
(
きと
)
に
就
(
つ
)
かる、行者
参
(
まゐ
)
り三人も亦
心
(
こころ
)
淋
(
さび
)
しくやなりけん
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
いづれの家でも、梟の限りは、十三日には
楢
(
なら
)
の木の葉を
取
(
と
)
て
参
(
まゐ
)
て、爾迦夷上人さまにさしあげるといふことをやるぢゃ、これは爾迦夷さまが楢の木にお棲ひなされたからぢゃ。
二十六夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
あやまつた/\
今
(
いま
)
のはみんな
嘘
(
うそ
)
何
(
ど
)
うして
中村
(
なかむら
)
の
令嬢
(
れいぢやう
)
千代子君
(
ちよこくん
)
とも
云
(
いは
)
れる
人
(
ひと
)
がそんな御
注文
(
ちうもん
)
をなさらう
筈
(
はず
)
がない
良之助
(
りやうのすけ
)
たしかに
承
(
うけたま
)
はつて
参
(
まゐ
)
つたものは。ようございます
何
(
なに
)
も
入
(
い
)
りません。
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
けふ
此頃
(
このごろ
)
の
酉
(
とり
)
の
市
(
まち
)
に
参
(
まゐ
)
りて、エンギを
申候
(
まうじそろ
)
ものにこの
意義
(
いぎ
)
ありや、この
愛敬
(
あいきやう
)
ありや。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
馬酔木
(
あしび
)
咲く春日の宮の
参
(
まゐ
)
り
路
(
ぢ
)
を
蝙蝠傘
(
かうもり
)
催合
(
もや
)
ひ子ら日暮なり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
昨日
(
さくじつ
)
は見舞がてらに本宅の
御母様
(
おんははさま
)
参
(
まゐ
)
られ候。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
参
(
まゐ
)
り
罷
(
まか
)
ンづる顔のみぞ変れる
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あゝ好し、
后
(
きさい
)
に
参
(
まゐ
)
る。
焔の后
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
上野
(
うへの
)
の
戦争後
(
せんそうご
)
徳川様
(
とくがはさま
)
も
瓦解
(
ぐわかい
)
に
相成
(
あひなり
)
ましたので、
士族
(
しぞく
)
さん
方
(
がた
)
が
皆
(
みな
)
夫々
(
それ/″\
)
御商売
(
ごしやうばい
)
をお始めなすつたが、お
慣
(
な
)
れなさらぬから
旨
(
うま
)
くは
参
(
まゐ
)
りませぬ。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
唯
(
たゞ
)
形
(
かたち
)
ばかり、
何時
(
いつ
)
何処
(
いづく
)
でも、
貴方
(
あなた
)
が
思
(
おも
)
ふ
時
(
とき
)
、
其処
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
る、
念
(
ねん
)
ずる
時
(
とき
)
直
(
す
)
ぐに
逢
(
あ
)
へます、お
呼
(
よ
)
び
遊
(
あそ
)
ばせば
参
(
まゐ
)
られます。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
元久二年七月廿八日
途
(
みち
)
より
和哥所
(
わかどころ
)
に
参
(
まゐ
)
る、
家隆朝臣
(
かりうあそん
)
唐櫃二合
(
からひつふたつ
)
を
取寄
(
とりよせ
)
らる、○
破子
(
わりご
)
○
瓜
(
うり
)
○
土器
(
かはらけ
)
○
酒等
(
さけとう
)
あり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
こんな天気のいゝ時だと
憶
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
し
候
(
そろ
)
は、
小生
(
せうせい
)
のいさゝか
意
(
い
)
に
満
(
み
)
たぬ
事
(
こと
)
あれば、いつも
綾瀬
(
あやせ
)
の
土手
(
どて
)
に
参
(
まゐ
)
りて、
折
(
を
)
り
敷
(
し
)
ける草の上に
果
(
はて
)
は
寝転
(
ねころ
)
びながら、青きは動かず白きは
止
(
とゞ
)
まらぬ雲を
眺
(
なが
)
めて
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
病漸次に
癒
(
い
)
へ
来
(
きた
)
り以後
常
(
つね
)
に
強健
(
けうけん
)
なりき、人夫等皆之を
奇
(
き
)
とし恐喜
措
(
お
)
く
所
(
ところ
)
を知らざるが如し、昨朝
帰途
(
きと
)
に
就
(
つ
)
きし三人の行者
参
(
まゐ
)
りをして
若
(
も
)
し
在
(
あ
)
らしめば、其
喜
(
よろこ
)
び果して
如何
(
いか
)
なりしか、
思
(
おも
)
へば
愚
(
ぐ
)
の
至
(
いた
)
りなり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
風
透
(
とほ
)
る広き芝生の
参
(
まゐ
)
り
路
(
ぢ
)
は玉敷きならし目もすまの照り
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
もこがすなる
勿体
(
もつたい
)
なけれど
何事
(
なにごと
)
まれお
腹立
(
はらだ
)
ちて
足踏
(
あしぶみ
)
ふつになさらずは
我
(
わ
)
れも
更
(
さ
)
らに
参
(
まゐ
)
るまじ
願
(
ねが
)
ふもつらけれど
火水
(
ひみづ
)
ほど
中
(
なか
)
わろくならばなか/\に
心安
(
こゝろやす
)
かるべしよし
今日
(
けふ
)
よりはお
目
(
め
)
にもかゝらじものもいはじお
気
(
き
)
に
障
(
さは
)
らばそれが
本望
(
ほんまう
)
ぞとて
膝
(
ひざ
)
につきつめし
曲尺
(
ものさし
)
ゆるめると
共
(
とも
)
に
隣
(
となり
)
の
声
(
こゑ
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是
(
これ
)
から
宅
(
たく
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
支度
(
したく
)
をして
居
(
ゐ
)
る
中
(
うち
)
に
長家
(
ながや
)
の者も
追々
(
おひ/\
)
悔
(
くや
)
みに
来
(
く
)
る、
差配人
(
さはいにん
)
は
葬式
(
さうしき
)
の
施主
(
せしゆ
)
が
出来
(
でき
)
たので
大
(
おほ
)
きに喜び
提灯
(
ちやうちん
)
を
点
(
つ
)
けてやつて
参
(
まゐ
)
り
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鉄砲疵
(
てツぱうきづ
)
のございます
猿
(
さる
)
だの、
貴僧
(
あなた
)
、
足
(
あし
)
を
折
(
を
)
つた
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
、
種々
(
いろ/\
)
な
者
(
もの
)
が
浴
(
ゆあ
)
みに
参
(
まゐ
)
りますから
其
(
そ
)
の
足痕
(
あしあと
)
で
崖
(
がけ
)
の
路
(
みち
)
が
出来
(
でき
)
ます
位
(
くらゐ
)
、
屹
(
きツ
)
と
其
(
それ
)
が
利
(
き
)
いたのでございませう。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
か
)
の
電話機械
(
でんわきかい
)
といふものが始めて
参
(
まゐ
)
つた時に、
互
(
たがひ
)
に
掛
(
かけ
)
やうを知らぬから、両方で話をしようと思つても、
何
(
ど
)
うしても
解
(
わか
)
らなかつたといふ。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(いえ、お
伺
(
うかゞ
)
ひ
申
(
まを
)
しますまでもございませんが、
道
(
みち
)
は
矢張
(
やツぱり
)
これを
素直
(
まツすぐ
)
に
参
(
まゐ
)
るのでございませうな。)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
参
(
まゐ
)
りました
処
(
ところ
)
は
堺町
(
さかひちやう
)
三
条
(
でう
)
北
(
きた
)
に
入
(
い
)
る
町
(
まち
)
といふ、
大層
(
たいそう
)
六
(
む
)
づかしい
町名
(
ちやうめい
)
でございまして、
里見
(
さとみ
)
忠
(
ちう
)
三
郎
(
らう
)
といふ
此頃
(
このごろ
)
新築
(
しんちく
)
をした
立派
(
りつぱ
)
な
家
(
うち
)
で
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
こんな
辺鄙
(
へんぴ
)
な
温泉
(
をんせん
)
へ
参
(
まゐ
)
つたのも、
実
(
じつ
)
は
忘
(
わす
)
れられない
可懐
(
なつか
)
しい
気
(
き
)
が
為
(
し
)
たゝめです。
何処
(
どこ
)
か
知
(
し
)
らんが、
其
(
そ
)
の
木像
(
もくざう
)
は、
父
(
ちゝ
)
が
此
(
こ
)
の
土地
(
とち
)
から
持
(
も
)
つて
帰
(
かへ
)
つたと
言
(
い
)
ふぢやありませんか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先日
(
せんじつ
)
歳暮
(
せいぼ
)
に
参
(
まゐ
)
つたら
松
(
まつ
)
と
梅
(
うめ
)
の
地紋
(
ぢもん
)
のある
蘆屋
(
あしや
)
の
釜
(
かま
)
を
竹自在
(
たけじざい
)
に
吊
(
つ
)
つて、
交趾
(
かうち
)
の
亀
(
かめ
)
の
香合
(
かうがふ
)
で
仁清
(
にんせい
)
の
宝尽
(
たからづく
)
しの
水指
(
みづさし
)
といふので一ぷく
頂戴
(
ちやうだい
)
しました。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
私
(
わし
)
は、
山越
(
やまごえ
)
で
信州
(
しんしう
)
へ
参
(
まゐ
)
ります
者
(
もの
)
ですが
旅籠
(
はたご
)
のございます
処
(
ところ
)
までは
未
(
ま
)
だ
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
ございませう。)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
処
(
ところ
)
が
或時
(
あるとき
)
の事でシヽリーの
内
(
うち
)
で、
第
(
だい
)
一
番
(
ばん
)
の
学者
(
がくしや
)
といふ、シロクシナスといふお
精霊様
(
しやうりやうさま
)
の
茄子
(
なす
)
のやうな人が
参
(
まゐ
)
りまして、
王
(
わう
)
にお
目通
(
めどほ
)
りを願ひますると
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『へい、
否
(
いゝえ
)
、
山深
(
やまふか
)
く
参
(
まゐ
)
つたのが、
近廻
(
ちかまは
)
りへ
引上
(
ひきあ
)
げて
来
(
き
)
たでござります。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
云
(
い
)
ふので、レツシング先生
或時
(
あるとき
)
、机の上へ
金銀
(
かね
)
をバラ/″\散らかしたまゝ、スーツと友達の
家
(
うち
)
へやつて
参
(
まゐ
)
り、レ
(洋)金の勘定を仕ずに来た
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……
義兄
(
にい
)
さんがお
心
(
こゝろ
)
づくしの
丸薬
(
おくすり
)
ですわね。……
私
(
わたし
)
が
最初
(
さいしよ
)
お
見舞
(
みまひ
)
に
行
(
い
)
つた
時
(
とき
)
、ことづかつて
参
(
まゐ
)
りました……あの
薬
(
くすり
)
を、お
婿
(
むこ
)
さんの
手
(
て
)
から、
葡萄酒
(
ぶだうしゆ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
硝子盃
(
コツプ
)
で
飲
(
あが
)
るんだつて、——えゝ、
先刻
(
さつき
)
……
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
続
(
つゞ
)
いてお
姫様
(
ひめさま
)
が
玄関
(
げんくわん
)
まで
追掛
(
おつかけ
)
て
参
(
まゐ
)
られて、
円朝
(
わたくし
)
を
喚留
(
よびとめ
)
たが
何
(
ど
)
うも
凜
(
りゝ
)
々しくツて、
何
(
なん
)
となく
身体
(
からだ
)
が
縮
(
ちゞ
)
み
上
(
あが
)
り、
私
(
わたくし
)
は
縛
(
しばら
)
れでもするかと思ひました。姫
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それから
私
(
わたし
)
、あの、
梅林
(
ばいりん
)
のある
処
(
ところ
)
に
参
(
まゐ
)
りました。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
皆
(
みな
)
其処
(
そこ
)
に寄り集まつてお
通
(
とほ
)
りの
時刻
(
じこく
)
を
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
りますので、
其
(
そ
)
の
中
(
うち
)
に
五
(
ご
)
もく
鮨
(
ずし
)
が出たり
種々
(
しゆ/″\
)
御馳走
(
ごちそう
)
が
出
(
で
)
ます
中
(
うち
)
にチヨン/\と
拍子木
(
ひやうしぎ
)
を打つて
参
(
まゐ
)
りました。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
行
(
い
)
つて
参
(
まゐ
)
りますよ。」
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へえゝ
綺麗
(
きれい
)
なもんですなア、
私共
(
わたしども
)
の
家内
(
かない
)
は、
時々
(
とき/″\
)
私
(
わたし
)
が
貴方
(
あなた
)
の
処
(
ところ
)
へお
療治
(
れうぢ
)
に
参
(
まゐ
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
迎
(
むか
)
ひに
来
(
き
)
た事もありますが、
私
(
わたし
)
の
女房
(
にようばう
)
は今のやうな
好
(
い
)
い
女
(
をんな
)
ですか。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
参
(
まゐ
)
るぞ。」
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なにね
新入
(
しんまい
)
の
乞食
(
こじき
)
が
参
(
まゐ
)
りまして、ソノ
負傷
(
けが
)
をしたからお
煙草
(
たばこ
)
の
粉末
(
こな
)
を
頂
(
いたゞ
)
きたいつて……。主「
然
(
さ
)
うか、
乞食
(
こじき
)
か……
待
(
ま
)
ちな/\、
今
(
いま
)
乃公
(
おれ
)
が見て
遣
(
や
)
るから……。 ...
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
フヽヽ
其
(
そ
)
の
桟留縞
(
さんとめじま
)
の
布子
(
ぬのこ
)
に、それで
宜
(
よ
)
い、
袴
(
はかま
)
は
白桟
(
しろざん
)
の
御本手縞
(
ごほんてじま
)
か、
変
(
へん
)
な姿だ、ハヽヽ、のう
足袋
(
たび
)
だけ新しいのを持たしてやれ。弥「ぢやア
往
(
い
)
つて
参
(
まゐ
)
ります。 ...
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
当人
(
たうにん
)
も
参
(
まゐ
)
る気になりましたが、
横浜
(
よこはま
)
へ
参
(
まゐ
)
るには
手曳
(
てひき
)
がないからと自分の弟の
松之助
(
まつのすけ
)
といふ者を
連
(
つ
)
れまして
横浜
(
よこはま
)
へまゐりまして、
野毛
(
のげ
)
の
宅
(
うち
)
へ
厄介
(
やつかい
)
になつて
居
(
を
)
り
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
エヽ
唯今
(
たゞいま
)
町人
(
ちやうにん
)
が
参
(
まゐ
)
りまして、
塩餡
(
しほあん
)
を
呉
(
く
)
れへと
申
(
まうし
)
ますが
如何
(
いかゞ
)
仕
(
つかまつ
)
りませう。殿「
呉
(
く
)
れろといふならやるが
宜
(
よ
)
い。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫
(
それ
)
ゆゑ
誰
(
だれ
)
も
彼
(
かれ
)
も
聴
(
きき
)
に
参
(
まゐ
)
る
中
(
なか
)
に、
可楽
(
からく
)
と
云
(
い
)
ふ者があつて、
是
(
これ
)
は
櫛職人
(
くししよくにん
)
でござりましたが、
至
(
いたつ
)
て
口軽
(
くちがる
)
な
面白
(
おもしろ
)
い人ゆゑ、
私
(
わたくし
)
も一つ
飛入
(
とびいり
)
に
落語
(
はなし
)
をして見たいと
申込
(
まうしこ
)
んだ。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と死んでプウと息の止まつた時に
此心
(
このこゝろ
)
は
何処
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くかと
云
(
い
)
ふ……
何処
(
どこ
)
へ
参
(
まゐ
)
りませう、
是
(
これ
)
は
皆様方
(
みなさまがた
)
を
伺
(
うかが
)
つたら
何処
(
どこ
)
と
仰
(
おつ
)
しやるか
知
(
し
)
りませんが、
円朝
(
ゑんてう
)
には
分
(
わか
)
りません。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
中々
(
なか/\
)
うまいね……エー
私
(
わたくし
)
は
書林
(
ほんや
)
から
使
(
つかひ
)
に
参
(
まゐ
)
りましたが、先生にこれは誠に
少々
(
せう/\
)
でございますが
差上
(
さしあ
)
げて
呉
(
く
)
れろと、主人に
斯様
(
かう
)
申
(
まう
)
されまして、
使
(
つかひ
)
に
罷
(
まか
)
り
出
(
い
)
でました。
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小僧
(
こぞう
)
や。小「へえ。旦「お
隣
(
となり
)
へ
往
(
いつ
)
てノ
蚊帳
(
かや
)
の
釣手
(
つりて
)
を打つんだから
鉄槌
(
かなづち
)
を
貸
(
か
)
して下さいと
然
(
さ
)
う
云
(
い
)
つて
借
(
か
)
りて
来
(
こ
)
い。小「へえ……
往
(
いつ
)
て
参
(
まゐ
)
りました。旦「
貸
(
か
)
して
呉
(
く
)
れたか。 ...
吝嗇家
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
往
(
いつ
)
て
参
(
まゐ
)
りました。主「
大
(
おほ
)
きに
御苦労
(
ごくらう
)
だつた、早く
牡丹餅
(
ぼたもち
)
を食べな。小「へえ、
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、アヽ
此所
(
こゝ
)
なら
誰
(
だれ
)
も知りやアしない
桶
(
をけ
)
で
蓋
(
ふた
)
をしてあるから
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
かない。 ...
日本の小僧
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はい
私
(
わたくし
)
も
疾
(
と
)
うから
参
(
まゐ
)
つて
居
(
を
)
ります、おやまア、
岩田屋
(
いはたや
)
の
旦那
(
だんな
)
だよ、
貴方
(
あなた
)
は
腎虚
(
じんきよ
)
なんでせう。男「
馬鹿
(
ばか
)
をいへ、さうしてお
前
(
めえ
)
は
誰
(
だれ
)
だツけ。女「
柳橋
(
やなぎばし
)
のお
重
(
ぢう
)
でございますよ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
(
わたくし
)
も
毎度
(
まいど
)
参
(
まゐ
)
りますが
何
(
ど
)
うも遠いのに
恐入
(
おそれいり
)
ましたよ、へい
御内室
(
ごしんぞ
)
さん
此間
(
こなひだ
)
は誠に
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、エヘヽヽ
私
(
わたくし
)
はね
何
(
ど
)
うもソノお
肴
(
さかな
)
が
結構
(
けつこう
)
なのに
御酒
(
ごしゆ
)
が
好
(
よ
)
いのと
来
(
き
)
てえませう
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“参”を含む語句
参詣
参上
見参
墓参
初見参
御参詣
新参
参差
推参
降参
日参
御参
参観
持参金
古参
参宿
毒人参
人参
参籠
参内
...