“初見参”のいろいろな読み方と例文
旧字:初見參
読み方割合
ういげんざん42.9%
ういけんざん14.3%
しょけんざん14.3%
はつけんざん14.3%
はつげんざん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「オオ、山県蔦之助やまがたつたのすけが伊那丸君へ、初見参ういげんざんのごあいさつがわりに、ただいまそれへおとどけもうすでござろう」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝から見物に出掛けた……この初阪とは、伝え聞く、富士、浅間、大山、筑波つくば、はじめて、出立いでたつを初山ととなうるにならって、大阪の地へ初見参ういけんざんという意味である。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夫婦は其の初見しょけんに在りと、初見参しょけんざんおりしかと申し聞ける事は、わしより母の機嫌を取り能く勤めてくれんではならぬ、又人間は老少不定ろうしょうふじょうということがある
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こんな関係から、ハイドンはサロモンの勧誘を入れてロンドン行を決心し、一七九〇年の暮、ウィーンを出発して翌年正月ロンドンに初見参はつけんざんをした。ロンドンの歓迎は全く想像以上であった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
で、これら初見参はつげんざんの面々に、黒旋風の李逵も加え、後世、この日のことをさして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)