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休
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やす
ふりがな文庫
“
休
(
やす
)” の例文
そして、ここがいちばん
安心
(
あんしん
)
だというふうに、
頭
(
あたま
)
をかしげて、いままでさわいで
疲
(
つか
)
れたからだを、じっとして
休
(
やす
)
めるのでありました。
山へ帰ったやまがら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
よく
聞
(
き
)
き
糺
(
たゞ
)
して
見
(
み
)
ると、しかく
平氣
(
へいき
)
な
男
(
をとこ
)
も、
時々
(
とき/″\
)
は
歡樂
(
くわんらく
)
の
飽滿
(
はうまん
)
に
疲勞
(
ひらう
)
して、
書齋
(
しよさい
)
のなかで
精神
(
せいしん
)
を
休
(
やす
)
める
必要
(
ひつえう
)
が
起
(
おこ
)
るのださうであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『ああまだ
膝小僧
(
ひざこぞう
)
にもとゞいてないよ。さうさな、
休
(
やす
)
みなしの
直行
(
ちよくかう
)
で
夕方
(
ゆふがた
)
までには
着
(
つ
)
けるだらう。これからが
大飛行
(
だいひこう
)
になるんだ。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
質請
(
しちうけ
)
して御主人を
暖
(
あたゝ
)
かに
休
(
やす
)
ませられよ
外
(
ほか
)
に思案は有まじと
貞節
(
ていせつ
)
を盡して申を聞き喜八も涙を流して
其志操
(
そのこゝろざし
)
を
感
(
かん
)
じ
僅
(
わづか
)
二分か三分の金故妻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
品
(
しな
)
は
林
(
はやし
)
を
幾
(
いく
)
つも
過
(
す
)
ぎて
自分
(
じぶん
)
の
村
(
むら
)
へ
急
(
いそ
)
いだが、
疲
(
つか
)
れもしたけれど
懶
(
ものう
)
いやうな
心持
(
こゝろもち
)
がして
幾度
(
いくたび
)
か
路傍
(
みちばた
)
へ
荷
(
に
)
を
卸
(
おろ
)
しては
休
(
やす
)
みつゝ
來
(
き
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
「お
見舞
(
みまい
)
の
方々
(
かたがた
)
も、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
にお
引取
(
ひきと
)
りなすってはどうじゃの、
御病人
(
ごびょうにん
)
は、
出来
(
でき
)
るだけ
安静
(
あんせい
)
に、
休
(
やす
)
ませてあげるとよいと
思
(
おも
)
うでの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
けれども、流れる霧のために、そのような
景色
(
けしき
)
はすぐまたかくれてしまいました。なにもかもが水の上に静かに
休
(
やす
)
らっているようでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
我儘
(
わがまゝ
)
ばかり、お
寢
(
よ
)
つて
在
(
い
)
らつしやつたのを、こんな
處
(
ところ
)
まで
連
(
つ
)
れて
來
(
き
)
て
置
(
お
)
いて、
坐
(
すわ
)
つてお
休
(
やす
)
みなさることさへ
出來
(
でき
)
ないんだよ。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そんなに
心配
(
しんぱい
)
しないでもいいんですよ。
私
(
わたし
)
が
好
(
よ
)
いようにしてあげるから——
誰
(
だれ
)
でもあることなんだから——
今日
(
きょう
)
は
学校
(
がっこう
)
をお
休
(
やす
)
みなさいね。」
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ちょうど
田植
(
たう
)
え
休
(
やす
)
みの
時分
(
じぶん
)
で、
村
(
むら
)
では
方々
(
ほうぼう
)
で、にぎやかな
餅
(
もち
)
つきの
音
(
おと
)
がしていました。山のお
猿
(
さる
)
と川の
蟹
(
かに
)
が、
途中
(
とちゅう
)
で
出会
(
であ
)
って
相談
(
そうだん
)
をしました。
物のいわれ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
乳母 おゝ、
辛度
(
しんど
)
!
暫時
(
ちいと
)
まァ
休
(
やす
)
まして
下
(
くだ
)
され。あゝ/\、
骨々
(
ほね/″\
)
が
痛
(
いた
)
うて
痛
(
いた
)
うて! ま、どの
位
(
くらゐ
)
ほッつきまはったことやら!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
昔ゲーテの時代には、自由なる法王の支配するローマは、各民族の思想家らがあたかも鳥のように、暴風雨を避けて
休
(
やす
)
らいに来る小島であった。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
小賢
(
こざか
)
しい
鴉
(
からす
)
はそれをよく
知
(
し
)
つてゐました。それだから、その
頭
(
あたま
)
や
肩
(
かた
)
の
上
(
うへ
)
で、ちよつと
翼
(
はね
)
を
休
(
やす
)
めたり。
或
(
あるひ
)
は一
夜
(
よ
)
の
宿
(
やど
)
をたのまうとでもすると、まづ
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
しめたと思って、物かげにかくれ、足のどろをすっかりはらい落として、ゆっくりと
休
(
やす
)
み
場所
(
ばしょ
)
をさがして歩きだしたんだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
いや、おんみずからのご
不自由
(
ふじゆう
)
よりも、
戦乱
(
せんらん
)
のちまたに
飢
(
う
)
えひしがれている民のうえにご
宸念
(
しんねん
)
を
休
(
やす
)
ませられたことがない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
友田恭助君の戦死直前の勇姿——一つは浮袋を肩から胸に懸けて塹壕に暫し
休
(
やす
)
らうてゐる凜然たる肖像と、他の一つは呉淞クリイクを背景として
旧友の死
(新字旧仮名)
/
辰野隆
(著)
(三嶋郡とする説もあり)
家持
(
やかもち
)
の哥に「ゆきかへる
雁
(
かり
)
のつばさを
休
(
やす
)
むてふこれや名におふ
浦
(
うら
)
の
長浜
(
ながはま
)
」▲
名立
(
なだち
)
同郡
西浜
(
にしはま
)
にあり、今は
宿
(
しゆく
)
の名によぶ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
けれども、
先生
(
せんせい
)
のように
親切
(
しんせつ
)
に
教
(
をし
)
へて
下
(
くだ
)
さる
人
(
ひと
)
はなく、
休
(
やす
)
みの
時間
(
じかん
)
にお
友達
(
ともだち
)
と
面白
(
おもしろ
)
く
遊
(
あそ
)
ぶことが
出來
(
でき
)
ないから、
時
(
とき
)
には
退屈
(
たいくつ
)
することもありませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
眼前にかなり広い沼があって、その沼の上を一文字に飛んではいるが、岸に着くと、はたと翼を納めて
休
(
やす
)
らわんとする気合の飛び方でありました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
もし未来あるときは、
現世
(
げんぜ
)
の
八六
陰徳善功も
八七
来世のたのみありとして、人しばらくここに
八八
いきどほりを
休
(
やす
)
めん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
彼は死にしより
以來
(
このかた
)
かくのごとく歩みたり、また歩みて
休
(
やす
)
らふことなし、凡て世に
膽
(
きも
)
のあまりに
大
(
ふと
)
き者かゝる
金錢
(
かね
)
を納めて
贖
(
あがなひ
)
の
代
(
しろ
)
とす。 一二四—一二六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ここにおいて彼は訴うるに処なくして、
遂
(
つい
)
に大地に向って訴うるに至った。これ十八節である。「地よわが血を
掩
(
おお
)
うなかれ、わが
号叫
(
さけび
)
は
休
(
やす
)
む処を得ざれ」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
穴
(
あな
)
はもう
殆
(
ほとん
)
ど
蜂
(
はち
)
の
體
(
からだ
)
のすべてを
隱
(
かく
)
すやうな
深
(
ふか
)
さになつてゐた。が、
蜂
(
はち
)
はまだその
劇
(
はげ
)
しい
勞働
(
らうどう
)
を
休
(
やす
)
めなかつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
金太郎が
帽子
(
ぼうし
)
をとつてお
辭儀
(
じぎ
)
をすると、山下先生は
眼
(
め
)
を絲のやうに
細
(
ほそ
)
くして、春
休
(
やす
)
みは何日までか訊ねた。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
少
(
すこ
)
し
休
(
やす
)
んで
其後
(
そののち
)
は
知
(
し
)
らず、
今
(
いま
)
は
御免
(
ごめん
)
なさりませと
斷
(
ことは
)
りを
言
(
い
)
ふてやるに、
夫
(
そ
)
れで
宜
(
い
)
いのか、
怒
(
おこ
)
りはしないか、やかましくなれば
面倒
(
めんだう
)
であらうと
結城
(
ゆふき
)
が
心
(
こゝろ
)
づけるを
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さて
某
(
なにがし
)
は
僕
(
ぼく
)
を
從
(
したが
)
へ
我家
(
わがや
)
をさして
歸
(
かへ
)
る
途
(
みち
)
すがら
曩
(
さき
)
に
雲飛
(
うんぴ
)
が石を
拾
(
ひろ
)
つた川と
同
(
おなじ
)
流
(
ながれ
)
に
懸
(
かゝ
)
つて居る
橋
(
はし
)
まで來ると、
僕
(
ぼく
)
は
少
(
すこ
)
し
肩
(
かた
)
を
休
(
やす
)
める
積
(
つも
)
りで石を
欄干
(
らんかん
)
にもたせて
吻
(
ほつ
)
と
一息
(
ひといき
)
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ある日、私は、
私達
(
わたしたち
)
をこの家へ
導
(
みちび
)
き入れた
丘
(
をか
)
の上へ行つてみた。私は二人で
休
(
やす
)
んだ
草
(
くさ
)
の中へ
座
(
すわ
)
つてみた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
月よりも遠く見える空の奥に、シルラス雲がほのかな銀色をして
休
(
やす
)
らっていた。
寂
(
さ
)
びきった眺めだった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
まつ赤な血を飲まなければならないのね、お
休
(
やす
)
みなさい、私のたつた一の宝物、お眠みなさい、私の神、私の子供、私は貴方に害をしようと思つてはゐなくつてよ。
クラリモンド
(新字旧仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
「そうだとも、それでおまえの
精神
(
せいしん
)
はわかった、それで、おれがおまえの保証人になるから、おまえ安心してやってくれ、まだ
昼乳
(
ひるちち
)
までにはすこし
休
(
やす
)
むまがあるから休んでくれ」
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
別
(
べつ
)
に
特別
(
とくべつ
)
痛
(
いた
)
むわけでもなく
外面
(
ぐわいめん
)
からも
右足
(
うそく
)
の
膝關節
(
しつくわんせつ
)
は、なんの
異常
(
いじやう
)
もなかつたのであるけれども、
自由
(
じいう
)
に
曲折
(
きよくせつ
)
が
出來
(
でき
)
ない
爲
(
た
)
めに、
學校
(
がくかう
)
では
作法
(
さはふ
)
と
體操
(
たいさう
)
を
休
(
やす
)
まなければならなかつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
吾等
(
われら
)
遠
(
とう
)
く
印度洋
(
インドやう
)
の
此
(
この
)
孤島
(
はなれじま
)
に
距
(
へだゝ
)
つて
居
(
を
)
つても、
么麽
(
どう
)
して
此
(
この
)
日
(
ひ
)
を
祝
(
いわ
)
はずに
居
(
を
)
られやう、
去年
(
きよねん
)
も、
一昨年
(
おとゞし
)
も、
當日
(
たうじつ
)
は
終日
(
しうじつ
)
業
(
げふ
)
を
休
(
やす
)
んで、
心
(
こゝろ
)
ばかりの
祝意
(
しゆくゐ
)
を
表
(
ひやう
)
したが、
今年
(
ことし
)
の
今日
(
けふ
)
といふ
今日
(
けふ
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
扨
(
さて
)
どうも困る事には、
是
(
これ
)
まで十五
日
(
にち
)
間
(
かん
)
の
謹
(
つゝし
)
みで
長休
(
ながやす
)
みをいたして
居
(
を
)
りました
処
(
ところ
)
へ、
御停止
(
ごちやうじ
)
あけとなつて、
又
(
また
)
休
(
やす
)
んで
京都
(
きやうと
)
まで
参
(
まゐ
)
らうといふものは一人もありませんで、誠に困りましたが
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一昨日
(
おとつい
)
は、一字の男総出で、隣村の北沢から
切組
(
きりくみ
)
舞台
(
ぶたい
)
を荷車で挽いて来た。昨日は終日舞台かけで、村で
唯一人
(
ただひとり
)
の大工は先月来仕かけて居る彼が家の仕事を
休
(
やす
)
んで舞台や
桟敷
(
さじき
)
をかけた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
去年
(
きよねん
)
の
夏頃
(
なつごろ
)
から
此
(
こ
)
の
稼場
(
かせぎば
)
に
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せ
初
(
はじ
)
め、
川風
(
かはかぜ
)
の
身
(
み
)
に
浸
(
し
)
む
秋
(
あき
)
も
早
(
はや
)
く
過
(
す
)
ぎ、
手袋
(
てぶくろ
)
した
手先
(
てさき
)
も
凍
(
こゞえ
)
るやうな
冬
(
ふゆ
)
になつても
毎夜
(
まいよ
)
休
(
やす
)
まずに
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るので、
今
(
いま
)
では
女供
(
をんなども
)
の
中
(
なか
)
でも一
番
(
ばん
)
古顔
(
ふるがほ
)
になつてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
みなさんがお
正月
(
しようがつ
)
の
休
(
やす
)
みを
終
(
を
)
へて、
再
(
ふたゝ
)
び
寒風
(
かんぷう
)
の
中
(
なか
)
を
學校
(
がつこう
)
にお
通
(
かよ
)
ひになるときには、
多
(
おほ
)
くの
木
(
き
)
は
芽
(
め
)
も
吹
(
ふ
)
かず、
枯
(
か
)
れたように
眠
(
ねむ
)
つてゐますが、
中
(
なか
)
にはまんさくのように
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
にも
堪
(
た
)
へて
早
(
はや
)
く
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「きょうはおまえのうちは仕事が
休
(
やす
)
みかい。林太郎も学校がお休みかい?」
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
知縣
(
ちけん
)
の
官舍
(
くわんしや
)
で
休
(
やす
)
んで、
馳走
(
ちそう
)
になりつゝ
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、こゝから
國清寺
(
こくせいじ
)
までは、
爪先上
(
つまさきあが
)
りの
道
(
みち
)
が
又
(
また
)
六十
里
(
り
)
ある。
往
(
ゆ
)
き
著
(
つ
)
くまでには
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
りさうである。そこで
閭
(
りよ
)
は
知縣
(
ちけん
)
の
官舍
(
くわんしや
)
に
泊
(
とま
)
ることにした。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
用水のそばに一軒涼しそうな
休
(
やす
)
み
茶屋
(
ぢゃや
)
があった。
楡
(
にれ
)
の大きな木がまるでかぶさるように繁って、店には土地でできる
甜瓜
(
まくわ
)
が手桶の水の中につけられてある。平たい
半切
(
はんぎり
)
に
心太
(
ところてん
)
も入れられてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
鋤
(
すき
)
休
(
やす
)
めたる
野
(
の
)
らまでも
領
(
りやう
)
ずる顏の姿かな。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「
休
(
やす
)
め」「かしこし」「
寒
(
さむ
)
し」「いざ」
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
二人
(
ふたり
)
は、そこで
悲
(
かな
)
しい
別
(
わか
)
れをしました。びっこの
娘
(
むすめ
)
は、ひとり
山道
(
やまみち
)
を
歩
(
ある
)
いて
帰
(
かえ
)
ります
途中
(
とちゅう
)
、
道
(
みち
)
ばたの
石
(
いし
)
の
上
(
うえ
)
に
腰
(
こし
)
をかけて
休
(
やす
)
みました。
日がさとちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
御米
(
およね
)
、
御前
(
おまへ
)
は
神經
(
しんけい
)
が
過敏
(
くわびん
)
になつて、
近頃
(
ちかごろ
)
何
(
ど
)
うかしてゐるよ。もう
少
(
すこ
)
し
頭
(
あたま
)
を
休
(
やす
)
めて
能
(
よ
)
く
寐
(
ね
)
る
工夫
(
くふう
)
でもしなくつちや
不可
(
いけ
)
ない」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
休
(
やす
)
み
息
(
いき
)
を入て居けるゆゑ
怖々
(
こは/″\
)
前へ行先生只今の者に能々
承
(
うけた
)
まはりし處熊谷にて御世話になりたる者のよしに候と云ば後藤は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
常
(
つね
)
さんの、
三日
(
みつか
)
ばかり
學校
(
がくかう
)
を
休
(
やす
)
んだのは
然
(
さ
)
る
事
(
こと
)
ながら、
民也
(
たみや
)
は、それが
夢
(
ゆめ
)
でなくとも、
然
(
さ
)
まで
可恐
(
おそろし
)
いとも
可怪
(
あやし
)
いとも
思
(
おも
)
はぬ。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ふん、
物
(
もの
)
の
値打
(
ねうち
)
のわからねえ
奴
(
やつ
)
にゃかなわねえの。
女
(
おんな
)
の
身体
(
からだ
)
についてるもんで、
年
(
ねん
)
が
年中
(
ねんじゅう
)
、
休
(
やす
)
みなしに
伸
(
の
)
びてるもなァ、
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
と
爪
(
つめ
)
だけだぜ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
予
(
わし
)
が
居間
(
ゐま
)
へ
燭火
(
あかし
)
を
持
(
も
)
て! はれやれ、
晩
(
おそ
)
うなったわい、こりゃ
軈
(
やが
)
てお
早
(
はや
)
うと
言
(
い
)
はねばなるまい。……さゝ、お
休
(
やす
)
みなされ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
(三嶋郡とする説もあり)
家持
(
やかもち
)
の哥に「ゆきかへる
雁
(
かり
)
のつばさを
休
(
やす
)
むてふこれや名におふ
浦
(
うら
)
の
長浜
(
ながはま
)
」▲
名立
(
なだち
)
同郡
西浜
(
にしはま
)
にあり、今は
宿
(
しゆく
)
の名によぶ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
葛
(
くず
)
の
葉
(
は
)
はいつものとおり
機
(
はた
)
に
向
(
む
)
かって、とんからりこ、とんからりこ、
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
りながら、
少
(
すこ
)
し
疲
(
つか
)
れたので、手を
休
(
やす
)
めて、うっとり
庭
(
にわ
)
をながめました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
として、
白
(
しろ
)
いところに
黒
(
くろ
)
い
太
(
ふと
)
い
字
(
じ
)
で
書
(
か
)
いてある
看板
(
かんばん
)
は、
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
にも
寄
(
よ
)
つて
休
(
やす
)
んで
行
(
ゆ
)
けと
言
(
い
)
ふやうに
見
(
み
)
えました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
休
常用漢字
小1
部首:⼈
6画
“休”を含む語句
休息
閑話休題
小休
休止
休暇
休日
休憩
休茶屋
一休
利休
万事休矣
休業
休養
御休息
夏休
休戚
御休処
気休
午休
万事休
...