“古顔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるがお50.0%
ふるがほ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こっちは零落れいらくはしていても、町での古顔ふるがおだし、先方はみすぼらしい、労働者みたいな男だから、そうなると、もう喧嘩けんかにならないんだ。……おれは、どうもそいつでないかと思うのだ
疑惑 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
去年きよねん夏頃なつごろから稼場かせぎば姿すがたはじめ、川風かはかぜあきはやぎ、手袋てぶくろした手先てさきこゞえるやうなふゆになつても毎夜まいよやすまずにるので、いまでは女供をんなどもなかでも一ばん古顔ふるがほになつてゐる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)