“夏頃”の読み方と例文
読み方割合
なつごろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あふちは、普通ふつう『せんだん』といつてゐるで、むらさきがゝつたはな夏頃なつごろきます。それがいへ外側そとがは木立こだちのなかに、まじつてゐるわけであります。それを作者さくしやがさみだれのころてゐるうた
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
去年きよねん夏頃なつごろから稼場かせぎば姿すがたはじめ、川風かはかぜあきはやぎ、手袋てぶくろした手先てさきこゞえるやうなふゆになつても毎夜まいよやすまずにるので、いまでは女供をんなどもなかでも一ばん古顔ふるがほになつてゐる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)