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其間
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そのあひだ
ふりがな文庫
“
其間
(
そのあひだ
)” の例文
ハヾトフは
其間
(
そのあひだ
)
何故
(
なにゆゑ
)
か
默
(
もく
)
した
儘
(
まゝ
)
、さツさと六
號室
(
がうしつ
)
へ
這入
(
はひ
)
つて
行
(
い
)
つたが、ニキタは
例
(
れい
)
の
通
(
とほ
)
り
雜具
(
がらくた
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
から
起上
(
おきあが
)
つて、
彼等
(
かれら
)
に
禮
(
れい
)
をする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
尤も
其間
(
そのあひだ
)
に梅子は電話
口
(
ぐち
)
へ二返呼ばれた。然し、
嫂
(
あによめ
)
の様子に別段変つた
所
(
ところ
)
もないので、代助は
此方
(
こつち
)
から進んで何にも聞かなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
比較的
(
ひかくてき
)
に
※去
(
くわこ
)
の三
年
(
ねん
)
は
私
(
わたくし
)
の
爲
(
ため
)
には
凌
(
しの
)
ぎ
易
(
やす
)
かつたよ、イヤ、
其間
(
そのあひだ
)
には
隨分
(
ずゐぶん
)
、
諸君
(
しよくん
)
には
想像
(
さうざう
)
も
出來
(
でき
)
ない
程
(
ほど
)
、
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
も
澤山
(
たくさん
)
あつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其間
(
そのあひだ
)
に
顏
(
かほ
)
を
合
(
あは
)
せる
事
(
こと
)
があつても、
口
(
くち
)
では
其事
(
そのこと
)
は
何
(
な
)
んにも
云
(
い
)
はない。そして
内
(
うち
)
に
歸
(
かへ
)
つてから
葉書
(
はがき
)
を
出
(
だ
)
す。チヨイト
面白
(
おもしろ
)
いものだよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
私
(
わたし
)
と
逢
(
あ
)
つて
居
(
ゐ
)
るうちは、
其
(
そ
)
の
時間
(
じかん
)
だけも
御新造
(
ごしんぞ
)
は
要
(
い
)
らないものでせう。
要
(
い
)
らないものなら、
其間
(
そのあひだ
)
は
何
(
ど
)
うされたつて
差支
(
さしつか
)
へないぢやありませんか。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
『それはお
前
(
まへ
)
と
同
(
おな
)
じことだ』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
云
(
い
)
ひました、これで
談話
(
はなし
)
はぱつたり
止
(
や
)
んで、
其
(
そ
)
の
連中
(
れんぢゆう
)
は
霎時
(
しばし
)
默
(
だま
)
つて
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました、
其間
(
そのあひだ
)
愛
(
あい
)
ちやんは
嘴太鴉
(
はしぶとがらす
)
と
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
足下
(
あしもと
)
には層をなして市街の屋根が斜めに重なり、対岸には
珠江
(
しゆかう
)
の
河口
(
かこう
)
を
抱
(
いだ
)
いた半島が
弓形
(
きゆうけい
)
に展開し、
其間
(
そのあひだ
)
に
瓢
(
ひさご
)
を
割
(
さ
)
いた様な形で
香港
(
ホンコン
)
湾が
藍
(
あゐ
)
を湛へて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
云出しければお光は大いに
驚怖
(
おどろき
)
て是は/\忠兵衞樣
夫
(
をつと
)
道十郎
不慮
(
ふりよ
)
のことにて
死去
(
しきよ
)
致してより八ヶ年の
其間
(
そのあひだ
)
悴
(
せがれ
)
の脊
丈
(
だけ
)
の
伸
(
のび
)
るのを
唯
(
たゞ
)
樂
(
たのし
)
みに此世を送り人に
後指
(
うしろゆび
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
筆者は自分と倅英太郎以下の血族との
赦免
(
しやめん
)
を願ひたい。
尤
(
もつと
)
も自分は
与党
(
よたう
)
を
召
(
め
)
し
捕
(
と
)
られる時には、
矢張
(
やはり
)
召し捕つて
貰
(
もら
)
ひたい。或は
其間
(
そのあひだ
)
に自殺するかも知れない。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
停車場
(
ステーシヨン
)
から町の入口まで半里
位
(
ぐらゐ
)
ある。堤防になつてゐる二
間
(
けん
)
幅
(
はゞ
)
の
路
(
みち
)
には、
櫨
(
はぜ
)
の大きな並木が涼しい
蔭
(
かげ
)
をつくつて
居
(
ゐ
)
て、車夫の
饅頭笠
(
まんぢうがさ
)
が
其間
(
そのあひだ
)
を縫つて走つて行く。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
即
(
すなは
)
ち一日の
後
(
おくれ
)
となるゆへ、四年目には一日
増
(
ま
)
して
其間
(
そのあひだ
)
に
地球
(
ちきう
)
を
走
(
はし
)
らしめ、
丁度
(
ちやうど
)
本
(
もと
)
の
處
(
ところ
)
に
行付
(
ゆきつく
)
を
待
(
ま
)
つなり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
たゞ
左右
(
さいう
)
の
斷崕
(
だんがい
)
と
其間
(
そのあひだ
)
を
迂回
(
うね
)
り
流
(
なが
)
るゝ
溪水
(
たにがは
)
ばかりである。
瀬
(
せ
)
を
辿
(
たど
)
つて
奧
(
おく
)
へ
奧
(
おく
)
へと
泝
(
のぼ
)
るに
連
(
つ
)
れて、
此處彼處
(
こゝかしこ
)
、
舊遊
(
きういう
)
の
澱
(
よどみ
)
の
小蔭
(
こかげ
)
にはボズさんの
菅笠
(
すげがさ
)
が
見
(
み
)
えるやうである。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其間
(
そのあひだ
)
に
余程
(
よほど
)
文章を
修行
(
しゆぎやう
)
したものらしい、
増上寺
(
ぞうじやうじ
)
の
行誡上人
(
ぎやうかいしやうにん
)
や
石川鴻斎翁
(
いしかはこうさいおう
)
の所へ行つたのは
総
(
すべ
)
て
此間
(
このあひだ
)
の事で、
而
(
そ
)
して
専
(
もつぱ
)
ら
独修
(
どくしう
)
をした者と見える、
何
(
なん
)
でも
西郷隆盛論
(
さいごうたかもりろん
)
であつたか
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其間
(
そのあひだ
)
、
天滿橋
(
てんまばし
)
を南へ
上
(
あが
)
る、御城の近くの下宿に居たが、因業貪欲吝嗇の標本のやうな宿の
主人
(
あるじ
)
や、その姉に當る婆さんが、彼のおひとよしにつけ込んで、事毎に非道を働くのに憤慨し
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
若
(
も
)
し
生
(
い
)
きてゐるやうなら……
時
(
とき
)
も
時
(
とき
)
、
處
(
ところ
)
も
處
(
ところ
)
、
墓
(
はか
)
も
墓
(
はか
)
、
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
た
埋葬所
(
はふむりどころ
)
、
何
(
なん
)
百
年
(
ねん
)
の
其間
(
そのあひだ
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
骨
(
ほね
)
が
填充
(
つま
)
ってあり、まだ
此間
(
このあひだ
)
埋
(
う
)
めたばかりの
彼
(
あ
)
のチッバルトも
血
(
ち
)
まぶれの
墓衣
(
はかぎ
)
のまゝで
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其代
(
そのかは
)
りに
奧壁
(
おくかべ
)
から一
尺
(
しやく
)
二
寸
(
ずん
)
隔
(
へたて
)
て、一
列
(
れつ
)
に
石
(
いし
)
が
並
(
なら
)
べてあり、それから三
尺
(
じやく
)
を
隔
(
へだて
)
て、
又
(
また
)
第
(
だい
)
二
列
(
れつ
)
の
石
(
いし
)
が
列
(
なら
)
べてある。
其間
(
そのあひだ
)
に、
人骨
(
じんこつ
)
の
腐蝕
(
ふしよく
)
したのが二三
體
(
たい
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
くなつて
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
る。
鐵鏃
(
てつぞく
)
がある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
教育のありさうなものは極めて少ない。美禰子は
其間
(
そのあひだ
)
に立つて、振り返つた。
首
(
くび
)
を
延
(
の
)
ばして、野々宮のゐる方を見た。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから五
年
(
ねん
)
の
星霜
(
せいさう
)
は
※去
(
すぎさ
)
つたが、
未
(
ま
)
だ
彼
(
かれ
)
の
消息
(
せうそく
)
は
少
(
すこ
)
しも
聞
(
きこ
)
えません、
其間
(
そのあひだ
)
、
私
(
わたくし
)
は
一日
(
いちにち
)
でも
彼
(
かれ
)
の
健康
(
けんこう
)
と、
彼
(
かれ
)
の
大事業
(
だいじげふ
)
の
成功
(
せいこう
)
とを
祈
(
いの
)
らぬ
時
(
とき
)
はないのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫人は自分達を
船乗場
(
ふなのりば
)
まで馬車で送らせると云つてその用意を命ぜられるのであつた。
其間
(
そのあひだ
)
に椅子へお坐りなさいなどと自分の為に
色色
(
いろいろ
)
と心を遣はれた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
其間
(
そのあひだ
)
は
横
(
よこ
)
になるとも、
睡
(
ねむ
)
るとも、
空
(
そら
)
を
眺
(
なが
)
めるとも、
室
(
へや
)
の
隅
(
すみ
)
から
隅
(
すみ
)
へ
歩
(
ある
)
くとも、
恁
(
か
)
うして
毎日
(
まいにち
)
を
送
(
おく
)
つてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
僕
(
ぼく
)
は
溪流
(
けいりう
)
に
沿
(
そ
)
ふて
此
(
この
)
淋
(
さび
)
しい
往來
(
わうらい
)
を
當
(
あて
)
もなく
歩
(
あ
)
るいた。
流
(
ながれ
)
を
下
(
くだ
)
つて
行
(
ゆ
)
くも二三
丁
(
ちやう
)
、
上
(
のぼ
)
れば一
丁
(
ちやう
)
、
其中
(
そのなか
)
にペンキで塗つた
橋
(
はし
)
がある、
其間
(
そのあひだ
)
を、
如何
(
どん
)
な
心地
(
こゝち
)
で
僕
(
ぼく
)
はぶらついたらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
遂
(
と
)
げ其上喜八が
命乞
(
いのちごひ
)
首尾
(
しゆび
)
能
(
よ
)
く
濟
(
すま
)
し申べし
其間
(
そのあひだ
)
必ず/\御兩人とも
短見
(
はやまり
)
給ふなと
異見
(
いけん
)
をなし妻にも
能々
(
よく/\
)
云付
(
いひつけ
)
置
(
おき
)
長屋の者を頼みて平兵衞は
早々
(
さう/\
)
調度
(
したく
)
をなし
下總
(
しもふさ
)
の古河へぞ
赴
(
おもむ
)
きける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其家
(
そのいへ
)
の
前
(
まへ
)
なる一
本
(
ぽん
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
には
洋卓
(
テーブル
)
が一
脚
(
きやく
)
置
(
お
)
いてあつて、三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
と
帽子屋
(
ばうしや
)
とが
其處
(
そこ
)
で
茶
(
ちや
)
を
飮
(
の
)
んで
居
(
ゐ
)
ると、一
疋
(
ぴき
)
の
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
其間
(
そのあひだ
)
へ
來
(
き
)
て
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたが、
軈
(
やが
)
て
熟
(
よ
)
く
眠
(
ねむ
)
つて
了
(
しま
)
つたので
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
何
(
なに
)
より
最
(
もつと
)
も
耐
(
た
)
へ
難
(
がた
)
いのは
晩飯
(
ばんめし
)
の
支度
(
したく
)
が
済
(
す
)
むと、
忽
(
たちま
)
ち
灯
(
あかり
)
を
行燈
(
あんどう
)
に
換
(
か
)
へて、
薄暗
(
うすぐら
)
い
処
(
ところ
)
でお
休
(
やす
)
みなさいと
命令
(
めいれい
)
されるが、
私
(
わたし
)
は
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けるまで
寝
(
ね
)
ることが
出来
(
でき
)
ないから、
其間
(
そのあひだ
)
の
心持
(
こゝろもち
)
といつたらない
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……あゝ、こりゃあんまり
厚顏
(
あつかま
)
しかった。
俺
(
おれ
)
に
言
(
い
)
うてゐるのでは
無
(
な
)
い。
大空中
(
おほぞらぢゅう
)
で
最
(
いっ
)
ち
美
(
うつく
)
しい
二箇
(
ふたつ
)
の
星
(
ほし
)
が、
何
(
なに
)
か
用
(
よう
)
があって
餘所
(
よそ
)
へ
行
(
ゆ
)
くとて、
其間
(
そのあひだ
)
代
(
かは
)
って
光
(
ひか
)
ってくれと
姫
(
ひめ
)
の
眼
(
め
)
に
頼
(
たの
)
んだのぢゃな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しばらくは、
何処
(
どこ
)
を
何
(
ど
)
う
歩
(
ある
)
いてゐるか夢中であつた。
其間
(
そのあひだ
)
代助の
頭
(
あたま
)
には今見た光景ばかりが煎り
付
(
つ
)
く様に踊つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
十
數年
(
すうねん
)
來
(
らい
)
浪
(
なみ
)
を
枕
(
まくら
)
に
世
(
よ
)
を
渡
(
わた
)
る
水夫
(
すゐふ
)
共
(
ども
)
も
未曾有
(
みそういう
)
の
好
(
かう
)
航海
(
かうかい
)
だと
語
(
かた
)
つた
程
(
ほど
)
で、
從
(
したがつ
)
て
其間
(
そのあひだ
)
には
格別
(
かくべつ
)
に
記
(
しる
)
す
程
(
ほど
)
の
事
(
こと
)
もない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
機関車に近いので
此処
(
ここ
)
は一層揺れが
烈
(
はげ
)
しいやうである。スウプとシチウとに
一寸
(
ちよつと
)
口を附けた
丈
(
だけ
)
で私は逃げるやうにして帰つて来た。
其間
(
そのあひだ
)
に
寝台
(
ねだい
)
がもう出来て居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
然
(
さ
)
なくば
此處
(
こゝ
)
で
自害
(
じがい
)
すると
半狂亂
(
はんきゃうらん
)
の
面持
(
おもゝち
)
、
是非
(
ぜひ
)
なく、
自得
(
じとく
)
の
法
(
はふ
)
により、
眠劑
(
ねむりぐすり
)
を
授
(
さづ
)
けましたところ、
案
(
あん
)
の
如
(
ごと
)
くに
效力
(
きゝめ
)
ありて、
死
(
し
)
せるにひとしき
其
(
その
)
容態
(
ようだい
)
、
手前
(
てまへ
)
其間
(
そのあひだ
)
に
書状
(
しょじゃう
)
して、
藥力
(
やくりき
)
の
盡
(
つく
)
るは
今宵
(
こよひ
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
此
(
この
)
質問
(
しつもん
)
には、ドード
鳥
(
てう
)
が
大思想家
(
だいしさうか
)
でないため
答
(
こた
)
へることが
出來
(
でき
)
ず、一
本
(
ぽん
)
の
指
(
ゆび
)
で
其額
(
そのひたひ
)
を
抑
(
おさ
)
え、
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
ました(よく
繪
(
ゑ
)
にある
沙翁
(
シエークスピア
)
のやうな
姿勢
(
しせい
)
をして)
其間
(
そのあひだ
)
他
(
た
)
のものも
皆
(
みな
)
默
(
だま
)
つて
待
(
ま
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ステーシヨン
迄
(
まで
)
の二百ヴエルスタの
道
(
みち
)
を二
晝夜
(
ちうや
)
で
過
(
す
)
ぎたが、
其間
(
そのあひだ
)
馬
(
うま
)
の
繼場々々
(
つぎば/\
)
で、ミハイル、アウエリヤヌヰチは、やれ、
茶
(
ちや
)
の
杯
(
こつぷ
)
の
洗
(
あら
)
ひやうが
奈何
(
どう
)
だとか、
馬
(
うま
)
を
附
(
つ
)
けるのに
手間
(
てま
)
が
取
(
と
)
れるとかと
力
(
りき
)
んで
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其間
(
そのあひだ
)
に
魚
(
うを
)
は
皆
(
みんな
)
で
優
(
いう
)
々と
泳
(
およ
)
いでてあるいて
居
(
ゐ
)
ますわ。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
も
欺
(
あざむ
)
き
負
(
おほ
)
すべけれども
爰
(
こゝ
)
に一ツの
難儀
(
なんぎ
)
といふは
師匠
(
ししやう
)
の口から彼者は
幼年
(
えうねん
)
の内
斯樣々々
(
かやう/\
)
にて某し
養育
(
やういく
)
せし者なりと云るゝ時は
折角
(
せつかく
)
の
巧
(
たくみ
)
も急ち
破
(
やぶ
)
るゝに相違なし七歳より十二歳まで六ヶ年が
其間
(
そのあひだ
)
養育の恩は
須彌
(
しゆみ
)
よりも高く
滄海
(
さうかい
)
よりも深しと雖ども
我大望
(
わがたいまう
)
には
替難
(
かへがた
)
し此上は是非に及ばず
不便
(
ふびん
)
ながらも師匠の感應院を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二人
(
ふたり
)
は半町程
無言
(
むげん
)
の
儘
(
まゝ
)
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
つて
来
(
き
)
た。
其間
(
そのあひだ
)
三四郎は始終美禰子の事を考へてゐる。此女は我儘に
育
(
そだ
)
つたに
違
(
ちがひ
)
ない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
漸
(
やうや
)
く
下女
(
げぢよ
)
が
退
(
さ
)
がりきりに
退
(
さ
)
がると、
今度
(
こんど
)
は
誰
(
だれ
)
だか
唐紙
(
からかみ
)
を
一寸
(
いつすん
)
程
(
ほど
)
細目
(
ほそめ
)
に
開
(
あ
)
けて、
黒
(
くろ
)
い
光
(
ひか
)
る
眼丈
(
めだけ
)
を
其間
(
そのあひだ
)
から
出
(
だ
)
した。
宗助
(
そうすけ
)
も
面白
(
おもしろ
)
くなつて、
默
(
だま
)
つて
手招
(
てまね
)
ぎをして
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
会
(
たま
)
に
一言二言
(
ひとことふたこと
)
夫
(
それ
)
となく問を掛けて見ても、三千代は寧ろ応じなかつた。たゞ代助の顔を
見
(
み
)
れば、見てゐる
其間
(
そのあひだ
)
丈の
嬉
(
うれ
)
しさに
溺
(
おぼ
)
れ
尽
(
つく
)
すのが自然の傾向であるかの如くに思はれた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫
(
それ
)
から
當分
(
たうぶん
)
の
間
(
あひだ
)
は、
御免
(
ごめん
)
下
(
くだ
)
さいましだの、
何方
(
どちら
)
から
入
(
い
)
らつしやいましたのと
盛
(
さかん
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
の
言葉
(
ことば
)
が
交換
(
かうくわん
)
されてゐた。
其間
(
そのあひだ
)
にはちりん/\と
云
(
い
)
ふ
電話
(
でんわ
)
の
假聲
(
こわいろ
)
も
交
(
まじ
)
つた。
凡
(
すべ
)
てが
宗助
(
そうすけ
)
には
陽氣
(
やうき
)
で
珍
(
めづ
)
らしく
聞
(
きこ
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
其間
(
そのあひだ
)
に、
何
(
なん
)
とかして、もつと
鷹揚
(
おうやう
)
に
生
(
い
)
きて
行
(
い
)
く
分別
(
ふんべつ
)
をしなければならないと
云
(
い
)
ふ
決心
(
けつしん
)
丈
(
だけ
)
をした。三
時
(
じ
)
は
朦朧
(
もうろう
)
として
聞
(
きこ
)
えた
樣
(
やう
)
な
聞
(
きこ
)
えない
樣
(
やう
)
なうちに
過
(
す
)
ぎた。
四時
(
よじ
)
、五
時
(
じ
)
、六
時
(
じ
)
は
丸
(
まる
)
で
知
(
し
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
野々宮さんは
其間
(
そのあひだ
)
ぽかんとして同じ画を眺めてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後