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益々
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ます/\
ふりがな文庫
“
益々
(
ます/\
)” の例文
眼
(
まなこ
)
を
放
(
はな
)
たず
睥睨
(
へいげい
)
して
居
(
を
)
る、
猛狒
(
ゴリラ
)
も
益々
(
ます/\
)
猛
(
たけ
)
く
此方
(
こなた
)
を
窺
(
うかゞ
)
つて
居
(
を
)
る、
此
(
この
)
九死一生
(
きうしいつしやう
)
の
分
(
わか
)
れ
目
(
め
)
、
不意
(
ふい
)
に、
實
(
じつ
)
に
不意
(
ふい
)
に、
何處
(
どこ
)
ともなく
一發
(
いつぱつ
)
の
銃聲
(
じうせい
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
言はれて
内室
(
ないしつ
)
に
入
(
はひ
)
つて見ると
成程
(
なるほど
)
石は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
紫檀
(
したん
)
の
臺
(
だい
)
に
還
(
かへ
)
つて居たので
益々
(
ます/\
)
畏敬
(
ゐけい
)
の
念
(
ねん
)
を
高
(
たか
)
め、
恭
(
うや/\
)
しく老叟を
仰
(
あふ
)
ぎ見ると、老叟
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
などゝいふから、
益々
(
ます/\
)
国王
(
こくわう
)
は
得意
(
とくい
)
になられまして、
天下
(
てんか
)
広
(
ひろ
)
しと
雖
(
いへ
)
ども、
乃公
(
おれ
)
ほどの
名人
(
めいじん
)
はあるまい、と思つてお
在
(
いで
)
になりました。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
満島は松浦川の口に構へられたる一
小寰区
(
せうくわんく
)
なれども商業活溌なり、唐津の旧城下とあひむかへて、共に
益々
(
ます/\
)
発達の勢を示せり。
松浦あがた
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
と
云
(
い
)
ふ、
宗桂
(
そうけい
)
が
歩
(
ふ
)
のあしらひより、
番太郎
(
ばんたらう
)
の
桂馬
(
けいま
)
の
方
(
はう
)
が、
豪
(
えら
)
さうに
見
(
み
)
える
習
(
ならはし
)
で、お
組
(
くみ
)
は
感心
(
かんしん
)
したらしかつた。
然
(
さ
)
もさうずと
千助
(
せんすけ
)
が
益々
(
ます/\
)
附入
(
つけい
)
る。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
『
何
(
なん
)
の
審問
(
しんもん
)
?』
愛
(
あい
)
ちやんは
喘
(
あへ
)
ぎ/\
駈
(
か
)
けました、グリフォンは
只
(
たゞ
)
『それッ!』と
叫
(
さけ
)
んだのみで、
益々
(
ます/\
)
速
(
はや
)
く
走
(
はし
)
りました、
風
(
かぜ
)
が
持
(
も
)
て
行
(
ゆ
)
く
唄
(
うた
)
の
節
(
ふし
)
、——
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
いつか、日本倶楽部で、初めて閣下の崇高なお姿に接して以来、
益々
(
ます/\
)
閣下に対する私の敬慕の念が高くなつたのです。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
坪井博士
(
つぼゐはかせ
)
や
八木氏等
(
やぎしとう
)
の
著書
(
ちよしよ
)
、
東京人類學會雜誌
(
とうきやうじんるゐがくくわいざつし
)
及
(
およ
)
び
考古界等
(
かうこかいとう
)
を
讀
(
よ
)
み、
又
(
また
)
、
水谷
(
みづたに
)
、
谷
(
たに
)
、
栗島
(
くりしま
)
諸氏
(
しよし
)
と
各所
(
かくしよ
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
を
發掘
(
はつくつ
)
するに
至
(
いた
)
つて、
益々
(
ます/\
)
趣味
(
しゆみ
)
を
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
面白
(
おもしろ
)
げなる
顔色
(
がんしよく
)
の
千番
(
せんばん
)
に一番
捜
(
さが
)
すにも
兼合
(
かねあひ
)
と
申
(
もう
)
すやらの
始末
(
しまつ
)
なりしに
候
(
そろ
)
度々
(
たび/″\
)
の
実験
(
じつけん
)
なれば
理窟
(
りくつ
)
は
申
(
まう
)
さず、今も
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
愈々
(
いよ/\
)
益々
(
ます/\
)
然
(
しか
)
なるべくと
存候
(
ぞんじそろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
奪取
(
うばひと
)
られ彌々
難澁
(
なんじふ
)
に
迫
(
せま
)
り又々大坂へ
立越
(
たちこえ
)
しが
左右
(
とかく
)
困窮
(
こんきう
)
に困窮を
重
(
かさ
)
ね終に通仙は病死し跡には母と娘のみ
益々
(
ます/\
)
貧窮
(
ひんきう
)
に迫りしが
當頃
(
そのころ
)
鯛屋大和
(
たひややまと
)
と
云者
(
いふもの
)
狂歌
(
きやうか
)
に名高く
俳名
(
はいみやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
自分の子達は何れも人並すぐれて立派な出世を遂げ、幸福な内に
益々
(
ます/\
)
その進むべき道に発展してゐる。可愛い孫の数も十位を以て数へなければならない程に
増
(
ふ
)
えた。
夢
(新字旧仮名)
/
相馬泰三
(著)
一
(
ひと
)
つは二人
共
(
とも
)
躰に
惡
(
わる
)
い
病
(
やまい
)
を
有
(
も
)
ツてゐるからでもあらうが、一つはまた
面白
(
おもしろ
)
くない
家内
(
かない
)
の
事情
(
じゞやう
)
が
益々
(
ます/\
)
其
(
そ
)
の
念
(
おもひ
)
を
助長
(
ぢよてう
)
せしむるやうになツてゐるので、
自然
(
しぜん
)
陰欝
(
ゐんうつ
)
な、
晴々
(
はれ/″\
)
しない
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
年々
(
ねん/\
)
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
が
續
(
つゞ
)
き
殊
(
こと
)
に
昨年
(
さくねん
)
の
上半期
(
かみはんき
)
には
可
(
か
)
なり
巨額
(
きよがく
)
の
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
があり
在外正貨
(
ざいぐわいせいくわ
)
が
益々
(
ます/\
)
必要
(
ひつえう
)
なのにそれが
段々
(
だん/\
)
減少
(
げんせう
)
するからそれで
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
低下
(
ていか
)
するのであるから
在外正貨
(
ざいぐわいせいくわ
)
の
充實
(
じうじつ
)
を
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
それから十二時打つてしばらく
経
(
た
)
つてから裏口の戸が静かに開いた。それが客と彼女だつた。二人は二階へ上つて行つた。
益々
(
ます/\
)
何もかもが丸田の最初の邪想に当て
嵌
(
はま
)
つてしまふやうな気がした。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
彼等
(
かれら
)
の
戴
(
いたゞ
)
いて
居
(
ゐ
)
る
裝飾
(
さうしよく
)
が
其
(
その
)
光
(
ひかり
)
に
觸
(
ふ
)
れゝば
悉
(
ことごと
)
く
目
(
め
)
を
射
(
い
)
るやうにはつきりと
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
え
出
(
だ
)
した。
殆
(
ほと
)
んど
疲勞
(
ひらう
)
といふことを
感
(
かん
)
じないであらうかと
怪
(
あや
)
しまれる
彼等
(
かれら
)
は
益々
(
ます/\
)
興
(
きよう
)
に
乘
(
じよう
)
じて
少
(
すこ
)
し
亂雜
(
らんざつ
)
に
成
(
な
)
り
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
都会は繁華となるに従つて
益々
(
ます/\
)
自然の地勢から生ずる風景の美を大切に保護せねばならぬ。都会に於ける自然の風景は其の都市に対して金力を以て
造
(
つく
)
る事の出来ぬ威厳と品格とを
帯
(
おび
)
させるものである。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
それで父親は
益々
(
ます/\
)
癪
(
しゃく
)
に触ったと見えて
恭三の父
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
午後
(
ごゝ
)
は
降
(
ふ
)
り
止
(
や
)
んだが
晴
(
は
)
れさうにもせず
雲
(
くも
)
は
地
(
ち
)
を
這
(
は
)
ふようにして
飛
(
と
)
ぶ、
狹
(
せま
)
い
溪
(
たに
)
は
益々
(
ます/\
)
狹
(
せま
)
くなつて、
僕
(
ぼく
)
は
牢獄
(
らうごく
)
にでも
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
氣
(
き
)
。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其の頃はまだマッチは田舎では用いません、
火口箱
(
ほくちばこ
)
を探しに参りますると、雨は
益々
(
ます/\
)
烈しくドッ/\と
吹降
(
ふきぶり
)
に降出して来る。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
砂
(
すな
)
すべりの
谷
(
たに
)
は
實
(
じつ
)
に
死
(
し
)
の
谷
(
たに
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
如
(
ごと
)
く、
吾等
(
われら
)
は
最早
(
もはや
)
一寸
(
いつすん
)
も
動
(
うご
)
く
事
(
こと
)
能
(
あた
)
はず、
加
(
くわ
)
ふるに、
猛獸
(
まうじう
)
の
襲撃
(
しふげき
)
は
益々
(
ます/\
)
甚
(
はなはだ
)
しく、
此
(
この
)
鐵檻車
(
てつおりのくるま
)
をも
危
(
あやう
)
くせんとす。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と
云
(
い
)
ふ。
宗桂
(
そうけい
)
が
歩
(
ふ
)
のあしらひより、
番太郎
(
ばんたらう
)
の
桂馬
(
けいま
)
の
方
(
はう
)
が、
豪
(
えら
)
さうに
見
(
み
)
える
習
(
ならひ
)
であるから、お
君
(
きみ
)
は
感心
(
かんしん
)
したらしかつた。
然
(
さ
)
もさうず、と
元二
(
げんじ
)
が
益々
(
ます/\
)
附入
(
つけい
)
る。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
益々
(
ます/\
)
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
だか
譯
(
わけ
)
が
解
(
わか
)
らなくなりましたが、
鳩
(
はと
)
の
言葉
(
ことば
)
の
終
(
をは
)
るまで
何
(
なん
)
にも
云
(
い
)
ふまいと
控
(
ひか
)
へてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
送
(
おく
)
り居たり然るに
嘉川主税之助
(
かがはちからのすけ
)
は惣右衞門に永の暇を遣してより今は
意見
(
いけん
)
する者なく
益々
(
ます/\
)
惡事
(
あくじ
)
増長
(
ぞうちやう
)
なし藤五郎を
彌々
(
いよ/\
)
干殺
(
ほしころ
)
さんと
嚴
(
きび
)
しく
食止
(
しよくどめ
)
をし其上弟藤三郎當年
僅
(
わづ
)
か五歳に成を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
風も雨も、海岸の此一角に、その全力を蒐めたかのやうに、
益々
(
ます/\
)
吹き荒び降り増つた。が瑠璃子は人と人との必死の戦ひのために、さうした暴風雨の音をも、聞き流すことが出来た。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
發掘
(
はつくつ
)
を
始
(
はじ
)
め(
其他
(
そのた
)
の
方面
(
はうめん
)
に
於
(
おい
)
て
角力
(
すまふ
)
を
取
(
と
)
つた)てからは、
身體
(
しんたい
)
の
健康
(
けんかう
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
良好
(
りやうかう
)
で、
普通
(
ふつう
)
の
土方
(
どかた
)
としても一
人
(
にん
)
前
(
まへ
)
の
業務
(
げふむ
)
が
取
(
と
)
れる
樣
(
やう
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
ると、
益々
(
ます/\
)
多
(
おほ
)
く
大
(
おほ
)
きく
遺跡
(
ゐせき
)
を
掘
(
ほ
)
り
得
(
う
)
る
樣
(
やう
)
になり
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
借入金
(
かりいれきん
)
は
依然
(
いぜん
)
として
益々
(
ます/\
)
殖
(
ふ
)
える一
方
(
ぱう
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
たゞ
老
(
おい
)
て
益々
(
ます/\
)
其教育事業
(
そのけういくじげふ
)
を
樂
(
たのし
)
み、
其
(
その
)
單純
(
たんじゆん
)
な
質素
(
しつそ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
居
(
を
)
らるゝのを
見
(
み
)
ては
僕
(
ぼく
)
も
今更
(
いまさら
)
、
崇高
(
すうかう
)
の
念
(
ねん
)
に
打
(
うた
)
れたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
と丹誠を
凝
(
こら
)
して造りあげた書棚をさい槌でばら/\に
打毀
(
うちこわ
)
しました様子ゆえ、助七は驚きましたが、
益々
(
ます/\
)
並の職人でないと感服をいたし、やがて表の障子を明けまして
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、こんな
怖
(
おそ
)
ろしい
事
(
こと
)
をしても
生
(
い
)
きて
居
(
ゐ
)
られるものだらうかと、
少
(
すこ
)
しく
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
について
想像
(
さうざう
)
を
廻
(
めぐ
)
らしましたが、
益々
(
ます/\
)
譯
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
らなくなるばかりでした、ところで
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と、
益々
(
ます/\
)
こんがらかつて、
自分
(
じぶん
)
にも
分
(
わか
)
らなく
成
(
な
)
る。
先方
(
さき
)
のきよとつくだけ
此方
(
こつち
)
は
苛立
(
いらだ
)
つ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大約
(
おほよそ
)
道
(
みち
)
の
四五里
(
しごり
)
も
進
(
すゝ
)
んだと
思
(
おも
)
ふ
處
(
ところ
)
から
山
(
やま
)
は
益々
(
ます/\
)
深
(
ふか
)
くなり、
路
(
みち
)
はだん/\と
險阻
(
けんそ
)
になつたが、
元氣
(
げんき
)
なる
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は、
何
(
な
)
んでも
日沒
(
ひぐれ
)
までには二十
里
(
り
)
以上
(
いじやう
)
を
進
(
すゝ
)
まねばならぬと
勇
(
いさ
)
み
立
(
た
)
つ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
以て
遣
(
つか
)
ひける故に一同
擧
(
こぞ
)
つて
出精
(
しゆつせい
)
なし
益々
(
ます/\
)
伊勢屋の
暖簾
(
のれん
)
富
(
とみ
)
榮
(
さか
)
えければ其久八が
赤心
(
せきしん
)
に
感
(
かん
)
じて養父五兵衞も
生
(
うま
)
れ
變
(
かは
)
りし如く
慈善
(
じぜん
)
の心を
發
(
おこ
)
し昔しの行ひを
恥
(
はぢ
)
己れは隱居して久八に
家督
(
かとく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此
(
この
)
三
拍子
(
べうし
)
揃
(
そろ
)
つたる
余
(
よ
)
は、
益々
(
ます/\
)
斯學
(
しがく
)
の
爲
(
ため
)
に
努力
(
どりよく
)
して、
誰
(
たれ
)
でも
知
(
し
)
らなければならぬ
事
(
こと
)
の、
誰
(
たれ
)
でも
然
(
さ
)
う
委
(
くわ
)
しく
知
(
し
)
れずに
居
(
ゐ
)
る一
大
(
だい
)
問題
(
もんだい
)
を、
誰
(
たれ
)
にでも
知
(
し
)
れる
樣
(
やう
)
になる
爲
(
ため
)
に、
研究
(
けんきう
)
を
進
(
すゝ
)
めて
行
(
ゆ
)
かねばならぬ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
雨を交へてからは、有力な味方でもが加はつたやうに、
益々
(
ます/\
)
暴威を加へてゐた。風と雨と波とが、三方から人間の作つた自然の邪魔物を打ち砕かうとでもするやうに力を
協
(
あは
)
せて、此建物を強襲した。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
私
(
わたくし
)
はこの
頃
(
ごろ
)
になつて
益々
(
ます/\
)
感
(
かん
)
ずることは、
人
(
ひと
)
は
如何
(
どん
)
な
場合
(
ばあひ
)
に
居
(
ゐ
)
ても
常
(
つね
)
に
樂
(
たの
)
しい
心
(
こゝろ
)
を
持
(
もつ
)
て
其仕事
(
そのしごと
)
をすることが
出來
(
でき
)
れば、
則
(
すなは
)
ち
其人
(
そのひと
)
は
眞
(
まこと
)
の
幸福
(
かうふく
)
な
人
(
ひと
)
といひ
得
(
う
)
ることだ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
狂人の扱いにしようと思召したのを、長二は
却
(
かえ
)
って怒り、事実を明白に申立てたので、折角の心尽しも無駄になりましたが、その気性の潔白なるに
益々
(
ます/\
)
感服致されましたから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あの
辺
(
あたり
)
へ、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
鐘
(
かね
)
が
響
(
ひゞ
)
いたら、
姿
(
すがた
)
が
近
(
ちか
)
く
戻
(
もど
)
るのだらう、——と
誰
(
た
)
が
言
(
い
)
ふともなく
自分
(
じぶん
)
で
安心
(
あんしん
)
して、
益々
(
ます/\
)
以前
(
もと
)
の
考
(
かんがへ
)
に
耽
(
ふけ
)
つて
居
(
ゐ
)
ると、
榾
(
ほだ
)
を
焚
(
た
)
くか、
炭
(
すみ
)
を
焼
(
や
)
くか、
谷間
(
たにま
)
に、
彼方此方
(
かなたこなた
)
、ひら/\
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
酔
(
よ
)
へば
蒼白
(
あをじろ
)
くなる顔は
益々
(
ます/\
)
蒼白
(
あをじろ
)
く
秀
(
ひい
)
でた
眉
(
まゆ
)
を寄せて口を一文字に結んだのを見ると
房
(
ふさ
)
は
可恐
(
こはい
)
と思つた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
些
(
ち
)
と
縁續
(
えんつゞ
)
きのものだけに、
益々
(
ます/\
)
以
(
も
)
つて
然
(
さ
)
う
捻
(
ね
)
ぢられては
難
(
むづ
)
かしい。……
何
(
なに
)
しろ
此處
(
こゝ
)
へ
通
(
とほ
)
しては
成
(
な
)
らぬで。
俺
(
わし
)
が
下室
(
した
)
へ
行
(
い
)
つて
逢
(
あ
)
つて
來
(
こ
)
よう。が、つむじ
曲
(
まが
)
りぢや、
強
(
た
)
つて
上
(
あが
)
つて
來
(
こ
)
ぬとも
限
(
かぎ
)
らぬ。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
拝啓
(
はいけい
)
益々
(
ます/\
)
御壮健
(
ごさうけん
)
奉慶賀候
(
けいがたてまつりさふらふ
)
、
随
(
したが
)
つて
貴君
(
きくん
)
御来京
(
ごらいきやう
)
の
趣
(
おもむき
)
に
御座候得共
(
ござさふらえども
)
、
実
(
じつ
)
は
御存
(
ごぞん
)
じの
通
(
とほ
)
り
御大喪
(
ごたいさう
)
にて、
当地
(
たうち
)
は普通の
家
(
いへ
)
にても
参列者
(
さんれつしや
)
のために
塞
(
ふさ
)
がり、
弊屋
(
へいをく
)
も
宿所
(
しゆくしよ
)
に
充
(
あ
)
てられ、
殊
(
こと
)
に
夜
(
よる
)
のもの
等
(
とう
)
も
之
(
こ
)
れなく
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
貴君
(
あなた
)
も
隨分
(
ずゐぶん
)
口
(
くち
)
が
惡
(
わる
)
いね』とか
何
(
なん
)
とか
義母
(
おつかさん
)
が
言
(
い
)
つて
呉
(
く
)
れると、
益々
(
ます/\
)
惡口雜言
(
あくこうざふごん
)
の
眞價
(
しんか
)
を
發揮
(
はつき
)
するのだけれども、
自分
(
じぶん
)
のは
合憎
(
あいに
)
く
甘
(
うま
)
い
言
(
こと
)
をトン/\
拍子
(
びやうし
)
で
言
(
い
)
ひ
合
(
あ
)
ふやうな
對手
(
あひて
)
でないから
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
お年二十二の時に
悪者
(
わるもの
)
を
斬殺
(
きりころ
)
して
毫
(
ちっと
)
も動ぜぬ剛気の
胆力
(
たんりょく
)
でございましたれば、お年を取るに
随
(
したが
)
い、
益々
(
ます/\
)
智慧
(
ちえ
)
が進みましたが、その
後
(
のち
)
御親父
(
ごしんぷ
)
様には亡くなられ、平太郎様には
御家督
(
ごかとく
)
を御相続あそばし
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
益々
(
ます/\
)
忙
(
あせ
)
つて
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さうでした、
權藏
(
ごんざう
)
のことを
言
(
い
)
ふのは
忘
(
わす
)
れて
居
(
ゐ
)
ました、
益々
(
ます/\
)
達者
(
たつしや
)
に
暮
(
くら
)
して
居
(
ゐ
)
ます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
益
常用漢字
小5
部首:⽫
10画
々
3画
“益々”で始まる語句
益々面喰