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呼
>
よ
ふりがな文庫
“
呼
(
よ
)” の例文
ことしは
芳之助
(
よしのすけ
)
もはや
廿歳
(
はたち
)
今
(
いま
)
一兩年
(
いちりやうねん
)
經
(
へ
)
たる
上
(
うへ
)
は
公
(
おほやけ
)
に
夫
(
つま
)
とよび
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
身
(
み
)
ぞと
想
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しさに
胸
(
むね
)
をどりて
友達
(
ともだち
)
の
嬲
(
なぶり
)
ごとも
恥
(
はづ
)
かしく
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ようやく、あちらに、
輝
(
かがや
)
く
海
(
うみ
)
が、
笑
(
わら
)
っているのが、
目
(
め
)
にはいった
時分
(
じぶん
)
、どこからか、
自分
(
じぶん
)
たちを
呼
(
よ
)
ぶ、はとの
声
(
こえ
)
がきこえてきました。
兄弟のやまばと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
例
(
たと
)
へば、
淡路
(
あはぢ
)
と
和泉
(
いづみ
)
の
間
(
あひだ
)
の
海
(
うみ
)
は、
古來
(
こらい
)
茅渟
(
ちぬ
)
の
海
(
うみ
)
と
稱
(
せう
)
し
來
(
き
)
たつたのを、
今日
(
こんにち
)
はこの
名稱
(
めいせう
)
を
呼
(
よ
)
ばないで
和泉洋
(
いづみなだ
)
または
大阪灣
(
おほさかわん
)
と
稱
(
せう
)
してゐる。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
お
螻
(
けら
)
殿
(
どの
)
を、
佛
(
ほとけ
)
さん
蟲
(
むし
)
、
馬追蟲
(
うまおひむし
)
を、
鳴聲
(
なきごゑ
)
でスイチヨと
呼
(
よ
)
ぶ。
鹽買蜻蛉
(
しほがひとんぼ
)
、
味噌買蜻蛉
(
みそがひとんぼ
)
、
考證
(
かうしよう
)
に
及
(
およ
)
ばず、
色合
(
いろあひ
)
を
以
(
もつ
)
て
子供衆
(
こどもしう
)
は
御存
(
ごぞん
)
じならん。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
代助は此細君を
捕
(
つら
)
まへて、かつて奥さんと云つた事がない。
何時
(
いつ
)
でも
三千代
(
みちよ
)
さん/\と、結婚しない前の通りに、
本名
(
ほんみよう
)
を
呼
(
よ
)
んでゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
わたしはあんまりやりすぎると思ったから、ジョリクールを
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せた。けれどもかれはとても言うことを聞くどころではなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
『
其
(
そ
)
の
先生
(
せんせい
)
が
私
(
わたし
)
どもに
教
(
をし
)
へたから、
其
(
そ
)
の
先生
(
せんせい
)
を
龜
(
かめ
)
ノ
子
(
こ
)
先生
(
せんせい
)
ッて
呼
(
よ
)
んだのさ』と
海龜
(
うみがめ
)
は
腹立
(
はらだゝ
)
しげに
云
(
い
)
つて、『
眞個
(
ほんとう
)
にお
前
(
まへ
)
は
鈍物
(
どん
)
だね!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「あたしゃ
気
(
き
)
が
短
(
みじか
)
いから、どこへ
行
(
ゆ
)
くにしても、とても
歩
(
ある
)
いちゃ
行
(
い
)
かれない。千
吉
(
きち
)
つぁん、
直
(
す
)
ぐに
駕籠
(
かご
)
を
呼
(
よ
)
んでもらおうじゃないか」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
谷の向こうがわから森のところまでずっとつづいている、こんもりしたたけの
短
(
みじか
)
い林を、村の人たちは荒れ地と
呼
(
よ
)
んでいたのです。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
それは、いつも人を
呼
(
よ
)
びあつめるこっけいな
道化
(
どうけ
)
たあいさつとは、まるっきりちがった
調子
(
ちょうし
)
でした。
見物人
(
けんぶつにん
)
たちはへんな気がしました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
網
(
あみ
)
を
張
(
は
)
つた
高
(
たか
)
い
竹竿
(
たけざを
)
には
鳥籠
(
とりかご
)
が
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。その
中
(
なか
)
には
囮
(
をとり
)
が
飼
(
か
)
つてありまして、
小鳥
(
ことり
)
の
群
(
むれ
)
が
空
(
そら
)
を
通
(
とほ
)
る
度
(
たび
)
に
好
(
い
)
い
聲
(
こゑ
)
で
呼
(
よ
)
びました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『ぢや、エウゲニイ、フエオドロヰチでも
此處
(
こゝ
)
へ
呼
(
よ
)
んで
來
(
こ
)
い、
些
(
ちよつ
)
と
俺
(
おれ
)
が
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れツて
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
然
(
さ
)
う
云
(
い
)
へ……
些
(
ちよつ
)
とで
可
(
い
)
いからツて!』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「おとなでも僕をかわいがってくれるからです。僕がこの部屋にいるつもりで、夜なんか時々、『正三』って
呼
(
よ
)
んでみるそうです」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
二つの
掌
(
て
)
を口にかざしながら、雲とも
夕霧
(
ゆうぎり
)
ともつかない白いものにボカされている
果
(
は
)
てへ、声かぎり
呼
(
よ
)
び歩いてきた。
返辞
(
へんじ
)
がない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ボズさんの
本名
(
ほんみやう
)
は
權十
(
ごんじふ
)
とか五
郎兵衞
(
ろべゑ
)
とかいふのだらうけれど、
此
(
この
)
土地
(
とち
)
の
者
(
もの
)
は
唯
(
た
)
だボズさんと
呼
(
よ
)
び、
本人
(
ほんにん
)
も
平氣
(
へいき
)
で
返事
(
へんじ
)
をして
居
(
ゐ
)
た。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
最後
(
さいご
)
に
会
(
あ
)
ったのはたしか
四五月頃
(
しごがつごろ
)
でしたか、
新橋演舞場
(
しんばしえんぶじょう
)
の
廊下
(
ろうか
)
で
誰
(
たれ
)
か
後
(
うしろ
)
から
僕
(
ぼく
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
ぶのでふり
返
(
かえ
)
って
見
(
み
)
ても
暫
(
しばら
)
く
誰
(
たれ
)
だか
分
(
わか
)
らなかった。
夏目先生と滝田さん
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おかあさんはその
夕方
(
ゆうがた
)
、
姫
(
ひい
)
さんをそっとまくら
元
(
もと
)
に
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せて、やせ
衰
(
おとろ
)
えた手で、
姫
(
ひい
)
さんのふさふさした
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
をさすりながら
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そう云う、熱いもの、乾かそうとするもの、光るもの、照らそうとするもの軽いもの騰ろうとするものそれを焔と
呼
(
よ
)
ぶのだから仕方ない。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
閭
(
りよ
)
は
小女
(
こをんな
)
を
呼
(
よ
)
んで、
汲立
(
くみたて
)
の
水
(
みづ
)
を
鉢
(
はち
)
に
入
(
い
)
れて
來
(
こ
)
いと
命
(
めい
)
じた。
水
(
みづ
)
が
來
(
き
)
た。
僧
(
そう
)
はそれを
受
(
う
)
け
取
(
と
)
つて、
胸
(
むね
)
に
捧
(
さゝ
)
げて、ぢつと
閭
(
りよ
)
を
見詰
(
みつ
)
めた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そこから
着目
(
ちゃくもく
)
してある
程度
(
ていど
)
の
内偵
(
ないてい
)
を
進
(
すす
)
めて、その
容疑者
(
ようぎしゃ
)
を、べつべつに
任意出頭
(
にんいしゅっとう
)
の
形
(
かたち
)
で
警察
(
けいさつ
)
へ
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
し、
井口警部
(
いぐちけいぶ
)
が
直接
(
ちょくせつ
)
に
訊問
(
じんもん
)
してみた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
進
(
すす
)
むこと一里半にして
急
(
きふ
)
に
暖気
(
だんき
)
を
感
(
かん
)
ず、
俯視
(
ふし
)
すれば磧礫間
温泉
(
おんせん
)
ありて数ヶ所に
出
(
い
)
づ、衆皆
快
(
くわい
)
と
呼
(
よ
)
ぶ、此処は
字
(
あざ
)
を
湯
(
ゆ
)
の
花
(
はな
)
或は
清水沢
(
しみづさは
)
と称し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
紳士は手ずから
瓦斯
(
ガス
)
ストーブに火をつけて電気をひねった。その前の椅子に徳市を坐らせて差し向いになった。机の上の
呼
(
よ
)
び
鈴
(
りん
)
を押した。
黒白ストーリー
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
しかし尾羽張神は、天安河の水をせきあげて、道を通れないようにしておりますから、めったな神では、ちょっと
呼
(
よ
)
びにもまいれません。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
私
(
わたくし
)
は
内心
(
ないしん
)
不服
(
ふふく
)
でたまりませんでしたが、もともと
良人
(
おっと
)
が
見立
(
みた
)
ててくれた
馬
(
うま
)
ではあるし、とうとう『
若月
(
わかつき
)
』と
呼
(
よ
)
ぶことになって
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
マーキュ
唯
(
うん
)
、
唯
(
うん
)
、
引掻
(
ひっか
)
かれた/\。はて、これで十
分
(
ぶん
)
ぢゃ。
侍童
(
こやっこ
)
めは
何處
(
どこ
)
にをる?
小奴
(
やっこ
)
、はよ
往
(
い
)
って
下科醫者
(
げくわいしゃ
)
を
呼
(
よ
)
んで
來
(
こ
)
い。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
これを
竪穴式石室
(
たてあなしきせきしつ
)
と
呼
(
よ
)
んでゐる
人
(
ひと
)
がありますが、
實
(
じつ
)
は
石
(
いし
)
の
部屋
(
へや
)
といふほどのものではなく、たゞ
簡單
(
かんたん
)
な
石
(
いし
)
の
圍
(
かこ
)
ひにすぎないのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
先
(
ま
)
づ
検疫船
(
けんえきせん
)
が
来
(
き
)
て
検疫医
(
けんえきい
)
が
乗
(
の
)
り
込
(
こ
)
む。一
等
(
とう
)
船客
(
せんかく
)
一
同
(
どう
)
大食堂
(
だいしよくだう
)
に
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
められて、
事務長
(
じむちやう
)
が
変
(
へん
)
な
所
(
ところ
)
にアクセントをつけて
船客
(
せんかく
)
の
名
(
な
)
を
読
(
よ
)
み
上
(
あ
)
げる。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
そのほかに、懐中電灯が六個、登山ようのピッケルが三本、そして、みんなが、おべんとうと、水筒と、
呼
(
よ
)
び
子
(
こ
)
の笛を持っているのでした。
探偵少年
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
数かぎりない因子たちを
呼
(
よ
)
び
醒
(
さ
)
まし、それを通じてそれらの因子を共有する他の無数の現実断片に交感し呼応するものでなければならない。
チェーホフの短篇に就いて
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
實
(
じつ
)
に
雲
(
くも
)
を
掴
(
つか
)
むやうな
話
(
はなし
)
だが、
萬
(
まん
)
が一もと
旅亭
(
やどや
)
の
主人
(
しゆじん
)
を
呼
(
よ
)
んで
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
果然
(
くわぜん
)
!
主人
(
しゆじん
)
は
私
(
わたくし
)
の
問
(
とひ
)
を
終
(
みな
)
まで
言
(
い
)
はせず、ポンと
禿頭
(
はげあたま
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
床
(
ゆか
)
にポッカリと
明
(
あ
)
いた穴に身体を入れて見えなくなったと思うと、それから間もなく、ワッという悲鳴と共に、一同を
呼
(
よ
)
ぶ声が聞えてきた。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さういふ
片
(
かた
)
わの
年輪
(
ねんりん
)
のことを『
擬年輪
(
ぎねんりん
)
』と
呼
(
よ
)
びます。これはその
木
(
き
)
の
生長年數
(
せいちようねんすう
)
を
數
(
かぞ
)
へるときは
除
(
のぞ
)
いて
數
(
かぞ
)
へなければなりません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「いいか、
朝食
(
ちょうしょく
)
を二人まえ
用意
(
ようい
)
して、ここまでもってきなさい。そしてわしが
呼
(
よ
)
ぶまで、二
階
(
かい
)
へかってにくることはならんよ。わかったな」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
一
軒
(
けん
)
にて
住居
(
ぢうきよ
)
なし
此近邊
(
このきんぺん
)
の
大身代
(
おほしんだい
)
なり主は
入聟
(
いりむこ
)
にて
庄
(
しやう
)
三郎と云
今年
(
ことし
)
六十
歳
(
さい
)
妻
(
つま
)
は此家の
娘
(
むすめ
)
にて名をお
常
(
つね
)
と
呼
(
よ
)
び四十
歳
(
さい
)
なれども
生得
(
しやうとく
)
派手
(
はで
)
なる事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
坊さんの足音にしては、すこしへんだと思いながら、耳をかたむけていると、とつぜん、ふとい声で、ちょうど
武士
(
ぶし
)
が、けらいを
呼
(
よ
)
ぶように
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「えいくそッ、びっくりした。おかしらなどと
呼
(
よ
)
ぶんじゃねえ、
魚
(
さかな
)
の
頭
(
あたま
)
のように
聞
(
き
)
こえるじゃねえか。ただかしらといえ。」
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ラランのやつに
欺
(
だま
)
されたと
気
(
き
)
づいても、
可哀
(
かあい
)
さうなペンペはその
抉
(
えぐ
)
られた
両方
(
りやうほう
)
の
眼
(
め
)
から
血
(
ち
)
を
滴
(
したた
)
らすばかりだつた。もうラランの
名
(
な
)
も
呼
(
よ
)
ばない。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
駭然
(
がいぜん
)
として夢か
覚
(
うつつ
)
か
狐子
(
こし
)
に
騙
(
へん
)
せらるるなからむやと思えども、なお勇気を
奮
(
ふる
)
いてすすむに、答えし男急に
呼
(
よ
)
びとめて、いずかたへ行くやと云う。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それから
娘
(
むすめ
)
だの、
子供
(
こども
)
たちだの、
職人
(
しょくにん
)
だの、
小僧
(
こぞう
)
だの、
女中
(
じょちゅう
)
だのを
呼
(
よ
)
びましたので、みんな
往来
(
おうらい
)
へ
出
(
で
)
て、
鳥
(
とり
)
を
眺
(
なが
)
めました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
この
火山
(
かざん
)
の
噴出時
(
ふんしゆつじ
)
に
於
(
お
)
ける
閃光
(
せんこう
)
は
遠
(
とほ
)
く
百海里
(
ひやくかいり
)
を
照
(
て
)
らすので、そこでストロムボリが
地中海
(
ちちゆうかい
)
の
燈臺
(
とうだい
)
と
呼
(
よ
)
ばれる
所以
(
ゆえん
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
そこでその大神が出て見て、「これはアシハラシコヲの命だ」とおつしやつて、
呼
(
よ
)
び入れて蛇のいる
室
(
むろ
)
に寢させました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
そのおおかみの群れの王と見られるのは、土地の人々からロボと
呼
(
よ
)
ばれる、まことに悪がしこく
獰猛
(
どうもう
)
なやつであった。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
お政はきゅうにやとい女を
呼
(
よ
)
んで
灯明
(
とうみょう
)
を
命
(
めい
)
じ、自分は
茶
(
ちゃ
)
の
用意
(
ようい
)
にかかった。しとしとと雨は
降
(
ふ
)
る、
雨落
(
あまお
)
ちの音が、ぽちゃりぽちゃりと
落
(
お
)
ちはじめた。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
五
百石
(
ひやくこく
)
でも
別當
(
べつたう
)
はこの
土地
(
とち
)
の
領主
(
りやうしゆ
)
で、
御前
(
ごぜん
)
と
呼
(
よ
)
ばれてゐた。
其
(
そ
)
の
下
(
した
)
に
代官
(
だいくわん
)
があつて、
領所
(
りやうしよ
)
三ヶ
村
(
そん
)
の
政治
(
せいぢ
)
を
執
(
と
)
つてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
浦中と黙々は
復讐戦
(
ふくしゅうせん
)
をやる、そのつぎには決勝をやる、復讐のまた復讐戦をやるという風にこの町の
呼
(
よ
)
び
物
(
もの
)
になった。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それからはこの
山
(
やま
)
を
不死
(
ふし
)
の
山
(
やま
)
と
呼
(
よ
)
ぶようになつて、その
藥
(
くすり
)
の
煙
(
けむ
)
りは
今
(
いま
)
でも
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
ち
昇
(
のぼ
)
るといふことであります。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
ペール・オーラも、まもなくトーケルン
湖
(
こ
)
にのりだして、大すきなヤッローの名まえをしきりに
呼
(
よ
)
びまわりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
圖
(
はが
)
らず
迷信家
(
めいしんか
)
の
信仰心
(
しんこうしん
)
を
喚起
(
よびおこ
)
し、
或
(
あるひ
)
は
又
(
また
)
山師輩
(
やましはい
)
の
乘
(
じやう
)
ずる
處
(
ところ
)
となつて、
忽
(
たちま
)
ちの
間
(
うち
)
に
評判
(
ひやうばん
)
大評判
(
おほひやうばん
)
『お
穴樣
(
あなさま
)
』と
呼
(
よ
)
び『
岩窟神社
(
がんくつじんじや
)
』と
唱
(
とな
)
へ、
參詣人
(
さんけいにん
)
引
(
ひ
)
きも
切
(
き
)
らず。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
さりながら
人気
(
じんき
)
の
奴隷
(
どれい
)
となるも
畢竟
(
ひつきやう
)
は
俗物
(
ぞくぶつ
)
済度
(
さいど
)
といふ
殊勝
(
しゆしよう
)
らしき
奥
(
おく
)
の
手
(
て
)
があれば
強
(
あなが
)
ち
無用
(
むよう
)
と
呼
(
よ
)
ばゝるにあらず、
却
(
かへつ
)
て
之
(
こ
)
れ
中々
(
なか/\
)
の
大事
(
だいじ
)
決
(
けつ
)
して
等閑
(
なほざり
)
にしがたし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「
早川
(
はやかわ
)
さんが、早く往って
呼
(
よ
)
うで来いと云うたよ、早川さん、歯の脱けた口をばくばくやって、
周章
(
あわ
)
てちょる」
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“呼”の意味
《名詞》
(こ) 通信網を流れるひとまとまりの情報。
(出典:Wiktionary)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
“呼”を含む語句
呼吸
呼込
嗚呼
呼出
御呼出
呼鈴
呼声
一呼吸
呼子
呼笛
呼立
呼留
呼気
呼棄
呼続
呼称
呼止
呼息
歓呼
喊呼
...