“不足:ふそく” の例文
“不足:ふそく”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明9
泉鏡花6
泉鏡太郎5
樋口一葉4
楠山正雄2
“不足:ふそく”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 戯曲33.3%
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)15.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのおれいとして、おとこひろ土地とちをもらって、なに不足ふそくないらしをすることができました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふくろはおしないてるので、勘次かんじ不足ふそく婿むこおもつてはなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すみれは、なに不足ふそくなかったけれど、ただおじょうさんの姿すがたられないのをかなしんでいました。
つばきの下のすみれ (新字新仮名) / 小川未明(著)
いたづらに出來た子は、何處までも徒らに出來た子になツてゐたからと謂ツて、誰からも不足ふそくを聞く譯は無い筈だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
やが父親てゝおやむかひにござつた、因果いんぐわあきらめて、べつ不足ふそくはいはなんだが
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
成程なるほど、お天守てんしゆ不足ふそくふまい、が、当事あてこともない、滅法界めつぽふかいな。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゆめさら二心ふたごゝろたぬまでも良人をつと不足ふそくおもひてむべきや、はかなし、はかなし
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかしをとこころさずとも、をんなうばこと出來できれば、べつ不足ふそくはないわけです。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
不足ふそくへた義理ぎりではないが……つたとほ干瓢かんぺう湯皮ゆば見當みあたらぬ。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「こんなに、なに不足ふそくなくても、おまえは、故郷こきょうかえりたいのか。」と、おとこはいいました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
百姓ひやくしやうみな自分じぶん手足てあし不足ふそくかんずるほどいそがしくなる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ベンヺ をしへかたの不足ふそく其中そのうちつぐなはう、りたまゝではぬまいぞ。
其處そこから太陽たいやうひかり不足ふそくなく洞中どうちうてらしてをるのである。
疲勞ひらう睡眠すゐみん不足ふそくとに、Kあをざめてひげさへばしてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
「いや、それには及ぶまいよ、伊之さんの字はこんなに澤山あるんだから、手本にするに不足ふそくはねえ」
いままで、かもめはなんの不足ふそくもなく、またかんがえることもなくらしてきましたが、このころからようやくかんがえはじめました。
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
ついでにあのかほがうつるとなほおもしろいと相談さうだんはとゝのひて、不足ふそくしな正太しようた買物役かいものやく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また或は各地の固有に有余ゆうよ不足ふそくあらんには互にこれを交易こうえきするもなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
諸慾しよよくくほどまゐりますから、それは/\不足ふそくだらけで
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
蜜蜂みつばち不足ふそくそうなかおをして、かみさまのところへ行って、
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
切手きってらないので、郵税ゆうぜい二ペンスの不足ふそくとなっている。
あたかひと自分じぶん收入しうにふでは生計費せいけいひ不足ふそくぐるをもつ毎月まいつき借入金かりいれきんをして
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
あるところに、なに不足ふそくなくそだてられた少女しょうじょがありました。
笑わない娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
巡業に来ゐる出羽嶽ではがたけわが家にチャンポン食ひぬ不足ふそくもいはず
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
海底戰鬪艇かいていせんとうてい製造せいぞうには、きわめて細密さいみつなる設計せつけい出來できて、一人ひとり不足ふそくをもゆるさぬかはりに
当代とうだい一の若女形わかおやま瀬川菊之丞せがわきくのじょうなら、江戸えどばんのおまえ相手あいてにゃ、すこしの不足ふそくもあるまいからの。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
とおっしゃいました。すると、みみずは不足ふそくそうなかおをして、
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
三十スーに一スーでも不足ふそくがあれば、不足だけむちでぶたれるのだ。
それのみにてもれは生涯しやうがい大事だいじにかけねばなるまじきひと不足ふそくらしき素振そぶりのありしか、れはらねどもあらばなんとせん
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ただ一細君さいくんに対しては、もはや自分は大きいのぞみのないことをさらけだし、いまの自分に不足ふそくがあるならばどうなりともおまえのままにしてくれというた。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
けれども、ママはお仕事しごとの手をめようともしないで——一たいあんなにのべつ縫物ぬいものばかりして何が面白おもしろいんだろう!——不足ふそくそうな声でいった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
「なかなかいいようですが、少しかおりが不足ふそくですな。」
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
きつかたき不足ふそくはせぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あまりの勿躰もつたいなさになみだがこぼれる、あのやうな良人をつとなに不足ふそくつるぎ刃渡はわたりするやうな危險あぶな計較たくみをするのやら
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
 ノルデ奮起ふんきす。水の不足ふそく
ですから彼等かれらのゐる村落附近そんらくふきん山林さんりんは、のちにはだん/\にせまく、まばらになつてて、つひにはまき材料ざいりようにも不足ふそくするようになりました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
が、うすると、深山しんざん小驛せうえきですから、旅舍りよしやにも食料しよくれうにも、乘客じようかくたいする設備せつび不足ふそくで、危險きけんであるからとのことでありました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しろうちに、おひめさまのかわりになってのこったおんな乞食こじきは、そのからは、なに不足ふそくなくらすことができましたけれど、退屈たいくつでしかたがありませんでした。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのひとたちのらしは、なにひとつとして不足ふそくかんずるものはなかったのでありましたから、夫婦ふうふは、あさからばんまで、子供こどもいてはかわいがっていることができました。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「きみはぼくがこれをスープをにるために持って来たと思うか。ぼくはきょうたった三十六スーしかもらえなかった。だからこの材木ざいもくをぶたれないおまじないにするのだ。これで四スーの不足ふそくの代わりになるだろう」
こめたはらよりぜに蟇口がまぐちよりいづ結構けつこうなかなに不足ふそく行倒ゆきだふれの茶番ちやばん狂言きやうげんする事かとノンキに太平楽たいへいらく云ふて
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
顏中かほぢゅうのどこも/\釣合つりあひれて、何一なにひと不足ふそくはないが、まん一にも、呑込のみこめぬ不審ふしんがあったら、傍註わきちゅうほどにもの眼附めつきや。
やがて、その商人あきうどは、やう/\のことでもと天竺てんじくにあつたのをもとめたといふ手紙てがみへて、皮衣かはごろもらしいものをおくり、まへあづかつた代金だいきん不足ふそく請求せいきゆうしてました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
でも、こゝには、金銀如山きんぎんやまのごとく綾羅りようら錦繍きんしう嘉肴かかう珍菓ちんくわ、ありあまつて、ほ、りないものは、お使者ししやおにたゝくととゝのへるんです、それに不足ふそくはありません。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
天子てんしさまはなにひとつ自分じぶんおもうままにならぬものもなければ、またなにひとつ不足ふそくというものもないにつけて、どうかしてできることなら、いつまでもなずに、千ねん万年まんねんもこのきていたいとおもわれました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのから、小太郎こたろうは、なに不足ふそくのない生活せいかつおくりましたが、ときどき、乞食こじき父親ちちおやおもして、いまごろは、どうしているだろうとおもうと、いいれぬかなしさをおぼえてなみだぐんだのであります。
けしの圃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
余は不足ふそくしなと余分のしなとの直接交換ちよくせつこうくわんのみならず、必要以外の品と雖も後日ごじつようを考へて取り換へ置く事も有りしならんと思惟するなり、斯かる塲合ばあいに於ては美麗びれいなる石斧石鏃類は幾分か交換のなかだちの用を爲せしならん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
金持かねもちは、これだけのかねち、土地とちち、なに不足ふそくなくらすことができ、そのうえに、としも、まだそうったわけでないのに、これをみんなのこして、自分じぶんひとんでいってしまうことは、なんというかなしいことだろうとおもいました。
金の魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「さあ、なにかほしいものといったところで、このとおりからだ丈夫じょうぶで、毎日まいにちのごぜんをべて、はたらいていれば、なに不足ふそくなことはないが、ただ一つ六十になって、いまだに子供こども一人ひとりもない。これだけはいつも不足ふそくおもっている。」
雷のさずけもの (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
不足ふそくてん適當てきたう外語ぐわいごもつ補充ほじうするのはつかへないが、ゆゑなく舊來きうらい成語せいごてゝ外國語ぐわいこくご濫用らんようするのは、すなはみづからおのれを侮辱ぶじよくするもので、もつてのほか妄擧まうきよである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
嵐気らんきしたゝる、といふくせに、なに心細こゝろぼそい、と都会とくわい極暑ごくしよなやむだ方々かた/″\からは、その不足ふそくらしいのをおしかりになるであらうが、行向ゆきむかふ、正面しやうめん次第しだい立累たちかさなやまいろ真暗まつくらなのである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)