“ふそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不足76.7%
不測20.5%
不捉1.4%
斧足1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みすぼらしいふうをして、かさもっていなかったが、いてみると、一せん不足ふそくのためというのだった。もっとも、あのころだけれど。
かたい大きな手 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この日の薄暮はくぼごろに奈々子の身には不測ふそくわざわいがあった。そうして父は奈々子がこの世を去る数時間以前奈々子に別れてしまった。しかも奈々子も父も家におって……。
奈々子 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
人間は生きてゐる間は、この幻影に対するそく不捉ふそく又生滅の無限のつゞきを建てたり壊したりしてゐるのである。捨てたり拾つたりして行くものである。
雨の日に (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
頭足とうそく類、腹足ふくそく類、斧足ふそく類などを暗記しておりますのも、道夫以上に母親が知っていれば、道夫が発奮はっぷんすると思うからでございますよ。
新学期行進曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)