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原因
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げんいん
ふりがな文庫
“
原因
(
げんいん
)” の例文
のちにわかつたが、
死
(
し
)
の
原因
(
げんいん
)
は
青酸加里
(
せいさんかり
)
による
毒殺
(
どくさつ
)
だつた。
死体
(
したい
)
の
両手
(
りょうて
)
がつきのばされて、
鉢
(
はち
)
のふちに
掴
(
つか
)
みかかろうという
恰好
(
かっこう
)
をしている。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
或
(
あるひ
)
は
飮食店
(
いんしよくてん
)
に
於
(
お
)
ける
揚物
(
あげもの
)
の
油
(
あぶら
)
、
或
(
あるひ
)
はせるろいど
工場
(
こうじよう
)
など、
世
(
よ
)
の
文化
(
ぶんか
)
が
進
(
すゝ
)
むに
從
(
したが
)
ひ、
化學藥品
(
かがくやくひん
)
にして
發火
(
はつか
)
の
原因
(
げんいん
)
となるものが、
益
(
ます/\
)
殖
(
ふ
)
えて
來
(
く
)
る。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
自己
(
じこ
)
の
現在
(
げんざい
)
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る
經濟界
(
けいざいかい
)
は
夙
(
つと
)
に
變化
(
へんくわ
)
して
居
(
ゐ
)
るに
拘
(
かゝは
)
らず
此
(
こ
)
れに
對
(
たい
)
して
充分
(
じうぶん
)
の
理解
(
りかい
)
のないのが
寧
(
むし
)
ろより
重大
(
ぢうだい
)
なる
原因
(
げんいん
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
「おまえは、
鈍吉
(
どんきち
)
だ。」と、いったのが
原因
(
げんいん
)
となって、
生徒
(
せいと
)
たちは、
彼
(
かれ
)
のことを
鈍
(
どん
)
ちゃんとあだ
名
(
な
)
するようになりました。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(こゝで、私と
妻
(
つま
)
とが
同
(
おな
)
じやうに
疲
(
つか
)
れたといふことが、
私達
(
わたしたち
)
一
家
(
か
)
の間に、大きな
悲劇
(
ひげき
)
をもたらした
原因
(
げんいん
)
であつた。)——
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
▼ もっと見る
おつぎは
又
(
また
)
手
(
て
)
で
抑
(
おさ
)
へた
卯平
(
うへい
)
の
頭部
(
とうぶ
)
に
疑
(
うたが
)
ひの
目
(
め
)
を
注
(
そゝ
)
いで、二
人
(
にん
)
の
悲
(
かな
)
しむべき
記念
(
かたみ
)
におもひ
至
(
いた
)
つた。おつぎは
其
(
そ
)
の
原因
(
げんいん
)
を
追求
(
つゐきう
)
して
聞
(
き
)
かうとはしなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それとも
全
(
まった
)
くほかの
原因
(
げんいん
)
によるのでしょうか、とにかく日によって水が
潮
(
しお
)
のように
差
(
さ
)
し
退
(
ひ
)
きするときがあるのです。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そしてそれが
原因
(
げんいん
)
で
洞穴
(
ほらあな
)
の
研究
(
けんきゆう
)
をして、これを
學界
(
がつかい
)
に
發表
(
はつぴよう
)
しましたが、
當時
(
とうじ
)
誰
(
たれ
)
も
信
(
しん
)
ずる
者
(
もの
)
がなく、サウツオラは
失望
(
しつぼう
)
落膽
(
らくたん
)
し、
殘念
(
ざんねん
)
に
思
(
おも
)
ひながら
死
(
し
)
んだのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
其
(
その
)
所爲
(
せゐ
)
か
經過
(
けいくわ
)
は
至極
(
しごく
)
順當
(
じゆんたう
)
に
行
(
い
)
つたが、どうした
譯
(
わけ
)
か、
是
(
これ
)
といふ
原因
(
げんいん
)
もないのに、
月足
(
つきた
)
らずで
生
(
うま
)
れて
仕舞
(
しま
)
つた。
産婆
(
さんば
)
は
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
けて、一
度
(
ど
)
醫者
(
いしや
)
に
見
(
み
)
せる
樣
(
やう
)
に
勸
(
すゝ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
だから
苦痛
(
くつう
)
を
輕蔑
(
けいべつ
)
したり、
何事
(
なにごと
)
にも
驚
(
おどろ
)
かんなどと
云
(
い
)
つてゐられる。
其
(
そ
)
れは
甚
(
はなは
)
だ
單純
(
たんじゆん
)
な
原因
(
げんいん
)
に
由
(
よ
)
るのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
日本
(
にほん
)
の
建築
(
けんちく
)
が
古來
(
こらい
)
木造
(
もくざう
)
を
以
(
もつ
)
て一
貫
(
くわん
)
して
來
(
き
)
た
原因
(
げんいん
)
は、
第
(
だい
)
一に、わが
國
(
くに
)
に
木材
(
もくざい
)
が
豊富
(
ほうふ
)
であつたからである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それが
第
(
だい
)
一
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
念
(
ねん
)
を
薄弱
(
はくじやく
)
にするの
原因
(
げんいん
)
で、
隨
(
したが
)
つて
日本婦人
(
にほんふじん
)
の
大
(
おほひ
)
なる
弱點
(
じやくてん
)
であらうと
思
(
おも
)
ひます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
そして、ふしぎな火のはぜる音に、その
原因
(
げんいん
)
をうたぐって、
焼
(
や
)
けあがるのを待っているのだろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それで
到頭
(
たう/\
)
落城
(
らくじやう
)
して
了
(
しま
)
つたのです、
此
(
こ
)
の
滅亡
(
めつばう
)
に
就
(
つ
)
いては三つの
原因
(
げんいん
)
が有るので、(一)は
印刷費
(
いんさつひ
)
の
負債
(
ふさい
)
、(二)は
編輯
(
へんしう
)
と会計との
事務
(
じむ
)
が
煩雑
(
はんざつ
)
に
成
(
な
)
つて来て、
修学
(
しうがく
)
の
片手業
(
かたてま
)
に
余
(
あま
)
るのと
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
が
玄竹
(
げんちく
)
を
愛
(
あい
)
したのは、
玄竹
(
げんちく
)
が
岡部美濃守
(
をかべみののかみ
)
の
頓死
(
とんし
)
を
披露
(
ひろう
)
するに
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
な
診斷書
(
しんだんしよ
)
を、
何
(
なん
)
の
求
(
もと
)
むるところもなく、
淡白
(
たんぱく
)
に
書
(
か
)
き
與
(
あた
)
へたといふ
心
(
こゝろ
)
の
潔白
(
けつぱく
)
を
知
(
し
)
つたのが
第
(
だい
)
一の
原因
(
げんいん
)
である。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
而
(
しか
)
して
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く偶然の機會よりして偶然の殺戮を見得るが故に、一
見
(
けん
)
して
淺薄
(
せんはく
)
にして
原因
(
げんいん
)
もなきものゝ
種
(
たね
)
なる、この
書
(
しよ
)
の
眞價
(
しんか
)
は
實
(
じつ
)
に
右
(
みぎ
)
に
述
(
の
)
べたる
魔力
(
まりよく
)
の
所業
(
しよげふ
)
を
妙寫
(
みようしや
)
したるに
於
(
おい
)
て存するのみ。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
どうしても
仲間
(
なかま
)
について行けません。
遅
(
おく
)
れてしまいます。これはわかりきったことです。
哲学者
(
てつがくしゃ
)
といわれる人たちは、同じ
原因
(
げんいん
)
があればいつでも
同
(
おな
)
じ
結果
(
けっか
)
になるということを知っています。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
さうして、それが
偶然
(
ぐうぜん
)
、
私
(
わたし
)
の
先生
(
せんせい
)
でもあり、またあなた
方
(
がた
)
のこの
文庫
(
ぶんこ
)
におけるおなじみでもある、
柳田國男先生
(
やなぎだくにをせんせい
)
がお
書
(
か
)
きの
諺
(
ことわざ
)
の
成
(
な
)
り
立
(
た
)
ちとも、
原因
(
げんいん
)
が
竝行
(
へいかう
)
してゐるのは、
不思議
(
ふしぎ
)
な
御縁
(
ごえん
)
だとおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
『
此
(
この
)
倉庫
(
さうこ
)
には
前
(
ぜん
)
申
(
まう
)
した、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
動力
(
どうりよく
)
の
原因
(
げんいん
)
となるべき
重要
(
ぢうえう
)
の
化學藥液
(
くわがくやくえき
)
が、十二の
樽
(
たる
)
に
滿
(
みた
)
されて
藏
(
をさ
)
められてあるのです。
實
(
じつ
)
に
此
(
この
)
藥液
(
やくえき
)
の
樽
(
たる
)
こそ、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
生命
(
せいめい
)
ともいふべき
物
(
もの
)
です。』と
答
(
こた
)
へた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それで、みんなは、
汽車
(
きしゃ
)
の
転覆
(
てんぷく
)
の
原因
(
げんいん
)
が、
人
(
ひと
)
をひき
殺
(
ころ
)
そうとしたため、
急
(
いそ
)
いで
汽車
(
きしゃ
)
を
止
(
と
)
めたのにあったことを
知
(
し
)
りました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
例
(
たと
)
へば
鐵砲
(
てつぽう
)
の
彈丸
(
たま
)
を
遠方
(
えんぽう
)
へ
飛
(
と
)
ばす
原因
(
げんいん
)
は
火藥
(
かやく
)
の
爆發力
(
ばくはつりよく
)
であるが、これを
實現
(
じつげん
)
せしめる
副原因
(
ふくげんいん
)
は
引金
(
ひきがね
)
を
外
(
はづ
)
す
作用
(
さよう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
これは
勿論
(
もちろん
)
大正
(
たいしやう
)
六
年
(
ねん
)
九
月
(
ぐわつ
)
十二
日
(
にち
)
以來
(
いらい
)
實行
(
じつかう
)
せられたる
金
(
きん
)
の
輸出禁止
(
ゆしゆつきんし
)
が
解除
(
かいぢよ
)
せられず
從
(
したがつ
)
て
通貨
(
つうくわ
)
の
適當
(
てきたう
)
なる
調節
(
てうせつ
)
も
物價調節
(
ぶつかてうせつ
)
も
行
(
おこな
)
はれざるに
原因
(
げんいん
)
する
譯
(
わけ
)
ではあるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
だから
苦痛
(
くつう
)
を
軽蔑
(
けいべつ
)
したり、
何事
(
なにごと
)
にも
驚
(
おどろ
)
かんなどと
云
(
い
)
っていられる。それは
甚
(
はなは
)
だ
単純
(
たんじゅん
)
な
原因
(
げんいん
)
に
由
(
よ
)
るのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
所
(
ところ
)
がそれが
偶然
(
ぐうぜん
)
御米
(
およね
)
のために
妙
(
めう
)
な
行爲
(
かうゐ
)
の
動機
(
どうき
)
を
構成
(
かたちづく
)
る
原因
(
げんいん
)
となつた。
過去
(
くわこ
)
一
週間
(
しうかん
)
夫
(
をつと
)
と
自分
(
じぶん
)
の
間
(
あひだ
)
に
起
(
おこ
)
つた
會話
(
くわいわ
)
に、
不圖
(
ふと
)
此
(
この
)
知識
(
ちしき
)
を
結
(
むす
)
び
付
(
つ
)
けて
考
(
かんが
)
へ
得
(
え
)
た
彼女
(
かのぢよ
)
は
一寸
(
ちよつと
)
微笑
(
ほゝゑ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
作者
(
さくしや
)
は
何
(
なん
)
が
故
(
ゆえ
)
にラスコーリニコフが
氣鬱病
(
きうつびやう
)
に
罹
(
かゝ
)
りたるやを
語
(
かた
)
らず
開卷
(
かいかん
)
第一に
其
(
その
)
下宿住居
(
げしゆくじゆうきよ
)
を
點出
(
てんしつ
)
せり、これらをも
原因
(
げんいん
)
ある
病氣
(
びやうき
)
と
言
(
いひ
)
て
斥
(
しりぞ
)
けたらんには、この
書
(
しよ
)
の
妙所
(
みやうしよ
)
は
終
(
つい
)
にいづれにか
存
(
そん
)
せんや。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
此
(
この
)
海嘯
(
つなみ
)
は
後
(
のち
)
に
分
(
わか
)
つたが、
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
マルダイヷ
島
(
たう
)
附近
(
ふきん
)
の
海底
(
かいてい
)
の
地滑
(
ちすべ
)
りに
原因
(
げんいん
)
して、
亞弗利加
(
アフリカ
)
の
沿岸
(
えんがん
)
から、
亞剌比亞
(
アラビヤ
)
地方
(
ちほう
)
へかけて、
非常
(
ひじやう
)
な
損害
(
そんがい
)
を
與
(
あた
)
へた
相
(
さう
)
だが、
其
(
その
)
餘波
(
よは
)
が
此
(
この
)
孤島
(
はなれじま
)
まで
押寄
(
おしよ
)
せて
來
(
き
)
たのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
勘次
(
かんじ
)
もおつぎも
只
(
たゞ
)
慌
(
あわ
)
てた。
勘次
(
かんじ
)
は
其
(
そ
)
の
原因
(
げんいん
)
を
知
(
し
)
つて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
高原
(
こうげん
)
に
生
(
う
)
まれた
花
(
はな
)
は、この
街
(
まち
)
の
中
(
なか
)
にきてから
体
(
からだ
)
がたいそう
弱
(
よわ
)
りました。
朝晩
(
あさばん
)
、
冷
(
ひ
)
ややかな
露
(
つゆ
)
を
吸
(
す
)
わないだけでも、
元気
(
げんき
)
をなくした
原因
(
げんいん
)
だったのでした。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此急激
(
このきゆうげき
)
な
移動
(
いどう
)
、これが
即
(
すなは
)
ち
大地震
(
だいぢしん
)
の
原因
(
げんいん
)
である。もしかような
大移動
(
だいいどう
)
が
海底
(
かいてい
)
で
起
(
おこ
)
れば
津浪
(
つなみ
)
を
起
(
おこ
)
すことにもなる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
二人
(
ふたり
)
の
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
沸
(
わ
)
き
返
(
かへ
)
つた
凄
(
すご
)
い
泡
(
あわ
)
の
樣
(
やう
)
なものが
漸
(
やうや
)
く
靜
(
しづ
)
まつた
時
(
とき
)
、
二人
(
ふたり
)
は
安井
(
やすゐ
)
も
亦
(
また
)
半途
(
はんと
)
で
學校
(
がくかう
)
を
退
(
しりぞ
)
いたといふ
消息
(
せうそく
)
を
耳
(
みゝ
)
にした。
彼等
(
かれら
)
は
固
(
もと
)
より
安井
(
やすゐ
)
の
前途
(
ぜんと
)
を
傷
(
きずつ
)
けた
原因
(
げんいん
)
をなしたに
違
(
ちがひ
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
その
)
惡事
(
あくじ
)
例
(
たと
)
へば
殺人罪
(
さつじんざい
)
の
如
(
ごと
)
き
惡事
(
あくじ
)
は
意味
(
いみ
)
もなく、
原因
(
げんいん
)
も
無
(
な
)
きものと
云
(
い
)
ふを
得
(
う
)
べきや、
之
(
これ
)
を
心理的
(
しんりてき
)
に
解剖
(
かいぼう
)
して
仔細
(
しさい
)
に
其
(
その
)
罪惡
(
ざいあく
)
の
成立
(
なりたち
)
に
至
(
いたる
)
までの
道程
(
みちのり
)
を
描
(
ゑが
)
きたる
一書
(
いつしよ
)
を
淺薄
(
せんはく
)
なりとして
斥
(
しりぞ
)
くる
事
(
こと
)
を
得
(
う
)
べきや。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
人
(
ひと
)
の
思想
(
しそう
)
も、なにかに
原因
(
げんいん
)
するものか、
以来
(
いらい
)
、
私
(
わたし
)
は、
地上
(
ちじょう
)
の
花
(
はな
)
よりは、
大空
(
おおぞら
)
をいく
雲
(
くも
)
を
愛
(
あい
)
するようになりました。
らんの花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
崩壞
(
ほうかい
)
の
結果
(
けつか
)
、
有明灣
(
ありあけわん
)
に
大津浪
(
おほつなみ
)
を
起
(
おこ
)
し、
沿岸地方
(
えんがんちほう
)
に
於
(
おい
)
て
合計
(
ごうけい
)
一萬五千人
(
いちまんごせんにん
)
ほどの
死者
(
ししや
)
を
生
(
しよう
)
じた
大事件
(
だんじけん
)
もあつたので、
原因
(
げんいん
)
を
輕々
(
かる/″\
)
しく
斷定
(
だんてい
)
することは
愼
(
つゝし
)
まねばならぬ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
敏
(
とし
)
ちゃんは、あちらへいってしまいました。そしてまた、
考
(
かんが
)
えていたのです。それには
原因
(
げんいん
)
があったのです。
もののいえないもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かくして
見
(
み
)
る
時
(
とき
)
、
火山
(
かざん
)
の
火熱
(
かねつ
)
の
原因
(
げんいん
)
、
或
(
あるひ
)
は
言葉
(
ことば
)
を
換
(
か
)
へていへば、
火山
(
かざん
)
から
流出
(
りゆうしゆつ
)
する
鎔岩
(
ようがん
)
の
前身
(
ぜんしん
)
たる
岩漿
(
がんしよう
)
が
地下
(
ちか
)
に
貯藏
(
ちよぞう
)
せられてゐる
場所
(
ばしよ
)
は、
決
(
けつ
)
して
深
(
ふか
)
いものではなく
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それどころか、
中国
(
ちゅうごく
)
へ
出
(
だ
)
す
国内
(
こくない
)
の
生産
(
せいさん
)
が
復興
(
ふっこう
)
しないから、ともぐいするようになる。
弱
(
よわ
)
いものからまいってしまう。
近
(
ちか
)
ごろ、
死
(
し
)
ぬ
人
(
ひと
)
がめっきりふえたのもこんな
原因
(
げんいん
)
がある。
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ポムペイの
滅
(
ほろ
)
びた
原因
(
げんいん
)
が
降灰
(
こうはひ
)
にあることは、
空中
(
くうちゆう
)
から
見
(
み
)
た
寫眞
(
しやしん
)
でもわかる
通
(
とほ
)
り、
各家屋
(
かくかおく
)
の
屋根
(
やね
)
は
全部
(
ぜんぶ
)
拔
(
ぬ
)
けてゐて、
四壁
(
しへき
)
が
完備
(
かんび
)
してゐることによつてもわかるが、
西暦
(
せいれき
)
千九百六年
(
せんくひやくろくねん
)
の
大噴火
(
だいふんか
)
のとき
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「なるほど、これで
原因
(
げんいん
)
がわかった。
自分
(
じぶん
)
は、こんなやっかいなものをひきずっているのだ。こいつをどこへか
落
(
お
)
としてしまう
工夫
(
くふう
)
をしなければならぬ。」と、ひとり
言
(
ごと
)
をいいました。
風船球の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あめも
相当
(
そうとう
)
に
売
(
う
)
れて
宿賃
(
やどちん
)
にも
困
(
こま
)
らずにすみましたが、
都会
(
とかい
)
は、
田舎
(
いなか
)
とちがって
空気
(
くうき
)
のよくないことや、のんきに
暮
(
く
)
らされないので、いろいろそんなことが
原因
(
げんいん
)
となって、おじいさんは
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
垣根
(
かきね
)
のゆるむ
原因
(
げんいん
)
はわかったが、
孝二
(
こうじ
)
は、おじいさんに、だまっていました。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自転車屋
(
じてんしゃや
)
の
後
(
あと
)
へ
乾物屋
(
かんぶつや
)
ができてから、二か
月
(
げつ
)
ばかりたつと、
勇
(
ゆう
)
ちゃんの
叔父
(
おじ
)
さんは、
不思議
(
ふしぎ
)
な
病気
(
びょうき
)
にかかりました。それは、ふいに
原因
(
げんいん
)
のわからぬ
熱
(
ねつ
)
が
出
(
で
)
て、
手足
(
てあし
)
がしびれてきかなくなるのでした。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうして
仕損
(
しそん
)
じたかという
原因
(
げんいん
)
については
知
(
し
)
りませんでした。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“原因(因果性)”の解説
因果性(いんがせい、en: causality)とは、2つの出来事が原因と結果という関係で結びついていることや、あるいは結びついているかどうかを問題にした概念である。日本語では「因果関係」ともいう。
(出典:Wikipedia)
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
因
常用漢字
小5
部首:⼞
6画
“原因”で始まる語句
原因不明