-
トップ
>
-
元氣
>
-
げんき
「うむ、なあに
俺れもそれから
去年の
秋は
火箸で
打つ
飛ばしてやつたな」
卯平は
斯ういつて
彼にしては
著るしく
元氣を
恢復して
居た。
勿論、
今の
境涯とて
决して
平和な
境涯ではないが、すでに
腹に
充分の
力があるので、
※る
日よりは
餘程元氣もよく、
赫々たる
熱光の
下
これを
二碗と
傾けた
鄰家の
辻井さんは
向う
顱卷膚脱ぎの
元氣に
成つて、「さあ、こい、もう
一度搖つて
見ろ。」と
胸を
叩いた。
新聞は
今朝出る
前に
讀み
盡して
了つたし、
本を
讀む
元氣もなし、
眠くもなし、
喋舌る
對手もなし、あくびも
出ないし、さて
斯うなると
空々然
私は
外套のポケットへぢつと
兩手をつつこんだ
儘、そこにはひつてゐる
夕刊を
出して
見ようと
云ふ
元氣さへ
起らなかつた。
只だ
舊藩の
因縁に
執着する
元氣な
豪傑連や、
小さな
愛國者達が、
他の
墮落したコスモポリタンを
批難するのであつた。
けれど
蛙が、「
子守歌を
知らないでどうして
赤ん
坊が
育てられませう。」といひますので、また
元氣を
出して、「げつ げつ げつ」と
習ふのでした。
いはなややまめは
𧮾谷を
流れる
激流の
中で、はつらつと
泳いでをり、
二三尺も
空に
飛び
上るほどの
元氣ものです。
詫るやうに
慰められて、
夫でもと
椀白も
言へず、しくしく
泣きに
平常の
元氣なくなりて、
悄然とせし
姿可憐し。
が
直きにそれは
坊ちやんに
云つたので、
自分に
云はれたのではないと
知つて、
元氣づき
又云ひ
出しました
其に
續いては
小體な、
元氣な、
※鬚の
尖つた、
髮の
黒いネグル
人のやうに
縮れた、
些しも
落着かぬ
老人。
その
日は
例になく
元氣よく
格子を
明けて、すぐと
勢よく
今日は
何うだいと
御米に
聞いた。
御米が
何時もの
通り
服や
靴足袋を
一纏めにして、六
疊へ
這入る
後から
追いて
來て
おぢさんは
君たちのお
父さんやお
母さんと
同じやうに
貧乏だ。そして
君たちのやうな
元氣な
可愛い
子供を
持つてゐる。
去年は六つになるスミレといふ
女の
子を
一人亡くした。
とはいへ、一
生の
航路をば
一へに
神に
任した
此身!……(一同に對ひ)さ、さ、
元氣な
人達。
身體が
弱い
爲めだから
營養をよくすること、
足の
膝關節が
痛かつたら
罨法をするといふ
事であつた。
彼女は
別に
身體の
元氣はかはらなかつたので、
學校に
通つて
歸つて
來ると
一人で
罨法をした。
雄鷄はまだ
若くて
元氣がありましたから、こんな
立派な
羽があるなら一つこれで
飛んで
見たいと
思ふやうに
成りました。そこで
林の
方へ
出掛けて
行きまして、
他の
鳥と
同じやうに
飛ばうとしました。
お
前さんは
日の
出の
盛な
處を
見て、
元氣よく
働らいたのは
宜しい、これからは、
其美くしい
處を
見て、
美くしい
働をも
爲るが
可からう。
美しい
事を。
處に、
右の
盲人、カツ/\と
杖を
鳴らして、
刎上つて、
飛んで
參り、これは
無體な
事をなされる。……
強い
元氣ぢや。
さういふわけで
夏には
木々は、
見るからに
元氣な
青々した
色をして、はちきれるような
生活をします。
至つて
元氣な、
壯健な、
立派な
白い
頬鬚の、
快活な
大聲の、
而も
氣の
善い、
感情の
深い
人間である。
そしてみんな
仲よく、
元氣に、
大勢で
歌ふことだ。——これを
是非お
約束してもらひたい。
早くお
這入といふに
太吉を
先に
立てゝ
源七は
元氣なくぬつと
上る、おやお
前さんお
歸りか、
今日は
何んなに
暑かつたでせう、
定めて
歸りが
早からうと
思うて
行水を
沸かして
置ました
彼等が
雨戸の
隙間から
射す
夜明の
白い
光に
驚いて
蒲團を
蹴つて
外に
出ると、
今更のやうに
耳に
迫る
蛙の
聲に
其の
覺醒を
促されて、
井戸端の
冷たい
水に
全く
朝の
元氣を
喚び
返すのである。
これでは
全く
證人の
元氣づかう
筈がありませんでした、
矢ッ
張ぶる/\
顫へながら、
氣遣はしげに
女王樣の
方を
見て
居ましたが、やがて
無我夢中で、
持つて
居た
茶腕を
牛酪麭麺と
間違へて
「
能く
御出です。
何うも
相變らず
寒いぢやありませんか」と
云ふ
常の
通り
元氣の
好い
主人を
見ると、
子供を
大勢自分の
前へ
並べて、
其中の
一人と
掛聲をかけながら、じやん
拳を
遣つてゐた。
トロリとした
間に
鶴見も
神奈川も
過ぎて
平沼で
眼が
覺めた。
僅かの
假寢ではあるが、それでも
氣分がサツパリして
多少か
元氣が
附いたので
懲ずまに
義母に
岩石が
劍のやうに
削立つて
居る
荒磯の
邊だのを、
兵曹の
元氣に
任せて
引廻はされたので、
酷く
疲れてしまつた。
無理に
堪へてうしろを
振返つて
見ようといふ
元氣もないが、むず/\するので
考へるやうに、
小首をふつて、
促す
處ある
如く、はれぼつたい
眼で、
巡査を
見上げた。
もしこの
二人が
死んでしまつても、おぢさんはまだ/\
氣を
落しはしまい。それは
元氣な
君たちが
大勢ゐてくれるからだ。それほどおぢさんは
君たちを、
自分の
子のやうに
思つてゐる。
來ると、
宛然空々しい
無理な
元氣を
出して、
強ひて
高笑をして
見たり、
今日は
非常に
顏色が
好いとか、
何とか、ワルシヤワの
借金を
拂はぬので、
内心の
苦しく
有るのと、
恥しく
有る
所から
初めの
中は
些や
心後れして
默つて
居ますと、二
疋の
動物がその
側に
近寄つて
來ました、
右と
左に一
疋宛、
眼と
口とを開けるだけ
大きく
開いて、でも、
愛ちやんは
元氣を
出して
話し
續けました。
夫れも
蒲團かぶつて
半日も
居ればけろ/\とする
病だから
子細はなしさと
元氣よく
呵々と
笑ふに、
亥之さんが
見えませぬが
今晩は
何處へか
參りましたか、
彼の
子も
替らず
勉強で
御座んすかと
問へば
爺さんは
只管卯平の
元氣を
引立てようとした。
大島仁藏翁の
死後、
權藏は
一時、
守本尊を
失つた
體で、
頗る
鬱々で
居ましたが、それも
少時で、
忽ち
元の
元氣を
恢復し、のみならず、
以前に
増て
働き
出しました。
……
覺束ながると、つかひに
行く
女中が
元氣な
顏して、
花屋になければ
向う
土手へ
行つて、
葉ばかりでも
折つぺしよつて
來ませうよ、といつた。いふことが、
天變によつてきたへられて
徹底してゐる。
今日の
日の
出を
忘ないで
居なさい
如何じや
大變顏の
色が
惡いやうじやがそんな
元氣のない
顏色をして
居ては
世の
中を
渡れるものではない、
一同に
日の
出を
拜んだも
目出度い
縁じや
これに
夢が
覺めたやうになつて、
少し
元氣がつく。
と
觀世捩が
挫げた
體に、
元氣なく
話は
戻る……
對手は
忽ち
元氣づいた
聲を
出して