トップ
>
村
>
むら
ふりがな文庫
“
村
(
むら
)” の例文
それは、
広
(
ひろ
)
い、さびしい
野原
(
のはら
)
でありました。
町
(
まち
)
からも、
村
(
むら
)
からも、
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れていまして、
人間
(
にんげん
)
のめったにゆかないところであります。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
四国
(
しこく
)
の
島
(
しま
)
へ
渡
(
わた
)
って、
海
(
うみ
)
ばたの
村
(
むら
)
を
托鉢
(
たくはつ
)
して
歩
(
ある
)
いているうちに、ある日いつどこで
道
(
みち
)
を
間違
(
まちが
)
えたか、山の中へ
迷
(
まよ
)
い
込
(
こ
)
んでしまいました。
人馬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
が、
道行
(
みちゆき
)
にしろ、
喧嘩
(
けんくわ
)
にしろ、
其
(
そ
)
の
出
(
で
)
て
来
(
き
)
た
処
(
ところ
)
が、
遁
(
に
)
げるにも
忍
(
しの
)
んで
出
(
で
)
るにも、
背後
(
うしろ
)
に、
村
(
むら
)
、
里
(
さと
)
、
松並木
(
まつなみき
)
、
畷
(
なはて
)
も
家
(
いへ
)
も
有
(
あ
)
るのではない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
でもこれがもしほんとうだったとすれば、
花
(
はな
)
のき
村
(
むら
)
の
人々
(
ひとびと
)
がみな
心
(
こころ
)
の
善
(
よ
)
い
人々
(
ひとびと
)
だったので、
地蔵
(
じぞう
)
さんが
盗人
(
ぬすびと
)
から
救
(
すく
)
ってくれたのです。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
お茶の仕度をしていたのは、甚兵衛の末の娘のお
村
(
むら
)
、これはまだ十九になったばかり、敵討とは縁の遠い、下町娘らしい利発者でした。
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
ハイ、
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
り、
村
(
むら
)
では
大
(
おほ
)
きな
建物
(
たてもの
)
です。しかしこのお
寺
(
てら
)
は
村中
(
むらぢう
)
の
人達
(
ひとたち
)
の
爲
(
た
)
めにあるのです。
私
(
わたし
)
はこゝに
御奉公
(
ごほうこう
)
して
居
(
ゐ
)
るのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
近所
(
きんじよ
)
と
姻戚
(
みより
)
との
外
(
ほか
)
には一
飯
(
ぱん
)
も
出
(
だ
)
さなかつたがそれでも
村
(
むら
)
のものは
皆
(
みな
)
二
錢
(
せん
)
づゝ
持
(
も
)
つて
弔
(
くや
)
みに
來
(
き
)
た。さうしてさつさと
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
聞
(
き
)
けばこの
村
(
むら
)
はかつて
壯丁
(
そうてい
)
の
多數
(
たすう
)
が
出漁中
(
しゆつりようちゆう
)
に
火
(
ひ
)
を
失
(
しつ
)
して
全村
(
ぜんそん
)
灰燼
(
かいじん
)
に
歸
(
き
)
したことがあるさうで、これに
鑑
(
かんが
)
みて
其後
(
そのご
)
女子
(
じよし
)
の
消防隊
(
しようぼうたい
)
をも
編成
(
へんせい
)
し
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
其の方
如何様
(
いかよう
)
に陳じても天命は
遁
(
のが
)
れ難い事で有る、其の方は監物の妾
村
(
むら
)
と申す者と密通致し、村の腹へ宿したる鐵之丞を家督に直さんが為に
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
端
(
は
)
ては
半燒酎
(
なほし
)
を
村
(
むら
)
の
子
(
こ
)
に
頼
(
たの
)
んで
買
(
か
)
ひに
遣
(
や
)
つて、それを
飮
(
の
)
みながら
大氣焔
(
だいきえん
)
を
吐
(
は
)
く。
留守居
(
るすゐ
)
の
女中
(
ぢよちう
)
は
烟
(
けむ
)
に
卷
(
まか
)
れながら、
茶
(
ちや
)
を
入
(
い
)
れて
出
(
だ
)
す。
菓子
(
くわし
)
を
出
(
だ
)
す。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
此
(
この
)
居士
(
こじ
)
は
顏
(
かほ
)
が
坊
(
ばう
)
さんらしいので、
時々
(
とき/″\
)
僧堂
(
そうだう
)
の
衆
(
しゆう
)
に
交
(
まじ
)
つて、
村
(
むら
)
の
御齋
(
おとき
)
抔
(
など
)
に
出掛
(
でか
)
ける
事
(
こと
)
があるとか
云
(
い
)
つて
宜道
(
ぎだう
)
が
笑
(
わら
)
つてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
また
當時
(
とうじ
)
の
少女
(
しようじよ
)
はまだ
生
(
い
)
きてゐて、そこからあまり
遠
(
とほ
)
くない
村
(
むら
)
に
住
(
す
)
んでゐるといふことを
番人
(
ばんにん
)
の
女
(
をんな
)
から
聞
(
き
)
きましたが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
そのうちにも、
病人
(
びやうにん
)
の
容態
(
ようたい
)
は、
刻々
(
こく/\
)
險惡
(
けんあく
)
になつてゆくので、たうとう、そこから
餘
(
あま
)
り
遠
(
とほ
)
くない、
府下
(
ふか
)
××
村
(
むら
)
のH
病院
(
びやうゐん
)
へ
入院
(
にふゐん
)
させるより
仕方
(
しかた
)
がなくなつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
たしか
走水
(
はしりみず
)
という
所
(
ところ
)
は
浦賀
(
うらが
)
の
入江
(
いりえ
)
からさまで
遠
(
とお
)
くもない、
海
(
うみ
)
と
山
(
やま
)
との
迫
(
せ
)
り
合
(
あ
)
った
狭
(
せま
)
い
漁村
(
ぎょそん
)
で、そして
姫
(
ひめ
)
のお
祠
(
やしろ
)
は、その
村
(
むら
)
の
小高
(
こだか
)
い
崖
(
がけ
)
の
半腹
(
はんぷく
)
に
建
(
た
)
って
居
(
お
)
り
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一
村
(
むら
)
離れて林や
畑
(
はた
)
の間をしばらく行くと日はとっぷり暮れて二人の影がはっきりと地上に印するようになった。
忘れえぬ人々
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
習慣
(
しゆうかん
)
は、
旅行
(
りよこう
)
をしないでも、
一年
(
いちねん
)
のうちに、かならず
一回以上
(
いつかいゝじよう
)
は、
自然
(
しぜん
)
の
村
(
むら
)
にゐて
行
(
おこな
)
うたものでした。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
話
(
はなし
)
に
聞
(
き
)
くと、
何
(
なん
)
でも
韃靼人
(
だったんじん
)
の
村
(
むら
)
に、その
夫人
(
ふじん
)
と、
土地
(
とち
)
の
某公爵
(
ぼうこうしゃく
)
との
間
(
あいだ
)
に
小説
(
しょうせつ
)
があったとのことだ、とかと。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
怪
(
あや
)
しき
書風
(
しよふう
)
に
正躰
(
しやうたい
)
得
(
え
)
しれぬ
文字
(
もじ
)
を
書
(
かき
)
ちらして、これが
雪子
(
ゆきこ
)
の
手跡
(
しゆせき
)
かと
情
(
なさけ
)
なきやうなる
中
(
なか
)
に、
鮮
(
あざや
)
かに
讀
(
よ
)
まれたる
村
(
むら
)
といふ
字
(
じ
)
、
郎
(
らう
)
といふ
字
(
じ
)
、あゝ
植村
(
うゑむら
)
録郎
(
ろくらう
)
、
植村
(
うゑむら
)
録郎
(
ろくらう
)
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其時
(
そのとき
)
村
(
むら
)
の
内
(
うち
)
に
一人
(
ひとり
)
の
老人
(
としより
)
がありまして、
其塲
(
そのば
)
に
驅
(
か
)
け
付
(
つ
)
けて
參
(
まい
)
り、
錢
(
おあし
)
を
呑
(
の
)
んだと
云
(
い
)
ふ
話
(
はなし
)
を
聞
(
きい
)
たが
就
(
つい
)
ては、
私
(
わたくし
)
が
實驗
(
じつけん
)
があるから、
其
(
そ
)
れをば
何卒
(
どうぞ
)
行
(
や
)
ツて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れ、
其法
(
そのはう
)
と
申
(
まう
)
すは
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
疾
(
と
)
く
来
(
き
)
ても
見
(
み
)
てましものを
山城
(
やましろ
)
の
高
(
たか
)
の
槻
(
つき
)
村
(
むら
)
散
(
ち
)
りにけるかも 〔巻三・二七七〕 高市黒人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
極め成ほど
御客
(
おきやく
)
さまの云るゝ通り實は酒も肴も御座れ共是は今申通り
今晩
(
こんばん
)
村
(
むら
)
の
寄合
(
よりあひ
)
に
使
(
つか
)
ふ仕込の
肴
(
さかな
)
夫ゆゑ御斷り申せしなり此上は
何卒
(
なにとぞ
)
御免
(
ごめん
)
下さるべしと
詫入
(
わびい
)
るを武士は一向聞入ず
汝
(
おのれ
)
又僞りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一通の手紙を書いて、上に
三田
(
みた
)
ヶ
谷
(
や
)
村
(
むら
)
村長石野栄造様という
宛名
(
あてな
)
を書いた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
村
(
むら
)
の
酒屋
(
さかや
)
の
店前
(
みせさき
)
までくると、
馬方
(
うまかた
)
は
馬
(
うま
)
をとめました。いつものやうに、そしてにこにことそこに
入
(
はい
)
り、どつかりと
腰
(
こし
)
を
下
(
をろ
)
して
冷酒
(
ひやざけ
)
の
大
(
おほ
)
きな
杯
(
こつぷ
)
を
甘味
(
うま
)
さうに
傾
(
かたむ
)
けはじめました。一
杯
(
ぱい
)
一
杯
(
ぱい
)
また一
杯
(
ぱい
)
。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
千
代紙
(
よがみ
)
や
江戸絵
(
えどゑ
)
をお
土産
(
みやげ
)
にもらつて、
明
(
あく
)
る
日
(
ひ
)
、
村
(
むら
)
へかへつてきました。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
そして、ひと
巡
(
めぐ
)
りの
巡礼
(
じゅんれい
)
をすましたら、ふるさとの
村
(
むら
)
へ帰るだろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
村
(
むら
)
の人たちは、よそゆきをきて、
教会
(
きょうかい
)
へでかけました。
うさぎと はりねずみ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
來
(
き
)
た
來
(
き
)
た
向
(
むか
)
ふの
村
(
むら
)
からも
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
北の
村
(
むら
)
より君出でて
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
村
(
むら
)
の
外
(
はづ
)
れの
媼
(
おば
)
にきく
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
城下は
岩船郡
(
いはふねこほり
)
に
村
(
むら
)
上(内藤侯五万九千石ヨ)
蒲原
(
かんばら
)
郡に
柴田
(
しばた
)
(溝口侯五万石)
黒川
(
くろかは
)
(柳沢侯一万石陣営)三日市(柳沢弾正侯一万石陣営)三嶋郡に
与板
(
よいた
)
(井伊侯二万石)
刈羽
(
かりは
)
郡に
椎谷
(
しひや
)
(堀侯一万石陣営)古志郡に
長岡
(
ながをか
)
(牧野侯七万四千石ヨ)
頸城
(
くびき
)
郡に
高田
(
たかた
)
(榊原侯十五万石)
糸魚川
(
いといかは
)
(松平日向侯一万石陣営)以上城下の
外
(
ほか
)
頗
(
すこぶる
)
豊饒
(
ぶねう
)
を
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
雪
(
ゆき
)
がふると
出
(
で
)
られなくなるから、ちょっと、となり
村
(
むら
)
まで
用
(
よう
)
たしにいってくる。」と、
父親
(
ちちおや
)
は、
身
(
み
)
じたくをしながら、いいました。
ペスときょうだい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其
(
それ
)
といふのが、
時節柄
(
じせつがら
)
暑
(
あつ
)
さのため、
可恐
(
おそろし
)
い
悪
(
わる
)
い
病
(
やまひ
)
が
流行
(
はや
)
つて、
先
(
さき
)
に
通
(
とほ
)
つた
辻
(
つじ
)
などといふ
村
(
むら
)
は、から一
面
(
めん
)
に
石灰
(
いしばひ
)
だらけぢやあるまいか。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「ばかな
六部
(
ろくぶ
)
め。よけいなところへ
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
神
(
かみ
)
さまのお
罰
(
ばつ
)
をうけたに
違
(
ちが
)
いない。そのたたりが
村
(
むら
)
にかかってこなければいいが。」
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
やがて
夕方
(
ゆうがた
)
になりました。
松蝉
(
まつぜみ
)
は
鳴
(
な
)
きやみました。
村
(
むら
)
からは
白
(
しろ
)
い
夕
(
ゆう
)
もやがひっそりと
流
(
なが
)
れだして、
野
(
の
)
の
上
(
うえ
)
にひろがっていきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
お
品
(
しな
)
は
林
(
はやし
)
を
幾
(
いく
)
つも
過
(
す
)
ぎて
自分
(
じぶん
)
の
村
(
むら
)
へ
急
(
いそ
)
いだが、
疲
(
つか
)
れもしたけれど
懶
(
ものう
)
いやうな
心持
(
こゝろもち
)
がして
幾度
(
いくたび
)
か
路傍
(
みちばた
)
へ
荷
(
に
)
を
卸
(
おろ
)
しては
休
(
やす
)
みつゝ
來
(
き
)
たのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と
言
(
い
)
ひながら、
父
(
とう
)
さんは
蝙蝠
(
かうもり
)
と一
緒
(
しよ
)
になつて
飛
(
と
)
び
歩
(
ある
)
いたものです。どうかすると
狐火
(
きつねび
)
といふものが
燃
(
も
)
えるのも、
村
(
むら
)
の
夕方
(
ゆふがた
)
でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あんな
悲慘事
(
ひさんじ
)
が
自分
(
じぶん
)
の
村
(
むら
)
で
起
(
おこ
)
つたことを
夢想
(
むそう
)
することも
出來
(
でき
)
ず、
翌朝
(
よくあさ
)
、
跡方
(
あとかた
)
もなく
失
(
うしな
)
はれた
村
(
むら
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
茫然自失
(
ぼうせんじしつ
)
したといふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
其中
(
そのなか
)
には
宮籠
(
みやごもり
)
といふ慣例もあつた。三四郎の
家
(
うち
)
では、年に
一度
(
いちど
)
づゝ
村
(
むら
)
全体へ十円寄附する事になつてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
も
今
(
いま
)
は
村
(
むら
)
の
經濟
(
けいざい
)
で
維持
(
ゐぢ
)
して
居
(
ゐ
)
ますが、しかし
村
(
むら
)
の
經濟
(
けいざい
)
の
首腦
(
しゆなう
)
は
池上權藏
(
いけがみごんざう
)
ですから、
學校
(
がくかう
)
の
保護者
(
ほごしや
)
は
依然
(
いぜん
)
として
其
(
そ
)
の
昔
(
むかし
)
覺悟
(
かくご
)
まできめた
百姓
(
ひやくしやう
)
權藏
(
ごんざう
)
であります。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
話
(
はなし
)
に
聞
(
き
)
くと、
何
(
なん
)
でも
韃靼人
(
だつたんじん
)
の
村
(
むら
)
に、
其夫人
(
そのふじん
)
と、
土地
(
とち
)
の
某公爵
(
ぼうこうしやく
)
との
間
(
あひだ
)
に
小説
(
せうせつ
)
があつたとの
事
(
こと
)
だ、とかと。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ロンドン
以外
(
いがい
)
では、スコットランドのエヂンバラを
始
(
はじ
)
めイギリスの
大都市
(
だいとし
)
、
地方
(
ちほう
)
の
町
(
まち
)
や
村
(
むら
)
にある
博物館
(
はくぶつかん
)
を
一
(
ひと
)
つ/\
數
(
かぞ
)
へ
擧
(
あ
)
ぐるならば
數百
(
すうひやく
)
にも
達
(
たつ
)
するくらゐであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
相模女のお
村
(
むら
)
、始めのうちは、大きい眼を開いて、
看護
(
みと
)
るつもりでしたが、次第に猛烈に
睡気
(
ねむけ
)
に襲われると、我にもあらず、健康な
鼾
(
いびき
)
をかいて寝込んでしまいました。
銭形平次捕物控:020 朱塗の筐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
僅
(
わず
)
か
半里
(
はんり
)
か一
里
(
り
)
の
隣
(
とな
)
りの
村
(
むら
)
に
行
(
ゆ
)
くのにさえ、やれ
従者
(
とも
)
だ、
輿物
(
のりもの
)
だ、
御召換
(
おめしがえ
)
だ……、
半日
(
はんにち
)
もかかって
大騒
(
おおさわ
)
ぎをせねばならぬような、あんな
面倒臭
(
めんどうくさ
)
い
現世
(
げんせ
)
の
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
りながら
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御新造は年三十で名をお
村
(
むら
)
さんといい、大柄な
美
(
い
)
い器量の方で、お
定
(
さだ
)
という女中が居ります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
我
(
わ
)
が
品川
(
しながは
)
の
住居
(
じうきよ
)
から
遠
(
とほ
)
くもあらぬ
桐
(
きり
)
ヶ
谷
(
や
)
の
村
(
むら
)
、
其所
(
そこ
)
に
在
(
あ
)
る
氷川神社
(
ひがはじんじや
)
の
境内
(
けいだい
)
に、
瀧
(
たき
)
と
名
(
な
)
に
呼
(
よ
)
ぶも
如何
(
いかゞ
)
であるが、一
日
(
にち
)
の
暑
(
しよ
)
を
避
(
さ
)
けるに
適
(
てき
)
して
居
(
ゐ
)
る
靜地
(
せいち
)
に、
清水
(
しみづ
)
の
人造瀧
(
じんざうたき
)
が
懸
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
此處
(
ここ
)
は、
御存
(
ごぞん
)
じでせう、ほら××
村
(
むら
)
のH
病院
(
びやうゐん
)
ですのよ。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
山
(
やま
)
の
兎
(
うさぎ
)
がふもとの
村
(
むら
)
のお
祭
(
まつ
)
りにでかけました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
村
(
むら
)
のはづれにちら/\するは
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
前
(
きそ
)
の
日
(
ひ
)
村
(
むら
)
を
立出
(
たちい
)
でゝ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
村
(
むら
)
と村とは
長橋
(
ながはし
)
の
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
“村”の解説
村(むら、そん、en: village)とは、日本における普通地方公共団体の一つ。
(出典:Wikipedia)
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
“村”を含む語句
村長
村里
此村
他村
山村
小村
村中
村外
藤村
村々
村端
村落
饗庭篁村
本村
村境
一村
金村
農村
郷村
水村
...