“村外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むらはず60.0%
むらはづ20.0%
そんぐわい10.0%
むらはづれ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
深良屋敷というのは村外むらはずれの国道から二三町北へ曲り込んだ、小高い丘の上の雑木林に囲まれた小さな一軒家であった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小田原熱海間に、軽便鉄道敷設の工事が始まつたのは、良平りやうへいの八つの年だつた。良平は毎日村外むらはづれへ、その工事を見物に行つた。
トロツコ (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
汝は村外そんぐわいだ、汝はこの音に耳を塞いで一人でつつぷして居ろといふ様な怨めしい調子を帯びて居た。かうして何か事ある毎に村の人から彼れはのけものにされてしまふ。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
何と人が思つても自分は村外むらはづれにされつ切りになつては居られない。これがいゝ機会しほになつて、親様へ出入が出来るやうにもならう。これから先、人から別物扱にされないやうにならう。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)