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村外
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むらはず
ふりがな文庫
“
村外
(
むらはず
)” の例文
深良屋敷というのは
村外
(
むらはず
)
れの国道から二三町北へ曲り込んだ、小高い丘の上の雑木林に囲まれた小さな一軒家であった。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
むかし、ある
片田舎
(
かたいなか
)
の
村外
(
むらはず
)
れに、
八幡様
(
はちまんさま
)
のお宮がありまして、お宮のまわりは小さな森になっていました。
狸のお祭り
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
かような次第で血の穢を忌むという思想から、各村落には
村外
(
むらはず
)
れの地に共同の
産小屋
(
さんごや
)
を設けて、そこへ行ってお産をする習慣は、昔は各地にあった事と存じます。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
毎日
(
まいにち
)
さうして
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
た
女
(
をんな
)
が
知
(
し
)
りたがり
聞
(
き
)
きたがる
女房等
(
にようばうら
)
の
間
(
あひだ
)
に、
各自
(
てんで
)
に
口喧
(
くちやかま
)
しい
陰占
(
かげうらなひ
)
を
逞
(
たくま
)
しくされると
間
(
ま
)
もなく、
或
(
ある
)
日
(
ひ
)
村外
(
むらはず
)
れの
青葉
(
あをば
)
の
中
(
なか
)
へ
太皷
(
たいこ
)
の
音
(
おと
)
と
唄
(
うた
)
の
聲
(
こゑ
)
とが
遠
(
とほ
)
く
微
(
かす
)
かに
沒
(
ぼつ
)
し
去
(
さ
)
つた
切
(
き
)
り
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
幸
(
さいわい
)
ひっそりとした一構えに、人の
気
(
け
)
はいもない様子を見届けて、
麺麭
(
パン
)
と
葡萄酒
(
ぶどうしゅ
)
を盗み出して、口腹の慾を充分
充
(
み
)
たした上、
村外
(
むらはず
)
れへ出ると、眠くなって、うとうとしている所へ、村の女が通りかかる。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
電車会社の大きなベースボールグラウンドが、
村外
(
むらはず
)
れの松原を切り開いて出来た。その開場式を兼ねた第一回の野球試合の入場券が村中に配られた。
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“村”で始まる語句
村
村人
村雨
村長
村里
村落
村方
村端
村々
村夫子