“良平”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうへい75.0%
りやうへい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良平りょうへいはある雑誌社に校正の朱筆しゅふでを握っている。しかしそれは本意ではない。彼は少しの暇さえあれば、翻訳ほんやくのマルクスを耽読たんどくしている。
百合 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大阪あたりの娘らしいのが、「良平りょうへいさんよ」と云う。お新さんがお糸さんと顔見合わせて莞爾にっこりした。お新さんはそっと其内の椿の葉を記念の為にちぎった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
小田原熱海間に、軽便鉄道敷設の工事が始まつたのは、良平りやうへいの八つの年だつた。良平は毎日村外むらはづれへ、その工事を見物に行つた。
トロツコ (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)