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ねつしん
日本にもよし
小さくとも、こゝかしこに
考古學の
博物館が
建てられてあつたら、このドイツの
少年のように
熱心な
子供が
出來て
來て
翌朝セルゲイ、セルゲヰチは
此に
來て、
熱心に十
字架に
向つて
祈祷を
捧げ、
自分等が
前の
院長たりし
人の
眼を
合はしたので
有つた。
一
房の
繩が七
錢五
毛で一
足の
草鞋が一
錢五
厘といふ
相場だからどつちにしても一
日熱心に
手を
動かせば
彼は六七
錢の
儲を
獲るのである。
多分廣告に、
修養のために
讀むべき
書だと
云ふやうな
事が
書いてあつたので、
子供が
熱心に
内容を
知りたく
思つたのであらう。
そんな
事を、あまり
熱心に、そして
感傷的に
話し
合つたのちは、
二人とも
過去の
山や
川にその
心を
吸いとられたやうに、ぽかんとしてゐた。
彼は
熱心に
書いて
居る
草の
上に
腰から
上が
出て、
其立てた
膝に
畫板が
寄掛けてある、そして
川柳の
影が
後から
彼の
全身を
被ひ
ながらく
旱が
續いたので、
沼の
水が
涸れさうになつてきました。
雜魚どもは
心配して
山の
神樣に、
雨のふるまでの
斷食をちかつて、
熱心に
祈りました。
斯學に
熱心なる
公は、
焚火にも
當られず、
直ちに
車夫を
指揮して、
余の
穴の
上部の
方で
發掘を
始められた。
敢て一行を
煩はすことなけん、
謹んで随行の
許可を得んことを
乞ふと、衆其
熱心に
感じ
喜んで之を
許す、内二人は上牧村の者にして他一人は藤原村字
窪の者とす
『それを
書きつけとけ』と
王樣が
陪審官に
申されました、
陪審官は
熱心にその
石盤に三つの
日を
書きつけました、それから
何でも
關はず
其の
答へを
列記しました。
しかしかういふ
心になるまでには、
私を
教へるために
毎日、
毎晩、
見る
者、
聞くものについて、
母様がどんなに
苦労をなすつて、
丁寧に
親切に
飽かないで、
熱心に
子供の
兩足を
捕へて
倒さにつるし、
顏を
外に
向けて、
膝もて
背を
撞くと
云ふのですさうすれば、
曾ての
實驗に
依て
出るから、
之を
遣ツて
見て
呉れと
熱心に
勸めました
彼は
腹の
中で
斯う
考へながら、
宜道の
面前で、それ
丈の
事を
言い
切る
力がなかつた。
彼は
心から
此若い
禪僧の
勇氣と
熱心と
眞面目と
親切とに
敬意を
表してゐたのである。
松島大佐は
握れる
軍刀の
※の
碎くるをも
覺えぬまで、
滿足と
熱心との
色をもつて、
屹と
面を
揚げ
また
作者が愛を
熱心に
宣傳して居るやうな
場合にでも、寧ろその
理智を以て
故らにそれを
力説しようとする爲めに、どうかするとその愛は、
作者の心から
滲み出たものではなくて
いや
何うも
團子を
喰べさせる
事が
出來ぬとて
一日大立腹であつた、
大分熱心で
調製たものと
見えるから十
分に
喰べて
安心させて
遣つて
呉れ、
餘程甘からうぞと
父親の
滑稽を
入れるに
きみ
達は、もつと
火星の
研究に
熱心にならなければいけないよ
しかもクリスチヤンの
彼女の
夫が、まち
子も
日曜ごとに
通つてゐた
札幌のおなじある
教會に、
熱心に
通つてたことなどがわかると、
彼女はなんだか
ですから
私共は
石器時代の
遺蹟に
行つても、
土器を
熱心に
採集し、
小さい
破片でも
見遁さぬように
注意してをります。
「
呉んねえか、
買あんだから」
與吉は
又ぼんやりと
然も
熱心に
要求する。
其態度を
卯平は
只快よく
思ふのであつた。
熱心なる
公爵は、
車夫の
活動を
手鈍しとして、
自ち
採集器具を
手にせられたが、
忽ち一
聲。
『
然うね、
歌の
方が
好いわ、
萬望、
海龜の』と
愛ちやんが
熱心に
答へました、グリフォンは
頗る
不滿さうに、『フム!
面白くでもない!「
海龜肉汁」なんぞ、
何だ
老耄奴が?』
本當に
好い
奴なれば、
今度僕の
沓したを
編みてたまはる
時彼れにも
何か
製らへて
給はれ、
宜しきか
姉樣、
屹度ぞかし
姉樣、と
熱心にたのみて、
覺束なき
承諾の
詞を
其通り
敏に
傳ふれば
町の
人々の
事は
彼は
毎も
輕蔑して、
無教育の
徒、
禽獸的生活と
罵つて、テノルの
高聲で
燥立つてゐる。
彼が
物を
言ふのは
憤懣の
色を
以てせざれば、
欣喜の
色を
以て、
何事も
熱心に
言ふのである。
是より
前、
雪枝は
城趾の
濠端で、
老爺と
並んで、
殆ど
小学生の
態度を
以て、
熱心に
魚の
形を
刻みながら、
同時に
製作しはじめた
老爺の
手振を
見るべく……
密と
傍見して、フト
其の
目を
外らした
時
彼は
高座の
方を
正視して、
熱心に
淨瑠璃を
聞かうと
力めた。けれどもいくら
力めても
面白くならなかつた。
時々眼を
外らして、
御米の
顏を
偸み
見た。
見るたびに
御米の
視線は
正しい
所を
向いてゐた。
彼は
俄に
思ひ
出した
樣に一
日熱心に
仕事に
屈託して
見たり、
又勘次に
對する
自棄から
酒も
飮んで
見たりした。
かうした
石斧などを
探すのには、
畑に
轉がつてゐる
石を
片端から
調べて
見るとか、
畑の
傍の
小溝の
中の
石塊とか、
畦に
積まれた
捨て
石の
中を
熱心に
探すに
限ります。
モスクワ
見物の
第一
着に、ミハイル、アウエリヤヌヰチは
其友を
先づイウエルスカヤ
小聖堂に
伴れ
行き、
其處で
彼は
熱心に
伏拜して
涙を
流して
祈祷する、
而して
立上り、
深く
溜息して
云ふには。
案じにくれては
寐ずに
明す
夜半もあり、
嫁入時の
娘もちし
母親の
心なんのものかは、
疵あらせじとの
心配大方にはあらざりけり、
雪三かくまで
熱心の
聟撰みも、
糸子は
目の
前すぐる
雲とも
思はず
何か
艦長の
命を
聽かんとて、
姿勢を
正して
立てる三四
名の
水兵は、
先刻より
熱心に
武村兵曹の
顏を
見詰めて
居つたが、
其中の
一名、
一歩進み
出でゝ、
恭しく
虎髯大尉と
艦長とに
向ひ、
意味あり
氣に
『では十二
日目には
何うしたの?』と
愛ちやんが
熱心に
續けました。
決して
失望なさる
事は
御座いません。たゞ
熱心が
大切です。