“手鈍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てぬる50.0%
てのろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう云うと、ひどく手鈍てぬるいようですが、相当の大家では世間の外聞というものを気にかけます。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
熱心ねつしんなる公爵こうしやくは、車夫しやふ活動くわつどう手鈍てぬるしとして、みづか採集器具さいしふきぐにせられたが、たちまち一せい
お庄は手鈍てのろい母親に、二時間もかかって、顔やえりを洗ってもらったり、髪を結ってもらったりして、もうねこになったような白粉おしろいまでつけて出て行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「八之丞、清三郎。いちいち弾込たまごめしていては手鈍てのろい。鉄砲を取り代え取り代え、弾のあるかぎり撃て」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)