トップ
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案内
>
あんない
ふりがな文庫
“
案内
(
あんない
)” の例文
とにかくみんなは山男をすぐ
食堂
(
しょくどう
)
に
案内
(
あんない
)
しました。そして
一緒
(
いっしょ
)
にこしかけました。山男が
腰
(
こし
)
かけた時
椅子
(
いす
)
はがりがりっと鳴りました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そのつぎの日、大きな
牡羊
(
おひつじ
)
は、ニールスをせなかにのせて、島を
案内
(
あんない
)
してまわりました。この島は一つの大きな岩でできていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
王子は、サンドリヨンを、そのなかでいちばん
名誉
(
めいよ
)
の
上席
(
じょうせき
)
へ
案内
(
あんない
)
して、それからまた、つれ出して、いっしょにダンスをはじめました。
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
まあ、そのご
馳走
(
ちそう
)
を
見
(
み
)
るだけでも
目
(
め
)
の
楽
(
たの
)
しみになります。
明日
(
あす
)
の
晩方
(
ばんがた
)
、
暗
(
くら
)
くならないうちに、
私
(
わたし
)
が、いいところへご
案内
(
あんない
)
しますよ。
からすとうさぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むすめはこういって、ヨハネスの手をとり、お
城
(
しろ
)
のなかへ
案内
(
あんない
)
していきました。このむすめは、王女のおつきの
侍女
(
じじょ
)
だったのです。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
▼ もっと見る
昨日
(
きのふ
)
、
碓氷
(
うすひ
)
で
汽車
(
きしや
)
を
下
(
お
)
りて、
峠
(
たうげ
)
の
權現樣
(
ごんげんさま
)
に
詣
(
まう
)
でた
時
(
とき
)
、さしかゝりで
俥
(
くるま
)
を
下
(
お
)
りて、あとを
案内
(
あんない
)
に
立
(
た
)
つた
車夫
(
しやふ
)
に、
寂
(
さび
)
しい
上坂
(
のぼりざか
)
で
彼
(
かれ
)
は
訊
(
たづ
)
ねた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
吐
(
つき
)
家主廣次郎
同道
(
どうだう
)
にて我が家にこそは
歸
(
かへ
)
りけれ
扨
(
さて
)
夫
(
それ
)
より原田は虎松に向ひ其方明日杉戸へ
案内
(
あんない
)
を致せ
因
(
よつ
)
て今日は
家主
(
いへぬし
)
巳之助
其方
(
そのはう
)
へ虎松を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「それほどおこまりのものならば、ひとつ、わたくしがこの
砦
(
とりで
)
のいただきへでられる道を、
案内
(
あんない
)
してあげようではございませんか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
客
(
きゃく
)
をへやに
案内
(
あんない
)
すると、
暖炉
(
だんろ
)
に火をもやしてたきぎをくべ、
台所
(
だいどころ
)
でお手伝いにてつだわせて、おかみさんはせっせと
食事
(
しょくじ
)
のしたくをした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
不好
(
いや
)
な
處
(
ところ
)
へいや/\ながら
出
(
で
)
かけて
行
(
ゆ
)
くのかと
怪
(
あやし
)
まるゝばかり
不承無承
(
ふしようぶしよう
)
にプラツトホームを
出
(
で
)
て、
紅帽
(
あかばう
)
に
案内
(
あんない
)
されて
兔
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
茶屋
(
ちやゝ
)
に
入
(
はひ
)
つた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ニヤリと
笑
(
わら
)
った
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
が、
障子
(
しょうじ
)
の
隅
(
すみ
)
へ、まるくなった
時
(
とき
)
だった。
藤吉
(
とうきち
)
に
案内
(
あんない
)
されたおこのの
姿
(
すがた
)
が、
影絵
(
かげえ
)
のように
縁先
(
えんさき
)
へ
現
(
あらわ
)
れた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
親方は
案内
(
あんない
)
を知っているらしくせまい通りにこみ合う
往来
(
おうらい
)
の人の
群
(
む
)
れを分けて進んだ。わたしはそのそばに
寄
(
よ
)
りそって歩いた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
この
小鳥
(
ことり
)
の
群
(
むれ
)
には、
必
(
かなら
)
ず一
羽
(
ぱ
)
づゝ
先達
(
せんだつ
)
の
鳥
(
とり
)
があります。その
鳥
(
とり
)
が
空
(
そら
)
の
案内者
(
あんないしや
)
です。
澤山
(
たくさん
)
に
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
鳥
(
とり
)
の
群
(
むれ
)
は
案内
(
あんない
)
する
鳥
(
とり
)
の
行
(
ゆ
)
く
方
(
はう
)
へ
行
(
ゆ
)
きます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
さても、
私
(
わたくし
)
が
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
案内
(
あんない
)
に
從
(
したが
)
つて、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
縱覽
(
じゆうらん
)
を
終
(
をは
)
つて
後
(
のち
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
艇外
(
ていぐわい
)
に
出
(
い
)
でたのは、かれこれ
二時間
(
にじかん
)
程
(
ほど
)
後
(
あと
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
誰
(
たれ
)
か
重
(
おも
)
い
怪我人
(
けがにん
)
が
運
(
はこ
)
ばれたのだと
勘次
(
かんじ
)
は
直
(
す
)
ぐに
悟
(
さと
)
つてさうして
何
(
なん
)
だか
悚然
(
ぞつ
)
とした。
彼
(
かれ
)
は
業々
(
げふ/\
)
しい
自分
(
じぶん
)
の
扮裝
(
いでたち
)
に
恥
(
は
)
ぢて
躊躇
(
ちうちよ
)
しつゝ
案内
(
あんない
)
を
請
(
こ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
まもなく
法師
(
ほうし
)
は、また女の手に
案内
(
あんない
)
され、大げんかんへ来ました。そこには前の
武士
(
ぶし
)
が待っていて、法師をあみだ
寺
(
てら
)
までおくって来てくれました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
これからはよくその
事
(
こと
)
を
弁
(
わきま
)
えて、あの
竜神様
(
りゅうじんさま
)
のお
宮
(
みや
)
へお
詣
(
まい
)
りせねばならぬ。
又
(
また
)
機会
(
おり
)
を
見
(
み
)
て
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
へも
案内
(
あんない
)
し、
乙姫様
(
おとひめさま
)
にお
目通
(
めどお
)
りをさしてもあげる。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それが
學年
(
がくねん
)
の
始
(
はじま
)
りだつたので、
京都
(
きやうと
)
へ
來
(
き
)
て
日
(
ひ
)
のまだ
淺
(
あさ
)
い
宗助
(
そうすけ
)
には
大分
(
だいぶん
)
の
便宜
(
べんぎ
)
であつた。
彼
(
かれ
)
は
安井
(
やすゐ
)
の
案内
(
あんない
)
で
新
(
あた
)
らしい
土地
(
とち
)
の
印象
(
いんしやう
)
を
酒
(
さけ
)
の
如
(
ごと
)
く
吸
(
す
)
ひ
込
(
こ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
例の
歓迎会
(
かんげいかい
)
の
案内
(
あんない
)
である。ミサ子やマスノの名も
書
(
か
)
いてあったが、早苗の字なのは、はじめからわかっていた。読みおわった先生は、勝子にむかって
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
乳母 チッバルトどのゝ
死骸
(
なきがら
)
に
取着
(
とりつ
)
いてお
泣
(
な
)
きゃってでござります。
彼方
(
あち
)
へ
往
(
い
)
かしゃるなら
案内
(
あんない
)
をしませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
妹子
(
いもこ
)
がこうこういう
者
(
もの
)
だといって
案内
(
あんない
)
をたのみますと、
小坊主
(
こぼうず
)
はもう
前
(
まえ
)
から
知
(
し
)
っているといったように
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『
掘
(
ほ
)
るのなら
僕
(
ぼく
)
の
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
の
雜木山
(
ざふきやま
)
が
好
(
い
)
い。
案内
(
あんない
)
するから
來給
(
きたま
)
へ』と
文海子
(
ぶんかいし
)
は
先
(
さ
)
きに
立
(
た
)
つた。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それで
私
(
わたし
)
は、これから
皆
(
みな
)
さんに
考古博物館
(
こうこはくぶつかん
)
を
書物
(
しよもつ
)
の
上
(
うへ
)
でつくり、そこへ
案内
(
あんない
)
して
説明
(
せつめい
)
して
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
おも
)
ふのでありますが、たゞ
今
(
いま
)
述
(
の
)
べた
順序
(
じゆんじよ
)
で
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
くことにいたします。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大きなぼだい
樹
(
じゅ
)
のあるターコール
僧正
(
そうじょう
)
の家から、一
里
(
り
)
ばかりはなれた町のはずれに、きたない
宿屋
(
やどや
)
がありました。見すぼらしい年とった男は、そこへ
僧正
(
そうじょう
)
を
案内
(
あんない
)
してきました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
早速
(
さつそく
)
藥
(
くすり
)
を
調合
(
てうがふ
)
し、
土地
(
とち
)
の
醫者
(
いしや
)
に
方劑
(
はうざい
)
を
授
(
さづ
)
けたが、
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
玄竹
(
げんちく
)
は、
塔頭
(
たつちう
)
の
梅
(
うめ
)
の
坊
(
ばう
)
といふのへ
案内
(
あんない
)
されて、
精進料理
(
しやうじんれうり
)
の
饗應
(
きやうおう
)
を
受
(
う
)
け、
下男
(
げだん
)
とともに一
泊
(
ぱく
)
して、
翌朝
(
よくてう
)
歸
(
かへ
)
ることになつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
……
是
(
これ
)
から
案内
(
あんない
)
に
従
(
したが
)
つて十二
畳
(
でふ
)
許
(
ばかり
)
の
書院
(
しよゐん
)
らしい
処
(
ところ
)
へ
通
(
とほ
)
る、次は八
畳
(
でふ
)
のやうで
正面
(
しやうめん
)
の
床
(
とこ
)
には
探幽
(
たんにゆう
)
の
横物
(
よこもの
)
が
掛
(
かゝ
)
り、
古銅
(
こどう
)
の
花瓶
(
くわびん
)
に花が
挿
(
さ
)
してあり、
煎茶
(
せんちや
)
の
器械
(
きかい
)
から、
莨盆
(
たばこぼん
)
から
火鉢
(
ひばち
)
まで
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
目
(
め
)
のぱつちりした
美
(
うつく
)
しい一
人
(
り
)
の
女
(
おんな
)
が
私
(
わたし
)
を
食卓
(
しよくたく
)
の
向側
(
むこうかわ
)
へ「どうぞ」と
言
(
い
)
つて
案内
(
あんない
)
してくれたが、
誰
(
たれ
)
もまだ
入
(
はい
)
つてこないので
躊躇
(
ちうちよ
)
してゐるうちに、
此方側
(
こつちかわ
)
の
左手
(
ひだりて
)
の
椅子
(
いす
)
を
取
(
と
)
ることになつて
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
聞
(
き
)
き
馴
(
な
)
れぬ
女
(
をんな
)
の
声
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
きつけ、
又
(
また
)
もや
窓
(
まど
)
から
首
(
くび
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
ると、
日本髪
(
にほんがみ
)
に
日本服
(
にほんふく
)
を
着
(
き
)
た
奥
(
おく
)
さまらしい
若
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
と、その
母親
(
はゝおや
)
かとも
思
(
おも
)
はれる
老婆
(
らうば
)
の
二人
(
ふたり
)
が、
手桶
(
てをけ
)
をさげた
寺男
(
てらをとこ
)
に
案内
(
あんない
)
されて
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「ただ今
占
(
うらな
)
って見ましたところ、吉凶なかばすとございます。凶と出たらまたその時、何んとか思案するとして、ともあれ館に
案内
(
あんない
)
を乞い、一夜の宿りを頼む方がよろしいと思います」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
至極
(
しごく
)
そゝくさと
落
(
おち
)
つき
無
(
な
)
きが
差配
(
さはい
)
のもとに
來
(
きた
)
りて
此家
(
このいへ
)
の
見
(
み
)
たしといふ、
案内
(
あんない
)
して
其處此處
(
そここゝ
)
と
戸棚
(
とだな
)
の
數
(
かず
)
などを
見
(
み
)
せてあるくに、
其等
(
それら
)
のことは
片耳
(
かたみゝ
)
にも
入
(
い
)
れで、
唯
(
たゞ
)
四邊
(
あたり
)
の
靜
(
しづか
)
とさはやかなるを
喜
(
よろこ
)
び
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寺
(
てら
)
でも
主簿
(
しゆぼ
)
の
御參詣
(
ごさんけい
)
だと
云
(
い
)
ふので、おろそかにはしない。
道翹
(
だうげう
)
と
云
(
い
)
ふ
僧
(
そう
)
が
出迎
(
でむか
)
へて、
閭
(
りよ
)
を
客間
(
きやくま
)
に
案内
(
あんない
)
した。さて
茶菓
(
ちやくわ
)
の
饗應
(
きやうおう
)
が
濟
(
す
)
むと、
閭
(
りよ
)
が
問
(
と
)
うた。「
當寺
(
たうじ
)
に
豐干
(
ぶかん
)
と
云
(
い
)
ふ
僧
(
そう
)
がをられましたか。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それで、出る時、私に道
案内
(
あんない
)
をしてくれたようなものでした。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
さあ
僕
(
ぼく
)
たちがあなた
達
(
たち
)
を
安全
(
あんぜん
)
な所へ
案内
(
あんない
)
しませう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「あなたが、きっと
取
(
と
)
りにおいでなさると
思
(
おも
)
って、
大事
(
だいじ
)
に
育
(
そだ
)
てておきました。」と、その
家
(
いえ
)
の
人
(
ひと
)
はいって、
裏庭
(
うらにわ
)
に
案内
(
あんない
)
しました。
ある男と無花果
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
皺
(
しか
)
めテも左樣の毒藥にて候かと恐れし色をぞ
示
(
しめ
)
したり
折節
(
をりふし
)
下
(
した
)
より午飯の
案内
(
あんない
)
に半兵衞は
暫
(
しば
)
し頼みまする
緩々
(
ゆる/\
)
見物せられよと寶澤を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「さて、いよいよ、あなたさまのおうけつぎになった
財産
(
ざいさん
)
をごらんになるときがまいりました。お
父上
(
ちちうえ
)
さまのお
城
(
しろ
)
をご
案内
(
あんない
)
いたしましょう。」
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
とすると、
先祖
(
せんぞ
)
へはともかく、
友達
(
ともだち
)
の
顏
(
かほ
)
にかゝはる……と
膽
(
たん
)
を
廊下
(
らうか
)
に
錬
(
ね
)
つて
行
(
ゆ
)
くと、
女中
(
ぢよちう
)
に
案内
(
あんない
)
されたのは、
此
(
これ
)
は
又
(
また
)
心易
(
こゝろやす
)
い。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
案内
(
あんない
)
の先生はいやな顔をしてそこらを見回して、それからその「ジン酒の
宮殿
(
きゅうでん
)
」の回転ドアを開けて中へはいった。わたしたちはあとに
続
(
つづ
)
いた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
い
切
(
き
)
ってそう
案内
(
あんない
)
を
乞
(
こ
)
いました。すると、
年
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
十五
位
(
くらい
)
に
見
(
み
)
える、
一人
(
ひとり
)
の
可愛
(
かわい
)
らしい
小娘
(
こむすめ
)
がそこへ
現
(
あら
)
われました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「へえ、なに、わしが
一攫
(
ひとつか
)
み
引
(
ひ
)
つ
扱
(
こ
)
いて
來
(
き
)
て
見
(
み
)
たの
打棄
(
うつちや
)
つたんでがした」
勘次
(
かんじ
)
は
恁
(
か
)
ういつて
蒼
(
あを
)
く
成
(
な
)
つた。
巡査
(
じゆんさ
)
は
更
(
さら
)
に
被害者
(
ひがいしや
)
に
勘次
(
かんじ
)
の
畑
(
はたけ
)
を
案内
(
あんない
)
させた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
案内
(
あんない
)
の
猪飼八兵衛
(
いがいはちべえ
)
はかけもどって、
送
(
おく
)
りこまれた
徳川家
(
とくがわけ
)
の
家臣
(
かしん
)
三名、
槍
(
やり
)
ぶすまの間をとおってひかえ
所
(
じょ
)
に待たされた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
食事がすむと、時をうつさず、
大僧正
(
だいそうじょう
)
は、ふたりをお城の
礼拝堂
(
れいはいどう
)
へ
案内
(
あんない
)
して、ご
婚礼
(
こんれい
)
をすませました。女官
頭
(
がしら
)
は、ふたりのためにとばりをひきました。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
それから、
牝羊
(
めひつじ
)
は、水のいっぱいたまっている、くぼんだところへ
案内
(
あんない
)
していきました。そのそばには、モミガラやキリワラが、高くつまれています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
門
(
かど
)
に
T. Hamashima
(
はまじまたけぶみ
)
, と
記
(
しる
)
してあるのは
此處
(
こゝ
)
と
案内
(
あんない
)
を
乞
(
こ
)
ふと、
直
(
す
)
ぐ
見晴
(
みはら
)
しのよい
一室
(
ひとま
)
に
通
(
とう
)
されて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「はい。ここからは私どもの歌ったり
飛
(
と
)
んだりできる
所
(
ところ
)
になっているのでございます。ご
案内
(
あんない
)
いたしましょう」
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その召使いの女のひとりが、法師の手をやわらかにとると、こちらへと、大げんかんのうちへ
案内
(
あんない
)
しました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
蓮池
(
れんち
)
の
手前
(
てまへ
)
から
横
(
よこ
)
に
切
(
き
)
れる
裏路
(
うらみち
)
もあるが、
此
(
この
)
方
(
はう
)
は
凸凹
(
とつあふ
)
が
多
(
おほ
)
くて、
慣
(
な
)
れない
宗助
(
そうすけ
)
には
近
(
ちか
)
くても
不便
(
ふべん
)
だらうと
云
(
い
)
ふので、
宜道
(
ぎだう
)
はわざ/\
廣
(
ひろ
)
い
方
(
はう
)
を
案内
(
あんない
)
したのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なに
)
もこうありゃァしねえ。つべこべと、
余計
(
よけい
)
なことをいってねえで、
速
(
はや
)
くおせんちゃんを、
奥
(
おく
)
へ
案内
(
あんない
)
してやらねえか。
師匠
(
ししょう
)
がもう、
茶
(
ちゃ
)
を三
杯
(
ばい
)
も
換
(
か
)
えて
待
(
ま
)
ちかねだぜ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
もしかして
案内
(
あんない
)
する
鳥
(
とり
)
が
方角
(
はうがく
)
を
間違
(
まちが
)
へて、
鳥屋
(
とや
)
の
網
(
あみ
)
にでもかゝらうものなら、
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
く
鳥
(
とり
)
は
何
(
なん
)
十
羽
(
ぱ
)
ありましても
皆
(
みな
)
同
(
おな
)
じやうにその
網
(
あみ
)
へ
首
(
くび
)
を
突込
(
つゝこ
)
んでしまひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
老叟
(
らうそう
)
は
笑
(
わら
)
つて
客間
(
きやくま
)
にちやんと
据
(
す
)
えてあるではないかといふので、それでは
客間
(
きやくま
)
に
來
(
き
)
て
御覽
(
ごらん
)
なさい
決
(
けつ
)
して有りはしないからと
案内
(
あんない
)
して内に
入
(
はひ
)
つて見ると、こは
如何
(
いか
)
に
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
案
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
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案内者
案内人
案内役
案内書
案内状
案内記