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程度
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ていど
ふりがな文庫
“
程度
(
ていど
)” の例文
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
は
御存知
(
ごぞんち
)
の
通
(
とほ
)
り
高等女學校卒業以上
(
かうとうぢよがくかうそつげふいじやう
)
の
程度
(
ていど
)
の
者
(
もの
)
を
入學
(
にふがく
)
せしめるので、
女子
(
ぢよし
)
の
普通教育
(
ふつうけういく
)
はまづ
終
(
をは
)
つたものと
見
(
み
)
なければなりません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
そこから
着目
(
ちゃくもく
)
してある
程度
(
ていど
)
の
内偵
(
ないてい
)
を
進
(
すす
)
めて、その
容疑者
(
ようぎしゃ
)
を、べつべつに
任意出頭
(
にんいしゅっとう
)
の
形
(
かたち
)
で
警察
(
けいさつ
)
へ
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
し、
井口警部
(
いぐちけいぶ
)
が
直接
(
ちょくせつ
)
に
訊問
(
じんもん
)
してみた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
……
現
(
げん
)
に、
廣島師範
(
ひろしましはん
)
の
閣下穗科信良
(
かくかほしなしんりやう
)
は——こゝに
校長
(
かうちやう
)
たる
其
(
そ
)
の
威嚴
(
ゐげん
)
を
傷
(
きず
)
つけず
禮
(
れい
)
を
失
(
しつ
)
しない
程度
(
ていど
)
で、
祝意
(
しゆくい
)
に
少
(
すこ
)
し
揶揄
(
やゆ
)
を
含
(
ふく
)
めた
一句
(
いつく
)
がある。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殘
(
のこ
)
るところは
其考案
(
そのこうあん
)
の
實施
(
じつし
)
如何
(
いかん
)
といふ
點
(
てん
)
に
歸着
(
きちやく
)
する。
而
(
しか
)
も
其實施
(
そのじつし
)
は
一時
(
いちじ
)
に
數十萬圓
(
すうじゆうまんえん
)
、
年々
(
ねん/\
)
十萬圓
(
じゆうまんえん
)
の
費用
(
ひよう
)
にて
出來
(
でき
)
る
程度
(
ていど
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
國民
(
こくみん
)
の
消費節約
(
せうひせつやく
)
の
程度
(
ていど
)
が
此儘
(
このまゝ
)
で
持續
(
ぢぞく
)
すれば、
初
(
はじめ
)
て
日本
(
にほん
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
の
基礎
(
きそ
)
は
安固
(
あんこ
)
なものになる、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
つて
宜
(
よ
)
いのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
▼ もっと見る
夫婦
(
ふうふ
)
は
毎夜
(
まいよ
)
同
(
おな
)
じ
火鉢
(
ひばち
)
の
兩側
(
りやうがは
)
に
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて、
食後
(
しよくご
)
一
時間
(
じかん
)
位
(
ぐらゐ
)
話
(
はなし
)
をした。
話
(
はなし
)
の
題目
(
だいもく
)
は
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
に
相應
(
さうおう
)
した
程度
(
ていど
)
のものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
要
(
えう
)
するに
世間
(
せけん
)
は
未
(
いま
)
だ
固有名
(
こゆうめい
)
なるものゝ
意味
(
いみ
)
を
了解
(
れうかい
)
してをらぬのであらう。
固有名
(
こゆうめい
)
を
普通名
(
ふつうめい
)
と
同
(
どう
)
一
程度
(
ていど
)
に
見
(
み
)
てゐるのであらう。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
然
(
しか
)
し
勘次
(
かんじ
)
自身
(
じしん
)
には
如何
(
どん
)
な
種類
(
しゆるゐ
)
の
物
(
もの
)
でも
現在
(
げんざい
)
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
與
(
あた
)
へ
得
(
う
)
る
滿足
(
まんぞく
)
の
程度
(
ていど
)
は、
失
(
うしな
)
うたお
品
(
しな
)
を
追憶
(
つゐおく
)
することから
享
(
う
)
ける
哀愁
(
あいしう
)
の十
分
(
ぶん
)
の一にも
及
(
およ
)
ばない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
山
(
やま
)
を
切
(
き
)
り
崩
(
くづ
)
して、それに
引添
(
ひきそ
)
ふやうに
建
(
た
)
てられたこの
家
(
いへ
)
の二
階
(
かい
)
からは、
丁度
(
ちやうど
)
迫
(
せま
)
らぬ
程度
(
ていど
)
にその
斜面
(
しやめん
)
と
空
(
そら
)
の一
部
(
ぶ
)
とが、
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
してゐる
私
(
わたし
)
の
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
つて
來
(
く
)
る。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
これからそなたも
早速
(
さっそく
)
この
精神統一
(
せいしんとういつ
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
にかからねばならぬが、もちろん
最初
(
さいしょ
)
から
完全
(
まったき
)
を
望
(
のぞ
)
むのは
無理
(
むり
)
で、
従
(
したが
)
って
或
(
あ
)
る
程度
(
ていど
)
の
過失
(
あやまち
)
は
見逃
(
みのが
)
しもするが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あのような女はすてた方がよい。お前がこれから出世をして、高い地位についた場合あの女は
妻
(
つま
)
としてふさわしくない。心は美しくとも
知能
(
ちのう
)
の
程度
(
ていど
)
が低い。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
幾
(
いく
)
らか
笑
(
わら
)
ひ
交
(
まじ
)
りに
答
(
こた
)
へられながらも、さすがにばくち
好
(
ず
)
きな
支那人
(
しなじん
)
だ、
恐
(
おそ
)
ろしく
凝
(
こ
)
つた、
洒落
(
しやれ
)
た
物
(
もの
)
を
使
(
つか
)
ふなアぐらゐにほとほと
感心
(
かんしん
)
してゐたやうな
程度
(
ていど
)
で
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
人智
(
じんち
)
なるものが、
動物
(
どうぶつ
)
と、
人間
(
にんげん
)
との
間
(
あひだ
)
に、
大
(
おほい
)
なる
限界
(
さかひ
)
をなして
居
(
を
)
つて、
人間
(
にんげん
)
の
靈性
(
れいせい
)
を
示
(
しめ
)
し、
或
(
あ
)
る
程度
(
ていど
)
まで、
實際
(
じつさい
)
に
無
(
な
)
い
所
(
ところ
)
の
不死
(
ふし
)
の
換
(
かは
)
りを
爲
(
な
)
してゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それらは
今日
(
こんにち
)
でも
田舍
(
ゐなか
)
において
見
(
み
)
かけます
物置
(
ものお
)
きとか、
肥料入
(
ひりようい
)
れの
納家
(
なや
)
のような
簡單
(
かんたん
)
な
小屋
(
こや
)
がありますが、まあ、それと
大
(
たい
)
した
相違
(
そうい
)
のない
程度
(
ていど
)
のものと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
その反対にかの女のちえはなみはずれた
程度
(
ていど
)
に
発達
(
はったつ
)
した。かの女はなんでもわかるらしかった。でもその
愛
(
あい
)
らしくって、活発で
優
(
やさ
)
しい
気質
(
きしつ
)
が、うちじゅうの者に
好
(
す
)
かれていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「どの
位
(
くらゐ
)
の
程度
(
ていど
)
であつたか、それを
懺悔
(
ざんげ
)
さしてやらう。」と
効
(
かひ
)
ない
手段
(
しゆだん
)
も
運
(
めぐ
)
らして
見
(
み
)
た。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
まさか忍び返えしのソギ竹を黒板塀の上に列べたり、
煉瓦塀
(
れんがべい
)
上
(
うえ
)
に硝子の破片を剣の山と
植
(
う
)
えたりはせぬつもりだが、何、
程度
(
ていど
)
の問題だ、これで金でも出来たら案外
其様
(
そん
)
な事もやるであろうよ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
程度
(
ていど
)
厚薄
(
こうはく
)
を
卜
(
ぼく
)
する信仰があったことが、ほぼわかってくるのである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
五月
(
ごがつ
)
の
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
つてゐる
夕
(
ゆふ
)
ぐれのことです。どこからともなく、あやめの
咲
(
さ
)
いた
花
(
はな
)
のかをりがして
來
(
き
)
ます。それが、かをりがするといふ
程
(
ほど
)
でなく、なんとなく
感
(
かん
)
じられるといふ
程度
(
ていど
)
に
匂
(
にほ
)
つて
來
(
く
)
るのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
とに
角
(
かく
)
人畜
(
じんちく
)
が
吸
(
す
)
ひ
込
(
こ
)
まれる
程度
(
ていど
)
に
於
(
おい
)
て、
大地
(
だいち
)
が
開閉
(
かいへい
)
するといふことは、わが
國
(
くに
)
に
於
(
おい
)
ては
決
(
けつ
)
して
起
(
おこ
)
り
得
(
え
)
ない
現象
(
げんしよう
)
と
見
(
み
)
てよい。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それと
利害
(
りがい
)
を
共
(
とも
)
にすべく
滿洲
(
まんしう
)
から
一所
(
いつしよ
)
に
出
(
で
)
て
來
(
き
)
た
安井
(
やすゐ
)
が、
如何
(
いか
)
なる
程度
(
ていど
)
の
人物
(
じんぶつ
)
になつたかを、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
描
(
ゑが
)
いて
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
俺
(
わし
)
の
方
(
ほう
)
で
勿体
(
もったい
)
ぶる
訳
(
わけ
)
ではないが、
汝
(
そち
)
の
母人
(
ははびと
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
の
程度
(
ていど
)
では、
俺
(
わし
)
がいかに
見
(
み
)
せたいと
思
(
おも
)
ってもまだとてもまともに
俺
(
わし
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
ることはできぬのじゃ……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さも/\
衰
(
おとろ
)
へた
形
(
かたち
)
で、
永代
(
えいたい
)
の
方
(
はう
)
から
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
いて
居
(
ゐ
)
るが、
圖
(
づ
)
に
描
(
か
)
いて
線
(
せん
)
を
引
(
ひ
)
くと、
文明
(
ぶんめい
)
の
程度
(
ていど
)
が
段々
(
だん/\
)
此方
(
こつち
)
へ
來
(
く
)
るに
從
(
したが
)
うて、
屋根越
(
やねごし
)
に
鈍
(
にぶ
)
ることが
分
(
わか
)
るであらう。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
尚
(
なほ
)
化物
(
ばけもの
)
に一の
必要條件
(
ひつえうぜうけん
)
は、
文化
(
ぶんくわ
)
の
程度
(
ていど
)
と
非常
(
ひぜう
)
に
密接
(
みつせつ
)
の
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
いう
)
する
事
(
こと
)
である。
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
事
(
こと
)
は
理
(
り
)
にあらずして
情
(
ぜう
)
である。
理
(
り
)
に
走
(
はし
)
ると
化物
(
ばけもの
)
は
發達
(
はつたつ
)
しない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
人智
(
じんち
)
なるものが、
動物
(
どうぶつ
)
と、
人間
(
にんげん
)
との
間
(
あいだ
)
に、
大
(
おおい
)
なる
限界
(
さかい
)
をなしておって、
人間
(
にんげん
)
の
霊性
(
れいせい
)
を
示
(
しめ
)
し、
或
(
あ
)
る
程度
(
ていど
)
まで、
実際
(
じっさい
)
に
無
(
な
)
い
所
(
ところ
)
の
不死
(
ふし
)
の
換
(
かわ
)
りを
為
(
な
)
しているのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
七
月
(
ぐわつ
)
以來
(
いらい
)
の
外國貿易
(
ぐわいこくぼうえき
)
の
状勢
(
じやうせい
)
と
金解禁
(
きんかいきん
)
に
對
(
たい
)
する
諸般
(
しよはん
)
の
準備
(
じゆんび
)
の
程度
(
ていど
)
より
見
(
み
)
て、
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
事態
(
じたい
)
の
發生
(
はつせい
)
し
財界
(
ざいかい
)
に
急激
(
きふげき
)
な
波動
(
はどう
)
を
生
(
しやう
)
ずることなきことを
信
(
しん
)
ずるものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
位置
(
ゐち
)
がさういふ
逐
(
お
)
ひやられたやうな
形
(
かたち
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
る
上
(
うへ
)
に、
生活
(
せいくわつ
)
の
状態
(
じやうたい
)
から
自然
(
しぜん
)
に
或
(
ある
)
程度
(
ていど
)
までは
注意
(
ちうい
)
の
目
(
め
)
から
逸
(
そ
)
れて
日陰
(
ひかげ
)
に
居
(
ゐ
)
ると
等
(
ひと
)
しいものがあつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それでも
去
(
きよ
)
年一昨年あたりはまた
少
(
せう
)
々
興味
(
けうみ
)
が
戻
(
もど
)
つて來て、一
週間
(
しうかん
)
に一
度
(
ど
)
ぐらゐの
程度
(
ていど
)
で和田英作
畫伯
(
ぐわはく
)
や小宮豐隆先生と時々手
合
(
あは
)
せの出來る近
所
(
しよ
)
の
球突塲
(
たまつきば
)
へ通つてゐたが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼
(
かれ
)
はその
姉
(
あね
)
の
訪問
(
はうもん
)
によつて、その
身柄
(
みがら
)
や
教養
(
けうやう
)
の
程度
(
ていど
)
を、ほゞ
推察
(
すゐさつ
)
することが
出来
(
でき
)
た。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
われ/\は
近
(
ちか
)
く
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
に
於
(
おい
)
て、
相模灣
(
さがみわん
)
の
海底
(
かいてい
)
が
廣
(
ひろ
)
さ
十里四方
(
じゆうりしほう
)
の
程度
(
ていど
)
に
於
(
おい
)
て、
幾米
(
いくめーとる
)
の
上下變動
(
じようげへんどう
)
のあつたことを
學
(
まな
)
んだ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
室
(
へや
)
の
中
(
なか
)
はたゞ
薄暗
(
うすぐら
)
い
灯
(
ひ
)
に
照
(
て
)
らされてゐた。
其
(
その
)
弱
(
よわ
)
い
光
(
ひかり
)
は、
如何
(
いか
)
に
大字
(
だいじ
)
な
書物
(
しよもつ
)
をも
披見
(
ひけん
)
せしめぬ
程度
(
ていど
)
のものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
生
(
しょう
)
の
間
(
あいだ
)
に
私
(
わたくし
)
が
自分
(
じぶん
)
の
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
を
或
(
あ
)
る
程度
(
ていど
)
まで
打明
(
うちあ
)
けたのは、あなたお
一人位
(
ひとりくらい
)
のもので、
両親
(
りょうしん
)
はもとよりその
他
(
た
)
の
何人
(
なんびと
)
にも
相談
(
そうだん
)
一
(
ひと
)
つしたことはございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
上流社会
(
じょうりゅうしゃかい
)
でも
卑劣
(
ひれつ
)
なこと
以上
(
いじょう
)
にはその
教育
(
きょういく
)
の
程度
(
ていど
)
は
上
(
のぼ
)
らんのですから、
全
(
まった
)
く
下等社会
(
かとうしゃかい
)
と
少
(
すこ
)
しも
異
(
ことな
)
らんのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
恁
(
か
)
うしておつぎは
卯平
(
うへい
)
に
向
(
むか
)
つて
彼
(
かれ
)
が
幾分
(
いくぶん
)
づゝでも
餘計
(
よけい
)
に
滿足
(
まんぞく
)
し
得
(
う
)
る
程度
(
ていど
)
にまで
心
(
こゝろ
)
を
竭
(
つく
)
すことが、
善意
(
ぜんい
)
を
以
(
もつ
)
てしても
寧
(
むし
)
ろ
冷淡
(
れいたん
)
であるが
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えねばならなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そも/\
日本
(
にほん
)
には
天地開闢以來
(
てんちかいびやくいらい
)
、
殆
(
ほとん
)
ど
連續的
(
れんぞくてき
)
に
地震
(
ぢしん
)
が
起
(
お
)
こつてゐたに
相違
(
さうゐ
)
ない。その
程度
(
ていど
)
も
安政
(
あんせい
)
、
大正
(
たいしやう
)
の
大震
(
だいしん
)
と
同等
(
どうとう
)
若
(
も
)
しくはそれ
以上
(
いじやう
)
のものも
少
(
すくな
)
くなかつたらう。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
即
(
すなは
)
ち
之
(
これ
)
を
實行
(
じつかう
)
せんとすれば
現在
(
げんざい
)
の
國民
(
こくみん
)
の
消費
(
せうひ
)
を
相當
(
さうたう
)
の
程度
(
ていど
)
に
節約
(
せつやく
)
せしむるより
外
(
ほか
)
にないのである。
斯
(
か
)
くして
始
(
はじめ
)
て
冗費
(
じようひ
)
を
節
(
せつ
)
し
無駄
(
むだ
)
を
省
(
はぶ
)
かしむることが
出來
(
でき
)
るのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
少
(
すこ
)
し
寫眞
(
しやしん
)
の※が分りかけて來た
私
(
わたし
)
にはとても
不滿
(
ふまん
)
でたまらない
程度
(
ていど
)
のものだつた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
恁
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
風雲
(
ふううん
)
は、
加能丸
(
かのうまる
)
既往
(
きわう
)
の
航海史上
(
かうかいしじやう
)
珍
(
めづら
)
しからぬ
現象
(
げんしやう
)
なれども、(
一人坊主
(
ひとりばうず
)
)の
前兆
(
ぜんてう
)
に
因
(
よ
)
りて
臆測
(
おくそく
)
せる
乘客
(
じやうかく
)
は、
恁
(
かゝ
)
る
現象
(
げんしやう
)
を
以
(
もつ
)
て
推
(
すゐ
)
すべき、
風雨
(
ふうう
)
の
程度
(
ていど
)
よりも、
寧
(
むし
)
ろ
幾十倍
(
いくじふばい
)
の
恐
(
おそれ
)
を
抱
(
いだ
)
きて
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
火口
(
かこう
)
の
上皮
(
じようひ
)
が
一兩日
(
いちりようじつ
)
の
間
(
あひだ
)
に
取
(
と
)
り
除
(
のぞ
)
かれると、
噴火現象
(
ふんかげんしよう
)
は
更
(
さら
)
に
高調
(
こうちよう
)
して
來
(
き
)
て、
遂
(
つひ
)
に
鎔岩
(
ようがん
)
を
流出
(
りゆうしゆつ
)
せしめる
程度
(
ていど
)
に
達
(
たつ
)
する。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
上流社會
(
じやうりうしやくわい
)
でも
卑劣
(
ひれつ
)
なこと
以上
(
いじやう
)
には
其教育
(
そのけういく
)
の
程度
(
ていど
)
は
上
(
のぼ
)
らんのですから、
全
(
まつた
)
く
下等社會
(
かとうしやくわい
)
と
少
(
すこ
)
しも
異
(
ことな
)
らんのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
爾來
(
じらい
)
地震
(
ぢしん
)
の
記事
(
きじ
)
は、かなり
詳細
(
せうさい
)
に
文献
(
ぶんけん
)
に
現
(
あらは
)
れてをり、その
慘害
(
さんがい
)
の
状
(
じやう
)
も
想像
(
さうざう
)
されるが、これを
建築發達史
(
けんちくはつたつし
)
から
見
(
み
)
て、
地震
(
ぢしん
)
のために
如何
(
いか
)
なる
程度
(
ていど
)
において、
構造上
(
こうざうぜう
)
に
考慮
(
かうりよ
)
が
加
(
くは
)
へられたかは
疑問
(
ぎもん
)
である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
はつきりして、
顏
(
かほ
)
の
朧氣
(
おぼろげ
)
な
程度
(
ていど
)
でよく
見
(
み
)
える。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
最大級
(
さいだいきゆう
)
の
地震
(
ぢしん
)
ではかような
地變
(
ちへん
)
が
急激
(
きゆうげき
)
に
起
(
おこ
)
るのである。
火山地方
(
かざんちほう
)
ではその
程度
(
ていど
)
の
地變
(
ちへん
)
が
緩漫
(
かんまん
)
に
起
(
おこ
)
るのであるから、それで
火山
(
かざん
)
が
地震
(
ぢしん
)
の
安全瓣
(
あんぜんべん
)
となるわけであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
たとひ
多少
(
たしよう
)
強
(
つよ
)
い
地震
(
ぢしん
)
を
起
(
おこ
)
すことがあつても、それは
中流以下
(
ちゆうりゆういか
)
のものであつて、
最大級
(
さいだいきゆう
)
の
程度
(
ていど
)
を
遙
(
はる
)
かに
下
(
くだ
)
つたものである。
前
(
まへ
)
に
噴火
(
ふんか
)
の
前後
(
ぜんご
)
に
地盤
(
ぢばん
)
の
變動
(
へんどう
)
が
徐々
(
じよ/\
)
に
起
(
おこ
)
ることを
述
(
の
)
べた。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
度
常用漢字
小3
部首:⼴
9画
“程度”で始まる語句
程度位
程度内