“冗費”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうひ61.5%
じようひ15.4%
ついえ7.7%
むだ7.7%
ものいり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
研究せざれば無用の冗費じょうひのみかさなりて人はむなしく金銭を浪費するのみ。主人の中川新式の火鉢とスープ鍋を客の前にいださしめ
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
すなはこれ實行じつかうせんとすれば現在げんざい國民こくみん消費せうひ相當さうたう程度ていど節約せつやくせしむるよりほかにないのである。くしてはじめ冗費じようひせつ無駄むだはぶかしむることが出來できるのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
威勢の悪いことおびただしいんです。向島が私に、茶屋でばかり逢うのも冗費ついえだから、家へ来いなんて……そうなると、先方さき母親おっかさんが好い顔をしませんや。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何処か以前のお癖がありますから、どうも御身代のお為に悪いそうでございまして、殿様育ちのお癖かお冗費むだが立ちだすような事がありますから、商法なすっても思うようには儲けもないが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
失ひたる如く只茫然ばうぜんとして居たりけり然ば段々と打ち續きたる冗費ものいりに今は家藏いへくらも云に及ばず假令家財雜具迄も賣拂うりはらへばとて勿々なか/\借金しやくきんの方に引足ず母子倶々種々に心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)