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招
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まね
ふりがな文庫
“
招
(
まね
)” の例文
兎角
(
とかく
)
は
一押
(
いちおし
)
、と
何處
(
どこ
)
までもついて
行
(
ゆ
)
くと、
其
(
そ
)
の
艷
(
えん
)
なのが
莞爾
(
につこり
)
して、
馭者
(
ぎよしや
)
には
知
(
し
)
らさず、
眞白
(
まつしろ
)
な
手
(
て
)
を
青
(
あを
)
い
袖口
(
そでくち
)
、ひらりと
招
(
まね
)
いて
莞爾
(
につこり
)
した。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
度
(
ど
)
、この
国
(
くに
)
の
宿
(
やど
)
なしどもを、お
招
(
まね
)
きになり、ごちそうなされたら、また、いかなる
珍
(
めずら
)
しい
話
(
はなし
)
を、お
聞
(
き
)
きなさらぬともかぎりますまい。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで、
私
(
わたくし
)
の
心配
(
しんぱい
)
するのは、
義侠
(
をとこぎ
)
な
大佐閣下
(
たいさかつか
)
は、
吾等
(
われら
)
の
大難
(
だいなん
)
を
助
(
たす
)
けやうとして、
御自身
(
ごじしん
)
に
危險
(
きけん
)
をお
招
(
まね
)
きになる
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
はあるまいか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
どのみち何をやるにしても小屋を拵えなくてはならないが、その小屋を大仏の形で拵えて、大仏を
招
(
まね
)
ぎに使うというのが思い附きなんです。
幕末維新懐古談:63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「ああ、だれかに、ご
安否
(
あんぴ
)
をたずねてみたいが、めったなものに、そんなことをきけば、みずから人のうたがいを
招
(
まね
)
くようなものだし……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
今宵
(
こよひ
)
、
家例
(
かれい
)
に
因
(
よ
)
り、
宴會
(
えんくわい
)
を
催
(
もよふ
)
しまして、
日頃
(
ひごろ
)
別懇
(
べっこん
)
の
方々
(
かた/″\
)
を
多勢
(
おほぜい
)
客人
(
まろうど
)
に
招
(
まね
)
きましたが、
貴下
(
こなた
)
が
其
(
その
)
組
(
くみ
)
に
加
(
くは
)
はらせらるゝは一
段
(
だん
)
と
吾家
(
わがや
)
の
面目
(
めんもく
)
にござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
次ぎには平生世話になる
耶蘇教
(
やそきょう
)
信者
(
しんじゃ
)
の家族を招待した。次ぎには畑仕事で始終
厄介
(
やっかい
)
になる
隣字
(
となりあざ
)
の若者等を案内した。今夜は村の婦人連を
招
(
まね
)
いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一
間
(
ま
)
に
招
(
まね
)
き妻のお梅は
涙
(
なみだ
)
ながら
此度
(
このたび
)
斯樣々々
(
かやう/\
)
の譯にて是非ともなければならぬ金ゆゑ親の
爲
(
ため
)
長い
間
(
あひだ
)
でも有まじければ何卒
勤
(
つとめ
)
の奉公をして
呉
(
くれ
)
よと事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼等は早くもこの宿へ米友が来たということを知って、相当の礼を以て
招
(
まね
)
いたから米友はここへ来たのでありました。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こう考える主人は、ときどきそれとなく
奥
(
おく
)
へ
招
(
まね
)
いで
茶菓
(
ちゃか
)
などをあたえ、
種々
(
しゅじゅ
)
会話
(
かいわ
)
をこころみるけれど、かれが
心面
(
しんめん
)
になんらのひびきを見いだしえない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
両親
(
りょうしん
)
は
怠
(
おこた
)
らず、
私
(
わたくし
)
の
墓
(
はか
)
へ
詣
(
もう
)
でて
花
(
はな
)
や
水
(
みず
)
を
手向
(
たむ
)
け、
又
(
また
)
十
日
(
か
)
祭
(
さい
)
とか、五十
日
(
にち
)
祭
(
さい
)
とか
申
(
もう
)
す
日
(
ひ
)
には、その
都度
(
つど
)
神職
(
しんしょく
)
を
招
(
まね
)
いて
鄭重
(
ていちょう
)
なお
祭祀
(
まつり
)
をしてくださるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
いわゆる負けたからとて自分の人格の下がる訳でもなく、また真価を
傷
(
きず
)
つけるものでもない。これがためにあるいは無知の人の笑いを
招
(
まね
)
くことはあろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
三千代の
顔
(
かほ
)
は
此前
(
このまへ
)
逢
(
あ
)
つた
時
(
とき
)
よりは寧ろ
蒼白
(
あをしろ
)
かつた。代助に
眼
(
め
)
と
顎
(
あご
)
で
招
(
まね
)
かれて書斎の
入口
(
いりぐち
)
へ
近寄
(
ちかよ
)
つた時、代助は三千代の
息
(
いき
)
を
喘
(
はづ
)
ましてゐることに気が付いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いやこんにちは。お
招
(
まね
)
きにあずかりまして大へん
恐縮
(
きょうしゅく
)
です。」と云いました。みんなは山男があんまり
紳士風
(
しんしふう
)
で
立派
(
りっぱ
)
なのですっかり
愕
(
おど
)
ろいてしまいました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「とんだ
災難
(
さいなん
)
を
招
(
まね
)
いたがいまさらいたしかたもない。
裁判所
(
さいばんしょ
)
へ来てごらん、
教訓
(
きょうくん
)
になることがあるであろう」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
其中
(
そのうち
)
に、叔父が
不図
(
ふと
)
見ると、田を
隔
(
へだ
)
てたる
左手
(
ゆんで
)
の丘に一匹の狐がゐて、
宛
(
さなが
)
ら
招
(
まね
)
くが如くに手を
挙
(
あ
)
げてゐる。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今日のりきみは身を
損
(
そん
)
じ
愚弄
(
ぐろう
)
を
招
(
まね
)
くの
媒
(
なかだち
)
たるを知り、早々にその座を切上げて
不体裁
(
ぶていさい
)
の跡を収め、下士もまた上士に対して
旧怨
(
きゅうえん
)
を思わず、
執念
(
しゅうねん
)
深きは婦人の心なり
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
人目
(
ひとめ
)
に
附易
(
つきやす
)
き
天井裏
(
てんじやうゝら
)
に
掲
(
かゝ
)
げたる
熊手
(
くまで
)
によりて、一
年
(
ねん
)
若干
(
そくばく
)
の
福利
(
ふくり
)
を
掻
(
か
)
き
招
(
まね
)
き
得
(
う
)
べしとせば
斃
(
たふ
)
せ/\の
数
(
かず
)
ある
呪
(
のろ
)
ひの
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
て、そは
余
(
あま
)
りに
公明
(
こうめい
)
に
失
(
しつ
)
したるものにあらずや
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
うしろの
土手
(
どて
)
の
自然生
(
しぜんばへ
)
を
弟
(
おとゝ
)
の
亥之
(
いの
)
が
折
(
をつ
)
て
來
(
き
)
て、
瓶
(
びん
)
にさしたる
薄
(
すゝき
)
の
穗
(
ほ
)
の
招
(
まね
)
く
手振
(
てぶ
)
りも
哀
(
あは
)
れなる
夜
(
よ
)
なり。
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「級長の松村君は陸軍少将の息子です。この三人なら学問も品行も申し分ありません。照彦様はお仲よしですから、時々おやしきへお
招
(
まね
)
きしたいとおっしゃるんです」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
洋人來航するに及んで、
物議
(
ぶつぎ
)
紛々
(
ふん/\
)
、東攻西
撃
(
げき
)
して、
内訌
(
ないこう
)
嘗て
戢
(
をさま
)
る時なく、終に外國の
輕侮
(
けいぶ
)
を
招
(
まね
)
くに至る。此れ
政令
(
せいれい
)
二
途
(
と
)
に出で、天下耳目の
屬
(
ぞく
)
する所を異にするが故なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
江戸には雪の
降
(
ふら
)
ざる年もあれば、初雪はことさらに
美賞
(
びしやう
)
し、雪見の
船
(
ふね
)
に
哥妓
(
かぎ
)
を
携
(
たづさ
)
へ、雪の
茶
(
ちや
)
の
湯
(
ゆ
)
に
賓客
(
ひんかく
)
を
招
(
まね
)
き、
青楼
(
せいろう
)
は雪を
居続
(
ゐつゞけ
)
の
媒
(
なかだち
)
となし、
酒亭
(
しゆてい
)
は雪を
来客
(
らいかく
)
の
嘉瑞
(
かずゐ
)
となす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
空
(
そら
)
からは
暖
(
あたゝ
)
かい
日光
(
につくわう
)
が
招
(
まね
)
いて
土
(
つち
)
からは
長
(
なが
)
い
手
(
て
)
がずん/\とさし
扛
(
あ
)
げては
更
(
さら
)
に
長
(
なが
)
くさし
扛
(
あ
)
げるので
其
(
そ
)
の
派手
(
はで
)
な
花
(
はな
)
が
麥
(
むぎ
)
や
小麥
(
こむぎ
)
の
穗
(
ほ
)
にも
沒却
(
ぼつきやく
)
されることなく
廣
(
ひろ
)
い
野
(
の
)
を
占
(
し
)
めるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「すべての事は神の
旨
(
みむね
)
に
依
(
よ
)
りて
招
(
まね
)
かれたる神を愛する者のために
悉
(
ことごと
)
く働きて益をなすを我らは知れり」(ロマ書八の二十八)とのパウロの言は、すなわちキリスト者の実験である。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
ここまで書いたところで、
槇子
(
まきこ
)
さんから電話がかかって来ましたの。別にたいしたことではありません。お夕食のお
招
(
まね
)
きよ。でも、それは
明日
(
あす
)
のことですから、休まずに続けますわ。
キャラコさん:08 月光曲
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そのまなざしは治子に
肖
(
に
)
てさらに
気高
(
けだか
)
く、手に持つ小枝をもて青年を
招
(
まね
)
ぐさまはこなたに舟を寄せてわれと共に恋の泉をくみたまわずや、流れ流れていずこまでゆかんとしたもうぞ
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
金切聲
(
かなきりごゑ
)
で耳をつんざかれたり、それに次いで
姦
(
かしま
)
しい驚きの洪水でまくし立てられたりする危險を
招
(
まね
)
かないでも、安全に非常な
報
(
しら
)
せを話すことの出來る禮儀正しい、落着いた人間だつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
アハヽヽ
驚
(
おどろ
)
いちまつたな……コヽ
予々
(
かね/″\
)
お
招
(
まね
)
きになりました
半田屋
(
はんだや
)
の
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
で。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
とにかくに半金の五拾両は面白
可笑
(
おか
)
しく
遣
(
つか
)
ひ
棄
(
す
)
て候事なれば、唯今の
中
(
うち
)
諦
(
あきら
)
めを付け申さず候ては、思ひもかけぬ
禍
(
わざわい
)
を
招
(
まね
)
ぐも知れずと、樹上の金子の事はきつぱり思切るやうにと心掛け申候。
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこで長者は、何か雷の神の好きなもので
招
(
まね
)
き落してやろうと考えました。
雷神の珠
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ひと
抱
(
かか
)
えもあろうと
想
(
おも
)
われる
蓮
(
はす
)
の
葉
(
は
)
に、
置
(
お
)
かれた
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
は、いずれも
朝風
(
あさかぜ
)
に
揺
(
ゆ
)
れて、その
足
(
あし
)
もとに
忍
(
しの
)
び
寄
(
よ
)
るさざ
波
(
なみ
)
を、ながし
目
(
め
)
に
見
(
み
)
ながら
咲
(
さ
)
いた
花
(
はな
)
の
紅
(
べに
)
が
招
(
まね
)
く
尾花
(
おばな
)
のそれとは
変
(
かわ
)
った
清
(
きよ
)
い
姿
(
すがた
)
を
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
我
汝
(
なんぢ
)
を愛す、我汝を
招
(
まね
)
ぐ、
嗚呼
(
あゝ
)
、わが
兒
(
こ
)
、善惡の名によりて。
母
(旧字旧仮名)
/
アダ・ネグリ
(著)
アリ・ババはモルジアナを
招
(
まね
)
いて、その耳に口をつけて
アラビヤンナイト:03 三、アリ・ババと四十人のどろぼう
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
綺麗
(
きれい
)
にひろげて
小魚
(
こうを
)
を
招
(
まね
)
く
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
招
(
まね
)
きて、かかる
爾
(
なんぢ
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ですけれど、あの、お
手
(
て
)
で
招
(
まね
)
かれたら、
懐中
(
ふところ
)
へなら
尚
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
だし、
冥土
(
めいど
)
へでも、
何処
(
どこ
)
へでも
行
(
ゆ
)
きかねやしますまい……と
真個
(
ほんとう
)
に
思
(
おも
)
ひました。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「わんわんや、わんわんや。」と、かわいらしい、ほんとうに
心
(
こころ
)
からやさしい
声
(
こえ
)
を
出
(
だ
)
して、
小
(
ちい
)
さな
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
して
招
(
まね
)
くのでした。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
諸君
(
しよくん
)
は
好奇心
(
こうきしん
)
から
禍
(
わざはひ
)
を
招
(
まね
)
いた
罰
(
ばつ
)
として、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
した
曉
(
あかつき
)
にも、
裝飾
(
かざり
)
の
無
(
な
)
い
船室
(
せんしつ
)
に
辛房
(
しんぼう
)
せねばなりませんよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
上へ
伺
(
うかゞ
)
ふには餘人にては
宜
(
よろし
)
からず兼々
御懇命
(
ごこんめい
)
を
蒙
(
かうむ
)
る石川近江守然るべしとて近江守を
招
(
まね
)
かれ
委細
(
ゐさい
)
申し
含
(
ふく
)
め
御機嫌
(
ごきげん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「かれらのことです、かれらのことでござります。けっして、
汚名
(
おめい
)
をさらすような結果を
招
(
まね
)
きはいたしますまい」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もう
少
(
すこ
)
しの
事
(
こと
)
で、
其
(
その
)
安井
(
やすゐ
)
と
同
(
おな
)
じ
家主
(
やぬし
)
の
家
(
いへ
)
へ
同時
(
どうじ
)
に
招
(
まね
)
かれて、
隣
(
とな
)
り
合
(
あは
)
せか、
向
(
むか
)
ひ
合
(
あは
)
せに
坐
(
すわ
)
る
運命
(
うんめい
)
にならうとは、
今夜
(
こんや
)
晩食
(
ばんめし
)
を
濟
(
すま
)
す
迄
(
まで
)
、
夢
(
ゆめ
)
にも
思
(
おも
)
ひ
掛
(
が
)
けなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いかにその演説が教育に関係するを要しないとても、青年が
主賓
(
しゅひん
)
になっている以上は、
招
(
まね
)
かれる弁士はただ
能弁
(
のうべん
)
だとか
悧口
(
りこう
)
だとかいうだけの資格では足りない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
されば、
近
(
ちか
)
しい
友達
(
ともだち
)
をば
只
(
たんだ
)
五六
名
(
めい
)
限
(
かぎ
)
り
招
(
まね
)
くことにしませう。……したが、
貴下
(
こなた
)
、
木曜日
(
もくえうび
)
でようござるか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
月番
(
つきばん
)
になっては、慰兵会費を一銭ずつ集めて廻って、自身役場に
持参
(
じさん
)
した。村の耶蘇教会にも
日曜毎
(
にちようごと
)
に参詣して、彼が村入して程なく
招
(
まね
)
かれて来た耳の遠い牧師の
説教
(
せっきょう
)
を聴いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
十一
月
(
ぐわつ
)
の二十八
日
(
にち
)
は
旦那
(
だんな
)
さまお
誕生日
(
たんぜうび
)
なりければ、
年毎
(
としごと
)
お
友達
(
ともだち
)
の
方々
(
かた/″\
)
招
(
まね
)
き
參
(
まい
)
らせて、
坐
(
ざ
)
の
周旋
(
しうせん
)
はそんじよ
夫
(
そ
)
れ
者
(
しや
)
の
美
(
うつ
)
くしきを
撰
(
ゑ
)
りぬき、
珍味
(
ちんみ
)
佳肴
(
かこう
)
に
打
(
うち
)
とけの
大愉快
(
おほゆくわい
)
を
盡
(
つく
)
させ
給
(
たま
)
へば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蛇
(
へび
)
や
蛙
(
かへる
)
や
其
(
そ
)
の
他
(
た
)
の
蟲類
(
むしるゐ
)
が
假死
(
かし
)
の
状態
(
じやうたい
)
に
在
(
あ
)
る
間
(
あひだ
)
に
彼等
(
かれら
)
は
目前
(
もくぜん
)
に
逼
(
せま
)
つて
居
(
を
)
る
未來
(
みらい
)
の
苦
(
くる
)
しみを
招
(
まね
)
く
爲
(
ため
)
に、
過去
(
くわこ
)
の
苦
(
くる
)
しかつた
記念
(
きねん
)
である
其
(
そ
)
の
缺乏
(
けつばふ
)
した
米
(
こめ
)
や
麥
(
むぎ
)
を
日
(
ひ
)
毎
(
ごと
)
に
消耗
(
せうまう
)
して
行
(
ゆ
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
手の
先
(
さき
)
と
天窓
(
あたま
)
の
先
(
さき
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
胴
(
どう
)
を
詰
(
つ
)
めて
閑雅
(
しとやか
)
に
辞儀
(
じぎ
)
をして、かね/″\お
招
(
まね
)
きに
預
(
あづ
)
かりました
半田屋
(
はんだや
)
の
長兵衛
(
ちやうべゑ
)
と
申
(
まう
)
す者で、
至
(
いた
)
つて
未熟
(
みじゆく
)
もの、
此後
(
こののち
)
ともお
見知
(
みし
)
り
置
(
お
)
かれて
御懇意
(
ごこんい
)
に願ひますと
云
(
い
)
ふと
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あんたは愚かだ。何故なら苦しい思をしてゐながらあんたはその最高の感情を近くに
招
(
まね
)
かうともしなければ、こちらから、あんたを待つてゐる所でそれに會はうと一
歩
(
あし
)
踏み出さうともしないから。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
とお
招
(
まね
)
きになって
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
彼
(
かれ
)
らからいろいろの
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
くだけでも
無益
(
むえき
)
ではないであろうから、
正月
(
しょうがつ
)
には、
彼
(
かれ
)
らを
招
(
まね
)
いて、ひとつ
盛大
(
せいだい
)
な
宴会
(
えんかい
)
を
開
(
ひら
)
いて、みようと
思
(
おも
)
う……。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
招
常用漢字
小5
部首:⼿
8画
“招”を含む語句
招待
招牌
手招
招魂社
招聘
御招
招請
招喚
小手招
唐招提寺
招伴
招致
御招待
御招伴
招魂
招待状
招状
招来
指招
招代
...