“假死”の読み方と例文
新字:仮死
読み方割合
かし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
へびかへる蟲類むしるゐ假死かし状態じやうたいあひだ彼等かれら目前もくぜんせまつて未來みらいくるしみをまねために、過去くわこくるしかつた記念きねんである缺乏けつばふしたこめむぎごと消耗せうまうしてくのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
遠い昔、私を假死かしの状態に陷らせたあの光は、この夢の中に再び現はれて、する/\と壁をのぼり、薄暗がりの天井の中程に搖めきながら、留つてゐるやうだつた。私は頭を上げて見た。
かへる假死かし状態じやうたいからはなれてやはらかなくさうへいては、おどろいたやうな容子ようすをしてそらあふいでる。さうして彼等かれらあわてたやうにこゑはなつてそのなが睡眠すゐみんから復活ふくくわつしたことをそらむかつてげる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)