“假病”の読み方と例文
新字:仮病
読み方割合
けびやう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それぢや、下手人は矢張り高木勇名といふ浪人でせうか。隨分いろ/\の假病けびやうつかひも見たが、あいつは念入りですね」
一年につた一度の井戸がへで、家主のおれまでが汗みづくになつて世話を燒いてゐる。そのなかで假病けびやうの晝寢なぞをしてゐて、長屋の義理が濟むと思ふか。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「町内の本道——本田良全りやうぜんさんが來てゐるから嘘や假病けびやうぢやありません。二年前から、ほんものゝ病氣で——」