トップ
>
假病
>
けびやう
ふりがな文庫
“
假病
(
けびやう
)” の例文
新字:
仮病
「それぢや、下手人は矢張り高木勇名といふ浪人でせうか。隨分いろ/\の
假病
(
けびやう
)
つかひも見たが、あいつは念入りですね」
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一年に
唯
(
た
)
つた一度の井戸がへで、家主のおれまでが汗みづくになつて世話を燒いてゐる。そのなかで
假病
(
けびやう
)
の晝寢なぞをしてゐて、長屋の義理が濟むと思ふか。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「町内の本道——本田
良全
(
りやうぜん
)
さんが來てゐるから嘘や
假病
(
けびやう
)
ぢやありません。二年前から、ほんものゝ病氣で——」
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
假病
(
けびやう
)
をつかつて、首尾よく親分の懷中は拔きましたが、路用がまだ殘つて居るとは氣が付きません。
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「一番氣の毒なのは和泉屋の
伜
(
せがれ
)
嘉三郎さ。戀患ひの
假病
(
けびやう
)
なんてものは、ゴロゴロ寢てゐるんだから、樂なやうだが、本人にして見れば、ハタで見たほど樂ぢやあるめえ」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「娘が側を離れなきや、
假病
(
けびやう
)
を使ふとか、調子が出なきや横つ腹を突き飛ばすとか——」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は滅多にこんな手は用ひないのですが、相手が戀患ひの
假病
(
けびやう
)
をつかつて、容易のことでは落ちさうもないと見ると、珍らしく十手などを取出して、逆手に疊の上に突つ立てるのです。
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
假
部首:⼈
11画
病
常用漢字
小3
部首:⽧
10画
“假”で始まる語句
假
假令
假初
假面
假名
假借
假聲
假寢
假牢
假名文字