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役人
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やくにん
ふりがな文庫
“
役人
(
やくにん
)” の例文
きみが
役人
(
やくにん
)
になったのを、わたしがさんせいするように、きみは、わたしが
役人
(
やくにん
)
にならないのをみとめてくれなくっちゃ、いけない。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
浴衣
(
ゆかた
)
を
着
(
き
)
た
髪
(
かみ
)
の白い
老人
(
ろうじん
)
であった。その着こなしも
風采
(
ふうさい
)
も
恩給
(
おんきゅう
)
でもとっている古い
役人
(
やくにん
)
という風だった。
蕗
(
ふき
)
を
泉
(
いずみ
)
に
浸
(
ひた
)
していたのだ。
泉ある家
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
桟橋
(
さんばし
)
に
出
(
で
)
て
見
(
み
)
ると、がらんとした
大桟橋
(
だいさんばし
)
の
上屋
(
うはや
)
の
下
(
した
)
に、三つ四つ
卓子
(
テーブル
)
を
列
(
なら
)
べて、
税関
(
ぜいくわん
)
の
役人
(
やくにん
)
が
蝋燭
(
らふそく
)
の
光
(
ひかり
)
で
手荷物
(
てにもつ
)
の
検査
(
けんさ
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
「こんどは、ゆだんをして、この
男
(
おとこ
)
を
逃
(
に
)
がすようなことがあってはならないぞ。」と、
番人
(
ばんにん
)
は、
目上
(
めうえ
)
の
役人
(
やくにん
)
から
注意
(
ちゅうい
)
をされました。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
御寝所
(
ごしんじょ
)
の下の
蛇
(
へび
)
と
蛙
(
かえる
)
のふしぎも、あれら
親子
(
おやこ
)
が
御所
(
ごしょ
)
の
役人
(
やくにん
)
のだれかとしめし
合
(
あ
)
わせて、わざわざ
入
(
い
)
れて
置
(
お
)
いたものかも
知
(
し
)
れません。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
『
天下
(
てんか
)
の
役人
(
やくにん
)
が、
皆
(
みな
)
其方
(
そち
)
のやうに
潔白
(
けつぱく
)
だと、
何
(
なに
)
も
言
(
い
)
ふことがないのだが。‥‥』と、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
感慨
(
かんがい
)
に
堪
(
た
)
へぬといふ
樣子
(
やうす
)
をした。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
人殺
(
ひとごろ
)
しをして、
山
(
やま
)
へ
遁
(
に
)
げて、
大木
(
たいぼく
)
の
梢
(
こずゑ
)
へ
攀
(
よ
)
ぢて、
枝
(
えだ
)
から
枝
(
えだ
)
へ、
千仭
(
せんじん
)
の
谷
(
たに
)
を
傳
(
つた
)
はる
處
(
ところ
)
を、
捕吏
(
とりて
)
の
役人
(
やくにん
)
に
鐵砲
(
てつぱう
)
で
射
(
い
)
られた
人
(
ひと
)
だよ。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
願ひしかば程なく
檢使
(
けんし
)
の
役人
(
やくにん
)
入來
(
いりきた
)
りて
疵所
(
きずしよ
)
を改め家内の
口書
(
くちがき
)
をとり何ぞ心當りはなきやと
尋
(
たづ
)
ねの時右彦兵衞が事を
委細
(
ゐさい
)
に申立しにぞ
是
(
これ
)
又
(
また
)
町所
(
ちやうところ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
帝
(
みかど
)
は、
天
(
てん
)
に
一番
(
いちばん
)
近
(
ちか
)
い
山
(
やま
)
は
駿河
(
するが
)
の
國
(
くに
)
にあると
聞
(
きこ
)
し
召
(
め
)
して、
使
(
つか
)
ひの
役人
(
やくにん
)
をその
山
(
やま
)
に
登
(
のぼ
)
らせて、
不死
(
ふし
)
の
藥
(
くすり
)
を
焚
(
た
)
かしめられました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
明治政府
(
めいぢせいふ
)
になツてからも、
久
(
ひさ
)
しくお
役人
(
やくにん
)
の
大頭
(
おほあたま
)
に加へられてゐて、頭は古いが馬鹿でなかツたので、一度は
歐羅巴
(
えうろツぱ
)
駐剳
(
ちうさつ
)
の
公使
(
こうし
)
になツたこともある。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お祭りだというので、いつものように
役人
(
やくにん
)
は牢屋の中を見まわりにもこないし、
部屋
(
へや
)
の
検査
(
けんさ
)
もされず、
酒
(
さけ
)
を持ちこむのも、おおめに見られていたのです。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
するとまた、
盗人
(
ぬすびと
)
のかしらはじぶんの
眼
(
め
)
が
涙
(
なみだ
)
をこぼしていることに
気
(
き
)
がつきました。それを
見
(
み
)
た
老人
(
ろうじん
)
の
役人
(
やくにん
)
は
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
台州
(
たいしう
)
から
天台縣
(
てんだいけん
)
までは六十
里
(
り
)
半
(
はん
)
程
(
ほど
)
である。
日本
(
にほん
)
の六
里
(
り
)
半
(
はん
)
程
(
ほど
)
である。ゆる/\
輿
(
よ
)
を
舁
(
か
)
かせて
來
(
き
)
たので、
縣
(
けん
)
から
役人
(
やくにん
)
の
迎
(
むか
)
へに
出
(
で
)
たのに
逢
(
あ
)
つた
時
(
とき
)
、もう
午
(
ひる
)
を
過
(
す
)
ぎてゐた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それにも答えずにいると、今度は、「じゃお
役人
(
やくにん
)
?」とまた聞かれた。私も先生も笑い出した。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大広間
(
おおひろま
)
の
扉
(
とびら
)
があきますと、そこには
宮中
(
きゅうちゅう
)
のお
役人
(
やくにん
)
が、ひとりのこらず、いならんでいました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
御参列
(
ごさんれつ
)
のお
役人
(
やくにん
)
も
此
(
こ
)
の
処
(
ところ
)
で
御参拝
(
ごさんぱい
)
があるといふ事で、
夫
(
それ
)
を思ふと
私共
(
わたくしども
)
は
有難
(
ありがた
)
い事で、お
供
(
とも
)
をいたして
参
(
まゐ
)
りましても毎日々々
旨
(
うま
)
い
物
(
もの
)
を
御馳走
(
ごちそう
)
になつて、
昼
(
ひる
)
も風が吹くと外へ出られんといふので
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
うつかりすつと
乳
(
ちゝ
)
ツ
岸
(
ぎし
)
までへえるやうな
深
(
ふか
)
ん
坊
(
ばう
)
の
冷
(
ひ
)
えつ
處
(
とこ
)
ぢやどうしたつて
晩稻
(
おくいね
)
でなくつちや
穫
(
と
)
れるもんぢやねえな、それから
俺
(
お
)
れ
役場
(
やくば
)
で
役人
(
やくにん
)
が
講釋
(
かうしやく
)
すつから
深
(
ふか
)
ん
坊
(
ばう
)
ぢや
斯
(
か
)
うだつち
噺
(
はなし
)
したら
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これはその
時分
(
じぶん
)
河内
(
かはち
)
の
役人
(
やくにん
)
から
朝廷
(
ちようてい
)
へ
報告
(
ほうこく
)
した
事實
(
じじつ
)
でありまして、とにかく
當時
(
とうじ
)
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
ることが
行
(
おこな
)
はれてをり、また
埴輪
(
はにわ
)
の
馬
(
うま
)
が
御陵
(
ごりよう
)
に
立
(
た
)
つてゐたことを、われ/\に
教
(
をし
)
へてくれる
話
(
はなし
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
若
(
も
)
し
同車
(
どうしや
)
の
人
(
ひと
)
が
無
(
な
)
かつたら
僕
(
ぼく
)
は
地段駄
(
ぢだんだ
)
を
踏
(
ふ
)
んだらう、
帽子
(
ばうし
)
を
投
(
な
)
げつけたゞらう。
僕
(
ぼく
)
と
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて、
眞面目
(
まじめ
)
な
顏
(
かほ
)
して
居
(
ゐ
)
る
役人
(
やくにん
)
らしい
先生
(
せんせい
)
が
居
(
ゐ
)
るではないか、
僕
(
ぼく
)
は
唯
(
た
)
だがつかりして
手
(
て
)
を
拱
(
こま
)
ぬいてしまつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この
土地
(
とち
)
のものではありませんが、みんなの
気持
(
きも
)
ちは、よくわかっています。お
役人
(
やくにん
)
や、
金持
(
かねも
)
ちや、
学者
(
がくしゃ
)
は、
自分
(
じぶん
)
らの
仲間
(
なかま
)
でない。
托児所のある村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道満
(
どうまん
)
と
晴明
(
せいめい
)
が
右左
(
みぎひだり
)
に
別
(
わか
)
れて
席
(
せき
)
につきますと、やがて
役人
(
やくにん
)
が四五
人
(
にん
)
かかって、
重
(
おも
)
そうに大きな
長持
(
ながもち
)
を
担
(
かつ
)
いで
来
(
き
)
て、そこへすえました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
第
(
だい
)
四には、
国民
(
こくみん
)
だ。
士族
(
しぞく
)
はもちろん、ひゃくしょうや
町人
(
ちょうにん
)
の
子
(
こ
)
どもでも、すこしばかり
文字
(
もじ
)
がわかるやつは、みんな
役人
(
やくにん
)
になりたがっている。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
聞給ふとなりまことにありがたき事なり然るに
當世
(
たうせい
)
奉行
(
ぶぎやう
)
役人
(
やくにん
)
は町人百姓を
夜中
(
やちう
)
にてもかまはず
呼出
(
よびいだ
)
し
腰
(
こし
)
かけに
苦勞
(
くらう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「まだ
沢山
(
たくさん
)
ありますよ。さがしてあげましょう。」私が云いましたら
紺服
(
こんふく
)
の
役人
(
やくにん
)
があわてて手をふって
叫
(
さけ
)
びました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
中には、どこかの
役人
(
やくにん
)
のうちの入口のところに、かごに入れたまま
捨
(
す
)
て子にされて、こごえ
死
(
し
)
んだのもいるし、
乳母
(
うば
)
にそえ
乳
(
ぢ
)
をされながら、
息
(
いき
)
がつまって死んだ子もいる。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
やう/\のこと、
國
(
くに
)
の
役人
(
やくにん
)
の
世話
(
せわ
)
で
手輿
(
てごし
)
に
乘
(
の
)
せられて
家
(
いへ
)
に
着
(
つ
)
きました。そこへ
家來
(
けらい
)
どもが
駈
(
か
)
けつけて、お
見舞
(
みま
)
ひを
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げると、
大納言
(
だいなごん
)
は
杏
(
すもゝ
)
のように
赤
(
あか
)
くなつた
眼
(
め
)
を
開
(
ひら
)
いて
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
たゞ
息子
(
むすこ
)
が
一人
(
ひとり
)
あつて、それが
朝鮮
(
てうせん
)
の
統監府
(
とうかんふ
)
とかで、
立派
(
りつぱ
)
な
役人
(
やくにん
)
になつてゐるから、
月々
(
つき/″\
)
其方
(
そのはう
)
の
仕送
(
しおくり
)
で、
氣樂
(
きらく
)
に
暮
(
く
)
らして
行
(
ゆ
)
かれるのだと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
丈
(
だけ
)
を、
出入
(
でいり
)
の
商人
(
しやうにん
)
のあるものから
耳
(
みゝ
)
にした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
漸
(
やうや
)
く
三組
(
みくみ
)
の
役人
(
やくにん
)
の
顏
(
かほ
)
が
揃
(
そろ
)
うて、いざ
檢死
(
けんし
)
といふ
時
(
とき
)
、
醫師
(
いし
)
として
中田玄竹
(
なかだげんちく
)
が
出張
(
しゆつちやう
)
することになつた。
流石
(
さすが
)
に
職掌柄
(
しよくしやうがら
)
とて
玄竹
(
げんちく
)
は
少
(
すこ
)
しも
死體
(
したい
)
の
臭氣
(
しうき
)
を
感
(
かん
)
じない
風
(
ふう
)
で、
菰
(
こも
)
の
下
(
した
)
の
腐肉
(
ふにく
)
を
細
(
こま
)
かに
檢案
(
けんあん
)
した。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
既
(
すで
)
に
獻立
(
こんだて
)
して
待
(
ま
)
ちたれば
直
(
たゞ
)
ちに
膳部
(
ぜんぶ
)
を
御前
(
ごぜん
)
に
捧
(
さゝ
)
げつ。「いま
一膳
(
いちぜん
)
はいかゞ
仕
(
つかまつ
)
らむ」と
伺
(
うかゞ
)
へば、
幼君
(
えうくん
)
「さればなり
其
(
その
)
膳
(
ぜん
)
は
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
に
遣
(
つか
)
はせ」との
御意
(
ぎよい
)
、
役人
(
やくにん
)
訝
(
いぶか
)
しきことかなと
御顏
(
おんかほ
)
を
瞻
(
みまも
)
りて
猶豫
(
ためら
)
へり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
といって、かしらは
弟子
(
でし
)
をつれて、また
役人
(
やくにん
)
の
家
(
いえ
)
にはいっていきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ことに
樂浪郡
(
らくろうぐん
)
の
役所
(
やくしよ
)
のあつたところは、
今日
(
こんにち
)
の
平壤
(
へいじよう
)
の
南
(
みなみ
)
、
大同江
(
だいどうこう
)
の
向
(
むか
)
う
岸
(
ぎし
)
にあつて、
古
(
ふる
)
い
城壁
(
じようへき
)
のあともありますが、
支那
(
しな
)
から
派遣
(
はけん
)
せられた
役人
(
やくにん
)
がこゝに
留
(
とゞ
)
まつて
朝鮮
(
ちようせん
)
を
治
(
をさ
)
めてゐたのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「なるほど、これは
上等
(
じょうとう
)
の
品
(
しな
)
だ。なかなかいい
音
(
おと
)
がする。」といって、お
役人
(
やくにん
)
は、
茶
(
ちゃ
)
わんを
掌
(
て
)
の
上
(
うえ
)
に
乗
(
の
)
せて、つめではじいて
見
(
み
)
ていました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
のは
勝負
(
しょうぶ
)
なしにすんだので、
又
(
また
)
、四五
人
(
にん
)
のお
役人
(
やくにん
)
が、大きなお
三方
(
さんぽう
)
に
何
(
なに
)
か
載
(
の
)
せて、その上に
厚
(
あつ
)
い
布
(
ぬの
)
をかけて
運
(
はこ
)
んで
来
(
き
)
ました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
明治
(
めいじ
)
四(一八七一)
年
(
ねん
)
には、いままでの
藩
(
はん
)
をやめて、あたらしく
県
(
けん
)
をおくことになりました。とのさまも、
政府
(
せいふ
)
の
役人
(
やくにん
)
とおなじになったわけです。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
呼び出すに付七右衞門は
即
(
すなは
)
ち自身番へ罷出し所
役人
(
やくにん
)
申ける其の方儀
此度
(
このたび
)
山口惣右衞門の
頼
(
たの
)
みに
依
(
よ
)
つて嘉川藤五郎兄弟并に建部
郷
(
がう
)
右衞門伴
佐
(
すけ
)
十郎の人々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それからそおっと
萱
(
かや
)
をわけて林のうしろの方へ出ようとしました。すると早くも
役人
(
やくにん
)
の一人が
叫
(
さけ
)
んだのです。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
が
着任
(
ちやくにん
)
して
間
(
ま
)
もなく、
或
(
あ
)
るところで
變死人
(
へんしにん
)
があつた
時
(
とき
)
、
其
(
そ
)
の
土地
(
とち
)
の
關係
(
くわんけい
)
で、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
配下
(
はいか
)
の
與力
(
よりき
)
と、
近衞關白家
(
このゑくわんぱくけ
)
の
役人
(
やくにん
)
ともう一ヶ
所
(
しよ
)
何處
(
どこ
)
かの
代官
(
だいくわん
)
の
何
(
なに
)
かの
組下
(
くみした
)
と、かう三
人
(
にん
)
揃
(
そろ
)
はなければ
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「すべて
陶器
(
とうき
)
は、
軽
(
かる
)
い、
薄手
(
うすで
)
のを
貴
(
たっと
)
びます。
茶
(
ちゃ
)
わんの
重
(
おも
)
い、
厚手
(
あつで
)
のは、まことに
品
(
ひん
)
のないものでございます。」と、
役人
(
やくにん
)
はお
答
(
こた
)
えしました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天子
(
てんし
)
さまはたいそうお
驚
(
おどろ
)
きになって、さっそく
役人
(
やくにん
)
をやって
為朝
(
ためとも
)
をお
呼
(
よ
)
び
返
(
かえ
)
しになりました。けれども
為朝
(
ためとも
)
は
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
もう
大丈夫
(
だいじょうぶ
)
役人
(
やくにん
)
どもは私たちを
殺
(
ころ
)
しに来たのでもなく、私どもの
居
(
い
)
ることさえも知らないことがわかったのです。まるで
世界
(
せかい
)
が明るくなったように思いました。
二人の役人
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
画家
(
がか
)
が、
托児所
(
たくじしょ
)
の
小屋
(
こや
)
をとりいれて、
新緑
(
しんりょく
)
の
木立
(
こだち
)
を
写生
(
しゃせい
)
していました。
役人
(
やくにん
)
や、
学者
(
がくしゃ
)
の一
行
(
こう
)
が、そのそばを
通
(
とお
)
りかかりました。
托児所のある村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
無慈悲
(
むじひ
)
な
役人
(
やくにん
)
なんぞに
引
(
ひ
)
きずられて、どこだか
知
(
し
)
れない
島
(
しま
)
に
捨
(
す
)
てられるよりも、これはいっそ、
自分
(
じぶん
)
でおかあさんを
捨
(
す
)
てて
来
(
き
)
た
方
(
ほう
)
が
安心
(
あんしん
)
だ。」と
思
(
おも
)
うようになりました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「もう、これより
軽
(
かる
)
い、
薄手
(
うすで
)
にはできないのでございます。」と、
主人
(
しゅじん
)
は、うやうやしく
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げて
役人
(
やくにん
)
に
申
(
もう
)
しました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それにしてもこのままおけば、いつか
役人
(
やくにん
)
の目にふれるに
違
(
ちが
)
いありません。お
百姓
(
ひゃくしょう
)
はいろいろ
考
(
かんが
)
えたあげく、
床
(
ゆか
)
の下に
穴倉
(
あなぐら
)
を
掘
(
ほ
)
って、その中におかあさんをかくしました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
また、
取
(
と
)
り
締
(
し
)
まる
役人
(
やくにん
)
たちは、このままに
捨
(
す
)
ててはおかれないので、こんどは、どういうようにしたらいいかということを
協議
(
きょうぎ
)
したのであります。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天子
(
てんし
)
さまの
御命令
(
ごめいれい
)
を
少
(
すこ
)
しも
聞
(
き
)
かないばかりでなく、
都
(
みやこ
)
からさし
向
(
む
)
けてある
役人
(
やくにん
)
を
攻
(
せ
)
めて
斬
(
き
)
り
殺
(
ころ
)
したり、
人民
(
じんみん
)
の
物
(
もの
)
をかすめて、まるで
王様
(
おうさま
)
のような
勢
(
いきお
)
いをふるっておりました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
すこし
離
(
はな
)
れて、
監督
(
かんとく
)
らしい
役人
(
やくにん
)
が、
茶色
(
ちゃいろ
)
の
帽子
(
ぼうし
)
を
被
(
かぶ
)
り、ゲートルを
巻
(
ま
)
いて、
桜
(
さくら
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
って
見守
(
みまも
)
っていたのです。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると
為朝
(
ためとも
)
のために
大島
(
おおしま
)
を
追
(
お
)
われた
役人
(
やくにん
)
がくやしがって、ある
時
(
とき
)
都
(
みやこ
)
に
上
(
のぼ
)
り、
為朝
(
ためとも
)
が
伊豆
(
いず
)
の七
島
(
とう
)
を
勝手
(
かって
)
に
奪
(
うば
)
った上に、
鬼
(
おに
)
ガ
島
(
しま
)
から
鬼
(
おに
)
をつれて
来
(
き
)
て、らんぼうを
働
(
はたら
)
かせている、
捨
(
す
)
てて
置
(
お
)
くと
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
錠
(
じょう
)
のかかっているのを
役人
(
やくにん
)
たちははずして、
狭
(
せま
)
い
牢
(
ろう
)
の
扉
(
とびら
)
を
開
(
ひら
)
いて
中
(
なか
)
へはいり、くまなく、あたりを
調
(
しら
)
べてみました。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
せめて
無慈悲
(
むじひ
)
な
役人
(
やくにん
)
の
手
(
て
)
にかけるよりはと
思
(
おも
)
ったからです。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“役人”で始まる語句
役人衆
役人中
役人方