“恩給”の読み方と例文
読み方割合
おんきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浴衣ゆかたかみの白い老人ろうじんであった。その着こなしも風采ふうさい恩給おんきゅうでもとっている古い役人やくにんという風だった。ふきいずみひたしていたのだ。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
生徒たちは先生を呼ぶのに名をいわず、男先生、おなご先生といった。年よりの男先生が恩給おんきゅうをたのしみにこしをすえているのと反対に、女先生のほうは、一年かせいぜい二年すると転任てんにんした。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)