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強
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つよ
ふりがな文庫
“
強
(
つよ
)” の例文
むかし、
金太郎
(
きんたろう
)
という
強
(
つよ
)
い
子供
(
こども
)
がありました。
相模国
(
さがみのくに
)
足柄山
(
あしがらやま
)
の
山奥
(
やまおく
)
に
生
(
う
)
まれて、おかあさんの山うばといっしょにくらしていました。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
兄
(
にい
)
さん、この
金魚
(
きんぎょ
)
は、ほんとうに
強
(
つよ
)
い
金魚
(
きんぎょ
)
ですこと。たった一つになっても、
元気
(
げんき
)
よく
遊
(
あそ
)
んでいますのね。」と、
妹
(
いもうと
)
がいいました。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この夏もお
互
(
たがひ
)
に
旅
(
たび
)
先や何かで久しく
顏
(
かほ
)
を合せなかつた二人、さて新秋になると、
向
(
むか
)
うは
熱
(
あた
)
海で
勉強
(
べんけう
)
して大に
強
(
つよ
)
くなつたと自
信
(
しん
)
を持ち
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
海岸
(
かいがん
)
で、
鳶
(
とび
)
と
喧嘩
(
けんくわ
)
をして
負
(
ま
)
けたくやしさ、くやしまぎれに
物
(
もの
)
をもゆはず、
飛
(
と
)
びをりてきて、いきなり
強
(
つよ
)
くこつんと一つ
突衝
(
つゝ
)
きました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
で、
高等
(
かうとう
)
に
成
(
な
)
れば
隨
(
したがつ
)
てより
強
(
つよ
)
き
勢力
(
せいりよく
)
を
以
(
もつ
)
て、
實際
(
じつさい
)
に
反應
(
はんおう
)
するのです。
貴方
(
あなた
)
は
醫者
(
いしや
)
でおゐでて、
如何
(
どう
)
して
那麼譯
(
こんなわけ
)
がお
解
(
わか
)
りにならんです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
どこまでも
執着
(
しゅうじゃく
)
の
強
(
つよ
)
い
私
(
わたくし
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
家族
(
みうち
)
のこと、とりわけ
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
のことが
気
(
き
)
にかかり、なかなか
死切
(
しにき
)
れなかったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
骨
(
ほね
)
や
角
(
つの
)
は
石
(
いし
)
よりも
軟
(
やはら
)
かいのでありますけれども、また
一方
(
いつぽう
)
には
石
(
いし
)
よりも
強
(
つよ
)
くてをれ
易
(
やす
)
くないといふことがその
特長
(
とくちよう
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
仰立
(
おほせたて
)
られなば其事のみにて
渠等
(
かれら
)
に
罪
(
つみ
)
は
歸
(
き
)
し候なり其上主と家來の事なれば
此公事
(
このくじ
)
に於ては御前に九分の
強
(
つよ
)
みが之あるゆゑ事の
次第
(
しだい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
われ/\は
最初
(
さいしよ
)
の
弱
(
よわ
)
い
部分
(
ぶぶん
)
を
初期微動
(
しよきびどう
)
と
名
(
な
)
づけ、
中頃
(
なかごろ
)
の
強
(
つよ
)
い
部分
(
ぶぶん
)
を
主要動
(
しゆようどう
)
或
(
あるひ
)
は
主要部
(
しゆようぶ
)
、
終
(
をは
)
りの
弱
(
よわ
)
い
部分
(
ぶぶん
)
を
終期部
(
しゆうきぶ
)
と
名
(
な
)
づけてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
あっと思うひまもなく、ホールは、なにものともしれぬ
強
(
つよ
)
い力に、どんと
胸
(
むね
)
をつかれ、ひとおしに
廊下
(
ろうか
)
につきだされてしまった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
泣
(
な
)
かない⁉ それは
強
(
つよ
)
い! けれど
今
(
いま
)
は
危
(
あぶな
)
いからいけません、
追付
(
おつつ
)
け
成長
(
おほきく
)
なつたら、
大佐
(
たいさ
)
の
叔父
(
おぢ
)
さんも
喜
(
よろこ
)
んで
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さるでせう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
もっとも、
富士山
(
ふじさん
)
や
日本
(
につぽん
)
アルプス
以下
(
いか
)
、すべての
高山
(
こうざん
)
の
頂
(
いたゞ
)
き
近
(
ちか
)
くには、
寒
(
さむ
)
さが
強
(
つよ
)
くて
樹木
(
じゆもく
)
が
育
(
そだ
)
ちません。このことは
後
(
のち
)
にくはしくお
話
(
はなし
)
します。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
小柄
(
こがら
)
な
爺
(
ぢい
)
さんは
突然
(
いきなり
)
疊
(
たゝみ
)
へ
口
(
くち
)
をつけてすう/\と
呼吸
(
いき
)
もつかずに
酒
(
さけ
)
を
啜
(
すゝ
)
つてそれから
強
(
つよ
)
い
咳
(
せき
)
をして、ざら/\に
成
(
な
)
つた
口
(
くち
)
の
埃
(
ほこり
)
を
手拭
(
てぬぐひ
)
でこすつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
屋根
(
やね
)
を
葺
(
ふ
)
いても、
板
(
いた
)
を
打
(
う
)
つても、
一雨
(
ひとあめ
)
強
(
つよ
)
くかゝつて、
水嵩
(
みづかさ
)
が
増
(
ま
)
すと、
一堪
(
ひとたま
)
りもなく
押流
(
おしなが
)
すさうで、いつも
然
(
さ
)
うしたあからさまな
體
(
てい
)
だと
云
(
い
)
ふ。——
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
兩樣の土偶一ヶ所より出づる事有るとは
余
(
よ
)
をして土偶形状の
別
(
べつ
)
は男女の別を示すものならんとの考へを
強
(
つよ
)
からしむるなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
糟谷
(
かすや
)
はこう考えながら、自分には子どもがふたりあるということを
強
(
つよ
)
く感じて、心持ちよく
眠
(
ねむ
)
っている
妻子
(
さいし
)
をかえりみた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「
何
(
なに
)
しろこりゃ
男
(
おとこ
)
だもの、きりょうなんか
大
(
たい
)
した
事
(
こと
)
じゃないさ。
今
(
いま
)
に
強
(
つよ
)
くなって、しっかり
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
をまもる
様
(
よう
)
になる。」
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
産婆
(
さんば
)
は
細
(
ほそ
)
い
硝子
(
がらす
)
の
管
(
くだ
)
の
樣
(
やう
)
なものを
取
(
と
)
つて、
小
(
ち
)
さい
口
(
くち
)
の
内
(
なか
)
へ
強
(
つよ
)
い
呼息
(
いき
)
をしきりに
吹
(
ふ
)
き
込
(
こ
)
んだが、
効目
(
きゝめ
)
は
丸
(
まる
)
でなかつた。
生
(
うま
)
れたものは
肉丈
(
にくだけ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どこか堅いところへ速くお片着きなさい。やっぱり商売屋がいいんですよ。商いは何といっても
強
(
つよ
)
ござんすからね。」
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
強
(
つよ
)
いなあ、
才蔵
(
さいぞう
)
さまはまったく強い。あれは
福島市松
(
ふくしまいちまつ
)
の
家来
(
けらい
)
でおいらはあのおじさんを知っている! あのおじさんと口をきいたことがある!」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしてただ、
黒
(
くろ
)
い
海面
(
かいめん
)
を、あとから、あとから、走ってくる白い
波
(
なみ
)
と、いつやむともわからない
強
(
つよ
)
い風とが、いのきちたちの心をひきさらっていた。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
ところで、この四
人
(
にん
)
の、大きい人たち、
強
(
つよ
)
い人たち、
元気
(
げんき
)
な
人
(
ひと
)
たちは、
急
(
きゅう
)
に
立
(
た
)
ちどまります。
地面
(
じめん
)
に一
匹
(
ぴき
)
の生きものが
跳
(
と
)
んでいるのを見つけたのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
ほとんど、なんのやかましい
思想
(
しそう
)
も
強
(
つよ
)
い
感情
(
かんじよう
)
もないが、
明
(
あか
)
るい、にこにこした
氣持
(
きも
)
ちが、われ/\を
心
(
こゝろ
)
の
底
(
そこ
)
からゆすり
立
(
た
)
てるように
感
(
かん
)
じないでせうか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そこで、
石
(
いし
)
ころの
多
(
おほ
)
い
坂路
(
さかみち
)
を
歩
(
ある
)
いても
疲
(
つか
)
れないやうな
強
(
つよ
)
い
脚
(
あし
)
の
力
(
ちから
)
が、
木曾生
(
きそうま
)
れの
馬
(
うま
)
には
自然
(
しぜん
)
と
具
(
そな
)
はつて
居
(
ゐ
)
るのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
たとえ
何
(
な
)
んであろうと、
引
(
ひき
)
ずっても
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
かねばならぬという、
強
(
つよ
)
い
意地
(
いじ
)
が
手伝
(
てつだ
)
って、
荒々
(
あらあら
)
しく
肩
(
かた
)
に
手
(
て
)
をかけた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
傳「どうも芝居なら磯之丞なんというと、
突転
(
つッころ
)
ばしがする役だが、こりゃ
強
(
つよ
)
そうだ、そうしてお前は素足かえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あなたが(このあなたがは、とても
字
(
じ
)
では
表
(
あら
)
はせないけれど、
語氣
(
ごき
)
を
強
(
つよ
)
めて
言
(
い
)
つているのですよ)
兎角
(
とかく
)
まあちやんの
聲
(
こゑ
)
に
母親
(
はゝおや
)
らしい
注意
(
ちうい
)
をひかれがちなのを
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
さて
手毬
(
てまり
)
の大さになりたる時他の
童
(
わらべ
)
が作りたる
玉栗
(
たまくり
)
を
庇下
(
ひさしした
)
などに
置
(
おか
)
しめ、我が玉栗を以他の玉栗にうちあつる、
強
(
つよ
)
き玉栗
弱
(
よわ
)
き玉栗を
砕
(
くだ
)
くをもつて
勝負
(
しようぶ
)
を
争
(
あらそ
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
樽
(
たる
)
の
例
(
れい
)
は
想像
(
さうぞう
)
に
過
(
す
)
ぎるので、
加瀬貝塚
(
かせかひづか
)
の
疑問
(
ぎもん
)
をして、一
層
(
そう
)
強
(
つよ
)
からしめる
論證
(
ろんしよう
)
とするには
足
(
た
)
らぬけれども、一
應
(
おう
)
參考
(
さんかう
)
とするには
充分
(
じうぶん
)
だらうと
余
(
よ
)
は
思
(
おも
)
うのである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
雨
(
あめ
)
が
次第
(
しだい
)
に
強
(
つよ
)
くなつたので
外面
(
そと
)
の
模樣
(
もやう
)
は
陰鬱
(
いんうつ
)
になるばかり、
車内
(
うち
)
は
退屈
(
たいくつ
)
を
増
(
ま
)
すばかり
眞鶴
(
まなづる
)
の
巡査
(
じゆんさ
)
がとう/\
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
借
(
か
)
りしも
二度
(
にど
)
三度
(
さんど
)
車夫
(
しやふ
)
亦
(
また
)
道
(
みち
)
に
委
(
くは
)
しからずやあらん
未
(
いま
)
だ
此職
(
このしよく
)
に
馴
(
な
)
れざるにやあらん
同
(
おな
)
じ
道
(
みち
)
行返
(
ゆきかへ
)
りて
困
(
かう
)
じ
果
(
は
)
てもしたらんに
強
(
つよ
)
くいひても
辭
(
じ
)
しもせず
示
(
しめ
)
すが
儘
(
まゝ
)
の
道
(
みち
)
を
取
(
と
)
りぬ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この場合に臨みなお譲らせようとするものもあれば、断然
御免
(
ごめん
)
を
蒙
(
こうむ
)
って、あべこべに
溝
(
みぞ
)
に叩き込むのが至当である。しかしてこの場合にいたり真の
強
(
つよ
)
みが発揮される。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
顔色を
変
(
か
)
えて
外
(
そと
)
へとびだしたばかりなのですが、——というのは、ちょうどそのとき、
強
(
つよ
)
そうな
百姓
(
ひゃくしょう
)
が六人がかりで、よっぱらったダッタン人のガージンをやっつけようと
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
爲方
(
しかた
)
がないから、ギリ/\齒噛をしながらも、
強
(
つよ
)
い心でおツ
耐
(
こら
)
へてゐる。其れがまた
辛
(
つら
)
い。其の辛いのを耐へて、無理に製作を
續
(
つゞ
)
ける。
軈
(
や
)
がて眼が
血走
(
ちはし
)
ツて來、心が
惑亂
(
わくらん
)
する。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それがちょうどその時
利
(
き
)
いて来てだんだん痛みようが
強
(
つよ
)
なって、——と、そこは昨日見た通り詳しいに話して、そないなって来ると自分にも責任あるよって帰るに帰られへん
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
文句
(
もんく
)
は
色々
(
いろ/\
)
に
變
(
か
)
へて、
或
(
あるひ
)
は
強
(
つよ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
弱
(
よわ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
罵
(
のゝし
)
り、
或
(
あるひ
)
はふざけ、
種々樣々
(
しゆ/″\さま/″\
)
の
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いてやつた。
中途
(
ちうと
)
で
凹
(
へた
)
たれては
全
(
まつた
)
く
敵
(
てき
)
に
降伏
(
かうふく
)
する
譯
(
わけ
)
だから、
例
(
れい
)
の
持藥
(
ぢやく
)
のつもりで
毎日
(
まいにち
)
書
(
か
)
いた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
耶蘇教は
我
(
が
)
強
(
つよ
)
く、仏教は
陰気
(
いんき
)
くさく、神道に
湿
(
しめ
)
りが無い。
彼
(
かの
)
大なる
母教祖
(
ははきょうそ
)
の
胎内
(
たいない
)
から生れ出た、陽気で簡明
切実
(
せつじつ
)
な平和の天理教が、
土
(
つち
)
の人なる農家に多くの信徒を
有
(
も
)
つは尤である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
『
審問
(
しんもん
)
を
進
(
すゝ
)
めることが
出來
(
でき
)
ない』と
王樣
(
わうさま
)
は
極
(
きは
)
めて
嚴格
(
げんかく
)
な
聲
(
こゑ
)
で、『
陪審官
(
ばいしんくわん
)
が
殘
(
のこ
)
らずその
位置
(
ゐち
)
に
復
(
ふく
)
するまでは——
殘
(
のこ
)
らず』と
頗
(
すこぶ
)
る
詞
(
ことば
)
を
強
(
つよ
)
めて
繰返
(
くりかへ
)
し、
屹然
(
きつと
)
愛
(
あい
)
ちやんの
方
(
はう
)
を
御覽
(
ごらん
)
になりました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
木村は気の毒です。あの男は表面はあんなに楽天的に見えていて、意志が
強
(
つよ
)
そうだけれども、ずいぶん涙っぽいほうだから、その失望は思いやられます。けれどもそれだってしかたがない。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
なぜなら、どんな高いところへあがっても平気なほどしっかりした
気象
(
きしょう
)
でしたから、一番
強
(
つよ
)
かったのですし、またちゃんと
下
(
お
)
り
道
(
みち
)
をこしらえておくほど
用心深
(
ようじんぶか
)
かったから、一番
賢
(
かしこ
)
いのでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
さう
言
(
い
)
はれると、
弱
(
よわ
)
い
者
(
もの
)
どもは
強
(
つよ
)
い
者
(
もの
)
の
命
(
めい
)
に
服從
(
ふくじう
)
するよりほかはなかつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
歴史
(
れきし
)
で
見
(
み
)
ても
最初
(
さいしよ
)
から
出
(
で
)
て
來
(
く
)
る
伏羲氏
(
ふくぎし
)
が
蛇身
(
じやしん
)
人首
(
じんしゆ
)
であつて、
神農氏
(
しんのうし
)
が
人身
(
じんしん
)
牛首
(
ぎうしゆ
)
である。
恁
(
こ
)
ういふ
風
(
ふう
)
に
支那人
(
しなじん
)
は
太古
(
たいこ
)
から
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
力
(
ちから
)
が
非常
(
ひぜう
)
に
強
(
つよ
)
かつた。
是皆
(
これみな
)
國土
(
こくど
)
の
關係
(
くわんけい
)
による
事
(
こと
)
と
思
(
おも
)
はれる。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
乳母 おのれ、わしの
事
(
こと
)
を
何
(
なん
)
とでも
言
(
い
)
うて
見
(
み
)
をれ、
目
(
め
)
に
物
(
もの
)
を
見
(
み
)
せうぞい。よしんば
見
(
み
)
かけより
強
(
つよ
)
からうと、あんな
奴
(
やつ
)
がまだ
別
(
べつ
)
に二十
人
(
にん
)
あらうと、
大事
(
だいじ
)
ない。
自力
(
じりき
)
で
敵
(
かな
)
はぬなら、
人
(
ひと
)
を
頼
(
たの
)
むわいの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
磯目 何が
強
(
つよ
)
いものかい。多寡の知れた奴だ。
沓掛時次郎 三幕十場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
あはれまた
褪
(
あ
)
せはてし髪の
髷
(
まげ
)
強
(
つよ
)
きくゆりに
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
強
(
つよ
)
し、
烈
(
はげ
)
し、あまりに
眩
(
は
)
ゆし
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
「ペンは
剣
(
けん
)
よりも
強
(
つよ
)
し。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
とよもし
呻
(
うな
)
る聲
強
(
つよ
)
く
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
焔
(
ほのほ
)
はあまり
強
(
つよ
)
くして
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
あなたのような、
強
(
つよ
)
い
方
(
かた
)
がお
泣
(
な
)
きなさるのは、よくよくのことでございましょう。
私
(
わたし
)
どもだったら、どうなってしまったかしれない。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“強”の解説
漢姓
強(きょう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
強
常用漢字
小2
部首:⼸
11画
“強”を含む語句
強請
強情
強者
強面
強飯
強盗
強健
手強
強力
強奪
強直
勉強
強敵
強雨
気強
頑強
強張
強気
強烈
心強
...