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波
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なみ
ふりがな文庫
“
波
(
なみ
)” の例文
〔はあ、では一寸行って
参
(
まい
)
ります。〕木の青、木の青、空の雲は今日も
甘酸
(
あまず
)
っぱく、足なみのゆれと光の
波
(
なみ
)
。足なみのゆれと光の波。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それで、
彼
(
かれ
)
は、じっとして
見守
(
みまも
)
っていました。
船
(
ふね
)
から、
人
(
ひと
)
がおりて、
汀
(
みぎわ
)
を
歩
(
ある
)
いて、
小
(
ちい
)
さな
箱
(
はこ
)
を
波
(
なみ
)
のとどかない
砂
(
すな
)
の
上
(
うえ
)
におろしました。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なあに、できないことがあるものか。
波
(
なみ
)
の力でできるのに、
人間
(
にんげん
)
にできないってことがあるものか。ようするに、
時間
(
じかん
)
の
問題
(
もんだい
)
さ。」
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
丁度
(
ちようど
)
普通
(
ふつう
)
の
小
(
ちひ
)
さな
波
(
なみ
)
について
濱
(
はま
)
に
於
(
おい
)
て
經驗
(
けいけん
)
する
通
(
とほ
)
りであるから、
此状態
(
このじようたい
)
になつてからは、
浪
(
なみ
)
といふよりも
寧
(
むし
)
ろ
流
(
なが
)
れといふべきである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
本艦
(
ほんかん
)
は
一令
(
いちれい
)
の
下
(
した
)
に
推進螺旋
(
スクルー
)
波
(
なみ
)
を
蹴
(
け
)
つて
進航
(
しんかう
)
を
始
(
はじ
)
めた。
規律
(
きりつ
)
正
(
たゞ
)
しき
軍艦
(
ぐんかん
)
の
甲板
(
かんぱん
)
、かゝる
活劇
(
さわぎ
)
の
間
(
あひだ
)
でも
决
(
けつ
)
して
其
(
その
)
態度
(
たいど
)
を
亂
(
みだ
)
す
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
はない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
「
死顔
(
しにがほ
)
」も「
黒
(
くろ
)
き
笑
(
わらひ
)
も」
泪
(
なみだ
)
にとけて、カンテラの
光
(
ひかり
)
のなかへぎらぎらときえていつた、
舞台
(
ぶたい
)
も
桟敷
(
さじき
)
も
金色
(
こんじき
)
の
波
(
なみ
)
のなかにたヾよふた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
それに、
洋画家
(
やうぐわか
)
の
梶原
(
かぢはら
)
さんが、
雨
(
あめ
)
を
凌
(
しの
)
ぎ、
波
(
なみ
)
を
浴
(
あ
)
びて、
船
(
ふね
)
でも、
巌
(
いは
)
でも、
名勝
(
めいしよう
)
の
実写
(
じつしや
)
をなすつたのも、
御双方
(
ごそうはう
)
、
御会心
(
ごくわいしん
)
の
事
(
こと
)
と
存
(
ぞん
)
じます。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
遠くのほうに、いくそうかの
船
(
ふね
)
が見えました。船は
波
(
なみ
)
の上で、おどったりはねたりしながら、
鉄砲
(
てっぽう
)
をうって、たすけをもとめていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
待給
(
まちたま
)
へ
諸共
(
もろとも
)
にの
心
(
こヽろ
)
なりけん、
見
(
み
)
し
忍
(
しの
)
び
寐
(
ね
)
に
賜
(
たま
)
はりし
姫
(
ひめ
)
がしごきの
緋縮緬
(
ひぢりめん
)
を、
最期
(
さいご
)
の
胸
(
むね
)
に
幾重
(
いくへ
)
まきて、
大川
(
おほかわ
)
の
波
(
なみ
)
かへらずぞ
成
(
な
)
りし。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
自来也
(
じらいや
)
や
同心格子
(
どうしんこうし
)
や
波
(
なみ
)
に月は、いせいよく、店の上にぶらさがってふわふわ動いていました。清造はそんな
凧
(
たこ
)
を見たのは、はじめてでした。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
波
(
なみ
)
のあらい北の海、
吹雪
(
ふぶき
)
のすさぶ
橡
(
とち
)
ノ
木
(
き
)
峠
(
とうげ
)
、それから
盲目
(
めしい
)
になってまで、京都の空へ向かっても、おいらは、クロよ、クロよと
呼
(
よ
)
んでいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これも同じく盃に
波
(
なみ
)
々と注ぐと、盆を引いて、顔と顔が、一方は薄暗い行灯に照され、一方は月を隠した
庇
(
ひさし
)
の闇に染まって
銭形平次捕物控:237 毒酒薬酒
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
そ
)
れが
月光
(
げつくわう
)
を
遮
(
さへぎ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
樅
(
もみ
)
の
木陰
(
こかげ
)
に
著
(
いちじ
)
るしく
目
(
め
)
に
立
(
た
)
つて、
身
(
み
)
を
動
(
うご
)
かす
度
(
たび
)
に一
齊
(
せい
)
にがさがさと
鳴
(
な
)
りながら
波
(
なみ
)
の
如
(
ごと
)
く
動
(
うご
)
いて
彼等
(
かれら
)
の
風姿
(
ふうし
)
を
添
(
そ
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
實際
(
じつさい
)
、
運
(
うん
)
のつかない
時
(
とき
)
と
來
(
き
)
たらこれほど
憂欝
(
いううつ
)
な
遊
(
あそ
)
びはないし、
逆
(
ぎやく
)
に
運
(
うん
)
の
波
(
なみ
)
に
乘
(
の
)
つて
天衣無縫
(
てんいむほう
)
に
牌
(
パイ
)
の
扱
(
あつか
)
へる
時
(
とき
)
ほど
麻雀
(
マージヤン
)
に
快
(
こゝろよ
)
い
陶醉
(
たうすゐ
)
を
感
(
かん
)
じる
時
(
とき
)
はない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
船
(
ふね
)
は
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
のようにゆれ、たかい
波
(
なみ
)
はかんぱんにおどりあがり、うっかりしていると、
人間
(
にんげん
)
もころがされるしまつで、みんな
青
(
あお
)
い
顔
(
かお
)
をしていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
部屋を
出
(
で
)
る時、振り返つたら、
紺青
(
こんじやう
)
の
波
(
なみ
)
が
摧
(
くだ
)
けて、白く吹き
返
(
かへ
)
す所
丈
(
だけ
)
が、
暗
(
くら
)
い
中
(
なか
)
に
判然
(
はつきり
)
見えた。代助は此
大濤
(
おほなみ
)
の
上
(
うへ
)
に
黄金色
(
こがねいろ
)
の
雲
(
くも
)
の
峰
(
みね
)
を一面に
描
(
か
)
かした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
こういいながら
橋
(
はし
)
の下に
降
(
お
)
りて、
波
(
なみ
)
を
切
(
き
)
って
湖
(
みずうみ
)
の中に
入
(
はい
)
って行きました。
藤太
(
とうだ
)
もその
後
(
あと
)
からついて行きました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
月光
(
げつこう
)
の
照
(
てら
)
す
下
(
もと
)
に
聞
(
きこ
)
えて
來
(
く
)
るその
波
(
なみ
)
の
響
(
ひゞ
)
きも、
思
(
おも
)
へば
夜
(
よ
)
の
更
(
ふ
)
けた
感
(
かん
)
じのすることだ。かうした
晩
(
ばん
)
に、この
海
(
うみ
)
に
舟旅
(
ふなたび
)
をして、
船
(
ふね
)
の
中
(
なか
)
で
目
(
め
)
の
覺
(
さ
)
めてゐる
人
(
ひと
)
もあらう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そこで大國主の命が
出雲
(
いずも
)
の
御大
(
みほ
)
の
御埼
(
みさき
)
においでになつた時に、
波
(
なみ
)
の
上
(
うえ
)
を
蔓芋
(
つるいも
)
のさやを
割
(
わ
)
つて船にして
蛾
(
が
)
の皮をそつくり
剥
(
は
)
いで
著物
(
きもの
)
にして
寄
(
よ
)
つて來る神樣があります。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「まあ、どうしましょうねえ。暮から、このような、うれしい事ばかり。思えば、きょう、あけがたの夢に、千羽の
鶴
(
つる
)
が空に舞い、
四海
(
しかい
)
波
(
なみ
)
押しわけて
万亀
(
ばんき
)
が泳ぎ、」
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そこへ、所用があって外出していた、
乳母
(
うば
)
のお
波
(
なみ
)
が帰って来て
申訳
(
もうしわけ
)
がないと泣き出す騒ぎである。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ぞ
催
(
もよほ
)
しけるが三日も
暮
(
くれ
)
はや四日と
成
(
なり
)
にける此日は
早天
(
さうてん
)
より
長閑
(
のどか
)
にて四方
晴渡
(
はれわた
)
り海上
青疊
(
あをだたみ
)
を敷たる如く
青
(
あを
)
めき
渡
(
わたり
)
ければ吉兵衞も
船頭
(
せんどう
)
も
船表
(
ふなおもて
)
へ出て四方を
詠
(
なが
)
め
波
(
なみ
)
靜
(
しづか
)
なる有樣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして
二人
(
ふたり
)
は
耳
(
みみ
)
をすましてきいていたが、
余韻
(
よいん
)
がわあんわあんと
波
(
なみ
)
のようにくりかえしながら
消
(
き
)
えていったばかりで、ぜんそく
持
(
も
)
ちの
痰
(
たん
)
のような
音
(
おと
)
はぜんぜんしなかった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
遠
(
とほ
)
くアムールの
岸
(
きし
)
を
噛
(
か
)
む
波
(
なみ
)
の
響
(
ひゞ
)
きは、
興安嶺
(
こうあんれい
)
を
越
(
こ
)
え、
松花江
(
しようくわかう
)
を
渡
(
わた
)
り、
哈爾賓
(
はるびん
)
の
寺院
(
じゐん
)
を
揺
(
ゆ
)
すり、
間島
(
かんたう
)
の
村々
(
むら/\
)
に
伝
(
つた
)
はり、あまねく
遼寧
(
れいねい
)
の
公司
(
こんす
)
を
揺
(
ゆ
)
るがし、
日本駐屯軍
(
にほんちうとんぐん
)
の
陣営
(
ぢんえい
)
に
迫
(
せま
)
る
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
もののふの
八十
(
やそ
)
うぢ
河
(
がは
)
の
網代木
(
あじろぎ
)
にいさよふ
波
(
なみ
)
のゆくへ
知
(
し
)
らずも 〔巻三・二六四〕 柿本人麿
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
この辺の博徒親分
波
(
なみ
)
一里儀十の子分、おぶの甚太、籠彦、
堀下
(
ほりさ
)
げ
根吉
(
ねきち
)
の三人が飛んでくる。
一本刀土俵入 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
「うむ。
波
(
なみ
)
はそこに
控
(
ひか
)
えておれ。木戸。その少年を前につれてこい。直接、話をしてみる」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
周三は
絶
(
た
)
えず此の事に就いて考えてゐた。雖然周三とても
遉
(
さすが
)
に世の中の
波
(
なみ
)
の
荒
(
あら
)
いことを知つてゐた。で熱する頭を押へて、
愼重
(
しんちよう
)
に
詮議
(
せんぎ
)
する積で、
今日
(
けふ
)
まで
躊躇
(
ぐづ/″\
)
してゐたのであつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
吉之丞は舵場の櫓で、一
波
(
なみ
)
ごとに淡くなる琉球の島影を見送っているうちに、李旦がいっていた海賊船のことを思いだし、船室に置いてある
灰吹銀
(
はいふきぎん
)
の金箱が、急に重荷になってきた。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
枝珊瑚の根の方を岩にして、
周囲
(
まわり
)
を
怒
(
いか
)
り
波
(
なみ
)
と
濤
(
なみ
)
とを現わし、黒奴が珊瑚の枝に乗って
喇叭
(
らっぱ
)
を吹いているとか、陸に上がって
衣物
(
きもの
)
をしぼっているとか、遠見をしているとかいう形を作る。
幕末維新懐古談:36 脂土や石膏に心を惹かれたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
肩
(
かた
)
から
乳
(
ちち
)
へと
流
(
なが
)
れるほうずきのふくらみをそのままの
線
(
せん
)
に、
殊
(
こと
)
にあらわの
波
(
なみ
)
を
打
(
う
)
たせて、
背
(
せ
)
から
腰
(
こし
)
への、
白薩摩
(
しろさつま
)
の
徳利
(
とくり
)
を
寝
(
ね
)
かしたような
弓
(
ゆみ
)
なりには、
触
(
さわ
)
ればそのまま
手先
(
てさき
)
が
滑
(
すべ
)
り
落
(
お
)
ちるかと
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
去年の大試合に拝領した藩公の賞美刀、
波
(
なみ
)
の
平行安
(
たいらゆきやす
)
の
斬味
(
きれあじ
)
見たさもあった。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
四海
(
しかい
)
波
(
なみ
)
静かに、
供奉
(
ぐぶ
)
の方々も太平の春を喜んだのでござりまして、関白殿とのおん仲もまだその頃はお睦じゅう見えましたのに、それより僅か一年を隔てゝあのようなことが起りましょうとは
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
朝日
(
あさひ
)
が
波
(
なみ
)
を
躍出
(
をどりいで
)
るやうな
元氣
(
げんき
)
を
人
(
ひと
)
は
何時
(
いつ
)
も
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
なければならぬ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
牡丹花
(
ぼたんくわ
)
ひとつ、
血
(
ち
)
の
波
(
なみ
)
を
焦
(
こ
)
がれつ、
沈
(
しづ
)
む。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
波
(
なみ
)
にたゞよひ
波
(
なみ
)
の
樣
(
よ
)
に
ゴンドラの唄
(旧字旧仮名)
/
吉井勇
(著)
波
(
なみ
)
と
波
(
なみ
)
とのかさなりて
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
波
(
なみ
)
がさびしく
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
子供
(
こども
)
は、もはや、
海
(
うみ
)
の
上
(
うえ
)
の
航海
(
こうかい
)
に
飽
(
あ
)
いていました。なぜなら、
青
(
あお
)
い
波
(
なみ
)
と
青
(
あお
)
い
空
(
そら
)
のほかには、なにも
見
(
み
)
ることができなかったからです。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
奇麗
(
きれい
)
なすきとおった風がやって
参
(
まい
)
りました。まず
向
(
む
)
こうのポプラをひるがえし、青の
燕麦
(
オート
)
に
波
(
なみ
)
をたてそれから
丘
(
おか
)
にのぼって来ました。
おきなぐさ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
山の
湖
(
みずうみ
)
にも、風がさわぐと、大きな
波
(
なみ
)
がたった。けれども、海にくらべると、まるで、おとなと子どものような、ちがいであった。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
盂蘭盆
(
うらぼん
)
の
墓詣
(
はかまうで
)
に、
其
(
そ
)
のなき
母
(
はゝ
)
を
偲
(
しの
)
びつゝ、
涙
(
なみだ
)
ぐみたる
娘
(
むすめ
)
あり。あかの
水
(
みづ
)
の
雫
(
しづく
)
ならで、
桔梗
(
ききやう
)
に
露
(
つゆ
)
を
置添
(
おきそ
)
へつ、うき
世
(
よ
)
の
波
(
なみ
)
を
思
(
おも
)
ふならずや。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
忽
(
たちま
)
ち、
潮
(
うしほ
)
は
泡立
(
あわだ
)
ち、
波
(
なみ
)
は
逆卷
(
さかま
)
いて、
其邊
(
そのへん
)
海嘯
(
つなみ
)
の
寄
(
よ
)
せた
樣
(
やう
)
な
光景
(
くわうけい
)
、
私
(
わたくし
)
は
一生懸命
(
いつせうけんめい
)
に
鐵鎖
(
てつさ
)
を
握
(
にぎ
)
り
詰
(
つ
)
めて、
此處
(
こゝ
)
千番
(
せんばん
)
に
一番
(
いちばん
)
と
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
建
(
た
)
ちならぶ
殿楼長屋
(
でんろうながや
)
のいらかの
波
(
なみ
)
へ、バラバラバラバラまッくろな
落葉
(
おちば
)
のかげが
雹
(
ひょう
)
のように
降
(
ふ
)
ってくる!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
右
(
みぎ
)
の
通
(
とほ
)
り、
津浪
(
つなみ
)
は
事實上
(
じじつじよう
)
に
於
(
おい
)
て
港
(
みなと
)
の
波
(
なみ
)
である。われ/\は
學術的
(
がくじゆつてき
)
にもこの
名前
(
なまへ
)
を
用
(
もち
)
ひてゐる。
實
(
じつ
)
に
津浪
(
つなみ
)
なる
語
(
ご
)
は、
最早
(
もはや
)
國際語
(
こくさいご
)
となつた
觀
(
かん
)
がある。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「もしもおまえが、指輪をもたずにあがってきたら、
波
(
なみ
)
のなかで
命
(
いのち
)
をおとすまで、なんどでもつきおとされるのだぞ。」
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
斯んな事を
真面目
(
まじめ
)
に
口
(
くち
)
にした、又今でも
口
(
くち
)
にしかねまじき
親爺
(
おやぢ
)
は気の毒なものだと、代助は考へる。彼は地震が
嫌
(
きらひ
)
である。瞬間の動揺でも
胸
(
むね
)
に
波
(
なみ
)
が
打
(
う
)
つ。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
浮
(
う
)
き
寢
(
ね
)
といふのは、
水鳥
(
みづとり
)
が、
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
で
寢
(
ね
)
ることから
移
(
うつ
)
つて
來
(
き
)
て、
人間
(
にんげん
)
にも、
舟旅
(
ふなたび
)
の
夜泊
(
よどま
)
りの
場合
(
ばあひ
)
に
用
(
もち
)
ひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
も
西風
(
にしかぜ
)
が
枯木
(
かれき
)
の
林
(
はやし
)
から
麥畑
(
むぎばたけ
)
からさうして
鬼怒川
(
きぬがは
)
を
渡
(
わた
)
つて
吹
(
ふ
)
いた。
鬼怒川
(
きぬがは
)
の
水
(
みづ
)
は
白
(
しろ
)
い
波
(
なみ
)
が
立
(
た
)
つて、
遠
(
とほ
)
くからはそれが
粟
(
あは
)
を
生
(
しやう
)
じた
肌
(
はだへ
)
のやうに
只
(
たゞ
)
こそばゆく
見
(
み
)
えた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
為朝
(
ためとも
)
はだんだんそばへよってみますと、
岸
(
きし
)
は
岩
(
いわ
)
がけわしい上に
波
(
なみ
)
が
高
(
たか
)
いので、
船
(
ふね
)
が
着
(
つ
)
けられません。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“波”の意味
《名詞》
(なみ)水面上で上下運動が伝達すること。又は、その上下運動。
(なみ)ある媒質を通して、振幅運動が伝達すること、又はその振幅。
(出典:Wiktionary)
波
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“波”を含む語句
小波
阿波
丹波
波斯
鯨波
難波津
難波
秋波
波濤
波止場
寧波
余波
波頭
波蘭
筑波山
餘波
白波
風波
波動
波浪
...