“早天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうてん80.0%
さうてん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早天そうてんに家から東に当る霊場に行って日の出を拝み、それから南をあるいて日の入りは西の方で拝むという例もある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鉱山のお客だとか云う三人づれが、昨夜ゆうべから柳屋の奥に飲みあかしていて、今朝けさ早天そうてんから近所構わずに騒いでいたが、もう大抵騒ぎ草臥くたびれたと見えて、午頃ひるごろには生酔なまよい漸々だんだんに倒れてしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しやしいよ/\明日の早天さうてん出立しゆつたつ致す故御暇乞いとまごひに參り候なりと村中へ暇乞にまはれり此時寶澤はやうやく十四歳の少年なり頃は享保きやうほいぬ年二月二日成し幼年えうねんより住馴すみなれし土地を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もよほしけるが三日もくれはや四日となりにける此日は早天さうてんより長閑のどかにて四方晴渡はれわたり海上青疊あをだたみを敷たる如くあをめきわたりければ吉兵衞も船頭せんどう船表ふなおもてへ出て四方をながなみしづかなる有樣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)