“そうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソウテン
語句割合
装填48.4%
蒼天22.6%
早天12.9%
霜天6.5%
宗典3.2%
裝填3.2%
噪聒3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主砲係りの兵員は、火薬の煙に吹かれた真黒な顔の中から、キリリと白い歯列を見せて、一弾又一弾と、重い砲弾を装填そうてんしていった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
けれども、たとい他の者は皆雨傘あまがさの下にいようとも、恋人らがながめる幸福の蒼天そうてんは、常に空の片すみに残ってるものである。
鉱山のお客だとか云う三人づれが、昨夜ゆうべから柳屋の奥に飲みあかしていて、今朝けさ早天そうてんから近所構わずに騒いでいたが、もう大抵騒ぎ草臥くたびれたと見えて、午頃ひるごろには生酔なまよい漸々だんだんに倒れてしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
正月十日、霜天そうてんに泡を吹いて、ガラツ八の八五郎、奔馬ほんばのやうに飛んで來たのです。
と、宗典そうてんは医家らしく、かろく受けても、心のうちでは、老公の今朝の健康に、決して安心はしていなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老公はまたお医師いしゃ宗典そうてんをかえりみて
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鐵砲てつぽう彈藥だんやく裝填そうてんしてあれば引金ひきがねはづすことによつて彈丸たま遠方えんぽうぶが、もし彈藥だんやく裝填そうてんしてなくあるひたん彈丸たまだけめて火藥かやくくはへなかつたなら
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
豫知問題よちもんだい研究けんきゆうについてもつと大切たいせつ目標もくひようは、地震ぢしん主原因しゆげんいん調査ちようさである。彈藥だんやく完全かんぜん裝填そうてんされてあるか、いなかを調しらべることである。近時きんじ此方面このほうめん研究けんきゆうがわが日本につぽんおいおほいにすゝんでた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
すると、ここに、海ぞいの窓ぎわに席を占めた男女二人の若き東洋人、満堂の噪聒そうてん乱語を空吹く風と聞き流し、〽ナニ、花馬車の一等賞はこっちのものサ。