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装填
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そうてん
ふりがな文庫
“
装填
(
そうてん
)” の例文
旧字:
裝填
二連発の猟銃を取って火薬を
装填
(
そうてん
)
して兵隊用の弾丸をこめると右足の長靴を脱いで、銃口を胸へ当て足で引金を探りにかかったのだ。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
主砲係りの兵員は、火薬の煙に吹かれた真黒な顔の中から、キリリと白い歯列を見せて、一弾又一弾と、重い砲弾を
装填
(
そうてん
)
していった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
精々十五発程度のものが紙に包んで添えられていたのであったが、あたりを見廻しながら
銅
(
あかがね
)
色をした
鋼
(
はがね
)
の胴体に、手早く
装填
(
そうてん
)
してしまった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
彼女はそれを調べて、中の一つを取り、なお震えつづけながら
装填
(
そうてん
)
し、ふたたび武器を胸にあてがい、そして引き金を引いた。——やはり発射しなかった。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
弾薬を
装填
(
そうてん
)
して、わずかの窪地の蔭から、銃口を敵へ擬しながらも、距離を考えて、容易には放たなかった。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
★向側のビルの窓から、ツバのない短剣を銃に
装填
(
そうてん
)
して射つ ★窓を通して岩塩で作った弾丸をうちこむ。
探偵小説の「謎」
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
分隊長を助け、部下の砲員を指揮して手早く右舷速射砲の
装填
(
そうてん
)
を終わりたる武男は、ややおくれて、
士官次室
(
ガンルーム
)
に入れば、同僚皆すでに集まりて、
箸
(
はし
)
下り
皿
(
さら
)
鳴りぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
すべての瞬間に破滅の
装填
(
そうてん
)
されている宇宙、すべての瞬間に戦慄が潜んでいる宇宙、ジーンとしてそれに耳を澄ませている人間の顔を僕は夢にみたような気がする。
鎮魂歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
鎖は馬車の長さだけに伸び、その先端に一人の監視が、
装填
(
そうてん
)
した銃を持って徒歩で控えていた。
死刑囚最後の日
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼は自分で銃弾を運び、自分で
装填
(
そうてん
)
し、自分で狙った。見ると、味方の戦線からは銃声がほとんど絶えてしまった。ただ自分が操っている機関銃のみが反抗の悲鳴を続けているのであった。
勲章を貰う話
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
わたしの内部に切なく
装填
(
そうてん
)
され
原爆詩集
(新字新仮名)
/
峠三吉
(著)
「
装填
(
そうてん
)
が不備だったんだな、なに、かまいません! まだ雷管があるでしょう。お直しなさい、待っていますから」
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
かかる程度の微少量のボロンを計量し、それをテイクロトロンに
装填
(
そうてん
)
するのであるが、この計量が至極むずかしい
諜報中継局
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
氷を弾丸の形にけずって、銃器に
装填
(
そうてん
)
し、手早く発射する方法がある。鋭い氷片は被害者の体内に入り、
弾痕
(
だんこん
)
を残すが解剖しても弾丸は発見されない。体内でとけてしまうからだ。
探偵小説の「謎」
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
装填
(
そうてん
)
し照準を定め
牽索
(
ひきなわ
)
を張り発射しまた装填するまで、射的場の精確さらに実戦の熱を加えて、火災は起こらんとするに消し、
弾
(
だん
)
は命ぜざるに運び、死亡負傷はたちまち運び去り
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
と、いっても、
弾込
(
たまご
)
めや、
銃
(
つつ
)
の掃除に、暇がかかるので、鉄砲組もおよそ、三列三交代ぐらいになって、撃っては、うしろへ退き、次の列に、
装填
(
そうてん
)
して待っているのが代って前へ進んでは撃つ。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
博士が十五年前に
装填
(
そうてん
)
した長期性時限爆弾に関して、問い合わせに殺到した官界財界その他ありとあらゆる職業部面の、
概算
(
がいさん
)
三千人の群衆からのがれるためであった。
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
刑事から受取った火繩銃には、用意の弾丸と火薬を
装填
(
そうてん
)
して、印をつけて置いた元の位置に正確に置き、花瓶と花瓶台も、これには最も綿密に注意をしたのであるが、前にあった位置通りに据えた。
火縄銃
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“装填”の意味
《名詞》
装填(そうてん)
中に物を詰め込むこと。
(出典:Wiktionary)
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
填
部首:⼟
13画
“装”で始まる語句
装
装束
装飾
装幀
装置
装上
装釘
装立
装飾品
装飾灯