“装上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もりあが70.0%
もりあ30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肩越かたごしに、のへりを、ゆき装上もりあがるやうに、しづくさへしと/\と……とき判然はつきりえたのは、きむらがつた真白まつしろはなである。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水にほとばしいきおいに、水槽を装上もりあがって、そこから百条のすだれを乱して、溝を走って、路傍みちばたの草を、さらさらと鳴してく。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前年その長屋の表町に道普請があって、向側へ砂利を装上もりあげたから、この町を通る腕車荷車は不残のこらず路地口の際をいて通ることがあった。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黙っていろよ、何んにも言うな、きっと誰にも饒舌しゃべるでねえぞ、と言い続けて、うちへ帰って、納戸なんど閉切しめきって暗くして、お仏壇ぶつだんの前へむしろを敷いて、其処そこへざくざくと装上もりあげた。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)