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装上
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もりあが
ふりがな文庫
“
装上
(
もりあが
)” の例文
其
(
そ
)
の
肩越
(
かたごし
)
に、
田
(
た
)
のへりを、
雪
(
ゆき
)
が
装上
(
もりあが
)
るやうに、
且
(
か
)
つ
雫
(
しづく
)
さへしと/\と……
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
判然
(
はつきり
)
と
見
(
み
)
えたのは、
咲
(
さ
)
きむらがつた
真白
(
まつしろ
)
な
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
である。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
水に
迸
(
ほとばし
)
る
勢
(
いきおい
)
に、水槽を
装上
(
もりあが
)
って、そこから百条の
簾
(
すだれ
)
を乱して、溝を走って、
路傍
(
みちばた
)
の草を、さらさらと鳴して
行
(
ゆ
)
く。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
陽
(
ひ
)
が
白
(
しろ
)
く、
雲
(
くも
)
が
白
(
しろ
)
く、
空
(
そら
)
も
白
(
しろ
)
い。のんどりとして
静寂
(
せいじやく
)
な
田畠
(
たはた
)
には、
土
(
つち
)
の
湧出
(
わきで
)
て、
装上
(
もりあが
)
るやうな
蛙
(
かはづ
)
の
声
(
こゑ
)
。かた/\かた/\ころツ、ころツ、くわら/\くわら、くつ/\くつ。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
咄嗟
(
とっさ
)
に思って、手首に重く、脈にこたえて、筆で染めると、解けた胡粉は、ほんのりと、笠よりも
掌
(
て
)
に響き、雪を円く、暖かく、
肌理
(
きめ
)
滑らかに
装上
(
もりあが
)
る。色の白さが
夜
(
よ
)
の
陽炎
(
かげろう
)
。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その
紺地
(
こんじ
)
に、清く、さらさらと
装上
(
もりあが
)
った、
一行金字
(
いちぎょうきんじ
)
、
一行銀書
(
いちぎょうぎんしょ
)
の経である。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
鱗
(
うろこ
)
の
波
(
なみ
)
は、ひた/\と
装上
(
もりあが
)
つて
高
(
たか
)
く
打
(
う
)
つ。——
所謂
(
いはゆる
)
「
石
(
いし
)
げど」の
勝
(
しよう
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
水の
装上
(
もりあが
)
った水盤に映ったのは、
撫肩
(
なでがた
)
の
靡
(
なび
)
いた浴衣の薄い模様です。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
装
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“装”で始まる語句
装
装束
装飾
装幀
装填
装置
装釘
装立
装飾灯
装飾品