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青疊
読み方 | 割合 |
あをだたみ | 66.7% |
あをだゝみ | 33.3% |
ぞ
催しけるが三日も
暮はや四日と
成にける此日は
早天より
長閑にて四方
晴渡り海上
青疊を敷たる如く
青めき
渡ければ吉兵衞も
船頭も
船表へ出て四方を
詠め
波靜なる有樣を
其の
夕刻は、
六文錢も、
八門遁甲も
何にもない。
座に、
煙草盆を
控へて、
私が
先づ
一人、
斜に
琵琶棚を
見込んで、ぽかんと
控へた。
青疊徒らに
廣くして、
大卓は、
浮島の
體である。
おつぎの
裝ひは
側では
疎末であつても、
處々ちらり/\と
白い
穗先が
覗いて
大抵はまだ
冴え/″\として
只一
枚の
青疊を
敷いた
樣な
田圃の
間をくつきりと
際立つて
目に
立つのであつた。