“波浪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はろう70.0%
はらう20.0%
なみ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、波浪はろうは、なんとなしに、怒った表情に見える。船のへさきむ白いしぶきが、いまにも檣のうえまでとびあがりそうに見える。
幽霊船の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
先の程波浪はらうの中に投げられしはかかる際に危険なりとせらるる硫酸のたぐひなりと云ふ事もこの時に知り申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
噸數とんすう一千とんくらゐ二本にほん烟筒えんとつ二本にほんマストその下甲板げかんぱんには大砲たいほう小銃等せうじうとうめるにやあらん。いぶかしきまで船脚ふなあしふかしづんでえたそのふねが、いま闇黒あんこくなる波浪なみうへ朦朧ぼんやりみとめられたのである。