波浪はらう)” の例文
先の程波浪はらうの中に投げられしはかかる際に危険なりとせらるる硫酸のたぐひなりと云ふ事もこの時に知り申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
なん難有ありがた信仰しんかうではないか。つよ信仰しんかうつて法師ほふしであつたから、到底たうてい龍神りうじんごときがこのおれしづめることは出來できない、波浪はらう不能沒ふのうもつだ、としんじてうたがはぬぢやから、其處そこでそれ自若じじやくとしてられる。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)