“天衣無縫”の読み方と例文
読み方割合
てんいむほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
實際じつさいうんのつかないときたらこれほど憂欝いううつあそびはないし、ぎやくうんなみつて天衣無縫てんいむほうパイあつかへるときほど麻雀マージヤンこゝろよ陶醉たうすゐかんじるときはない。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
この辺で止めて置けば万事が天衣無縫てんいむほうで、彼女の正体も暴露されず、私の病院も依然としてマスコットを失わずにすんだ訳であったが、好事こうず多し、とでも言おうか。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わが御主君といえども、筑前守の天性の大気と、天衣無縫てんいむほうぼうとした人がらにある衆望には、到底、及ばないものがある。時人は滔々とうとうこの人の驥尾きびに付し、時勢は着々この人に次代を
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)