)” の例文
三十七ねんぐわつ十四幻翁げんおう望生ぼうせい二人ふたりとも馬籠まごめき、茶店ちやみせ荷物にもつ着物きものあづけてき、息子むすこ人夫にんぷたのんで、遺跡ゐせきむかつた。
誠に有難ありがたい事で、わたくしもホツといきいて、それから二の一ばん汽車きしや京都きやうと御随行ごずゐかうをいたして木屋町きやちやう吉富楼よしとみろうといふうちまゐりました
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
學生がくせい平日いつもよりはかず不足ふそくであつた。不審ふしんことには、自分じぶんより三四さんよまへかへつてゐるべきはず安井やすゐかほさへ何處どこにもえなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
島本しまもとはなしでは、ぼたんのはちつてきたのが、事件発見じけんはっけんのあの日、つまり五がつからいうと、一昨日おとといだといつたんじやないでしようか。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
帽子屋ばうしやは、福鼠ふくねずみつて、あとからつゞいて法廷ほふていはいつてた三月兎ぐわつうさぎて、『三ぐわつの十四だつたとおもひます』とひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
王栄老は七の間待つてみたが、風は少しも衰へなかつた。すると八日目の朝、髯の白い宿屋の主人がひよつくり座敷に入つて来た。
勿論彼は密送前みつそうまへから本葬にかゝるまで十も、あによめの弟にあたる人のいへの二かいはなれに閉籠とぢこもつてゐて叮重ていちやうにされゝばされるほど気が痛んだ。
(新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
およ本年ほんねんの一ぐわつすぎには解禁後かいきんご推定相場すゐていさうばである四十九ドルぶんの一乃至ないし四十九ドルぶんの三まで騰貴とうきすることはたしか算定さんてい出來できたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
勘次かんじわざ卯平うへいせつけるやうとやいたときとりかごせて、戸口とぐち庭葢にはぶたうへに三も四いたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
十月十四の午後の出来事をづ書くべきにさふらはん。その前夜ぜんや私常よりも一層眠りぐるしく、ほとほとと一睡の夢も結びかねて明かせしにさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
いよ/\離縁りゑんするとでもはれてたのかとおちついてふに、良人おつと一昨日おとゝひよりうちへとてはかへられませぬ、五うちけるは平常つねこと
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
医者いしやあをくなつて、さわいだが、かみたすけかやうや生命いのち取留とりとまり、三ばかりでとまつたが、到頭たうとうこしけた、もとより不具かたわ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
知らせるのが、一ばんいい工夫くふうだけれど、そんなことに、四も五日もかかっていてはに合いはしない。エエ、どうしたらいいだろうッ……
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近来珍らしい二百二十だよ。夜半よなか過ぎたら風速四十米突メートルを越すかも知れん。……おまけにここは朝鮮最南端の絶影島まきのしまだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ふものアンドレイ、エヒミチはこらこらへて、我慢がまんをしてゐたのであるが、三日目かめにはもう如何どうにもこられず。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「うむ、変人へんじんだと承知しょうちでおいてみるのだから、いまからこぼすのはまだ早い、とにかく十か二十日も使ってみんことにはわかりゃせんじゃないか」
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
ガンと一つ顔でもなぐられたら、ほおが五もいたんで、一きれのパンも、かめなくなる。スープばかりっていなければならない、という評判ひょうばんなのだ。
小指一本の大試合 (新字新仮名) / 山中峯太郎(著)
十四あさぼく支度したく匆々そこ/\宿やどした。銀座ぎんざ半襟はんえりかんざし其他そのたむすめよろこびさうなしなとゝのへて汽車きしやつた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
はじめ朝日島あさひじまづるとき櫻木大佐さくらぎたいさ天文てんもん觀測くわんそくして、多分たぶんこの三四あひだは、風位ふうゐ激變げきへんからうとはれたが、てん仕業しわざほど豫知よちがたいものはない。
春江のしょが来た。その夜、カフェ・ネオンの三階に於て、またまた惨劇が演ぜられた。不幸なくじを引きあてたのはふみ子という例の年増としま女給だった。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
両親りょうしんおこたらず、わたくしはかもうでてはなみず手向たむけ、またさいとか、五十にちさいとかもうには、その都度つど神職しんしょくまねいて鄭重ていちょうなお祭祀まつりをしてくださるのでした。
張作霖ちやうさくりんはず、如何いか支那人しなじん麻雀マアジヤンくかといふことはいろいろはなしくが、おどろくことは彼等かれらも三不眠不休ふみんふきうたゝかひつづけて平氣へいきだといふことだ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
安は埋めた古井戸の上をば奇麗に地ならしをしたが、五月雨さみだれ、夕立、二百十と、大雨たいうの降る時々地面が一尺二尺もくぼむので、其のは縄を引いて人のちかづかぬよう。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
ぶん入院料にふゐんれう前金まへきんをさめろですつて、今日けふ明日あすにもれない重態ぢうたい病人びやうにんだのに——ほんとに、キリストさま病院びやうゐんだなんて、何處どこまち病院びやうゐんちがところがあるんだ。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
気保養きほようと称して、このめぐりの女気おんなけのない、るす番のじいやばかりの、この別荘へやって来て、有朋がこんな風にいくもいくも、声さえ立てずに暮らすことは
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
これから八程したらウィインへ帰らなくてはならない。色々整理して置きたい事があるからなあ。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
(三にんでしたがその一人ひとり現實げんじつ世界せかいにでてわづかに三日光ひのひかりにもれないですぐまた永遠えいゑん郷土きやうどにかへつてきました)勿論もちろん天眞てんしんどもたちたいしてははづかしいことばかりの
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
十字(蒸餅むしもち)五十まい、くしがき一れん、あめをけ(飴桶あめをけ)一、送給畢おくりたびをはんぬ。御心ざしさきざきかきつくして、筆もつひゆびもたたぬ。三千世界に七ふる雨のかずはかずへつくしてん。
それにこのあひだに、多人數たにんず下役したやく謁見えつけんをする。受持々々うけもち/\事務じむ形式的けいしきてき報告はうこくする。そのあわただしいなかに、地方長官ちはうちやうくわん威勢ゐせいおほきいことをあじはつて、意氣揚々いきやう/\としてゐるのである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
いよ/\忌々いま/\しくて仕樣しやうがないので、またばかりつゞけた。矢張やはなんごたへもない。もううなつてると此方こつち意地いぢだ。畜生ちくしやう、いつまでゝもめるものかと根氣こんきよくきつゞけた。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
外に方法もないので、私は急ぎの原稿を書くひまひまには、毎日の様に本田に電話をかけて、探索の模様を聞くのだが、一向これという手掛りもないらしく、五と日がたって行った。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
たまには激浪げきらう怒濤どたうもあつてしい、惡風あくふう暴雨ぼううもあつてしい、とつて我輩わがはいけつしてらんこのむのではない、空氣くうきが五かぜよつ掃除さうぢされ、十あめよつきよめられんことをこひねがふのである。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「ア、くやしい! 先生、あたし、どうしたらいいんでしょう。うちの亭主野郎ったら、悪所通いばっかりして、もうこれで三も家へよりつきません。ほんとにほんとに、帰ってきたらどうしてやろうか……」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
 五、三をあかし…………
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
ばかりも前の朝なりし。
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
の月も見て
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
曇後晴くもりのちはれ午前ごぜん時頃じごろ瓢箪山ひようたんやま到着たうちやくしてると、發掘はつくつすで進行しんかうして赤鉢卷隊あかはちまきたい活動くわつどうしてるが、一かうかはつたことい。
からいつて一昨日おとといは、つまり、五がつにあたりますね。そのときには、はちなかに、金魚きんぎょがいなかつたのじやないでしようか。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
其時分そのじぶんはまだ一ヶのさういへ二十けんあつたのが、むすめて一にち、つひほだされて逗留たうりうした五日目かめから大雨おほあめ降出ふりだした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さて明和の五年のお話で……此の年は余り良い年ではないと見えまして、三月十四に大阪曾根崎新地そねざきしんちの大火で、山城は洪水でございました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
三四どうもなかつたから大丈夫だいぢやうぶだとはおもつてても、凝然ぢつとしてるととほくのほう滅入めいつてしまやう心持こゝろもちがして
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「国の広さは、南北八といわれています。大国の証拠には、日々、街道すじの往還、荷駄千匹ずつありと申す。以て、御推量がつくでしょう」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男らしい洒落しやらくな性格の細君のの一面にはおそろしく優しい所があつて、越して来て五目にかぜを引いて僕が寝て居ると
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
うものアンドレイ、エヒミチはこらこらえて、我慢がまんをしていたのであるが、三日目かめにはもうどうにもこられず。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
櫻木大佐等さくらぎたいさらは二十四夜半やはん電光艇でんくわうていじやうじて、本島ほんたうはなれ、その翌日よくじつ拂曉ふつぎようには、橄欖島かんらんたう島蔭しまかげ到着たうちやくする約束やくそく
毎月まいげつごと發表はつぺうする貿易ぼうえき状態じやうたい發表毎はつぺうごと改善かいぜんされて、十一ぐわつ二十輸入超過額ゆにふてうくわがくは七千萬圓まんゑん減額げんがくした。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
『二ちがつてる!と帽子屋ばうしや長太息ためいききました。『牛酪バターやくたないとおまへふていたぢやないか!』とひたして、腹立はらだたしげに三月兎ぐわつうさぎはうました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
どうかあの倉のなかにある方々の土を加茂川の水でねて、その中へわしの屍骸を入れて一つ土団子つちだんごをこしらへてくれ、そしてそれを三よさ栗田あはたかまで焼いた上
はすぐに、村役場むらやくば證明書しようめいしよもらひにつたが、失望しつばうしてかへつてた。證明書しようめいしよなるものが下附かふされるには、十かゝるか二十日はつかかゝるか、わからないといふことだつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
不審な事には、自分より三四さんよ前に帰っているべきはずの安井の顔さえどこにも見えなかった。宗助はそれが気にかかるので、帰りにわざわざ安井の下宿へ回って見た。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)