“前金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんきん55.6%
まえがね11.1%
まえきん11.1%
まへきん11.1%
アドバアンス11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又一つの年季と申しますると、一年も三年もあるいは七年も八年もございますが、何十円と定めまして、其の内前金ぜんきんります。皆手金の前借が有ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
前金まえがねとして黄金三十枚、耳をそろえて渡してやろう。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子の親を思う情合じょうあいですから、嬢様のお心もお察し申して段々お尋ね申した処、秋田穗庵とか云う医者が真珠の入った薬なれば癒るが、それをあげるには四十金前金まえきんによこせと申したそうで
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ぶん入院料にふゐんれう前金まへきんをさめろですつて、今日けふ明日あすにもれない重態ぢうたい病人びやうにんだのに——ほんとに、キリストさま病院びやうゐんだなんて、何處どこまち病院びやうゐんちがところがあるんだ。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
「私とアメリカの契約ギャランテーは、とても罐詰工場キャナリーのようなものではない。前金アドバアンスもないし、それにシイズンは長いです」
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)