トップ
>
感心
>
かんしん
ふりがな文庫
“
感心
(
かんしん
)” の例文
「やあ、きれいだな。
青
(
あお
)
や
赤
(
あか
)
やでぬったご
門
(
もん
)
があって、
龍宮
(
りゅうぐう
)
ってこんなきれいなところかなあ。」と、
次郎
(
じろう
)
さんは
感心
(
かんしん
)
していました。
きれいなきれいな町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
矢張
(
やは
)
り
歴史
(
れきし
)
に
名高
(
なだか
)
い
御方
(
おかた
)
だけのことがある。』
私
(
わたくし
)
は
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
で
独
(
ひと
)
りそう
感心
(
かんしん
)
しながら、
誘
(
さそ
)
わるるままに
岩屋
(
いわや
)
の
奥深
(
おくふか
)
く
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今
(
いま
)
に
最
(
も
)
う
一人
(
ひとり
)
此処
(
こゝ
)
へ
来
(
き
)
て
寝
(
ね
)
るさうぢやが、お
前様
(
まへさま
)
と
同国
(
どうこく
)
ぢやの、
若狭
(
わかさ
)
の
者
(
もの
)
で
塗物
(
ぬりもの
)
の
旅商人
(
たびあきうど
)
。いや
此
(
こ
)
の
男
(
をとこ
)
なぞは
若
(
わか
)
いが
感心
(
かんしん
)
に
実体
(
じつてい
)
な
好
(
い
)
い
男
(
をとこ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思ひ付お兼に
對
(
むか
)
ひ扨々其方の
智慧
(
ちゑ
)
の程
感心
(
かんしん
)
せり其
働
(
はたらき
)
にては女房にしても末頼
母敷
(
もしく
)
思ふなり夫に
就
(
つい
)
て爰に一ツの相談あり夫婦の中に隱し
隔
(
へだて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
と
感心
(
かんしん
)
して、
抜
(
ぬ
)
きかけた
刀
(
かたな
)
を
引
(
ひ
)
っこめてしまいました。そしてそれからはまったく
義家
(
よしいえ
)
になついて、
一生
(
いっしょう
)
そむきませんでした。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
宗助
(
そうすけ
)
は
詩
(
し
)
とか
歌
(
うた
)
とかいふものには、
元
(
もと
)
から
餘
(
あま
)
り
興味
(
きようみ
)
を
持
(
も
)
たない
男
(
をとこ
)
であつたが、どう
云
(
い
)
ふ
譯
(
わけ
)
か
此
(
この
)
二
句
(
く
)
を
讀
(
よ
)
んだ
時
(
とき
)
に
大變
(
たいへん
)
感心
(
かんしん
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それでも
感心
(
かんしん
)
なことには、
畫板
(
ぐわばん
)
に
向
(
むか
)
うと
最早
(
もはや
)
志村
(
しむら
)
もいま/\しい
奴
(
やつ
)
など
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
は
消
(
き
)
えて
書
(
か
)
く
方
(
はう
)
に
全
(
まつた
)
く
心
(
こゝろ
)
を
奪
(
と
)
られてしまつた。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
おや
是
(
これ
)
は
坊
(
ぼ
)
ツちやま
入
(
い
)
らつしやいまし、アハヽまアお
可愛
(
かあい
)
らしいこと、いえ
何
(
ど
)
うも
親方
(
おやかた
)
も
駭
(
おどろ
)
いてましたし、
表方
(
おもてかた
)
の者も
皆
(
みな
)
感心
(
かんしん
)
をしてえるんで
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかし、それらの
人々
(
ひとびと
)
の
中
(
なか
)
にも、これをよんでいくうちに、
諭吉
(
ゆきち
)
のかたよらない
考
(
かんが
)
えかたや、ただしい
意見
(
いけん
)
に
感心
(
かんしん
)
してくるものもでてきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
わたしは
今
(
いま
)
でもこの
事
(
こと
)
だけは、
感心
(
かんしん
)
だと
思
(
おも
)
つてゐるのです。わたしと二十
合
(
がふ
)
斬
(
き
)
り
結
(
むす
)
んだものは、
天下
(
てんか
)
にあの
男
(
をとこ
)
一人
(
ひとり
)
だけですから。(
快活
(
くわいくわつ
)
なる
微笑
(
びせう
)
)
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
鍋
(
なべ
)
とはよく
名
(
な
)
をつけたと、おいらァつくづくあいつの、
親父
(
おやじ
)
の
智恵
(
ちえ
)
に
感心
(
かんしん
)
してるんだが、それと
違
(
ちが
)
っておせんさんは、
弁天様
(
べんてんさま
)
も
跣足
(
はだし
)
の
女
(
おんな
)
ッぷり。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
『
私
(
わたくし
)
だつて、
其樣
(
そんな
)
に
無鐵砲
(
むてつぽう
)
な
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
はない、
此
(
この
)
工夫
(
くふう
)
は、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
も
仲々
(
なか/\
)
巧妙
(
うまい
)
と
感心
(
かんしん
)
なすつたんです。』と
意氣
(
いき
)
昂然
(
こうぜん
)
として
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
たいていの
農家
(
のうか
)
が、
白塗
(
しろぬ
)
りの大きな二
階建
(
かいだ
)
てでした。どの家も、いかにもりっぱに見えるので、ニールスは
感心
(
かんしん
)
して
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
その
日本部
(
につぽんぶ
)
には
日本
(
につぽん
)
においてさへ
見
(
み
)
られないような
古
(
ふる
)
い
美術品
(
びじゆつひん
)
もあり、
日本
(
につぽん
)
の
建築
(
けんちく
)
や
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
のようなものを
作
(
つく
)
つて、
陳列
(
ちんれつ
)
してあるのには
感心
(
かんしん
)
されます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それはそれは
感心
(
かんしん
)
と
言
(
い
)
はふか
恐
(
おそ
)
ろしいほどで、
特別認可
(
とくべつにんか
)
の
卒業
(
そつげう
)
と
言
(
い
)
ふ
間際
(
まぎは
)
まで
疵
(
きず
)
なしに
行
(
い
)
つてのけたを、
惜
(
を
)
しい
事
(
こと
)
にお
前
(
まへ
)
、
腦病
(
のうびやう
)
に
成
(
な
)
つたでは
無
(
な
)
からうか
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、
感心
(
かんしん
)
なことに
誰
(
だれ
)
もいやな
顔
(
かお
)
をしなかった。
僕
(
ぼく
)
らはびっこをひきひき
深谷
(
ふかだに
)
までゆき、お
爺
(
じい
)
さんをかえして
来
(
き
)
た。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
私
(
わたくし
)
は
貴方
(
あなた
)
が
總
(
すべ
)
てを
綜合
(
そうがふ
)
する
傾向
(
けいかう
)
を
有
(
も
)
つてゐるのを、
面白
(
おもしろ
)
く
感
(
かん
)
じ
且
(
か
)
つ
敬服
(
けいふく
)
致
(
いた
)
したのです、
又
(
また
)
貴方
(
あなた
)
が
今
(
いま
)
述
(
の
)
べられた
私
(
わたくし
)
の
人物評
(
じんぶつひやう
)
は、
唯
(
たゞ
)
感心
(
かんしん
)
する
外
(
ほか
)
は
有
(
あ
)
りません。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
幾
(
いく
)
らか
笑
(
わら
)
ひ
交
(
まじ
)
りに
答
(
こた
)
へられながらも、さすがにばくち
好
(
ず
)
きな
支那人
(
しなじん
)
だ、
恐
(
おそ
)
ろしく
凝
(
こ
)
つた、
洒落
(
しやれ
)
た
物
(
もの
)
を
使
(
つか
)
ふなアぐらゐにほとほと
感心
(
かんしん
)
してゐたやうな
程度
(
ていど
)
で
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
A ラヴレターなら
昔
(
むかし
)
から、
馬
(
うま
)
に
積
(
つ
)
んだら七
駄半
(
だはん
)
なんて
云
(
い
)
ふ
先例
(
せんれい
)
があるんだけれど、
母親
(
はゝおや
)
へ
毎日
(
まいにち
)
缺
(
か
)
かさずは
全
(
まつた
)
く
感心
(
かんしん
)
だね。
蓋
(
けだ
)
し
葉書利用法
(
はがきりようはふ
)
の
最上乘
(
さいじやうじよう
)
なるものかね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
美濃守殿
(
みののかみどの
)
のことから、
其方
(
そち
)
の
潔白
(
けつぱく
)
を
聞
(
き
)
いて、ひどく
感心
(
かんしん
)
したのだつたな。
全
(
まつた
)
く
其方
(
そち
)
は
此
(
こ
)
の
卑劣
(
ひれつ
)
な、
強慾
(
がうよく
)
な、
恥知
(
はぢし
)
らずの
人間
(
にんげん
)
ばかり
多
(
おほ
)
い
土地
(
とち
)
で、
珍
(
めづ
)
らしい
潔白
(
けつぱく
)
な
高尚
(
かうしやう
)
な
人間
(
にんげん
)
だ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
頓
(
やが
)
てそれがハラハラと四方に飛散する
状
(
さま
)
は、
恰
(
あたか
)
も線香花火の
消
(
きえ
)
るようであった、雨は
篠
(
しの
)
を
束
(
つか
)
ねて
投
(
なぐ
)
る如きドシャ降り、刻限は午前二時だ、僕ならずとも誰でもあまり
感心
(
かんしん
)
はしまい。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
「やっぱり
竜宮
(
りゅうぐう
)
みたいなところもあるなあ。」と
感心
(
かんしん
)
したりしました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
二宮が、
感心
(
かんしん
)
のていで、口を出す。
時計屋敷の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
感心
(
かんしん
)
する
程
(
ほど
)
、
上手
(
じやうず
)
な
技倆
(
てなみ
)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
他
(
ほか
)
の
鳥
(
とり
)
たちは、からすの
勇気
(
ゆうき
)
に
感心
(
かんしん
)
しました。いままで、ばかにされたからすが、いちばんりこうな
鳥
(
とり
)
といわれるようになりました。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
谷川
(
たにがは
)
から
上
(
あが
)
つて
来
(
き
)
さしつた
時
(
とき
)
、
手足
(
てあし
)
も
顔
(
かほ
)
も
人
(
ひと
)
ぢやから、おらあ
魂消
(
たまげ
)
た
位
(
くらゐ
)
、お
前様
(
まへさま
)
それでも
感心
(
かんしん
)
に
志
(
こゝろざし
)
が
堅固
(
けんご
)
ぢやから
助
(
たす
)
かつたやうなものよ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ちょうどその
時
(
とき
)
、このお
屋敷
(
やしき
)
にその
時分
(
じぶん
)
学者
(
がくしゃ
)
で
名高
(
なだか
)
かった
大江匡房
(
おおえのまさふさ
)
という人が
来合
(
きあ
)
わせていて、やはり
感心
(
かんしん
)
して
聞
(
き
)
いていましたが、
帰
(
かえ
)
りがけに
一言
(
ひとこと
)
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それが
膨
(
ふく
)
れると
自然
(
しぜん
)
と
達磨
(
だるま
)
の
恰好
(
かつかう
)
になつて、
好加減
(
いゝかげん
)
な
所
(
ところ
)
に
眼口
(
めくち
)
迄
(
まで
)
墨
(
すみ
)
で
書
(
か
)
いてあるのに
宗助
(
そうすけ
)
は
感心
(
かんしん
)
した。
其上
(
そのうへ
)
一度
(
いちど
)
息
(
いき
)
を
入
(
い
)
れると、
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
も
膨
(
ふく
)
れてゐる。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
真黒
(
まっくろ
)
く
日
(
ひ
)
に
焦
(
や
)
けた
躯
(
からだ
)
を
躍
(
おど
)
り
狂
(
くる
)
わせて
水
(
みず
)
くぐりをしているところはまるで
河童
(
かっぱ
)
のよう、よくあんなにもふざけられたものだと
感心
(
かんしん
)
される
位
(
くらい
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
外記は
否々
(
いや/\
)
一通り聞たる上相計らはんと屋敷へ連歸り
委細
(
ゐさい
)
を聞
糺
(
たゞ
)
し三五郎が忠義を
感心
(
かんしん
)
なし家來を付て理左衞門方へ遣はし此者儀は忠義者
故
(
ゆゑ
)
能々
(
よく/\
)
吟味を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私が「和解」を
非常
(
ひじやう
)
に傑れた
作品
(
さくひん
)
だと主張するに反して、井汲や小島は「和解」を餘り
感心
(
かんしん
)
してゐないのです。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
親
(
おや
)
も
兄弟
(
きやうだい
)
もない
僕
(
ぼく
)
の
身
(
み
)
には、こんな
晩
(
ばん
)
は
頗
(
すこぶ
)
る
感心
(
かんしん
)
しないので、おまけに
下宿住
(
げしゆくずまひ
)
、
所謂
(
いはゆ
)
る半夜燈前十年事、一時和雨到心頭といふ一
件
(
けん
)
だから
堪忍
(
たまつ
)
たものでない
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
私
(
わたくし
)
は
貴方
(
あなた
)
が
総
(
すべ
)
てを
綜合
(
そうごう
)
する
傾向
(
けいこう
)
をもっているのを、
面白
(
おもしろ
)
く
感
(
かん
)
じかつ
敬服
(
けいふく
)
致
(
いた
)
したのです、また
貴方
(
あなた
)
が
今
(
いま
)
述
(
の
)
べられた
私
(
わたくし
)
の
人物評
(
じんぶつひょう
)
は、ただ
感心
(
かんしん
)
する
外
(
ほか
)
はありません。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此後
(
このご
)
は
東京
(
とうけう
)
廣
(
ひろ
)
しといへども、
山村
(
やまむら
)
の
下女
(
げぢよ
)
に
成
(
な
)
る
物
(
もの
)
はあるまじ、
感心
(
かんしん
)
なもの、
美事
(
みごと
)
の
心
(
こゝろ
)
がけと
賞
(
ほ
)
めるもあれば、
第
(
だい
)
一
容貌
(
きりやう
)
が申
分
(
ぶん
)
なしだと、
男
(
をとこ
)
は
直
(
じ
)
きにこれを
言
(
い
)
ひけり。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「はッはッはッ。これが
噂
(
うわさ
)
の
高
(
たか
)
い
土平
(
どへい
)
だの。いやもう
感心
(
かんしん
)
感心
(
かんしん
)
。この
咽
(
のど
)
では、
文字太夫
(
もじだゆう
)
も
跣足
(
はだし
)
だて」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
これは
立派
(
りつぱ
)
なお
姿
(
すがた
)
だと
感心
(
かんしん
)
して、
佛教
(
ぶつきよう
)
を
信
(
しん
)
ずるものも
多
(
おほ
)
く
出來
(
でき
)
たのですが、そのうち
日本
(
につぽん
)
でも
佛像
(
ぶつぞう
)
を
作
(
つく
)
るようになり、それから
百年
(
ひやくねん
)
もたゝない
奈良朝
(
ならちよう
)
ごろになつては
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大層
(
たいそう
)
感心
(
かんしん
)
しまして
実
(
じつ
)
に
恐入
(
おそれい
)
つたものだ、
中々
(
なか/\
)
アヽ
云
(
い
)
ふ
処
(
ところ
)
は
商売人
(
しやうばいにん
)
だつて
容易
(
ようい
)
に
気
(
き
)
の
附
(
つ
)
くもんぢやアないと
云
(
い
)
ひました、
何卒
(
どうぞ
)
打出
(
はね
)
ましたら
些
(
ち
)
と三
階
(
がい
)
へ
入
(
い
)
らつしやいまして
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ほんの
僅
(
わづ
)
かな
藥禮
(
やくれい
)
を
受
(
う
)
けて、
見立
(
みた
)
て
書
(
が
)
きを
認
(
したゝ
)
めたと
聞
(
き
)
き、
實
(
じつ
)
に
感心
(
かんしん
)
したのだ。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
お
爺
(
じい
)
さんは
箱
(
はこ
)
に
眼
(
め
)
をとめました。そして「なになに。」といいながら、
腰
(
こし
)
をのばして
札
(
ふだ
)
を
読
(
よ
)
みはじめました。
読
(
よ
)
んでしまうと、「なアるほど、ふふウん、なアるほど。」と、ひどく
感心
(
かんしん
)
しました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
B まだ
斯
(
か
)
ういふのがあるよ。
矢張
(
やは
)
り
僕
(
ぼく
)
の
友人
(
いうじん
)
だが、
國
(
くに
)
の
母親
(
はゝおや
)
がひとりで
寂
(
さび
)
しがつてゐると
云
(
い
)
つて、
毎日
(
まいにち
)
一
枚
(
まい
)
づつ
繪葉書
(
ゑはがき
)
を
出
(
だ
)
してゐるが、モウそれを三四
年間
(
ねんかん
)
一
日
(
にち
)
も
缺
(
か
)
かさずやつてるから
感心
(
かんしん
)
だらう。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
「それは
感心
(
かんしん
)
ですね。このあいだの
教員会議
(
きょういんかいぎ
)
のときに、この
学校
(
がっこう
)
にも
託児所
(
たくじしょ
)
を
設
(
もう
)
けたらという、
先生
(
せんせい
)
がたのご
意見
(
いけん
)
が
出
(
で
)
たのですよ。」
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
云
(
い
)
ふ、
宗桂
(
そうけい
)
が
歩
(
ふ
)
のあしらひより、
番太郎
(
ばんたらう
)
の
桂馬
(
けいま
)
の
方
(
はう
)
が、
豪
(
えら
)
さうに
見
(
み
)
える
習
(
ならはし
)
で、お
組
(
くみ
)
は
感心
(
かんしん
)
したらしかつた。
然
(
さ
)
もさうずと
千助
(
せんすけ
)
が
益々
(
ます/\
)
附入
(
つけい
)
る。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
なるほど
評判
(
ひょうばん
)
の
通
(
とお
)
り、
頼政
(
よりまさ
)
は
武芸
(
ぶげい
)
の
達人
(
たつじん
)
であるばかりでなく、
和歌
(
わか
)
の
道
(
みち
)
にも
達
(
たっ
)
している、りっぱな
武士
(
ぶし
)
だと、
天子
(
てんし
)
さまはますます
感心
(
かんしん
)
あそばしました。
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
許
(
ゆる
)
し下されと幼年に
似合
(
にあは
)
ず思ひ入たる
有樣
(
ありさま
)
に聞居る名主を
初
(
はじ
)
め
村中
(
むらぢう
)
の者は
只管
(
ひたすら
)
感心
(
かんしん
)
するより外なく皆々口を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
仕方
(
しかた
)
もいろいろ
聞
(
き
)
かされたが、
僕
(
ぼく
)
が
如何
(
いか
)
にも
支那人式
(
しなじんしき
)
だなと一
番
(
ばん
)
感心
(
かんしん
)
し、
且
(
か
)
つ
恐
(
おそ
)
るべしと
思
(
おも
)
つたのは
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
アンドレイ、エヒミチは
今
(
いま
)
初
(
はじ
)
めて
氣
(
き
)
が
着
(
つ
)
いたが、ミハイル、アウエリヤヌヰチは
前
(
さき
)
に
大地主
(
おほぢぬし
)
で
有
(
あ
)
つた
時
(
とき
)
の、
餘
(
あま
)
り
感心
(
かんしん
)
せぬ
風計
(
ふうばか
)
りが
今
(
いま
)
も
殘
(
のこ
)
つてゐると
云
(
い
)
ふことを。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『あなたはまあ
何
(
なん
)
という
結構
(
けっこう
)
な
事
(
こと
)
ばかりして
来
(
こ
)
られたことでしょう‼』と
母
(
はは
)
は
心
(
こころ
)
から
感心
(
かんしん
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それをなまじつか
今
(
いま
)
の
歌人
(
うたよみ
)
に
頼
(
たの
)
んで
作
(
つく
)
らした
所
(
ところ
)
でありふれた、
初日
(
はつひ
)
の
出
(
で
)
の
歌
(
うた
)
などは
感心
(
かんしん
)
しないぜ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
中
(
なか
)
へ
私
(
わたし
)
がはひつて
行
(
ゆ
)
くと、
陳列棚
(
ちんれつだな
)
の
陰
(
かげ
)
の
方
(
ほう
)
に
一人
(
ひとり
)
の
少年
(
しようねん
)
がゐて、
手帳
(
てちよう
)
を
出
(
だ
)
して
一
(
いつ
)
しょう
懸命
(
けんめい
)
に
見
(
み
)
たものについて
筆記
(
ひつき
)
してゐました。
私
(
わたし
)
はこの
少年
(
しようねん
)
の
熱心
(
ねつしん
)
さに
感心
(
かんしん
)
したので
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
これで
烟草
(
たばこ
)
でも
買
(
か
)
つてと
言
(
い
)
つて、
夫
(
そ
)
れ
鼻藥
(
はなぐすり
)
の
出
(
で
)
る
次第
(
しだい
)
さ、あれがお
前
(
まへ
)
素人
(
しろうと
)
だから
感心
(
かんしん
)
だと
賞
(
ほ
)
めるに、
素人
(
しろうと
)
も
素人
(
しろうと
)
、
生無垢
(
きむく
)
の
娘
(
むすめ
)
あがりだと
言
(
い
)
ふでは
無
(
な
)
いか、
旦那
(
だんな
)
とは十
何年
(
なんねん
)
の
中
(
なか
)
で
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“感心”の解説
感心
(出典:Wikipedia)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“感心”で始まる語句
感心々々