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來
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きた
ふりがな文庫
“
來
(
きた
)” の例文
新字:
来
後
(
あと
)
では
寧
(
むし
)
ろ
悔
(
く
)
いるまでも
羞恥
(
はぢ
)
と
恐怖
(
おそれ
)
とそれから
勘次
(
かんじ
)
を
憚
(
はゞか
)
ることから
由
(
よ
)
つて
來
(
きた
)
る
抑制
(
よくせい
)
の
念
(
ねん
)
とが
慌
(
あわ
)
てゝ
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
り
挘
(
もき
)
らせるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
又
(
また
)
日木
(
にほん
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
も
同樣
(
どうやう
)
であつて、
世界戰爭
(
せかいせんさう
)
の
爲
(
ため
)
に
輸出超過
(
ゆしゆつてうくわ
)
、
正貨
(
せいくわ
)
の
流入
(
りうにふ
)
、
通貨膨脹
(
つうくわぼうちやう
)
物價騰貴
(
ぶつかとうき
)
で
日本
(
にほん
)
の
經濟界
(
けいざいかい
)
は
急激
(
きふげき
)
に
大膨脹
(
だいぼうちやう
)
を
來
(
きた
)
したが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
後世
(
こうせい
)
地上
(
ちじやう
)
に
來
(
きた
)
るべき
善美
(
ぜんび
)
なる
生活
(
せいくわつ
)
のこと、
自分
(
じぶん
)
をして一
分
(
ぷん
)
毎
(
ごと
)
にも
壓制者
(
あつせいしや
)
の
殘忍
(
ざんにん
)
、
愚鈍
(
ぐどん
)
を
憤
(
いきどほ
)
らしむる
所
(
ところ
)
の、
窓
(
まど
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
のことなどである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
取りて一まとめにするゆゑ是はいかにと怪しむ跡より
鹽灘
(
しほなだ
)
への歸り車とて一挺
來
(
きた
)
るこれ道人が一行に一足
後
(
おく
)
れて
密
(
ひそか
)
に一里半の丁塲を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
『はゝゝゝゝ。
君
(
きみ
)
はまだ
私
(
わたくし
)
の
妻子
(
さいし
)
を
御存
(
ごぞん
)
じなかつたのでしたね。これは
失敬
(
しつけい
)
々々。』と
急
(
いそが
)
はしく
呼鈴
(
よびりん
)
を
鳴
(
な
)
らして、
入
(
いり
)
來
(
きた
)
つた
小間使
(
こまづかひ
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
前々
(
ぜん/\
)
より述べ
來
(
きた
)
りしが如き
衣服
(
いふく
)
を
着
(
き
)
、
飮食
(
いんしよく
)
を採り、竪穴に住ひ、噐具を用ゐたる
人民
(
じんみん
)
、即ちコロボックル、の
日常生活
(
にちじようせいくわつ
)
は如何なりしか
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
實際
(
じつさい
)
大地震
(
だいぢしん
)
の
損害
(
そんがい
)
に
於
(
おい
)
て、
直接
(
ちよくせつ
)
地震動
(
ぢしんどう
)
より
來
(
きた
)
るものは
僅
(
わづか
)
に
其一小部分
(
そのいつしようぶぶん
)
であつて、
大部分
(
だいぶぶん
)
は
火災
(
かさい
)
のために
生
(
しよう
)
ずる
損失
(
そんしつ
)
であるといへる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
且
(
か
)
つ
其
(
そ
)
の
乘組
(
のりく
)
んだ
艦
(
ふね
)
の
帆柱
(
ほばしら
)
に、
夕陽
(
せきやう
)
の
光
(
ひかり
)
を
浴
(
あ
)
びて、一
羽
(
は
)
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
き
鷹
(
たか
)
の
來
(
きた
)
り
留
(
とま
)
つた
報
(
はう
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
つた
時
(
とき
)
、
連添
(
つれそ
)
ふ
身
(
み
)
の
民子
(
たみこ
)
は
如何
(
いか
)
に
感
(
かん
)
じたらう。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昨
(
さく
)
三十七
年
(
ねん
)
十二
月
(
ぐわつ
)
某夜
(
ばうや
)
の
事
(
こと
)
なりき、
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
灌水
(
くわんすゐ
)
を
了
(
を
)
へて
蓐
(
じよく
)
に
入
(
い
)
り
眠
(
ねむり
)
に
就
(
つ
)
きし
間
(
ま
)
もなく、
何者
(
なにもの
)
か
來
(
きた
)
りて
余
(
よ
)
に
七福
(
しちふく
)
を
與
(
あた
)
ふと
告
(
つ
)
げたりと
夢
(
ゆめ
)
む。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
其後
(
そのご
)
雲飛
(
うんぴ
)
は
壮健
(
さうけん
)
にして八十九歳に
達
(
たつ
)
した。我が
死期
(
しき
)
來
(
きた
)
れりと自分で
葬儀
(
さうぎ
)
の
仕度
(
したく
)
などを
整
(
とゝの
)
へ
又
(
ま
)
た
子
(
こ
)
に
遺言
(
ゆゐごん
)
して石を
棺
(
くわん
)
に
收
(
おさ
)
むることを
命
(
めい
)
じた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
甚兵衞聞出しければ彼が
留守
(
るす
)
へ忍び入て物せんと茲に
惡心
(
あくしん
)
を生じ
旦暮
(
あけくれ
)
道庵
(
だうあん
)
が
宅
(
たく
)
の樣子を
窺
(
うかゞ
)
ひ
或夜
(
あるよ
)
戌刻頃
(
いつゝごろ
)
來
(
きた
)
りて見れば表は
錠前
(
ぢやうまへ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
荷物
(
にもつ
)
といふは
大八
(
だいはち
)
に
唯
(
たゞ
)
一
(
ひと
)
くるま
來
(
きた
)
りしばかり、
兩隣
(
りやうどなり
)
にお
定
(
さだ
)
めの
土産
(
みやげ
)
は
配
(
くば
)
りけれども、
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
は
引越
(
ひつこし
)
らしき
騷
(
さわ
)
ぎもなく
至極
(
しごく
)
寂寞
(
ひつそり
)
とせしものなり。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
だから勾配は川より低いに
極
(
きま
)
つて居る。然るに洪水の時は、其の出水を
來
(
きた
)
させまいと云ふ。これ既に六づかしい註文である。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
聲なき此れ等の書物によつて世界の新思想は、丁度牢獄の中に
何處
(
いづこ
)
からとも知れず、
漏
(
も
)
れ
來
(
きた
)
る日光のやうに、若い吾々の頭に沁込んで來るのだ。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
われらを愛する者、人誰か愛せざらむ、わが心、
救世主
(
すくひぬし
)
を見て、躍り喜ぶ。
諸
(
もろ/\
)
の信者たち
來
(
きた
)
れ、われらが爲に生れ出で給ふこの
幼兒
(
をさなご
)
を
尊
(
たつと
)
び
敬
(
うやま
)
はむ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
自
(
みづか
)
ら
資
(
し
)
を
投
(
とう
)
じ、
自
(
みづか
)
ら
鍬
(
くわ
)
を
取
(
と
)
り、
自
(
みづか
)
ら
其破片
(
そのはへん
)
をツギ
合
(
あは
)
せて、
然
(
しか
)
る
上
(
うへ
)
に
研究
(
けんきう
)
を
自
(
みづか
)
らもし、
他
(
た
)
が
來
(
きた
)
つて
研究
(
けんきう
)
する
材料
(
ざいれう
)
にも
供
(
きやう
)
するにあらざれば——
駄目
(
だめ
)
だ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
又
(
また
)
此短針
(
このたんしん
)
九
時
(
じ
)
と十
時
(
じ
)
との
間
(
あひだ
)
を
半過
(
なかばす
)
ぎて十
時
(
じ
)
の
方
(
はう
)
に
近寄
(
ちかよ
)
り、
長針
(
ちやうしん
)
も
進
(
すゝん
)
で八
時
(
じ
)
の
所
(
ところ
)
に
來
(
きた
)
ればこれを十
時
(
じ
)
前
(
まへ
)
二十
分時
(
ぶんじ
)
と云ふ。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そして
其後
(
そのご
)
、
現在
(
げんざい
)
に
至
(
いた
)
るまで、
此
(
こ
)
の
本統
(
ほんたう
)
のコスモポリニズムは
私
(
わたし
)
の
心中
(
しんちう
)
に
層
(
そう
)
一
層
(
そう
)
の
徹底
(
てつてい
)
を
爲
(
な
)
し
來
(
きた
)
つてゐるのである。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
『
否
(
いな
)
、近在より
來
(
きた
)
れる農夫多し。町にても下等社會には
交
(
まじは
)
りて踊るものあれど、中以上はこれを敢てするものなし』
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「
此頃
(
このごろ
)
室中
(
しつちゆう
)
に
來
(
きた
)
つて、
何
(
ど
)
うも
妄想
(
まうざう
)
が
起
(
おこ
)
つて
不可
(
いけ
)
ない
抔
(
など
)
と
訴
(
うつた
)
へるものがあるが」と
急
(
きふ
)
に
入室者
(
にふしつしや
)
の
不熱心
(
ふねつしん
)
を
戒
(
いま
)
しめ
出
(
だ
)
したので、
宗助
(
そうすけ
)
は
覺
(
おぼ
)
えずぎくりとした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
突
(
つ
)
いてかゝる。ベンヺーリオー
餘義
(
よぎ
)
なく
敵手
(
あひて
)
になる。
此
(
この
)
途端
(
とたん
)
、
兩家
(
りゃうけ
)
の
關係者
(
くわんけいじゃ
)
、
双方
(
さうはう
)
より
出
(
い
)
で
來
(
きた
)
り、
入亂
(
いりみだ
)
れて
鬪
(
たゝか
)
ふ。
市民
(
しみん
)
及
(
およ
)
び
警吏長等
(
けいりちゃうら
)
棍棒
(
クラッブ
)
を
携
(
たづさ
)
へて
出
(
い
)
で
來
(
きた
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
眞志屋文書を見るに及んで、わたくしは落胤問題と八百屋お七の事とが
倶
(
とも
)
に島、其岳父、其夫の三人の上に
輳
(
あつま
)
り
來
(
きた
)
るのに驚いた。わたくしは三人と云つた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
良々意氣を揚げ
來
(
きた
)
つて、彼は
熟
(
じつ
)
と考へ込む。是れ、久しい間、彼が頭の中に籠つた大問題である。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
伊豆
(
いづ
)
の
修禪寺
(
しゆぜんじ
)
に
頼家
(
よりいへ
)
の
面
(
おもて
)
といふあり。
作人
(
さくにん
)
も知れず。由來もしれず。木彫の
假面
(
めん
)
にて、年を經たるまゝ面目分明ならねど、
所謂
(
いはゆる
)
古色蒼然たるもの、
觀
(
み
)
來
(
きた
)
つて一種の詩趣をおぼゆ。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
種
(
たね
)
とか——
擧
(
あ
)
げ
來
(
きた
)
れば
山程
(
やまほど
)
ある——お
前
(
まへ
)
は
其麽
(
そんな
)
物
(
もの
)
が
畫
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
かれたのを
見
(
み
)
たことがあるか?
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
この恨み、
果
(
はた
)
さるべき日は
遂
(
つひ
)
に
來
(
きた
)
りぬ。こぞの秋、われ思はずも病にかゝりて東海のほとりにさすらひ、こゝに身を清見潟の山水に寄せて、
晴夜
(
せいや
)
の鐘に多年のおもひをのべむとす。
清見寺の鐘声
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
和布賣
(
わかめうり
)
の越後の女三々五々群をなして
來
(
きた
)
る呼びて窓に倚りて海の藻を買ふぞゆかしき
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
つまり人間のあり
來
(
きた
)
りの心的
葛藤
(
かつとう
)
や、因果關係の紛糾に、ピストルだの短刀だのと單純に含ませた古い型の探偵小説では、一面に科學知識の
可成
(
かな
)
り深くなつてゐる私達には物足りない。
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
若葉風揉み
來
(
きた
)
る見ればおそらくは田には
蛙
(
かはづ
)
の眼も光るらし
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
當來の
命
(
いのち
)
よ、眠れるわれを
覺
(
さま
)
さむとして
來
(
きた
)
るは
汝
(
なれ
)
か。
母
(旧字旧仮名)
/
アダ・ネグリ
(著)
あゝあゝ悲し、アカイヤの族に大難
降
(
ふ
)
り
來
(
きた
)
る
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
今は亡きめつき、今に
來
(
きた
)
るべきめつき
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
かの
海風
(
かいふう
)
は 鰯雲は高く
來
(
きた
)
るかな……
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
眼界
(
がんがい
)
果
(
はて
)
しなき
大洋
(
おほうなばら
)
の
上
(
うへ
)
にぞ
來
(
きた
)
りける
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
寄せ
來
(
きた
)
るひゞき怖ろし
鳴雷
(
なるかみ
)
の
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
開
(
あ
)
けて
來
(
きた
)
れとのたまへど
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
山の動く日
來
(
きた
)
る。
そぞろごと
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
あだ人
來
(
きた
)
る
「黒瞳」より
(旧字旧仮名)
/
ペドロ・アントニオ・アラルコン
(著)
持ち
來
(
きた
)
りぬ
きその日は
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
北八
(
きたはち
)
は、にやり/\、
中流
(
ちうりう
)
に
至
(
いた
)
る
頃
(
ころほ
)
ひ
一錢蒸汽
(
いつせんじようき
)
の
餘波
(
よは
)
來
(
きた
)
る、ぴツたり
突伏
(
つツぷ
)
して
了
(
しま
)
ふ。
危
(
あぶね
)
えといふは
船頭
(
せんどう
)
の
聲
(
こゑ
)
、ヒヤアと
肝
(
きも
)
を
冷
(
ひや
)
す。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それが
睡眠中
(
すゐみんちう
)
の
身體
(
からだ
)
の
置
(
お
)
きやうで一
時
(
じ
)
の
變調
(
へんてう
)
を
來
(
きた
)
したのだかどうだか
分
(
わか
)
らないにも
拘
(
かゝ
)
はらず、
彼
(
かれ
)
は
唯
(
たゞ
)
病氣
(
びやうき
)
故
(
ゆゑ
)
だと
極
(
き
)
めて
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
五、
屋外
(
おくがい
)
に
於
(
おい
)
ては
屋根瓦
(
やねがはら
)
、
壁
(
かべ
)
の
墜落
(
ついらい
)
、
或
(
あるひ
)
は
石垣
(
いしがき
)
、
煉瓦塀
(
れんがべい
)
、
煙突
(
えんとつ
)
等
(
とう
)
の
倒潰
(
とうかい
)
し
來
(
きた
)
る
虞
(
おそれ
)
ある
區域
(
くいき
)
から
遠
(
とほ
)
ざかること。
特
(
とく
)
に
石燈籠
(
いしどうろう
)
に
近寄
(
ちかよ
)
らざること。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
如何
(
いか
)
にせんと此時また忽然と鶴的鞍に
傍
(
そ
)
ひて歩み
來
(
きた
)
る見れば馬の
沓
(
くつ
)
を十足ほど
彼
(
か
)
の竹杖に
括
(
くゝ
)
し付けて肩にしたり
我馬士
(
わがまご
)
問ふて曰く鶴さん大層
沓
(
くつ
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
『
大佐
(
たいさ
)
來
(
きた
)
!
大佐
(
たいさ
)
來
(
きた
)
る!
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
電光艇
(
でんくわうてい
)
來
(
きた
)
る※。』と
叫
(
さけ
)
ぶ
響
(
ひゞき
)
は
砲聲
(
ほうせい
)
の
絶間
(
たえま
)
、
全艦
(
ぜんかん
)
に
鳴
(
な
)
り
渡
(
わた
)
ると、
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
士官
(
しくわん
)
水兵
(
すいへい
)
一時
(
いちじ
)
に
動搖
(
どよ
)
めき。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
知られる樣になる斯の如くして
馴染
(
なじみ
)
が出來るとくづを
買求
(
かひもとめ
)
らるゝなり
然
(
さう
)
さへすると先々で
何時
(
いつも
)
のくづ屋さんが
來
(
きた
)
から最早
申刻
(
なゝつどき
)
ならん
夕膳
(
ゆふぜん
)
の支度を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
痴人
(
ちじん
)
夢
(
ゆめ
)
を
説
(
と
)
く、されど
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
て
自
(
みづか
)
ら
悟
(
さと
)
るは
必
(
かなら
)
ずしも
痴人
(
ちじん
)
にあらざる
可
(
べ
)
し。
余
(
よ
)
は
現今
(
げんこん
)
に
於
(
おい
)
ても、
將
(
は
)
た
未來
(
みらい
)
に
於
(
おい
)
ても、
七福
(
しちふく
)
の
來
(
きた
)
る
可
(
べ
)
きを
信
(
しん
)
ずる
能
(
あた
)
はず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
諸外國
(
しよぐわいこく
)
の
事情
(
じじやう
)
を
悉
(
こと/″\
)
く
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて
考
(
かんが
)
へなければならぬのであつて、
最
(
もつと
)
も
見通
(
みとほ
)
しの
立
(
た
)
ち
惡
(
にく
)
いものである。それで
常
(
つね
)
に
商賣人
(
しやうばいにん
)
に
累
(
るゐ
)
を
來
(
きた
)
すものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
と、
彼
(
かれ
)
は
思
(
おも
)
ひ
來
(
きた
)
り、
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
彼
(
か
)
の六
號室
(
がうしつ
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
の
中
(
なか
)
で、ニキタが
患者等
(
くわんじやら
)
を
打毆
(
なぐ
)
つてゐる
事
(
こと
)
、モイセイカが
町
(
まち
)
に
行
(
い
)
つては、
施
(
ほどこし
)
を
請
(
こ
)
ふてゐる
姿
(
すがた
)
などを
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
す。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其の人聲の中には少しの遠慮もない
甲高
(
かんだか
)
な女の
笑聲
(
わらひごゑ
)
も聞えて、いかにも自由に、樂しく、心置きなく見えながら、其れで居て些かの
喧
(
かしま
)
しい亂雜をも
來
(
きた
)
さない。
新帰朝者日記
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
サンプソンとエブラハムと
劍
(
けん
)
を
拔
(
ぬ
)
いて
戰
(
たゝか
)
ふ。ベンヺーリオー
此
(
この
)
體
(
てい
)
を
見
(
み
)
て
駈
(
か
)
け
來
(
きた
)
り、
劍
(
けん
)
を
拔
(
ぬ
)
き、
割
(
わ
)
って
入
(
はひ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
來
部首:⼈
8画
“來”を含む語句
出來
往來
元來
將來
入來
未來
從來
性來
御入來
徃來
以來
生來
飛來
後來
去來
襲來
被來
駈來
年來
近來
...