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せいくわつ
ふりがな文庫
“
生活
(
せいくわつ
)” の例文
さて私の結婚
後
(
ご
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は、
渦
(
うづ
)
のやうにぐる/\と私どもを
弄
(
もてあそ
)
ばうとしました、今猶
多少
(
たせう
)
の渦はこの
身邊
(
しんぺん
)
を取り
圍
(
かこ
)
みつゝあるけれども
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
彼
(
かれ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
くにして
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
いた。
朝
(
あさ
)
は八
時
(
じ
)
に
起
(
お
)
き、
服
(
ふく
)
を
着換
(
きか
)
へて
茶
(
ちや
)
を
呑
(
の
)
み、
其
(
そ
)
れから
書齋
(
しよさい
)
に
入
(
はひ
)
るか、
或
(
あるひ
)
は
病院
(
びやうゐん
)
に
行
(
ゆ
)
くかである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其頃
(
そのころ
)
は
東京
(
とうきやう
)
の
家
(
いへ
)
を
疊
(
たゝ
)
むとき、
懷
(
ふところ
)
にして
出
(
で
)
た
金
(
かね
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
使
(
つか
)
ひ
果
(
は
)
たしてゐた。
彼
(
かれ
)
の
福岡
(
ふくをか
)
生活
(
せいくわつ
)
は
前後
(
ぜんご
)
二
年
(
ねん
)
を
通
(
つう
)
じて、
中々
(
なか/\
)
の
苦鬪
(
くとう
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあ、
大概
(
たいがい
)
のことは
判
(
わか
)
つてゐるつもりですが、
貴女
(
あなた
)
の
側
(
がは
)
からなら、
大久保
(
おほくぼ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
がいつそ
詳
(
くは
)
しく
判
(
わか
)
つてゐる
筈
(
はず
)
ぢやないですか。」
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
おつぎもお
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んでから
苦
(
くる
)
しい
生活
(
せいくわつ
)
の
間
(
あひだ
)
に二たび
春
(
はる
)
を
迎
(
むか
)
へた。おつぎは
餘儀
(
よぎ
)
なくされつゝ
生活
(
せいくわつ
)
の
壓迫
(
あつぱく
)
に
對
(
たい
)
する
抵抗力
(
ていかうりよく
)
を
促進
(
そくしん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
然うしたら社會の人として、
或
(
あるひ
)
は
安楽
(
あんらく
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
爲
(
な
)
し
得
(
う
)
るかも知れない。
併
(
しか
)
し精神
的
(
てき
)
には、
全
(
まつた
)
く
死
(
し
)
んで了ツたのも
同
(
おな
)
じことなんだ!
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
初
(
はじ
)
めは
俳畫
(
はいぐわ
)
のやうだと
思
(
おも
)
つて
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
たが、これ
實
(
じつ
)
に
畫
(
ゑ
)
でも
何
(
なん
)
でもない。
細雨
(
さいう
)
に
暮
(
く
)
れなんとする
山間村落
(
さんかんそんらく
)
の
生活
(
せいくわつ
)
の
最
(
もつと
)
も
靜
(
しづ
)
かなる
部分
(
ぶゝん
)
である。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
をおもふと、わたしは
幸福
(
かうふく
)
を
感
(
かん
)
じます。わたしは
希望
(
きばう
)
を
感
(
かん
)
じます。
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
をとほしてのみ、
眞
(
まこと
)
の
人間
(
にんげん
)
の
生活
(
せいくわつ
)
は、その
意味
(
いみ
)
が
解
(
わか
)
るやうに、わたしには
想
(
おも
)
はれます。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
道子
(
みちこ
)
は
葬
(
はうむ
)
られた
者
(
もの
)
の
娘
(
むすめ
)
で、
東京
(
とうきやう
)
で
生活
(
せいくわつ
)
をしてゐるのだと
答
(
こた
)
へ、「お
墓
(
はか
)
が
無
(
な
)
いのなら、ちやんとした
石
(
いし
)
を
立
(
た
)
てたいんですが、さうするにはどこへ
頼
(
たの
)
んだら、いゝのでせう。」
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
世間眼
(
せけんがん
)
にすれば、どこにも
生活
(
せいくわつ
)
に
苦
(
くる
)
しんでゐるらしい
様
(
やう
)
子は
感
(
かん
)
じられないのであつたが、もとより
切
(
き
)
りつめた、
地道
(
ぢみち
)
な
所帶持
(
しよたいもち
)
などには全くならされてゐない二人にとつては
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
が、
戀人
(
こひびと
)
の
片山
(
かたやま
)
と一
緒
(
しよ
)
に
生活
(
せいくわつ
)
したのは、
僅
(
わづか
)
かに三ヶ
月
(
げつ
)
ばかりだつた。
彼
(
かれ
)
がその
屬
(
ぞく
)
してゐる
黨
(
たう
)
の
指令
(
しれい
)
のもとに、ある
地方
(
ちはう
)
へ
派遣
(
はけん
)
された
後
(
のち
)
、
彼等
(
かれら
)
は
滅多
(
めつた
)
に
逢
(
あ
)
ふ
機會
(
きくわい
)
もなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
大佐
(
たいさ
)
や
少年
(
せうねん
)
や
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
が
趣味
(
しゆみ
)
ある
日常
(
にちじやう
)
の
生活
(
せいくわつ
)
のさま/″\、
晨
(
あした
)
には
星
(
ほし
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて
起
(
お
)
き、
夕
(
ゆふべ
)
には
月
(
つき
)
を
踏
(
ふ
)
んで
歸
(
かへ
)
る、
其
(
その
)
職務
(
しよくむ
)
の
餘暇
(
よか
)
には、
睦
(
むつ
)
まじき
茶話會
(
ちやわくわい
)
、
面白
(
おもしろ
)
き
端艇競漕
(
たんていきようそう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鹽原君大得意の
能弁
(
のうべん
)
を以て落語二席を
話
(
はな
)
す、
其
(
その
)
巧
(
たくみ
)
なる人の
頤
(
おとがへ
)
を
解
(
と
)
き、
善
(
よ
)
く当日の
疲労
(
ひろう
)
と
寒気
(
かんき
)
とを
忘
(
わす
)
れしむ、其中にも
常
(
つね
)
に山間に
生活
(
せいくわつ
)
する人夫輩に至りては、都会に出でたるの
感
(
かん
)
を
起
(
おこ
)
し
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
善
(
ぜん
)
と
知
(
し
)
りつゝも
夫
(
それ
)
を
行
(
おこな
)
ふことが
出來
(
でき
)
ない、
美
(
び
)
を
欲
(
ほつ
)
しても
夫
(
それ
)
を
現
(
あら
)
はすことが
出來
(
でき
)
ない、
已
(
やむ
)
を
得
(
え
)
ず
缺點
(
けつてん
)
だらけの
家
(
いへ
)
を
造
(
つく
)
つて、その
中
(
なか
)
に
不愉快
(
ふゆくわい
)
を
忍
(
しの
)
んで
生活
(
せいくわつ
)
して
居
(
ゐ
)
るのが
大多數
(
だいたすう
)
であらうと
思
(
おも
)
ふ。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
まち
子
(
こ
)
は、そんなことをよく
考
(
かんが
)
へることがある。
考
(
かんが
)
へれば
考
(
かんが
)
へるほど、
二人
(
ふたり
)
が
夫婦
(
ふうふ
)
になつてゐるといふ
事
(
こと
)
も、
不思議
(
ふしぎ
)
であれば、
時
(
とき
)
の
中
(
うち
)
にこうして
生活
(
せいくわつ
)
してゐるといふことも、
不思議
(
ふしぎ
)
になる。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
「
必然
(
ひつぜん
)
の
惡
(
あく
)
」を
解釋
(
かいしやく
)
して
遊歩塲
(
いうほぢやう
)
の
一少女
(
いつせうぢよ
)
を
點出
(
てんしゆつ
)
しかの
癖漢
(
へきかん
)
の
正義
(
せいぎ
)
を
狂欲
(
きやうよく
)
する
情
(
じやう
)
を
描
(
えが
)
き、
或
(
あるひ
)
は
故郷
(
こきやう
)
にありしときの
温
(
あたゝ
)
かき
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
せしめ、
又
(
ま
)
た
生活
(
せいくわつ
)
の
苦戰塲
(
くせんぢやう
)
に
入
(
い
)
りて
朋友
(
はうゆう
)
に
一身
(
いつしん
)
を
談
(
だん
)
ずる
處
(
ところ
)
あり。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
私
(
わたし
)
は
兎
(
うさぎ
)
の
穴
(
あな
)
を
下
(
お
)
りて
來
(
こ
)
なければ
好
(
よ
)
かつた——でも——でも——
奇妙
(
きめう
)
だわ、こんな
生活
(
せいくわつ
)
!これから
何
(
ど
)
うなるのかしら!
私
(
わたし
)
は
何時
(
いつ
)
もお
伽噺
(
とぎばなし
)
を
讀
(
よ
)
む
度
(
たび
)
に、
有
(
あ
)
りさうにもない
突飛
(
とつぴ
)
な
事
(
こと
)
ばかり
想像
(
さうざう
)
するのよ
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
余は本篇の初めに於て
身体
(
しんたい
)
裝飾の事を云ひ、次で衣服、
冠
(
かむ
)
り物
覆面
(
ふくめん
)
、遮光器、の事を述べ、飮食、より住居、
器具
(
きぐ
)
に移り、夫より日常
生活
(
せいくわつ
)
、鳥獸魚介の採集、製造、美術、分業、貿易、交通、運搬
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
それで
生活
(
せいくわつ
)
を
營
(
いとな
)
んで
居
(
ゐ
)
たやうなものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
昨日
(
きのう
)
の唄を
昨日
(
きのう
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
ジンタ
(新字旧仮名)
/
森川義信
(著)
「それなら、
生活
(
せいくわつ
)
とは。」
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
後世
(
こうせい
)
地上
(
ちじやう
)
に
來
(
きた
)
るべき
善美
(
ぜんび
)
なる
生活
(
せいくわつ
)
のこと、
自分
(
じぶん
)
をして一
分
(
ぷん
)
毎
(
ごと
)
にも
壓制者
(
あつせいしや
)
の
殘忍
(
ざんにん
)
、
愚鈍
(
ぐどん
)
を
憤
(
いきどほ
)
らしむる
所
(
ところ
)
の、
窓
(
まど
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
のことなどである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
一見
(
いつけん
)
こだわりの
無
(
な
)
ささうな
是等
(
これら
)
の
人
(
ひと
)
の
月日
(
つきひ
)
と、
自分
(
じぶん
)
の
内面
(
ないめん
)
にある
今
(
いま
)
の
生活
(
せいくわつ
)
とを
比
(
くら
)
べて、
其
(
その
)
懸隔
(
けんかく
)
の
甚
(
はなは
)
だしいのに
驚
(
おど
)
ろいた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
先生
(
せんせい
)
の
此等
(
これら
)
の
言葉
(
ことば
)
は
其實
(
そのじつ
)
平凡
(
へいぼん
)
な
説
(
せつ
)
ですけれど、
僕
(
ぼく
)
は
先生
(
せんせい
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
見
(
み
)
て
此等
(
これら
)
の
説
(
せつ
)
を
聞
(
き
)
くと
平凡
(
へいぼん
)
な
言葉
(
ことば
)
に
清新
(
せいしん
)
な
力
(
ちから
)
の
含
(
ふく
)
んで
居
(
ゐ
)
ることを
感
(
かん
)
じました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
假令
(
たとひ
)
他人
(
たにん
)
の
爲
(
ため
)
には
悲
(
かな
)
しい
日
(
ひ
)
でも
其
(
そ
)
の一
日
(
じつ
)
だけは
自己
(
じこ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
から
離
(
はな
)
れて
若干
(
じやくかん
)
の
人々
(
ひとびと
)
と一
緒
(
しよ
)
に
集合
(
しふがふ
)
することが
彼等
(
かれら
)
には
寧
(
むし
)
ろ
愉快
(
ゆくわい
)
な一
日
(
にち
)
でなければならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
口
(
くち
)
では
意志
(
ゐし
)
の
自由
(
じゆう
)
だとか、
個人
(
こじん
)
の
權威
(
けんゐ
)
だとか
立派
(
りつぱ
)
なことは云ツてゐるものゝ、
生活
(
せいくわつ
)
の
爲
(
た
)
めには
心
(
こゝろ
)
にもない
業務
(
ぎやうむ
)
を取ツたり、
下
(
さ
)
げなくても可い頭も下げなければならない。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
と
言
(
い
)
ふのは、
唯
(
たゞ
)
單
(
たん
)
に
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
のためにとばかりでは
無
(
な
)
く、わたしは
此等
(
これら
)
のはなしの
中
(
なか
)
で
人生
(
じんせい
)
、
社會
(
しやくわい
)
及
(
およ
)
びその
運命
(
うんめい
)
や
生活
(
せいくわつ
)
に
關
(
くわん
)
する
諸問題
(
しよもんだい
)
を
眞摯
(
まじめ
)
にとり
扱
(
あつか
)
つてみたからであります。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
とりわけ空
想
(
さう
)
家
(
か
)
で
何
(
なに
)
かの
趣味道楽
(
しゆみだうらく
)
なしには生きられない青木さんにとつては、ただ金に
追
(
お
)
はれてばかりゐるやうな、あくせくした日々の
生活
(
せいくわつ
)
がむしろのろはしいくらゐだつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
Sとは、
極度
(
きよくど
)
に
切
(
き
)
り
詰
(
つ
)
めた
生活
(
せいくわつ
)
をして、
献身的
(
けんしんてき
)
に
運動
(
うんどう
)
をしてゐた、
若
(
わか
)
い
一人
(
ひとり
)
の
鬪士
(
とうし
)
だつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
しかしその
後
(
のち
)
、
彼女
(
かのぢよ
)
は
前
(
まへ
)
にも
増
(
ま
)
して一
層
(
そう
)
謹嚴
(
きんげん
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
送
(
おく
)
つた。
人々
(
ひと/″\
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
に
同情
(
どうじやう
)
を
寄
(
よ
)
せて、そして
二人
(
ふたり
)
の
孝行
(
かうかう
)
な
子供
(
こども
)
を
褒
(
ほ
)
め
者
(
もの
)
にした。
誰
(
だれ
)
も
今
(
いま
)
はもう
彼女
(
かのぢよ
)
の
過去
(
くわこ
)
に
就
(
つ
)
いて
語
(
かた
)
るのを
忘
(
わす
)
れた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
しかし
國民
(
こくみん
)
は
生活
(
せいくわつ
)
の一
時的
(
じてき
)
なるを
知
(
し
)
ると
同時
(
どうじ
)
に、
死
(
し
)
の
恒久的
(
こうきうてき
)
なるを
知
(
し
)
つてゐた。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
道子
(
みちこ
)
は
客商売
(
きやくしやうばい
)
をしてゐた
小岩
(
こいは
)
の
生活
(
せいくわつ
)
のむかしを
思返
(
おもひかへ
)
してふて
腐
(
くさ
)
れる
始末
(
しまつ
)
。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
余はコロボックルは
温和
(
おんわ
)
なる
生活
(
せいくわつ
)
を爲せし者と考ふ
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
いまとおなじ
生活
(
せいくわつ
)
をしてゐるであらうか。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
生活
(
せいくわつ
)
することだ。——
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
一
言
(
げん
)
で
云
(
い
)
へば、
貴方
(
あなた
)
は
生活
(
せいくわつ
)
と
云
(
い
)
ふものを
見
(
み
)
ないのです、
其
(
そ
)
れを
全
(
まつた
)
く
知
(
し
)
らんのです。
而
(
さう
)
して
實際
(
じつさい
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
唯
(
たゞ
)
理論
(
りろん
)
の
上
(
うへ
)
から
計
(
ばか
)
り
推
(
お
)
してゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
僕
(
ぼく
)
は
先生
(
せんせい
)
と
對座
(
たいざ
)
して
四方山
(
よもやま
)
の
物語
(
ものがたり
)
をして
居
(
ゐ
)
ながら、
熟々
(
つく/″\
)
思
(
おも
)
ひました、
世
(
よ
)
に
美
(
うる
)
はしき
生活
(
せいくわつ
)
があるならば、
先生
(
せんせい
)
の
生活
(
せいくわつ
)
の
如
(
ごと
)
きは
實
(
じつ
)
にそれであると
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
下宿
(
げしゆく
)
生活
(
せいくわつ
)
はもう
已
(
や
)
めて、
小
(
ちひ
)
さい
家
(
うち
)
でも
借
(
か
)
りやうかと
思
(
おも
)
つてゐる」と
思
(
おも
)
ひがけない
計畫
(
けいくわく
)
を
打
(
う
)
ち
明
(
あ
)
けて、
宗助
(
そうすけ
)
を
驚
(
おど
)
ろかした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
依然
(
いぜん
)
として
苦
(
くる
)
しい
生活
(
せいくわつ
)
の
外
(
そと
)
に一
歩
(
ぽ
)
も
遁
(
のが
)
れ
去
(
さ
)
ることが
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
る。お
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
理由
(
わけ
)
をいうて
借
(
か
)
りた
小作米
(
こさくまい
)
の
滯
(
とゞこほ
)
りもまだ一
粒
(
つぶ
)
も
返
(
かへ
)
してない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「しかし、いいな。
若
(
も
)
しすべてがそんな
風
(
ふう
)
に
行
(
い
)
つたら、ほんとにどんなに
楽
(
たの
)
しい、どんなに
美
(
うつく
)
しい
生活
(
せいくわつ
)
だか
知
(
し
)
れないな。——一日でもいいから、たつた二日でもいいから……」
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その
間
(
あひだ
)
彼女
(
かのぢよ
)
は、
無産者
(
むさんしや
)
××
同盟
(
どうめい
)
の
支部
(
しぶ
)
で
働
(
はたら
)
く
傍
(
かたはら
)
、あるデパート
專屬
(
せんぞく
)
の
刺繍
(
ししう
)
工場
(
こうぢやう
)
に
通
(
かよ
)
つて
生活
(
せいくわつ
)
を
支
(
さゝ
)
へた。そのうち、三・一五
事件
(
じけん
)
として
有名
(
いうめい
)
な、
日本
(
にほん
)
×××
員
(
ゐん
)
の
全國的
(
ぜんこくてき
)
の
大檢擧
(
だいけんきよ
)
が
行
(
おこな
)
はれた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
が
病院
(
びやうゐん
)
生活
(
せいくわつ
)
に
入
(
い
)
つてから三
年目
(
ねんめ
)
の
秋
(
あき
)
に、ある
地方
(
ちはう
)
から
一人
(
ひとり
)
の
若
(
わか
)
い
醫者
(
いしや
)
が
來
(
き
)
て、その
病院
(
びやうゐん
)
の
醫員
(
いゐん
)
になつた。
彼
(
かれ
)
は
所謂
(
いはゆる
)
人好
(
ひとず
)
きのする
男
(
をとこ
)
で、
殊
(
こと
)
に
院内
(
ゐんない
)
の
看護婦達
(
かんごふたち
)
をすぐに
手
(
て
)
なづけてしまうことが
出來
(
でき
)
た。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「
生活
(
せいくわつ
)
とは
何
(
なに
)
か。」
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
たゞ
老
(
おい
)
て
益々
(
ます/\
)
其教育事業
(
そのけういくじげふ
)
を
樂
(
たのし
)
み、
其
(
その
)
單純
(
たんじゆん
)
な
質素
(
しつそ
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
樂
(
たの
)
しんで
居
(
を
)
らるゝのを
見
(
み
)
ては
僕
(
ぼく
)
も
今更
(
いまさら
)
、
崇高
(
すうかう
)
の
念
(
ねん
)
に
打
(
うた
)
れたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
久
(
ひさ
)
しぶりで
孤獨
(
こどく
)
の
生活
(
せいくわつ
)
を
行
(
や
)
つて
居
(
ゐ
)
る、これも
病氣
(
びやうき
)
のお
蔭
(
かげ
)
かも
知
(
し
)
れない。
色々
(
いろ/\
)
なことを
考
(
かんが
)
へて
久
(
ひさ
)
しぶりで
自己
(
じこ
)
の
存在
(
そんざい
)
を
自覺
(
じかく
)
したやうな
氣
(
き
)
がする。これは
全
(
まつた
)
く
孤獨
(
こどく
)
のお
蔭
(
かげ
)
だらうと
思
(
おも
)
ふ。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“生活”の意味
《名詞》
人が暮らすこと。生き続けるのに必要な反復される一連の行動。
動植物などの生命体が生きて活動すること。
ある特定の領域に係る活動。特にその分野を、主な収入源とする場合。
(法医学)生命を有していること。
(出典:Wiktionary)
“生活”の解説
生活(せいかつ)とは、「生存して活動すること、生きながらえること」「世の中で暮らしてゆくこと」である(広辞苑第五版)広辞苑 第五版。
(出典:Wikipedia)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
活
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“生活”で始まる語句
生活上
生活方
生活状態
生活中
生活力
生活向
生活難
生活費
生活方針
生活様態