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承
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うけたまは
ふりがな文庫
“
承
(
うけたまは
)” の例文
然
(
さ
)
らばと
言
(
い
)
つて、
一寸
(
ちよつと
)
蛙
(
かへる
)
を、
承
(
うけたまは
)
りまする
儀
(
ぎ
)
でと、
一々
(
いち/\
)
町内
(
ちやうない
)
の
差配
(
さはい
)
へ
斷
(
ことわ
)
るのでは、
木戸錢
(
きどせん
)
を
拂
(
はら
)
つて
時鳥
(
ほとゝぎす
)
を
見
(
み
)
るやうな
殺風景
(
さつぷうけい
)
に
成
(
な
)
る。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「さア、あつしはこれでも町方の御用を
承
(
うけたまは
)
つて居ります。泥棒の言ひなりになつて、そんな大事な品を、惡者に渡してやれとは申し兼ねます」
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『いろ/\
委
(
くわ
)
しい
事
(
こと
)
を
承
(
うけたまは
)
りたいが、
最早
(
もはや
)
暮
(
く
)
るゝにも
近
(
ちか
)
く、
此邊
(
このへん
)
は
猛獸
(
まうじう
)
の
巣窟
(
さうくつ
)
ともいふ
可
(
べ
)
き
處
(
ところ
)
ですから、
一先
(
ひとま
)
づ
我
(
わ
)
が
住家
(
すみか
)
へ。』と
銃
(
じう
)
の
筒
(
つゝ
)
を
擡
(
もた
)
げた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ところが
彼
(
か
)
れは、
町奉行
(
まちぶぎやう
)
といふ
重
(
おも
)
い
役目
(
やくめ
)
を
承
(
うけたまは
)
つて、
多
(
おほ
)
くの
人々
(
ひと/″\
)
の
生殺與奪
(
せいさつよだつ
)
の
權
(
けん
)
を、
其
(
そ
)
の
細
(
ほそ
)
い
手
(
て
)
の
掌
(
たなそこ
)
に
握
(
にぎ
)
るやうになると
忽
(
たちま
)
ち一
轉
(
てん
)
して、
彼
(
か
)
れの
思想
(
しさう
)
は
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
広瀬は伝達の書附を見て、首を傾けて何やら思案してゐたが、脇へはいづれ当方から出向いて
承
(
うけたまは
)
らうと云つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
古事記
(
こじき
)
の
神代
(
しんだい
)
の
巻
(
まき
)
に、
豐玉姫
(
とよたまひめ
)
からお
生
(
うま
)
れになられたお
子様
(
こさま
)
を、
妹
(
いもうと
)
の
玉依姫
(
たまよりひめ
)
が
養育
(
よういく
)
されたとあるのは、つまりそう
言
(
い
)
った
秘事
(
ひじ
)
を
暗示
(
あんじ
)
されたものだと
承
(
うけたまは
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
主命
(
しゆうめい
)
に
依
(
よ
)
りて
糸子
(
いとこ
)
縁談
(
えんだん
)
の申し
込
(
こみ
)
なるべし、
其時
(
そのとき
)
雪三
(
せつざう
)
决然
(
けつぜん
)
とせし
聲音
(
こわね
)
にて、
折角
(
せつかく
)
の
御懇望
(
ごこんもう
)
ながら
糸子
(
いとこ
)
さま
御儀
(
おんぎ
)
他家
(
たけ
)
へ
嫁
(
か
)
したまふ
御身
(
おんみ
)
ならねばお
心
(
こゝろ
)
承
(
うけたまは
)
るまでもなし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「三味線に紐つけて縊れたとか、松街道で野垂死にしたとかいふ奴があるので、あたしや實際のこと
承
(
うけたまは
)
りに上つたのや、祖母ちやんは知つてゐなさると思つてな。」
命
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
炬燵
(
こたつ
)
に當つていろいろな面白いお話を
承
(
うけたまは
)
つたことが夢のやうに思はれてお懷しう御座います。
母と子
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
神樣
(
かみさま
)
と
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げる
方
(
かた
)
は、
尊
(
たふと
)
くもありまた、
恐
(
おそ
)
ろしくもある
方
(
かた
)
で、われ/\の
祖先
(
そせん
)
におつしやつた
言葉
(
ことば
)
は、
祖先
(
そせん
)
の
人
(
ひと
)
たちが
恐
(
おそ
)
れ
愼
(
つゝ
)
しんで
承
(
うけたまは
)
り、
實行
(
じつこう
)
しなければならない
命令
(
めいれい
)
でありました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「ふん。こりやあ
承
(
うけたまは
)
り物だ。」
死
(新字旧仮名)
/
ミハイル・ペトローヴィチ・アルチバシェッフ
(著)
が、
其
(
それ
)
に
為
(
し
)
てもお
聞
(
き
)
かせ
下
(
くだ
)
さい。お
名
(
な
)
が
此
(
こ
)
の
耳
(
みゝ
)
へ
入
(
はい
)
れば、
私
(
わたくし
)
は
私
(
わたくし
)
だけで、
承
(
うけたまは
)
つたことゝ
了見
(
れうけん
)
します。
香村雪枝
(
かむらゆきえ
)
つて
言
(
い
)
ふんです。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「春日邦之助樣は槍術名譽の腕前と
承
(
うけたまは
)
つて居ります。白粉をつけた
女漁
(
をんなあさ
)
りをするのらくら者を、そんな卑怯な手段で殺すはずはございません」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
兼
(
かね
)
て
承
(
うけたまは
)
る、
彼
(
かれ
)
の
父
(
ちゝ
)
なる
濱島武文氏
(
はまじまたけぶみし
)
と、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
との
志
(
こゝろざし
)
に
代
(
かは
)
つて、
不肖
(
ふせう
)
ながら
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
教育
(
きよういく
)
の
任
(
にん
)
をば、
之
(
これ
)
から
此
(
この
)
櫻木重雄
(
さくらぎしげを
)
が
引受
(
ひきう
)
けませう。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あんまり
冥利
(
めうり
)
がよくあるまいと
言
(
い
)
へば
御親切
(
ごしんせつ
)
に
有
(
あり
)
がたう、
御異見
(
ごゐけん
)
は
承
(
うけたまは
)
り
置
(
おき
)
まして
私
(
わたし
)
はどうも
彼
(
あ
)
んな
奴
(
やつ
)
は
虫
(
むし
)
が
好
(
す
)
かないから、
無
(
な
)
き
縁
(
ゑん
)
とあきらめて
下
(
くだ
)
さいと
人事
(
ひとごと
)
のやうにいへば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「錢形の親分ださうで、——私は梶原源左衞門、まあ/\お通り。丁度宜い折だ、お茶でも上げて、お話が
承
(
うけたまは
)
り度い、——八五郎殿は來て居ますよ」
銭形平次捕物控:214 鼬小僧の正体
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外
(
ほか
)
の
事
(
こと
)
でもござりませんが、
手前
(
てまへ
)
は
當年
(
たうねん
)
はじめての
御奉公
(
ごほうこう
)
にござりますが、
承
(
うけたまは
)
りますれば、
大殿樣
(
おほとのさま
)
御誕生
(
ごたんじやう
)
の
御祝儀
(
ごしうぎ
)
の
晩
(
ばん
)
、お
客樣
(
きやくさま
)
がお
立歸
(
たちかへ
)
りに
成
(
な
)
りますると
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたくし
)
が
此
(
この
)
港
(
みなと
)
へ
貿易商會
(
ぼうえきしやうくわい
)
を
設立
(
たて
)
た
翌々年
(
よく/\とし
)
の
夏
(
なつ
)
、
鳥渡
(
ちよつと
)
日本
(
につぽん
)
へ
皈
(
かへ
)
りました。
其頃
(
そのころ
)
君
(
きみ
)
は
暹羅
(
サイアム
)
漫遊中
(
まんゆうちゆう
)
と
承
(
うけたまは
)
つたが、
皈國中
(
きこくちゆう
)
、
或
(
ある
)
人
(
ひと
)
の
媒介
(
なかだち
)
で、
同郷
(
どうきやう
)
の
松島海軍大佐
(
まつしまかいぐんたいさ
)
の
妹
(
いもと
)
を
妻
(
つま
)
に
娶
(
めと
)
つて
來
(
き
)
たのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
はあ
私
(
わたし
)
はまだお
名前
(
なまへ
)
を
承
(
うけたまは
)
りませんでしたといふ、
嘘
(
うそ
)
をいふと
盆
(
ぼん
)
が
來
(
き
)
るに
㷔魔樣
(
ゑんまさま
)
へお
參
(
まい
)
りが
出來
(
でき
)
まいぞと
笑
(
わら
)
へば、
夫
(
そ
)
れだとつて
貴君
(
あなた
)
今日
(
けふ
)
お
目
(
め
)
にかゝつたばかりでは
御坐
(
ござ
)
りませんか
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「どのやうな事か存じませんが、私は町方の御用を
承
(
うけたまは
)
つてゐるもので、御歴々の御屋敷の中に起つたことへは、口をきくわけには參りませんが、へエ」
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、
中二日
(
なかふつか
)
と
數
(
かぞ
)
へたのは、やがて
十四日
(
じふよつか
)
には、
自分
(
じぶん
)
も
幹事
(
かんじ
)
の
片端
(
かたはし
)
を
承
(
うけたまは
)
つた
義理
(
ぎり
)
の
宴曾
(
えんくわい
)
が
一
(
ひと
)
つあつた。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夫
(
そ
)
れでは
何
(
なに
)
か
理屈
(
りくつ
)
があつて
止
(
や
)
むを
得
(
ゑ
)
ずといふ
次第
(
しだい
)
か、
苦
(
くる
)
しからずは
承
(
うけたまは
)
りたい
物
(
もの
)
だといふに、
貴君
(
あなた
)
には
聞
(
き
)
いて
頂
(
いたゝ
)
かうと
此間
(
このあひだ
)
から
思
(
おも
)
ひました、だけれども
今夜
(
こんや
)
はいけませぬ、
何故
(
なぜ
)
/\
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
こ
)
の
備中
(
びつちう
)
、
一時
(
あるとき
)
越前
(
ゑちぜん
)
の
領土巡検
(
りやうどじゆんけん
)
の
役
(
やく
)
を、
主人
(
しゆじん
)
義景
(
よしかげ
)
より
承
(
うけたまは
)
り、
供方
(
ともかた
)
二十
人
(
にん
)
ばかりを
連
(
つ
)
れて、
領分
(
りやうぶん
)
の
民
(
たみ
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
察
(
さつ
)
せんため、
名
(
な
)
だゝる
越前
(
ゑちぜん
)
の
大川
(
おほかは
)
、
足羽川
(
あすはがは
)
のほとりにかゝる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
思案に餘つて、いつぞや安倍丹之丞樣から
承
(
うけたまは
)
つた平次殿が名前を思ひ出し、押して參つた次第ぢや
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
恐
(
おそ
)
れ
多
(
おほ
)
しと
突
(
つ
)
く
手
(
て
)
慇懃
(
いんぎん
)
なり、
此
(
この
)
ほどはお
不快
(
ふくわい
)
と
承
(
うけたまは
)
りしが、
最早
(
もはや
)
平日
(
へいじつ
)
に
返
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
ひしか、お
年輩
(
としごろ
)
には
氣欝
(
きうつ
)
の
病
(
やま
)
ひの
出
(
で
)
るものと
聞
(
き
)
く、
例
(
れい
)
の
讀書
(
どくしよ
)
は
甚
(
はなは
)
だわろし、
大事
(
だいじ
)
の
御身
(
おんみ
)
等閑
(
なほざり
)
におぼしめすなと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「これは伊保木樣御使ひの方で、あつしは町方の御用を
承
(
うけたまは
)
つてゐる明神下の平次でございますが」
銭形平次捕物控:238 恋患ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一議
(
いちぎ
)
に
及
(
およ
)
ばず、
旦那
(
だんな
)
以爲然
(
もつてしかりとした
)
が、
何分
(
なにぶん
)
大枚
(
たいまい
)
の
代物
(
しろもの
)
であるから、
分別
(
ふんべつ
)
隨一
(
ずゐいち
)
と
云
(
い
)
ふ
手代
(
てだい
)
が、
此
(
こ
)
の
使
(
つかひ
)
を
承
(
うけたまは
)
る。と
旦那
(
だんな
)
も
十分
(
じふぶん
)
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて、
途中
(
とちう
)
よく
氣
(
き
)
をつけて、
他人
(
たにん
)
には
指
(
ゆび
)
もさゝせるな。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
外
(
ほか
)
の
事
(
こと
)
でもござりませんが、
手前
(
てまへ
)
は
當年
(
たうねん
)
はじめての
御奉公
(
ごほうこう
)
にござりますが、
承
(
うけたまは
)
りますれば、
大殿樣
(
おほとのさま
)
御誕生
(
ごたんじやう
)
のお
祝儀
(
しうぎ
)
の
晩
(
ばん
)
、お
客樣
(
きやくさま
)
が
御立歸
(
おたちかへ
)
りに
成
(
な
)
りますると、
手前
(
てまへ
)
ども
一統
(
いつとう
)
にも
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「待つて下さい、旦那、研屋五兵衞を殺さなければならなかつたわけ、それを
承
(
うけたまは
)
りませう」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
町方の御用を
承
(
うけたまは
)
るもの。明神下の平次親分ところの八五郎と名乘ると、——馬鹿野郎、旗本屋敷へ
不淨
(
ふじやう
)
な十手などを持込む奴は、叩き斬つても
仔細
(
しさい
)
はないが、命だけは助けてやる。
銭形平次捕物控:199 蹄の跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此
(
こ
)
のほか
色々
(
いろ/\
)
の
歌
(
うた
)
も
侍
(
はべ
)
るよし
承
(
うけたまは
)
り
候
(
さふらふ
)
と
言
(
い
)
ふ。——
此
(
こ
)
の
物語
(
ものがたり
)
、
優美
(
いうび
)
の
中
(
うち
)
に
幻怪
(
げんくわい
)
あり。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
瀬尾家のお小間使のお紋よりは一つ二つ年が上らしく、貧苦に鍛錬されて、飛んだお世辭者ですが、平次と八五郎がお上の御用を
承
(
うけたまは
)
る者と聽いてさすがに受け應への口が重くなります。
銭形平次捕物控:186 御宰籠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
……
故
(
こ
)
柳川春葉
(
やながはしゆんえふ
)
と、
私
(
わたし
)
とが
編輯
(
へんしふ
)
に
携
(
たづさ
)
はつて
居
(
ゐ
)
た、
春陽堂
(
しゆんやうだう
)
の
新小説
(
しんせうせつ
)
、
社會欄
(
しやくわいらん
)
の
記事
(
きじ
)
として、
中京
(
ちうきやう
)
の
觀察
(
くわんさつ
)
を
書
(
か
)
くために、
名古屋
(
なごや
)
へ
派遣
(
はけん
)
といふのを、
主幹
(
しゆかん
)
だつた
宙外
(
ちうぐわい
)
さんから
承
(
うけたまは
)
つた
時
(
とき
)
であつた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幼君
(
えうくん
)
すなはち
褥
(
しとね
)
間近
(
まぢか
)
く
近
(
ちか
)
づけ
給
(
たま
)
ひて、「
豫
(
かね
)
て
申附
(
まをしつ
)
けたる
儀
(
ぎ
)
はいかゞ
計
(
はか
)
らひしや」「
吉報
(
きつぱう
)
を
齎
(
もたら
)
し
候
(
さふらふ
)
」
幼君
(
えうくん
)
嬉
(
うれ
)
しげなる
御氣色
(
おけしき
)
にて、「そは
何
(
なに
)
よりなり、
早
(
はや
)
く
語
(
かた
)
り
聞
(
きか
)
せ」「さん
候
(
さふらふ
)
、
某
(
それがし
)
仰
(
おほせ
)
を
承
(
うけたまは
)
り、 ...
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「御武家方の
紛紜
(
いざこざ
)
に立ち入るのは筋違ひですが、兎も角一應
承
(
うけたまは
)
りませう」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いえもう
何
(
なん
)
でございます、
実
(
じつ
)
は
此先
(
このさき
)
一
町
(
ちやう
)
行
(
ゆ
)
け、
然
(
さ
)
うすれば
上段
(
じやうだん
)
の
室
(
へや
)
に
寝
(
ね
)
かして一
晩
(
ばん
)
扇
(
あふ
)
いで
居
(
ゐ
)
て
其
(
それ
)
で
功徳
(
くどく
)
のためにする
家
(
うち
)
があると
承
(
うけたまは
)
りましても、
全
(
まツた
)
くの
処
(
ところ
)
一
足
(
あし
)
も
歩行
(
ある
)
けますのではございません
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お孃樣、お手をお上げなさいまし。御武家の内輪事へ、町方の御用聞や手先が口を出すべき筋では御座いませんが、お話を
承
(
うけたまは
)
れば如何にもお氣の毒で御座います、思ひ切つてお引受け申しませう」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
畏
(
かしこ
)
まりて
何某
(
なにがし
)
より、
鳥籠
(
とりかご
)
の
高
(
たか
)
さ
七尺
(
しちしやく
)
、
長
(
なが
)
さ
二尺
(
にしやく
)
、
幅
(
はゞ
)
六尺
(
ろくしやく
)
に
造
(
つく
)
りて、
溜塗
(
ためぬり
)
になし、
金具
(
かなぐ
)
を
据
(
す
)
ゑ、
立派
(
りつぱ
)
に
仕上
(
しあ
)
ぐるやう
作事奉行
(
さくじぶぎやう
)
に
申渡
(
まをしわた
)
せば、
奉行
(
ぶぎやう
)
其旨
(
そのむね
)
承
(
うけたまは
)
りて、
早速
(
さつそく
)
城下
(
じやうか
)
より
細工人
(
さいくにん
)
の
上手
(
じやうず
)
なるを
召出
(
めしい
)
だし
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「麻井樣、御妹樣から一寸お話を
承
(
うけたまは
)
り度いのですが」
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
帝
(
てい
)
頻
(
しきり
)
に
再
(
ふたゝ
)
び
見
(
み
)
んことを
欲
(
ほつ
)
して
終
(
つひ
)
に
如何
(
いかん
)
ともすること
能
(
あた
)
はず。
侍中
(
じちう
)
進
(
すゝ
)
んで
曰
(
いは
)
く、
獺
(
だつ
)
や
鯔魚
(
しぎよ
)
を
嗜
(
たし
)
む、
猫
(
ねこ
)
にまたゝびと
承
(
うけたまは
)
る。
臣
(
しん
)
願
(
ねがは
)
くは
是
(
これ
)
を
能
(
よ
)
くせんと、
板
(
いた
)
に
畫
(
ゑが
)
いて
兩生
(
りやうせい
)
の
鯔魚
(
しぎよ
)
を
躍
(
をど
)
らし、
岸
(
きし
)
に
懸
(
か
)
けて
水
(
みづ
)
を
窺
(
うかゞ
)
ふ。
聞きたるまゝ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ついてはいろ/\
承
(
うけたまは
)
り度いことも御座いますが」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日月
(
ひつき
)
にはともあらん、
夜分
(
やぶん
)
な
星
(
ほし
)
にも
覗
(
のぞ
)
かすな、
心得
(
こゝろえ
)
たか、とのたまへば、
赤
(
あか
)
い
頭巾
(
づきん
)
を
着
(
き
)
た
親仁
(
おやぢ
)
、
嘴
(
くちばし
)
を
以
(
も
)
て
床
(
ゆか
)
を
叩
(
たゝ
)
き、
項
(
うなじ
)
を
垂
(
た
)
れて
承
(
うけたまは
)
り、
殿
(
との
)
の
膝
(
ひざ
)
におはします、
三歳
(
さんさい
)
の
君
(
きみ
)
をふうはりと、
白
(
しろ
)
き
翼
(
つばさ
)
に
掻
(
か
)
い
抱
(
いだ
)
き
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「俺はお上の御用を
承
(
うけたまは
)
る者だ」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それは又何う言ふわけで御座います。兎に角、一度は此平次に相談しようとなすつた位ですから、一應
承
(
うけたまは
)
つてから、何とか思案の付くものなら、この平次の及ぶだけの事は致して見ませう。夜明けまでと言ふと、まだ、たつぷり三
刻
(
とき
)
あります」
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
承
(
うけたまは
)
りませう。」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“承”の意味
《名詞》
承(しょう)
漢詩の起承転結の一つ。承句。
(出典:Wiktionary)
“承”の解説
承(しょう)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
承
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
“承”を含む語句
承知
承諾
承引
治承
承合
御承知
承塵
承久
不承無承
不承知
御承引
承認
不承
承香殿
承禎
承応
伝承
承元
不承不精
不承々々
...